恋するリベラーチェ

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恋するリベラーチェ
Behind the Candelabra
自宅でくつろぐリベラーチェ(1973年)
監督 スティーブン・ソダーバーグ
脚本 リチャード・ラグラヴェネーズ
原作 スコット・ソーソン英語版
アレックス・ソーライフソン
Behind the Candelabra: My Life With Liberace
製作 スーザン・イーキンス
グレゴリー・ジェイコブズ
マイケル・ポレール
製作総指揮 ジェリー・ワイントローブ英語版
出演者 マイケル・ダグラス
マット・デイモン
音楽 マーヴィン・ハムリッシュ
撮影 ピーター・アンドリューズ
編集 マリー・アン・バーナード
製作会社 HBOフィルムズ英語版
配給 アメリカ合衆国の旗 HBO
イギリスの旗 eOne Films英語版
日本の旗 東北新社
公開 フランスの旗 2013年5月21日CIFF
アメリカ合衆国の旗 2013年5月26日(テレビ放送)
日本の旗 2013年11月1日(劇場公開)
上映時間 118分[1]
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 $23,000,000[2]
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恋するリベラーチェ』(Behind the Candelabra)は、スティーブン・ソダーバーグ監督による2013年のアメリカ合衆国のドラマ映画英語版である。1950年代から1980年代にかけて世界的に人気を博したアメリカ人ピアニストのリベラーチェの最後の10年間を描いた伝記であり、元恋人のスコット・ソーソン英語版の回想録『Behind the Candelabra: My Life With Liberace』(1988年)を原作としている[3]。2013年5月21日にカンヌ国際映画祭でプレミア上映され、パルム・ドールを競った[4]。アメリカ合衆国では2013年5月26日にHBOにテレビ放送、イギリスでは6月7日に劇場公開された[5]

プロモーションの際、ソダーバーグは本作を最後に当分のあいだ監督職を休業する予定であることを明かした[3][6]。また2012年8月6日に亡くなったマーヴィン・ハムリッシュが最後に映画音楽を手がけた作品である[7][8]

キャスト[編集]

製作[編集]

監督のスティーブン・ソダーバーグは『トラフィック』(2000年)の製作中にマイケル・ダグラスに初めてリベラーチェの映画のアイデアを話した[6]。2008年、ソダーバーグはスコット・ソーソン英語版の回想録『Behind the Candelabra: My Life With Liberace』を基としたアイデアを脚本家のリチャード・ラグラヴェネーズに話した[9]。同年9月、プロジェクトは公式に発表され、マット・デイモンがソーソン役で契約し、またダグラスがリベラーチェ役に交渉された[10]

翌年、ダグラスは正式に契約を交わした[11]。それから数年にわたってソダーバーグは企画を進めるが、ハリウッドのスタジオ側の「あまりにも同性愛的」であるという理由から資金調達は難航した[12][13][14]。この長い企画段階の間、ダグラスとデイモンは出演降板をすることはなかった[9]。最終的にHBOフィルムズ英語版が引き受け、2012年に2300万ドルの予算で約30日間の撮影が行われた[2]

評価[編集]

批評家の反応[編集]

Rotten Tomatoesでは92件のレビューで支持率は95%、平均点は10点満点中8.2点となっている[15]Metacriticでは30件のレビューで加重平均値は82/100となっている[16]

ガーディアン』のピーター・ブラッドショーは5つ星のうち4つを与え、「ブラックコメディーとしても、セレブの孤独を描いたドラマにしてもとても良い出来だ。マイケル・ダグラスマット・デイモンの演技も申し分ない。」と評した[17]

一方、『ワシントン・ポスト』のハンク・スチュエヴァーは「物語がやたら憂鬱な感じを与えるが、中身はない。」と批判した[18]

受賞とノミネート[編集]

第66回カンヌ国際映画祭ではベビー・ボーイ(リベラーチェが飼っていたペットのプードル)がパルム・ドッグ賞を獲得した[19]プライムタイム・エミー賞には作品賞 (ミニシリーズ/テレビ映画部門)を含む15部門にノミネートされ、作品賞、監督賞、主演男優賞(マイケル・ダグラス)を含む11部門において受賞を果たした。

また、2013年のハリウッド映画祭において、本作の製作総指揮を務めたジェリー・ワイントローブ英語版がレジェンド賞を受賞した[20]

