トンイ

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トンイ
各種表記
ハングル 동이
漢字 同伊
発音 トンイ
英題 Dong Yi
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トンイ韓国語동이、英字表記:Dong Yi、漢字表記:同伊)は、韓国MBC制作の17世紀後期から18世紀前期までの李氏朝鮮を舞台にしたテレビドラマである。全60話。

概要[編集]

宮廷女官チャングムの誓い』や『イ・サン』を手がけたイ・ビョンフン監督を務める。前作『イ・サン』より前の李氏朝鮮時代を舞台に、監察府の女官であるトンイを主人公に繰り広げられる王宮内の権力闘争や人間模様を描いた作品である。

なお、トンイのモデルとなった淑嬪崔氏の出自と家族構成においては、宮廷入りする前の資料は残っておらず、「トンイ」と言う名前も含め、大半がドラマにおけるフィクションである。

放送概要[編集]

韓国において2010年3月22日から2010年10月12日までMBCによって放送された。

日本での放送は同年に有料衛星放送KNTVに始まり、衛星劇場を経て、2011年4月10日から2012年6月17日までNHK BSプレミアムで毎週日曜21時00分に日本語吹き替え版で放送された[1]。地上波では2013年1月20日から2014年5月4日までNHK総合で毎週日曜23時00分から日本語吹き替え版が放送された[2]

あらすじ[編集]

1680年3月初旬の深夜、ある湖畔で司憲府大司憲(サホンブ テサホン)チャン・イクホンが何物かに重傷を負わされ、後に帰らぬ人になる。その事件の容疑者として、無実の罪を着せられたチェ・ヒョウォンと息子のチェ・ドンジュは、真犯人を探る中で罠にはまって捕縛、逃げ出したが、部下共々殺害された。命からがら逃げ出したヒョウォンの娘・トンイは、身を隠すために宮殿に入った。そして父と兄の無罪を証明する為に奔走する事になる。

出演[編集]

主要登場人物[編集]

