クリス・スクワイア

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
クリス・スクワイア
Chris Squire
クリス・スクワイア(1977年8月30日)
クリス・スクワイア(1977年8月30日)
基本情報
出生 1948年3月4日(66歳)
ジャンル プログレッシヴ・ロック
担当楽器 ベース
活動期間 1965年~現在
共同作業者 イエス
XYZ
ザ・シン
公式サイト Official website
著名使用楽器
Rickenbacker 4001CS [1]
Fender Jazz Bass [1]
Electra MPC Outlaw Bass [1]
Mouridian CS-74 [2]

{{{Influences}}}

クリス・スクワイアChris Squire 本名:Christopher Russel Edward Squire 1948年3月4日 -)はイギリスのミュージシャン。

概要[編集]

プログレッシヴ・ロック、殊にシンフォニック・ロックの代表的バンド・イエスベーシストとして有名。メンバー・チェンジの激しいイエスにあって、1968年の結成時から唯一在籍し続けているオリジナル・メンバーである。

略歴[編集]

1948年3月4日、ロンドン生まれ。

1965年リズム・アンド・ブルース・バンドの "シン"(The Syn)を結成。1966年、同バンドでプロ・ミュージシャンとしてデビューし、デラム・レコード (Deram Records)から2枚のシングルをリリース。1967年11月に解散し、翌12月に "メイベル・グリアーズ・トイショップ(Mabel Greer's Toyshop)" を結成。マーキー・クラブ (Marquee Club)で前座バンドとして活動を開始する(このバンドには、後にデビュー前のイエスに参加していたクライヴ・ベイリーが在籍していた)。

メイベル・グリアーズ・トイショップが活動を開始した直後、マーキー・クラブの近隣にあるミュージシャンやプロモーターなどの音楽関係者が多く集まるバーで、ボーカリストのジョン・アンダーソンと邂逅。お互いの音楽観などを話し合い、新しいバンド「イエス」の結成を決定。1968年8月のマーキー・クラブへの出演を皮切りにイエスのメンバーとしての活動を開始する。

その後、解散や分裂による活動停止という空白期間もあったものの、イエス名義の作品には彼だけが1枚残らず参加している。他のメンバーはソロや別バンドでの活動なども盛んに行ってきたが、彼の場合イエスの活動がライフワークといわんばかりのストイックさで、純粋なソロ作品は1975年にリリースした「フィッシュ・アウト・オブ・ウォーター」1枚のみ。セッションやコラボレーションも数えるほどしか参加していない。

イエスが休業中の2006年、彼の原点と言える "シン" を再結成して作品を発表し、ライヴ・ツアーを敢行(ただし既に脱退している)。

2007年、クリスマス・アルバム "Chris Squire's Swiss Choir" を発表。

2012年、スティーヴ・ハケットと結成したバンドスクアケット(Squackett)としてのアルバム "A Life Within A Day" を発表。

音楽性[編集]

リッケンバッカー4001型ベースを巧みに使いこなすベーシストとして評価されており、このことは1970年代前半のメロディー・メーカー誌 (Melody Maker)における人気投票のベーシスト部門に於いて、常に上位にいたことからも窺える。あまりルート音を使わずコード進行に対してハーモニーを付けたり、低音と高音を最大に、中音をカットして[要出典]硬質なベース・サウンドを紡ぎ出す。高音部を多用してメロディ楽器としてベースを鳴らすのも特徴的である。

演奏技術や内省的な歌詞に注目が集まりがちなプログレというジャンルに於いて、歌(コーラス)そのものにも大きな比重を置いたイエス独特の音楽性を確立したのは彼の功績が大きい。これは少年時代、聖歌隊に所属していたことや、ボーカル・ハーモニーを多用するポップスを嗜好していたことが影響していると言われている。主にリード・ボーカルであるジョン・アンダーソンのコーラスやカウンター・メロディーを担当しているが、ファルセットを使ってアンダーソンより高いパートを歌うこともあり、その個性的な声はベース・プレイと同様にイエス・ミュージックの要のひとつとなっている。

イエスの一部の楽曲で部分的或いは全面的にリード・ボーカルを取っている事例も見受けられる[3]が、リード・ボーカルとしては弱いとされる(後述のエピソードを参照)。

さらに、作曲家としても評価が高い。幻想感や抽象性が優先しがちなイエスの音楽に、立体的な構築美を導入する役割を担っていることは、唯一のソロ作品である「フィッシュ・アウト・オブ・ウォーター」が証明したと言われている[要出典]

エピソード[編集]

