タイガーマスク (プロレスラー)

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タイガーマスクは、日本のプロレスラーである。現在まで複数のレスラーがタイガーマスクとして活動した。現在、「タイガーマスク」として活動しているの4代目である。 [1]

元はアニメ「タイガーマスク」のタイアップ企画として誕生したが、アニメ終了後も高い人気を誇り、アニメとは離れたプロレスラーとして存在を確立し、現在まで引き継がれている。

概要[編集]

新日本プロレスは、アニメ「タイガーマスク二世」とのタイアップで1981年覆面プロレスラーとしてタイガーマスクをデビューさせた。そのため、コスチュームは二世のものが採用されている。その後、全日本プロレスやみちのくプロレスにおいても登場し、現行の「タイガーマスク」は4代目となる[1]。その他にもタイガーマスクのライバルとして登場したブラック・タイガーや、非公式に名乗ったタイガーマスク、さらにはタイガーマスクを模したレスラーも存在している。

歴代[編集]

初代[編集]

イギリス遠征中だった佐山聡が、新日本プロレスの意向を受け極秘帰国し、タイガーマスクに扮して1981年4月23日蔵前国技館ダイナマイト・キッドを相手にデビューした。ジュニアヘビー級戦線で活躍、空中殺法が人気を博し、一大プロレスブームを巻き起こした。タイガーマスクの権利者だった梶原一騎は漫画『プロレススーパースター列伝』の原作者として作品に現実のタイガーマスクを登場させ、一部にフィクションを織り交ぜながらタイガーマスクの人気に拍車をかけた。

しかし、人気絶頂期だった1983年8月10日、佐山は突如として新日本プロレスへ契約の解除を一方的に申し入れ、現役引退(正確には引退はせず退団)を表明した。

UWF参戦時はマスク・コスチュームのデザインを一新し「ザ・タイガー」、「スーパータイガー」のリングネームを使用している。 その後再びプロレス復帰し、現行のタイガーマスクとの混同を避けるために「初代タイガーマスク」、「タイガーキング」、「ザ・マスク・オブ・タイガー」などのリングネームを使用した。現在は「初代タイガーマスク」名義での活動している。

2代目[編集]

初代タイガーマスク引退の約1年後、1984年8月26日全日本プロレス田園コロシアム大会で、当時メキシコ遠征中だった全日本所属レスラーの三沢光晴が2代目タイガーマスクとなり、ラ・フィエラを相手にデビューした。ジュニアヘビー級戦線で活躍していたが、1985年10月にヘビー級へ転向した。2009年現在、ヘビー級で活動した経験があるのは、2代目タイガーマスクのみである。

若手選手のリーダー格として若手の奮起を促し、さらに田上明仲野信市高木功高野俊二等と共に決起軍を結成し、さらなる若手の台頭を狙った。

1990年に天龍源一郎等の大量の選手が全日本プロレスを離脱したため、残った選手による全日本マット活性化のために素顔に戻ることを決意し、5月14日東京体育館大会のタイガーマスク&川田利明谷津嘉章&サムソン冬木戦の試合中に、突如としてパートナーの川田に自身のマスクの紐を外すよう指示、自らの手でマスクを脱ぎ捨てた。奇しくも自らマスクを脱いで最終戦で正体を明かしたアニメ『タイガーマスク二世』と同じ結末を迎えた。

なお、2009年6月に試合中の事故で死去している。

3代目[編集]

1991年にタイガーマスクに酷似した覆面をし「キング・リー」と名乗ってメキシコ遠征中だったが帰国後、新日本プロレスの1992年3月1日横浜アリーナ大会において、新日本プロレス設立20周年の企画として、3代目タイガーマスクが登場した。正体は当時新日本所属の若手ジュニアヘビー級選手だった金本浩二。当初は記念試合として1回限りの企画の予定だったが、好評なため、その後数度の単発登場を経て、1993年5月3日の福岡ドーム大会において獣神サンダー・ライガーを相手に正式デビューを果たした。

しかし、自らが得意とする(あるいは理想とする)ファイトスタイルと、タイガーマスクとして求められるファイトスタイルの差に苦しみ、思うような結果が出せず、1994年1月4日の東京ドーム大会における獣神サンダー・ライガー戦の後にマスクを脱ぎ捨てた。正デビュー前の単発登場期間を除けば、歴代の内でもっとも活動期間が短いタイガーマスクである。

4代目[編集]

2009年現在、現行のタイガーマスクは4代目となる。スーパータイガージム出身でみちのくプロレスを経て現在は新日本プロレス所属のタイガーマスクである。本名は非公開[2]

初代タイガーマスク・佐山聡自身の指導を受けた唯一のタイガーマスク。また、他のタイガーマスクは最初は素顔でデビューしたのに対し、4代目は唯一、デビュー時から「タイガーマスク」を名乗っている。