・()はNHK吹替え版、およびBD版、DVD版の声優。

オープニング登場
本作の主人公で、本名:チェ・ドンイ。掌楽院(チャンアグォン)奴婢(ぬひ)、監察府(カムチャルブ)女官、承恩尚宮(スンウンサングン:正五品相当)、父親の死後、冤罪を晴らすため宮廷入りする。その後、掌楽院奴婢→観察府女官を経て粛宗に見初められ、承恩尚宮(スンウンサングン)から淑媛(スグォン、従四品相当)、淑儀(スギ、従二品相当)、淑嬪(スクピン、正一品相当)、淑嬪崔氏(スクピンチェシ)となる。賎民の出身として貧しい幼少期を送るが、明るく努力家で、正義感が強く、知性と行動力に溢れる。
幼少時は国賊の汚名を着せられた父親、兄と死別する過去を持つが、後に父親の冤罪を晴らした。賎民の出身を隠す為に偽名「チョン・ドンイ」を名乗っていた。音変(ウムビョン)騒動の際に出会って以来、王である粛宗とは身分を超えた信頼関係と愛情で結ばれている。一人目の息子・永寿(ヨンス)を授かるが、程なくしてはしかによって急逝してしまい、後に再結成された剣契の存在に乗じた禧嬪らの策に嵌り、側室の位と名のみを残して宮中から追放されるが、二人目の息子・昑(クム、のちの延礽君(ヨニングン)→英祖)を産み、育てながら守っていた。
しかし、ある夜に禧嬪(オクチョン)の母・尹氏のせいで私家が放火事件に遭い、その時に追放された日からずっと粛宗が自分たちのことを見守っていたことも知り、何があってもクムを守ると誓い、粛宗からの願いもあって第46話で宮中に戻る。その後、チャン・ムヨルを始めとした新たな敵対勢力を相手取った熾烈な戦いを制し、最終回で粛宗や仁元王妃の説得さえも固辞し、「父と兄と同じく貧しい者の為に生き、その生き様を延礽君に見せたい」という固い決意と共に宮殿を離れ、民のために様々な場面で尽力した末に亡くなるが、その伝説は民に広く知れ渡る事となる。
李氏朝鮮第19代国王。女官のオクチョンを寵愛し、懐妊を機に承恩尚宮から正式な側室とし、同時に王であることを隠している時にトンイと知り合い、以後は彼女に信頼を寄せている。その後、王の責任として亡母の明聖大妃への毒殺を企てたとされる仁顕王妃を廃位にし、宮殿から追放した。しかし、大妃を殺した疑惑はオクチョン側にも向けられており、秘かに真相を突き止めようとしていた最中の苦渋の決断だったために後悔すると同時に元王妃への思いも残っていた。
仁顕王妃の復位後はトンイを正式な側室に迎えて寵愛するが、トンイの出自や剣契(コムゲ)との関係が露見し、断腸の思いでトンイを宮中から追放した。その後もずっとトンイを見守り、賎民の子への食事会に紛れて宮殿に忍び込み、迷子になった王子クムと偶然出会い、わが子の成長に驚く。その後、尹氏が起こした放火事件をきっかけにトンイとクムの母子を宮中に戻す。
本名:張玉貞(チャン・オクチョン)で、粛宗の側室。王の寵愛と信頼を受けて承恩尚宮から世子を生んで禧嬪となり、当初は不正を嫌う性格だったが、「何かを得ようとするなら全てを失う事になるだろう」という道士・金桓の言葉をきっかけに権力欲と野心に目覚め、自ら悪事に手を染めていく。トンイに対しては最初は才能を認めて監察府の女官に昇格させるが、後に粛宗への恋慕からトンイを恋敵且つ自分の立場を脅かす危険な存在として強い憎悪を抱き、兄のヒジェらと結託してのトンイ殺害や自ら服毒して仁顕王妃及びその支持者たちに冤罪を着せて宮中から追い出し、王妃の座を奪った。
しかし、奇跡の生還を果たしたトンイによって陰謀の全てが発覚し、仁顕王妃の復位前に王命により廃位され、処分も世子の母であることに免じて側室の称号・「嬪(ヒビン)」の位(正一品相当)への降格だけに留まった。降格後は復権を狙い、再結成された剣契の存在を知り、これに乗じた策略で見事トンイらを陥れる事には成功するが、最終的にはトンイらの無実が証明されると同時に自分たち一派の策略が露見して失敗に終わる。その後、これが原因となって第55話で王命による毒殺刑によって死去する。
剣契韓国語版(コムゲ)のリーダー格で、車天寿とも書く。剣契が罠に嵌められた際に重傷を負い、トンイと離れ離れになってしまう。6年後は捕盗庁(ポドチョン)の仵作人(オジャギン 検死官)になり、後に武官となる。トンイからは「チョンスにいさん」、彼女の息子である延礽君(昑、クム)からは「伯父上」と呼ばれている。
右捕盗庁(ウポドチョン)の武官から内禁衛(ネグミ)軍官、内禁衛従事官(チョンサグァン、従六品相当)となるが、トンイの宮中からの追放に先立ち、絶海の孤島に流刑となる。その後、トンイが宮中に復帰するに伴って赦免され、義禁府都事(ウィグムブ トサ、従五品相当)に任官する。
最終回でソ・ヨンギの後を継ぐように内禁衛へ復帰。宮廷で重きを成し、延礽君が英祖として王位を継いだ頃には内禁衛将となっていた。トンイを始めとした仲間たちと次々死に別れる中、トンイの墓を無償で守る賎民の少女と出会い、事のあらましを聞いた事で「その志があれば、尊い人に必ずなれる」と励ました(その少女が奇しくもトンイの名を継いでいた事は知らなかった)。
左捕盗庁従事官(チャポドチョン チョンサグァン、従六品相当)、内禁衛将(ネグミジャン、正三品堂上から従二品相当。親衛隊の隊長職)。ヒョウォンが剣契のリーダーと判明して失望する一方、幼い頃のトンイが発した父は無実だという言葉が気になっていた。宮廷で出会ったトンイの捜査能力を信頼しているが、彼女がヒョウォンの娘であることに最初は気付いていなかった。しかし、あることからそれに気付いて最初は嫌悪したが、チョンスの口から「親友を巻き込ませないように敢えて無実の罪を被った」という真実を知り、以降は励まし、支えると共に守っている。