さらに、堺市出身の矢田弘エミー賞の特殊メーキャップ賞を受賞した[21]

参考文献[編集]

  1. ^ BEHIND THE CANDELABRA (15)”. British Board of Film Classification (2013年5月17日). 2013年5月29日閲覧。
  2. ^ a b AP Interview: Soderbergh On Quitting Movies”. Associated Press. NPR (2013年5月20日). 2013年6月1日閲覧。
  3. ^ a b BEHIND THE CANDELABRA; The Book, The Movie”. EarlyWord (2013年3月20日). 2013年8月12日閲覧。
  4. ^ 2013 Official Selection”. Cannes (2013年4月18日). 2013年4月18日閲覧。
  5. ^ Higgins, Charlotte (2013年5月21日). “Behind the Candelabra is tipped for Cannes success – but can't win Oscar”. Guardian. http://www.guardian.co.uk/film/2013/may/21/behind-the-candelabra-cannes-oscar 2013年5月25日閲覧。 
  6. ^ a b Azzopardi, Chris (2013年5月16日). “Behind the ‘Candelabra’”. Out & About Nashville. 2013年6月2日閲覧。
  7. ^ Jagernauth, Kevin (2012年8月9日). “Steven Soderbergh's 'Behind The Candelabra' Will Feature Marvin Hamlisch's Final Score”. IndieWire. 2013年6月1日閲覧。
  8. ^ Lang, Brent (2012年8月7日). “Marvin Hamlisch, Composed 'The Way We Were,' Dies at 68”. The Wrap. 2013年6月1日閲覧。
  9. ^ a b Radish, Christina (2013年5月26日). “Richard LaGravenese Talks BEHIND THE CANDELABRA, Signing on to the Film, Input from Matt Damon and Michael Douglas & Working with Steven Soderbergh”. Collider.com. 2013年6月1日閲覧。
  10. ^ Chen, David (2008年9月11日). “Soderbergh To Direct "Liberace" Biopic, Michael Douglas To Play Lead”. /Film. 2013年6月1日閲覧。
  11. ^ Dominguez, Robert (2009年9月16日). “Michael Douglas signs on to play Liberace in new biopic - and playing his lover will be ...”. NY Daily News. 2013年6月1日閲覧。
  12. ^ Jagernauth, Kevin (2013-01-05). Steven Soderbergh Says 'Behind The Candelabra' Was Rejected By Hollywood Studios For Being "Too Gay". Indiewire. http://blogs.indiewire.com/theplaylist/steven-soderbergh-says-behind-the-candelbra-was-rejected-by-hollywood-studios-for-being-too-gay-20130105 2013年5月26日閲覧。. 
  13. ^ Cannes Film Festival: Behind the Candelabra and Omar. BBC. (2013-05-22). http://www.bbc.com/culture/story/20130522-too-gay-liberace-film-at-cannes 2013年5月26日閲覧。. 
  14. ^ Frosch, Jon (2013-05-21). Steven Soderbergh's 'Too-Gay' Liberace Movie Has Arrived at Cannes. The Atlantic. http://www.theatlantic.com/entertainment/archive/2013/05/steven-soderberghs-too-gay-liberace-movie-has-arrived-at-cannes/276095/ 2013年5月26日閲覧。. 
  15. ^ Behind the Candelabra (2013)”. Rotten Tomatoes. Flixster. 2013年8月12日閲覧。
  16. ^ Behind the Candelabra – Metacitic”. Metacritic. CBS Interactive. 2013年8月12日閲覧。
  17. ^ Cannes 2013: Behind the Candelabra – first look review”. 2013年9月27日閲覧。
  18. ^ In HBO’s ‘Behind the Candelabra,’ Liberace is a real drag”. 2013年9月27日閲覧。
  19. ^ Cannes Palm Dog Award Goes to Liberace’s Blind Poodle”. Variety (2013年5月26日). 2013年5月26日閲覧。
  20. ^ JERRY WEINTRAUB TO BE HONORED WITH THE INAUGURAL “HOLLYWOOD LEGEND AWARD””. 2013年9月19日閲覧。
  21. ^ エミー賞に大阪出身の矢田弘さん 特殊メーキャップ担当

外部リンク[編集]