1995年7月15日の後楽園ホール「'95格闘技の祭典」興行において、ザ・グレート・サスケを相手にデビュー。当初はフリーランスで、以後、みちのくプロレスに入団して活動する。

2002年頃から新日本プロレスに参戦し、同年12月16日、新日本プロレスに円満移籍。 歴代タイガーマスクの中で、タイガーマスクとしての活動歴が最長である。

5代目[編集]

2010年7月18日、マーシャルアーツ日本キックボクシング連盟真樹ジム主催興行BREAK-4「KICK GUTS 2010梶原一騎24回忌追悼記念・第13回梶原一騎杯」にて、初代タイガーマスクとタッグを組んでデビュー[3]

10月、全日本プロレス岐阜大会にて鈴木みのるとタッグを結成し初参戦している。今後は、いろんな他団体でスポット出場していく。所属はフリーランス扱い。

『タイガーマスク二世』にマスク、タイツ等のデザインを準拠している初代~4代目とは異なり、オリジナルのタイガーマスクをモチーフにしたコスチューム・マスクで登場。

正体は不明だが、真樹曰く『新人ではなくキャリアのある現役プロレスラー』と発表しているが、新日本プロレスの棚橋弘至が主演するVシネマ『新☆四角いジャングル』では、棚橋とミノワマンが5代目タイガーマスクの座を争い、一騎打ちをするという内容になっているが、棚橋は上記の5代目デビュー戦を観戦しているというシーンがある。

なお、現在「タイガーマスク」名義で4代目が現役活動中であり、そのため5代目は「5代目タイガーマスク」の名称を用いている(活動している団体は、それぞれ別である)。

6代目[編集]

2013年7月30日の「KICK GUTS 2013」記者会見より、映画「タイガーマスク TIGER MASK」制作と並び、新たなタイガーマスクの登場を予告。

8月10日、「KICK GUTS 2013 梶原一騎杯 ~真樹日佐夫 追悼興行~ 格闘技の祭典再び!」にて、大仁田厚の奇襲を受けた初代タイガーマスクを救出した際、公に公開された。

ブラック・タイガー[編集]

新日本プロレスには、タイガーマスクのライバルとして、黒い虎のマスクをかぶったブラック・タイガーが登場した。タイガーマスク同様、歴代のレスラーがいるが、必ずしも歴代タイガーマスクに合わせて登場しているわけではない。

その他のタイガーマスク[編集]

2代目ザ・タイガー(ウルティモ・ドラゴン)
週刊ゴング』2004年9月15日号に掲載された「マスクコレクション特集」でウルティモ・ドラゴンが取り上げられた際、このキャラクターの誕生秘話を、ドラゴン=浅井自身とオファーを出したA.ペーニャ(当時のEMLL企画部長)が証言している。EMLLからのオファーは浅井をマスクマンとして使うというものであり、少年時代から初代タイガーマスク・佐山聡に憧れていた浅井は、ここで夢を実現すべく「タイガーマスクになりたい」(当時2代目の三沢光晴がマスクを脱いでおり、3代目はまだいなかった)と希望を出していた。結局メキシコ人の日本人に対するイメージは虎ではなく龍であることを重視して、新キャラクターである「ウルティモ・ドラゴン」となった。しかし、その後も浅井はメキシコではドラゴン、日本(SWS)ではタイガーマスクと言うプランを考えていたが、ザ・グレート・カブキのアドバイスでドラゴン一本にしたとのこと。それから14年後、リアルジャパンプロレスのマットで念願のタイガーマスク(2代目ザ・タイガー)となっている。
タイガー・エンペラー
プロレスリング・ノアにおいてタイガー・エンペラーが登場。正体は非公開であるが、同団体の鈴木鼓太郎だとも言われている。
タイガースマスク
大阪プロレスにはタイガースマスクが在籍する。公式には阪神タイガースにちなんだ名前である。歴代タイガーマスクと絡んだのは、2007年9月、みちのくプロレス「第4回ふく面ワールドリーグ戦」準決勝で4代目との直接対決。(結果はタイガーマスクの勝利)
女子
女子プロレスにおいてもタイガーマスク風のレスラーがおり、タイガー・ドリーム(キャンディ奥津)やタイガー・エンジェルタイガーハニーなどが登場した。

その他、佐山聡の主催団体のリアルジャパンプロレスに登場する覆面レスラーでは、佐山のUWF時代のマスクマン「スーパータイガー」の二代目のスーパータイガー (2代目)をモチーフにしたマスクマンタイガーシャークブラック・タイガーに酷似のマスクを被っているブラック・シャドーなどがいる。

非公式のタイガーマスク[編集]