最終回で宮廷の官職を全て辞して野に下り、賎民が武官になる為の教官となる。また、トンイから「とても明るくなった」と言われた事に対し、「やはり宮廷は自分には合わない。一番大事なのは生まれよりも志」と爽やかな笑顔で答えている。
粛宗の正室で、西人派。思慮深く、芯が強い性格である。オクチョンら南人派の策略によって粛宗の亡母・ミョンソン大妃の毒殺を企てた罪を着せられ、粛宗の王命にて王妃の身分を剥奪、宮殿を追放された。その後は王妃を廃位され、平民に降格されてからは宮殿の外で質素な暮らしをしていたが、後にトンイらの尽力によって復位する。
復位後は王妃としてトンイとクムを全力で支え、オクチョンたちから守ると誓うが、トンイの宮廷復帰後から持病である心臓病が急激に悪化し、世子が世継ぎを残せない体になっていた証拠を遺言としてトンイに教えた後に第49話で死去。
呉太錫の甥で、南人派の核心人物。かつては漢城府庶尹(ハンソンブ ソユン、従四品相当)、義禁府経歴(ウィグムブ キョンニェク、従四品相当)、義禁府同知義禁府事(ウィグムブ トンジウィグンブサ、従二位相当)を歴任していた。第38話で内禁衛に捕らえられて免職の上で流刑になり、都に戻る事も出来ずにそのまま姿を消す。
オクチョンの兄で、南人派である右捕盗庁従事官(ウポドチョン チョンサグァン、従六品相当)。表裏の激しい性格で、かなりの女好きである。特徴的なもみ上げと口ひげを生やしている。妹を王妃にして自身も権力を手に入れるべくあらゆる陰謀に手を染めるが、いつもトンイに阻止される為、彼女を敵対視する。
右捕盗庁の大将(テジャン、従二品相当)に昇進するものの、妹の悪事が露見した事でそれに加担していた事も知られ、礼賓寺正(イエビンシジョン、正三品堂下相当)に降格、第38話で流刑となったが、私財を投げ打って貧民を救う活動が認められたことで赦免されて第42話で宮廷に復帰する。その後、張禧嬪と共に仁顕王妃を殺害しようとする謀議をしてこれが発覚、結局は第55話で母や妹と共に死罪となる(しかし、罪が発覚した際に母が独断で追放中のトンイの屋敷に放火した事には仰天していた)。
南人派の指導者。漢城府左尹(ハンソンブ チャユン、従二品相当)、議政府左議政(ウィジョンブ チャウィジョン、正一品相当)を歴任している。劣勢の南人派を優位に導くために同じ南人派の大司憲チャン・イクホンを殺害するなど手段を選ばずに陰謀を企てて西人勢力の転覆を狙い、南人としてオクチョンの入宮を後押しして権勢を強めたが、仁顕王后復位の際に弾劾されて免職する。
その後、第42話で大司憲殺害の件を問われ、チャン・ヒジェの嘘の進言で都を離れようとしたが、山中で護衛を装っていたチャン・ムヨルの刺客に襲撃され、剣契殲滅の為の囮として殺害される。
オ・テソクの弟。太っ腹で、荒い性格である。また、一族に対する自尊心は強いが、無能なためあまり出世させてもらえない。音変事件後は掌楽院副提調(チャンアグォン プジェジョ、正三品堂上相当)に就任、第38話でチャン・ヒジェ、オ・ユンらと共に流刑になる。その後、チャン・ヒジェと同様に私財を投げ打って赦免されたが、宮廷には復帰できなかった。
粛宗の母で、オクチョンを憎悪する。西人派を後ろ盾に政治の実権を握るが、野心をむき出しにしたチャン・ヒジェによって毒を盛られ、第20話で死去する。
ヒジェとオクチョンの母で、南人派。オクチョンと世子の地位の安定のため、心配してなにかと独自に手を回しては「余計な真似をしないで下さい」とオクチョンに叱責される。
第55話で独断でゴロツキを雇ってトンイの私邸に火をつけたことや藁人形で仁顕王妃を呪詛したことが発覚して捕まり、子供らと共に死罪となる。
監察府(カムチャルブ)の尚宮(サングン、正五品相当)から後に最高尚宮(チェゴサングン)へ昇格した。トンイの人柄に感服して彼女を惜しむことなく最後まで助ける。
  • 貞任(チョンイム):チョン・ユミ(声:弓場沙織
監察府の女官から後に尚宮へ昇格した。筆跡鑑定では右に出るものはいない。初めはトンイを嫉妬して嫌うが、後にトンイのかけがえのない同僚となる。
監察府の尚宮で、野心家。禧嬪に取り入って最高尚宮に昇格し、後に悪事に手を貸したために捕らえられたが、トンイの寛大な処置によって尚宮への降格処分だけで留まり、改心したオープニングでは崔末今(チェ・マルグム)と表記されている。[要出典]。その後は禧嬪に取り入っていた時に築いた人脈を活かし、チャン・ヒジェらから巧みに情報を引き出すなどして活躍する。監察府でもチョン尚宮を情報面でサポートして行くなど、トンイらの心強い仲間となった。
道士。トンイとオクチョンを天乙貴人(チョヌルキイン)の運勢の持ち主と予言するが、全てを得られると思い込んでいたオクチョンに「何かを得ようとするなら全てを失う」と諫言したことで彼女の怒りと野心を目覚めさせてしまう。
平壌(ピョンヤン)の妓生(キーセン)。掌楽院(チャンアグォン)に出入りをすることが多く、またトンイの兄・トンジュに思いを寄せていた。トンイとウィジュで再会後は共に都に戻り、何くれとなく協力・援助する。トンジュの死後は彼が使っていた遺品の奚琴(ヘグム:韓国の擦弦楽器)を密かに持ち出して大切に保管しており、都に戻った後にこれをトンイに託した。
第46話より登場。かつて朝廷の派閥争いを嫌い、在野(公職に就かず民間にいること)で学問に没頭した。しばらく朝廷とは疎遠になっており、トンイから延礽君(クム)の師匠にとの依頼を受け、当初はこれを断るが、彼女の機転からクムと過ごす日々を送ることになった事で根負けして師匠となり、その後の君王の教育に大きな役割を果たす。最終回でも延礽君に宮廷を出た母親の活躍ぶりと民を慈しむ真心を見せ、「今日の事は絶対忘れず、胸に刻みつけるのです」と君主として真に必要な事を教えた。

