内侍府

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内侍府
各種表記
ハングル 내시부
漢字 內侍府
発音 ネシブ
日本語読み: ないじふ
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内侍府(ネシブ)は、朝鮮王朝における官府。所属官人はほぼ宦官である。

概要[編集]

王の食膳の食物、器具をあらかじめ検査する監膳などの国王の身の回りの世話、重臣達への情報伝達、各門の守備などを行う。定員は140名。雑職同様に免職、昇進を決める勤務評定人事の都目が年4回実施される。

官職は成宗時代においては従二品の尚膳が最高で、以下は正三品の尚醞と尚茶、従三品の尚薬、正四品の尚伝、従四品の尚冊、正五品の尚弧、従五品の尚帑、正六品の尚洗、従六品の尚燭、正七品の尚烜、従七品の尚設、正八品の尚除、従八品の尚門、正九品の尚更、従九位の尚苑があった。

韓国時代劇「大長今」(邦題「宮廷女官チャングムの誓い」)に登場する「長官」は内侍府の長官である。

参考文献[編集]

  • 朴永圭『朝鮮王朝実録』尹淑姫神田聡 訳、新潮社、1997年9月。ISBN 4-10-536001-9