  • ソロの曲名やソロ・アルバムのタイトルに出てくる「フィッシュ」とは、オリジナル・ドラマーのビル・ブラッフォードがつけたクリス・スクワイアのニックネーム。魚座であることと、ごく初期にメンバー達とフラットをシェアしていた頃、彼がバスルームを長い時間占有していたことがネーミングの由来とされている。
  • 遅刻魔としても有名で、コンサート開演直前になってもホテルで食事をしていたり、移動の際もしばしば他のメンバーを待たせたことがある。ある日、ロッテルダム公演のために空港で待っていたメンバーが、例の如く集合時間を過ぎても現れないクリスに業を煮やし、置いてけぼりにして出発した結果、クルー用の小型機(セスナ)で移動する羽目になった。イエスがデビュー間もない頃は、クリス抜きでギグをやったこともある。本人曰く「人を待つのが嫌い」。
  • レコーディングの際は一音一音にこだわり、納得いくまで録り直すという細かい側面がある。
  • イエス結成以前の1960年代に、キース・エマーソンはクリス・スクワイアバンドを組む準備をしていたことがある。しかし、クリス・スクワイアがメインのボーカリストとしては弱すぎるとキース・エマーソンは判断し、このバンドの話は流れてしまった(ちなみに、ほぼ同時期に、キース・エマーソンはスティーヴ・ハウとのバンドも考えていた)。
  • 1981年、イエスが活動中止(解散)している時期に、イエスのアラン・ホワイトと、レッド・ツェッペリンジミー・ペイジの3人で新バンドのリハーサルを行っている。バンドの仮称は「元・イエスとツェッペリン」の意味を込めて「XYZ」(eX-Yes-Zeppelin の略称)だった。一時期、ロバート・プラントの加入の噂も流れたが、結局はうまく軌道に乗らず、リハーサルだけで解散してしまう。ちなみに、当時のデモ録音のテープから4曲が流出している。その中の2曲は後にイエスの曲に採用されることになる(もう1曲はジミー・ペイジが自己のバンド「ザ・ファーム」で採用)。
  • 1983年に当時の妻であったニッキー・スクワイアが結成したバンド、エクスワイアのアシストを行い、1987年に発売されたファースト・アルバム「エクスワイア」ではコーラスで参加もしている。しかし、その直後にニッキー・スクワイアとは離婚している。エクスワイアのキーボード・プレイヤーであるチャールズ・オリンズはイエスのアルバム「ロンリー・ハート (90125)」にサポート・ミュージシャンとして参加し、ほとんどのキーボードのパートを弾いている。
  • ビリー・シャーウッドとの共同作業による2作のアルバム、DVDをコンスピラシー(Conspiracy)というバンド名義で発表している。また、ビリー・シャーウッドを迎えたバンドクリス・スクワイア・エクスペリメントとしてライヴ活動を行なっていた時期もある。

ディスコグラフィー[編集]

ソロ[編集]

イエス[編集]

イエスの作品を参照

コンスピラシー[編集]

  • Conspiracy (2000) --- DVDの付いた再発盤もある
  • The Unknown (2003)

ザ・シン[編集]

  • Original Syn YesServices Limited edition (2004)
  • Syndestructible (2005)
  • Original Syn (2005)
  • Armistice Day (2007)

スクアケット[編集]

  • A Life Within A Day (2012)

参加作品[編集]

  • Eddie Harris – E.H. in the U.K. (1974)
  • Esquire – Esquire (1987)
  • Rock Aid Armenia – The Earthquake Album (1990)
  • Rick Wakeman – The Six Wives of Henry VIII (1973)
  • Rick Wakeman – Criminal Record (1977)
  • Rick Wakeman – The Classical Connection II (1992)
  • World Trade – Euphoria (1995)
  • various artists – Pigs & Pyramids — An All Star Lineup Performing the Songs of Pink Floyd (2002)
  • various artists – Back Against the Wall (2005)
  • Gov't Mule – The Deep End, Volume 2 (2002)
  • Steve Hackett – Out of the Tunnel's Mouth (2009)
  • Steve Hackett – Beyond the Shrouded Horizon (2011)
  • Billy Sherwood & The Prog Collective (2012)
  • various artists - Songs of the Century: An All-Star Tribute to Supertramp (2012)

外部リンク[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b c Technotes - Chrissquire.com
  2. ^ [1]
  3. ^ 例として『フライ・フロム・ヒア』のThe Man You Always Wanted Me To Beではイエスとしては珍しくクリスがリード・ボーカルを取っているほか、ソロ作品『フィッシュ・アウト・オブ・ウォーター』では総ての曲でリード・ボーカルを取っている