朝廷[編集]

南人派[編集]

オ・ユンの従兄弟で、オ・テソクとオ・ユンの命令を直接遂行する行動大将。義禁府都事(ウィグムブ トサ、従六品相当)になるが、第38話で内禁衛に捕らえられ、免職の上に流刑になった。
第39話より登場した張益憲(チャン イクホン)の息子で、南人派である漢城府庶尹(ハンソンブ ソユン、従四品相当)→兵曹参判(ピョンジョ チャムパン、従二品相当)。オクチョンと協力関係を結んで父を暗殺し、利権を得ようと動き、更には証拠隠滅の為にチャン・ヒジェと組んでオ・テソクを暗殺し、これを剣契の罪に仕立て上げ、トンイに仕える者達やチョンスを捕えて利用する。その後、禧嬪一派の不穏な動きを察知し、世子の秘密を知る医女をひと足早く捕えてその秘密を聞き出した事で禧嬪一派に不信を募らせ、独自に動くようになるが、第59話でこれまでの計画が発覚した事で捕まり、王室を冒涜した大罪によって獄門刑にされた。
かつての司憲府大司憲(サホンブ テサホン、従二品相当)。第1話の冒頭での上で釣りをしていたが、何者かに重傷を負わされて舟から転落、そのまま川に流される。その後、流れ着いた先でトンイに謎の手信号を残して彼女が兵を呼びに行っている間に息絶える。
仁元(イヌォン)王妃の父で、世子を擁護する少論の重臣。
議政府右議政(ウィジョンブ ウウィジョン、正一品相当)で、少論の中心的人物。オクチョンに協力するが、世子が病気だと知ってオクチョンを裏切る。その後、チャン・ムヨルに協力して第59話で流刑の上で毒殺刑となる。
兵曹判書(ピョンジョ パンソ、正二品相当)。

西人派および老論派[編集]

西人派で、承政院都承旨(スンジョンウォン トスンジ、正三品堂上相当)。
西人派のリーダーで、兵曹判書(ピョンジョパンソ、正二品相当)。肅宗即位後は利き腕になって王権確立に大きい功を立て、トンイの息子の延礽君(ヨニングン)を支持する党派の西人老論派の領袖となる。
西人派。義州に流刑されている間に都を脱出したトンイに偶然に会って助ける。その後、官吏として復帰、司憲府持平(サホンブ チピョン、正五品相当)となるが、後に司憲府執義(サホンブ チビ、従三品相当)に昇格、後日に西人老論派の中心人物になる。モデルは金春澤(キム・チュンテク)と言う実在の人物。[要出典]

