イビサ島

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イビサ島
Localització d'Eivissa respecte les Illes Balears.svg
バレアレス諸島。左下の青く塗られているのがイビサ島。
座標 北緯38度55分 東経1度26分 / 北緯38.917度 東経1.433度 / 38.917; 1.433座標: 北緯38度55分 東経1度26分 / 北緯38.917度 東経1.433度 / 38.917; 1.433
面積 571.6 km²
最高標高 475 m
最高峰 Sa Talaiassa山
最大都市 アイヴィーサ
所在海域 地中海、バレアレス海
所属諸島 バレアレス諸島、ピティウセス諸島
所属国・地域 スペインの旗 スペイン
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アイヴィーサ島の衛星写真

イビサ島スペイン語: Ibizaカタルーニャ語: Eivissa)は、スペインバレンシア市の東約80kmの地中海沖合にある島。スペイン領の自治州および同名県のバレアレス諸島の中で3番目に大きな島である。正式名称は、カタルーニャ語表記のEivissa(アイヴィーサ)である。この名前はフェニキア語「Yibosim」に由来する。日本ではイビザ島表記も多い。

ポピュラー音楽と世界遺産で知られ、多くの旅行者の寄港地になっている。

地理[編集]

南西に約80kmあまり離れたバレアレス諸島最大のマヨルカ島の1/6の大きさだが、ギリシャのミコノス島の5倍以上、マンハッタン島の10倍の大きさである。イビサ島と、その南にあるフォルメンテーラ島、近隣の小島は、独立してピティウセス諸島スペイン語: Pitiusasカタルーニャ語: Pitiüsesと呼ばれている。

中心都市は島の南部沿岸にあるイビサ・タウン(カタルーニャ語: Vila d'Eivissa)。島の北部はやや複雑な海岸線を有しており、比較的湾が多く、山が海岸付近まで迫っているところもある。島の北東と南西に山地があるが、中央部東西は比較的なだらかな地形である。最高地点の西部山地の Sa Talaiassa 山 (標高475m)である。

歴史[編集]

紀元前654年、フェニキア人がこの島に港を建設し、エジプトの舞踊の神ベスに因んで「Ibossim」としたのが始まりとされる。後の「Ebusus」としてローマ人に知られていた。ギリシャ人はフォルメンテラ島とともに「松に覆われた島」の意で Πιτυοῦσσαι と呼んだ。アッシリアの台頭によりイビサはカルタゴの支配下のフェニキア人植民地となり、染料、塩、ガルム魚醤の一種)、羊毛などを産した。紀元前400頃には、島の Cuieram 洞窟はにカルタゴの大地女神タニト (Tanit)の神殿も築かれている。以降、フェニキア人の主要交易航路上にあった。

島の支配は、地中海沿岸地域の支配権の変遷とともに、ローマ帝国ヴァンダル人ビザンティン帝国イスラム諸国家、アラゴン王国など、様々な勢力の間でその支配権が争われて来た。スペイン継承戦争を経てブルボン朝に置かれたスペイン王国領となる。18 - 19世紀にはイギリス海軍によって「Ivica」として知られていた。近世以降スペインはは、当初はアラゴン王国、やがてそのアラゴン王国などを統合したスペイン王国が領有して、現在に至っている。

文化[編集]

イビサ島が世界中から注目されるのは、戦後、この島がヨーロッパヒッピー文化の中心となってからである。やがて1980年代終わりに、この島で息づいていたバレアリックと呼ばれる、独特の自由なダンス音楽スタイルと、そのクラブシーンの享楽的な雰囲気を、当時、英国で盛り上がっていたセカンド・サマー・オブ・ラブ世代のDJ達と、プロモーターが発見したことにより、英国の若者たちのパーティー・アイランドとして、爆発的な発展を遂げることになる。

1990年代を通して、ヨーロッパのクラブカルチャー、ダンスミュージックの中心地として君臨し、最新の音楽流行を求めて、世界中からクラバーたちが押し寄せることとなる。その後、島にあるクラブの巨大化と陳腐化、客層の低年齢化により、以前のような、先鋭的な音楽シーンは姿を消したものの、依然として、欧州の若者達の、最も人気な観光地である。

観光[編集]

ビーチ

島には、有名なクラブが多くあり、夏の間は特に、世界中の超有名DJたちがプレイするため、大人気な観光地となっている。また、その美しい海(「地中海一きれいな海」とも称される)と砂浜も、多くの人々を惹き付けている。島の西海岸にあるBar、Cafe del mar(カフェ・デル・マール)は、その美しい日没の風景と、BarのDJがかける独特の音楽により、世界で最も有名なBarの1つとして知られている。このBarで流されているような、リラックスできるダンス系ミュージックは、後にチルアウトミュージックと呼ばれるジャンルとして、欧州で流行する。他に、有名なクラブとしては、Pacha(パチャ)やAmnesia(アムネシア)、Space(スペース)、Privilege(プリビレッジ)、Eden(エデン)、Es Paradis(エス・パラディス)などが上げられる。Amnesiaで行われる泡パーティーや、Es Paradisで行われる水パーティーは、非常に有名である。Privilegeは、収容人数1万人以上を誇り、世界最大のクラブとしてギネス世界記録に登録されている。

上記で紹介した、ミュージック&クラブカルチャーが盛んなのは、島の一つの側面に過ぎず、その他、老夫婦、家族連れ、カップルたちが、とても落ち着いた雰囲気でバカンスを堪能できるという、もう一つの側面もある。海水浴、島のオーガニック食材をふんだんに使用した食文化、古くから残る中世・近世の美しい町並み等々もこの島の有力な観光資源である。

なお、他の欧州リゾートと同様に、ドラッグ汚染が深刻な問題とされた時期もあったが、厳しい取締りと関係者の努力により、ドラッグの影は薄くなった[いつ?]

交通[編集]

世界遺産[編集]

世界遺産 イビサ島の生物多様性と歴史地区
スペイン
イビサ島の旧市街
イビサ島の旧市街
英名 Ibiza, Biodiversity and Culture
仏名 Ibiza, biodiversité et culture
面積 8564.0000ha
登録区分 複合遺産
登録基準 (2), (3), (4), (9), (10)
登録年 1999年
IUCN分類 IV
公式サイト ユネスコ本部(英語)
使用方法表示

イビサ島は島自体が、1999年にユネスコ世界遺産として登録されている。スペイン世界遺産の中では、2件目の複合遺産(自然遺産と文化遺産が共存する世界遺産)である。

登録基準[編集]

この世界遺産は世界遺産登録基準における以下の基準を満たしたと見なされ、登録がなされた(以下の基準は世界遺産センター公表の登録基準からの翻訳、引用である)。

  • (2) ある期間を通じてまたはある文化圏において、建築、技術、記念碑的芸術、都市計画、景観デザインの発展に関し、人類の価値の重要な交流を示すもの。
  • (3) 現存するまたは消滅した文化的伝統または文明の、唯一のまたは少なくとも稀な証拠。
  • (4) 人類の歴史上重要な時代を例証する建築様式、建築物群、技術の集積または景観の優れた例。
  • (9) 陸上、淡水、沿岸および海洋生態系と動植物群集の進化と発達において進行しつつある重要な生態学的、生物学的プロセスを示す顕著な見本であるもの。
  • (10) 生物多様性の本来的保全にとって、もっとも重要かつ意義深い自然生息地を含んでいるもの。これには科学上または保全上の観点から、すぐれて普遍的価値を持つ絶滅の恐れのある種の生息地などが含まれる。

その他[編集]

外部リンク[編集]