  • 佐山聡以前にも、1971年サムソン轡田韓国で、虎のマスクをかぶって登場、対上田馬之助戦と対大木金太郎戦の2試合に出場した。劇画の人気に着目して虎の覆面でリングにあがったものだが、梶原一騎らの権利者の認可も得ていないものであり、歴代のタイガーマスクには数えられない。
  • 佐山聡が新日本プロレスを退団したのち、新日プロの韓国遠征でプロモーターから『韓国もタイガーマスク人気があるので』タイガーマスクを出して欲しいと要請されて急きょブラック・キャットが虎の覆面をかぶって出場している。リングネームは「タイガーマスク」ではなく、単なる「タイガー」だったと言われている、その後日本で一時期だけ猫をあしらった覆面を被って試合をしていたが(リングネームはそのままで)、短期間で素顔に戻っている。
  • 1988年秋、新日本プロレス開催の「ジャパンカップ・イリミネーション・リーグ戦」で、スーパー・ストロング・マシーンのパートナーとしてザ・タイガーザ・ジャガーの2人が来日(外国人という触れ込みで)したが、正体はそれぞれ当時の若手選手の大矢健一(現・剛功)と笹崎伸司(引退)だとそれぞれが後に自ら語っている。
  • 1996年アメリカ合衆国WCWに出現した、タイガーマスク風の覆面をかぶった東洋系マスクマンのエル・ガトー。正体は日系アメリカ人レスラーのパット・タナカ。6月16日に開催されたPPVグレート・アメリカン・バッシュ』にてコナンUSヘビー級王座に挑戦した[4]。ガトー(gato)とはスペイン語で雄ネコを意味する。
  • リッキー・フジがカナダ修行時代にタイガーマスクと酷似したマスクマンとして試合していたこともある、後に「覆面MANIA」でカルガリー・タイガーというリングネームで復活させている。
  • 主にインディー団体で活動しているタイガーマスクに似たマスクをかぶってるアンコ型体型のレスラーのタイガマン[5]

タイガーマスクに影響を受けたと思われる風貌のレスラーとして、以下のものがいる。下記以外にも数多く存在する。

他にも企画などで単発的にタイガーマスク風のレスラー(ノアのハロウィン興行における「HALIMAO」や「リオン」など)が登場した。

映像化[編集]

  • 2004年に映画『真説タイガーマスク』が公開された。哀川翔がタイガーマスクを追跡する記者役で主演、タイガーマスク役は船木誠勝が演じ、初代の佐山聡もトレーナー役で出演している。
  • 2010年パチンコFEVERタイガーマスク』のTVCMにてタイガーマスクやマンガ・アニメでの悪役レスラーの実写映像が放送されている。GyaO!で公開されたタイガーマスクのメイキングの映像、および2010年12月22日にフジテレビ系列で放送されたテレビ番組『とくダネ!』内のコーナーにて、正体が丸藤正道であることが明かされた。

エピソード[編集]

  • 1997年10月12日に両国国技館で開催された梶原一騎没後10年追悼記念興行「'97格闘技の祭典SPECIAL」において、4人のタイガーマスクが一堂に会するタッグマッチ(初代、4代目対2代目、3代目)が行われた。その際、2代目タイガーマスクの三沢光晴はスケジュールの都合で不参加となり、代わりに同じ全日本プロレス所属の金丸義信が代理出場した。この場合、5代目とは呼ばず「2代目の2代目」「2代目代理」などと俗に呼ばれる。
  • 実在のタイガーは、リングネームこそタイガーマスクではあるものの、初代タイガーはアニメ『タイガーマスク二世』とリンクしたキャラクターである。そのため、正確な呼称は“タイガーマスク2世”となるが(マントには”TIGER MASK II”と書かれている)、実在のタイガーマスク(佐山聡)のインパクトの方がアニメ版二世のそれよりも圧倒的に大きかったため、現在に至るまで、そのことについてあまり世間に知られていない。
  • 初代タイガーマスクの成功から、タイガーマスクに扮したレスラーは、皆ジュニアヘビー級で戦っている。2代目の三沢も、変身して1年あまりジュニアヘビー級で戦い、その後ヘビー級に転向した。漫画のタイガーマスクは体格こそジュニアヘビー級の選手と大差ないが、対戦相手はヘビー級に属するレスラーばかりであり、事実上ヘビー級のレスラーであるといえる。
  • タイガーマスクを助ける謎の覆面レスラーとして『ザ・グレート・ゼブラ』(正体はジャイアント馬場)が登場する。実在のプロレスラーとして、これをモチーフにした同名のレスラー(正体は初代が高野拳磁、第五回ふく面ワールドリーグ戦に登場した二代目は志賀賢太郎と思われる)がみちのくプロレスに登場している。

出典[編集]

  1. ^ a b 初代である佐山聡は「初代タイガーマスク」、5代目は「5代目タイガーマスク」として活動している
  2. ^ 新日本プロレス公式サイト タイガーマスク
  3. ^ 5代目タイガーマスクが鮮烈デビュー
  4. ^ WCW Show Results 1996”. The History of WWE.com. 2010年11月29日閲覧。
  5. ^ 原色ヒーロー図鑑(アジアのヒーロー)より。

関連項目[編集]