監察府(カムチャルブ)[編集]

元監察府の尚宮(サングン)で、鄭綺麗と行動を共にする。トンイ付きの尚宮(正五品相当)になり、ヨンダルとファン・ジュシクは彼女とエジョンを嫌悪していたが、お互いにトンイの知り合いだと分かり、良き友人同士となる。その後、第44話でのトンイ追放の際にもエジョンと共に同行し、最終回でもトンイに付き従って最後まで支え続けた。
元監察府の女官。大柄で、力持ちな事をコンプレックスにしているため、男呼ばわりされるのを嫌う。トンイ付きの女官になり、ヨンダルとファン・ジュシクは彼女とポン尚宮を嫌悪していたが、お互いにトンイの知り合いだと分かり、良き友人同士となる。その後、ポン尚宮と共にトンイの追放にも同行し、ポン尚宮と丁々発止のやり取りをしつつもトンイを健気に支え続ける。追放後は間もなく誕生したクムの面倒も見る事になる。
最終回では尚宮に昇格していた。
監察府の女官で、ぶりっ子。いつの間にかユ尚宮の腹心となって第38話でユ尚宮と共に捕まり、その後に許されるが最下級の内人に降格され、以降は改心してトンイの味方になる。
監察府の女官で、ユ尚宮の部下。いつのまにか出演しなくなる。
監察府の女官で、ユ尚宮の部下。第38話でユ尚宮と共に捕まり、その後に許されるが最下級の内人に降格され、以降は改心してトンイの味方になる。

掌楽院(チャンアグォン)[編集]

掌楽院の長官である正(チョン、正三品堂下相当)で、掌楽院の現場の責任者。
掌楽院典音(チャンアグォン チョンウム、正八品相当)で、掌楽院で楽工と楽師を管理する官員。すべてに厳格で、自己管理が透徹する。
オ・テプンの息子で、南人派でもある掌楽院の次官である僉正(チョムジョン、従四品相当)。トンイのことが気になって追い掛け回すが、第38話で父親らと共に流刑になる。その後、赦免されたが宮廷には復帰できなかった上、第48話でユン氏の手下にトンイの私邸の火事の犯人の濡れ衣を着せられて殺されそうになるところでチョンスに助けられる。
楽師のまとめ役。掌楽院直長(チァンアグォン チクチャン、従七品相当)から主簿(チュブ、従六品相当)、僉正(チョムジョン、従四品相当)に昇進していき、ソリに頼まれてトンイを掌楽院の奴婢にする。その後、トンイを初めは目障りに思うが、後によくしてくれる。
掌楽院の楽師。気は小さく、頼りないが、トンイを妹のように可愛がっている。また、エジョンに酷い目に遭わされることもしばしばであるが、トンイと同じくチョンスを「にいさん」と慕う。

王族[編集]

オクチョンの息子で、王位後継者(後の20代国王景宗(キョンジョン)。世継ぎを残せない体[3]で、これをオクチョンらで巧みに隠蔽していた。クムとの交流で互いに兄弟と慕い合うようになるが、これを良しとせずに激昂した母がうっかり口を滑らせた為に自分が病の身である事を知り、クムの協力を得て己の身を蝕む病の正体を知るに至った。
母の毒殺刑を契機に一時期はトンイやクムとも険悪な関係となるが、変わらずに支える二人の真心に触れて行くことで和解し、最終回ではトンイに「延礽君は私の大事な弟、必ず私が守ります。今まで言えませんでしたが、ありがとうございました」と万感の思いを込めてトンイに感謝の意を示した。
トンイの二人目の息子で、王子(後の21代国王英祖(ヨンジョ)。名付け親は粛宗で、「昑(クム)」とは明るい光という意味である。7歳でかつて雲鶴(ウナク)の弟子だったソ・ジョンジェの娘ヘインと結婚、「大学」「中庸」を独学で修めるなど、幼くして頭角を現し、「神童」と謳われる。しかし、異常に活発過ぎ、度々守り役のエジョンを振り回し、挙句には勝手に宮殿に忍び込むなどの暴挙を犯してしまうが、その過程で偶然にも父である粛宗に出会う事になる。
最終回の最後で第21代国王・英祖として王位を継ぐ。即位後、既に故人となっていた母の墓を訪れ、夢の中で叱られた事を伯父・チョンスに打ち明け、民のための王となる事を改めて母の墓前に誓う。
  • 永寿(ヨンス)   
トンイの一人目の息子で、王子。名付け親は粛宗で、長生き出来る様に「永寿(ヨンス)」と名付けた。皮肉にも産まれてから程なくしてはしかに掛かり、夭折してしまう(これがトンイが宮中から出て行く切っ掛けとなってしまう)。
金柱臣(キム・ジュシン)の娘で、西人派である王妃亡き後にやってきた粛宗の新しい正室。心正しく慈悲深い女性だが、思い込みが激しく融通が利かない面がある。チャン・ムヨルの巧みな話術と宮中の噂からトンイ母子がユンから世子の座を奪おうとしていると信じ込み、彼らを敵視し王宮から追い出そうと画策する。しかしその聡明さからチャン・ムヨルの言葉に違和感を感じ始め、最後は世子暗殺未遂事件をでっち上げてトンイを窮地に追いやろうとしていたチャン・ムヨルの企みを看破した。
その後はトンイの真心を理解して互いに和解。世子と延礽君どちらも守りたいというトンイの思いを理解し、延礽君を自分の養子とし世弟(セジェ:世子の弟)にすることでそれに応えた。
英祖の正室。第五十六回から登場。

剣契(コムゲ)[編集]

トンイの幼馴染。幼少の頃はヤックァ絡みで誘拐されたり、トンイに嗾けられて肥溜めの汁を父親に飲まされるなど散々な目に遭う。その後、都を出る際にトンイに「大人になったらまた会おう」と再会を誓うが、後に再結成した剣契の首長となり、殺された父と剣契の仇を討つために両班を殺害し続ける。その後はトンイが王の側室であると知らずに殺害を謀り、その最中で再会したチョンスからこれを聞かされた事で愕然とし、決行を止めるべく駆けつけたことで事無きは得たものの、最終的にはチャン・ムヨルとチャン・ヒジェが仕組んだ罠に嵌まり、ソリの店へ重傷の状態で逃げ込んだことでトンイが逃がそうとするが、これによりトンイがヒョウォンの娘だと王の目の前で発覚してしまう。その後、牢屋の中で「また賎民に生まれ変わっても、この国が良くならなければまた剣を手にとって同じ事をする」と宣言し、同時にトンイの父・ヒョウォンが濡れ衣を着せられて殺された事を王に明かしたが、第44話で両班連続殺人の罪により斬首の刑に処される。
トンジュ・トンイの父で、仵作人である剣契韓国語版(コムゲ、賎民による地下組織)の首長。優れた事件解決能力を持っていた。朝廷の重臣殺しの冤罪を着せられ、捕まって罪人として息子・トンジュと共に護送される所を脱走するが、矢を受けて帰らぬ人となる(しかし、後にトンイの追放の際に無罪が証明された)。
トンイの兄で、掌楽院の楽師。罪人として父親と共に殺害された(しかし、後にトンイの追放の際に無罪が証明されており、また掌楽院の人々は彼の死を悼む場面が見受けられる)。

捕盗庁(ポドチョン)[編集]

ソ・ヨンギの部下。陽気な性格で、おっちょこちょいだが、物事に真摯に取り組んでいる。
ソ・ヨンギの部下。任務に忠実で、信望も厚い。
ソ・ヨンギの父で、弘文館副提学(ホンムングァン プジェハク、正三品堂上相当)。ソ・ヨンギの話を聞いて粛宗に進言にいく道中でオクチョンやオ・テソクの陰謀により部下共々殺害され、その罪はヒョウォンやトンジュを始めとした剣契達に着せられた。

その他[編集]

粛宗付の内官で、尚膳(サンソン、従二品相当)である王室の身の回りの世話をする内侍府(ネシブ)の長官。トンイの理解者の一人として彼女と粛宗、双方の苦しみを誰よりも知っており、それ故に第44話でのトンイ追放後は独断且つ強引に粛宗を彼女の住まいに連れて行った。
また、トンイの事でやきもきする粛宗をさりげなく彼女の住まいに誘導したり、真面目な口調でからかってみたり、と意外とお茶目な一面も持っている。
呉太豊の妻。頻繁に会うユン氏を敵視する。
明聖大妃付の尚宮。
禧嬪付の尚宮。
仁顕王妃付の女官。
チャン・ヒジェの部下。第20話で王妃の冤罪を晴らそうと調査していたトンイを拉致して始末しようとするが、逆にチョンスに殺される。

スタッフ[編集]

音楽[編集]

オリジナル・サウンド・トラック[編集]

日本版[編集]

オリジナル・サウンド・トラック[編集]

  • 『「トンイ」オリジナル・サウンド・トラック』 (2013年8月21日発売。ポニーキャニオン PCCA-03850)
    1. 「Overture」 - 作曲:イム・セヒョン
    2. 「靑雲祭」(オープニング曲) - 作曲:イム・セヒョン
    3. 「天崖至睋」[4](チョネジア) - 作詞、作曲:イム・セヒョン、歌:チャン・ナラ
    4. 「戀戀」 - 作曲:イム・セヒョン
    5. 「Red Wind」 - 作曲:イム・セヒョン
    6. 「Dusky Eyes」 - 作曲:イム・セヒョン
    7. 「愛別離」 - 作詞、作曲:イム・セヒョン、歌:イム・ヒョンジュ
    8. 「Longing」 - 作曲:イム・セヒョン
    9. 「風のあと」 - 作曲:イム・セヒョン
    10. 「花酔い」 - 作曲:イム・セヒョン
    11. 「愛月浪」 - 作詞、作曲:イム・セヒョン、歌:チャン・ユンジョン
    12. 「念海」 - 作曲:イム・セヒョン
    13. 「断崖」 - 作曲:イム・セヒョン
    14. 「花聯堂」 - 作曲:イム・セヒョン
    15. 「イェオラジ」 - 作詞、作曲:イム・セヒョン、歌:イム・セヒョン
    16. 「明賢」 - 作曲:イム・セヒョン
    17. 「The Returns of Destiny」 - 作曲:イム・セヒョン
    18. 「芙蓉花」(エンディング曲) - 作詞、作曲:イム・セヒョン、歌:合唱

カバー[編集]

台湾版[編集]

  • 「天后」(GTVテーマソング。マレーシア2009年のヒット曲) - 作詞、作曲:彭學斌、歌手:陳勢安(アンドリュー・タン)
  • 「情歌沒有告訴你」(GTVエンディングソング 1。2010年12月24日発売) - 作詞:李焯雄 作曲:饒善強、歌手:梁靜茹
  • 「你會不會」(GTVエンディングソング 2) - 作詞:李焯雄、作曲:宇珩、歌手:梁靜茹

香港版[編集]

  • 「大愛感動」(Hong Kong i-Cable Entertainment テーマソング) - 作詞:Adrian Chow、作曲:Cousin Fung 、歌手:謝安琪(ケイ・チェー)
  • 「妳不需要認」(Hong Kong i-Cable Entertainment サブテーマソング) - 作詞:Cheng Kam Fu 、歌手:謝安琪

脚注[編集]

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  1. ^ その後、2013年1月19日から2014年5月3日まで同NHK BSプレミアムで毎週土曜8時30分に日本語吹き替え版が再放送された。
  2. ^ NHK BSプレミアムで放送されたものと全く同じものである。なお、2014年2月9・16・23日はソチオリンピック開催の為、休止となった(但し、それ以前にも単発的に休止にはなっていた)。
  3. ^ 痿疾(いしつ。手足などがしびれて感覚を失い、動作が自由にならない病気。痺れ病とも)である事が第50話で判明する。
  4. ^ a b c 正しくは「天涯之我」。意味を成さない同音の漢字が当てられている。

外部リンク[編集]

NHK BSプレミアム 日曜21台枠
前番組 番組名 次番組
イ・サン
(2009.8.2 - 2011.2.13)
※ここまでNHK BS2で放送
トンイ
(2011.4.10 - 2012.6.17)
王女の男
(2012.7.8 - 2012.12.30)
※総集編を含む
NHK総合 日曜23時台枠
イ・サン
(2011.4.3 - 2013.1.13)
トンイ
(2013.1.20 - 2014.5.4)
※ここまで韓国歴史ドラマ枠
ダウントン・アビー
華麗なる英国貴族の館

(第1シーズン)
(2014.5.11 - 2014.6.22)