カサ・ミラ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
世界遺産 アントニ・ガウディの作品群
スペイン
カサ・ミラ
カサ・ミラ
英名 Works of Antoni Gaudí
仏名 Les œuvres d’Antoni Gaudí
登録区分 文化遺産
登録基準 (i) (ii) (iv)
登録年 1984年
拡張年 2005年
公式サイト ユネスコ本部(英語)
地図
カサ・ミラの位置
使用方法表示

カサ・ミラ(Casa Milà)は、バルセロナグラシア通りにある建築物である。ガウディが54歳の時に設計した。1905年から1907年にかけて実業家のペレ・ミラとその妻ルゼー・セギモンの邸宅として建設された。1984年ユネスコ世界遺産に登録された。

カサ・ミラは直線部分をまったくもたない建造物になっていて、壮麗で非常に印象的な建物である。あたかも砂丘溶岩のような雰囲気をもっており、一般的な現代建築の様式とは、隔絶した建築となっている。外観の波打つ曲線は地中海をイメージして作られた。一つ一つ異なるバルコニーは、鉄という素材を使いながら、まるで波に漂う海藻のような、柔らかな造形を生み出している。内側は天井も壁もどこもかしこも波打ち、まるで海底にいるような奥深さに包まれる。屋上には、独特の加工をされた煙突や階段室が立ち並び、月面の中の風景にもたとえられる。

この建築物は通常の建築物というよりむしろ彫刻であると見做すことができる。実用性に欠けるという批判もあるが、圧倒的な芸術性を持つことは否定できない。皮肉にも建設当時のバルセロナ市民はカサ・ミラを醜悪な建物と考え、「石切場(ラ・ペドレラ)」というニックネームをつけたが、今日ではバルセロナを代表する歴史的建造物となっている。

現在内部はガウディ建築に関する博物館になっている。2009年1月現在、9.5ユーロを支払うことで内部の住居部分や屋上も見学することができる。

家賃は建設当時1500ペセタと、一般職人の月給の約10倍であったためと見た目の評判の悪さから、なかなか借り手が見つからなかった。そのため、「3世代に渡って値上げなし」という契約条件があるため、ほとんど値上げされていないため、現在でも家賃は約15万円となっている。広さは約300㎡で全8室あり、現在でも4世帯が居住している。

登録経緯[編集]

1984年、「バルセロナのグエル公園、グエル邸、カサ・ミラ」の名称で登録された。2005年にサグラダ・ファミリアカサ・バトリョなどが拡大登録された際、登録名が「アントニ・ガウディの作品群」に改められた。

登録基準[編集]

この世界遺産は世界遺産登録基準における以下の基準を満たしたと見なされ、登録がなされた(以下の基準は世界遺産センター公表の登録基準からの翻訳、引用である)。

  • (1) 人類の創造的才能を表現する傑作。
  • (2) ある期間を通じてまたはある文化圏において、建築、技術、記念碑的芸術、都市計画、景観デザインの発展に関し、人類の価値の重要な交流を示すもの。
  • (4) 人類の歴史上重要な時代を例証する建築様式、建築物群、技術の集積または景観の優れた例。


関連項目[編集]

外部リンク[編集]

Icon of Sekaiisan.svg Icon of Sekaiisan.svg スペインの世界遺産
World Heritage Sites in Spain

文化遺産
コルドバ歴史地区 | グラナダのアルハンブラ、ヘネラリーフェ、アルバイシン |ブルゴス大聖堂 | マドリードのエル・エスコリアルの修道院と遺跡 | アントニ・ガウディの作品群カサ・ミラグエル公園サグラダ・ファミリアカサ・ビセンス)|アルタミラ洞窟 |セゴビア旧市街と水道橋| オビエドとアストゥリアス王国の建造物群 | サンティアゴ・デ・コンポステーラ | アビラ旧市街と市壁外の教会群 | アラゴンのムデハル建築 | 古都トレド | カセレス旧市街 | セビリア大聖堂アルカサルインディアス古文書館 | サラマンカの旧市街 | ポブレー修道院 | メリダの考古遺産群 | サンタ・マリア・デ・グアダルーペ王立修道院 | サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路 | 歴史的城塞都市クエンカ | バレンシアのラ・ロンハ・デ・ラ・セダ | ラス・メドゥラス | バルセロナカタルーニャ音楽堂サン・パウ病院 | サン・ミジャンのユソ修道院とスソ修道院 | アルカラ・デ・エナーレスの大学と歴史地区 | イベリア半島の地中海沿岸の岩絵 | コア渓谷とシエガ・ベルデの先史時代の岩絵遺跡群(ポルトガルと共有) | サン・クリストバル・デ・ラ・ラグーナ | タラゴナの考古遺産群 | エルチェの椰子園 | ルーゴのローマ城壁 | バル・デ・ボイのカタルーニャ風ロマネスク様式聖堂群 | アタプエルカの考古遺跡 | アランフエスの文化的景観 | ウベダとバエサのルネサンス様式の記念碑的建造物群 | ビスカヤ橋 | ヘラクレスの塔 | シエラ・デ・トラモンターナの文化的景観 | 水銀の遺産アルマデンとイドリヤスロベニアと共有)
自然遺産
ガラホナイ国立公園 | ドニャーナ国立公園 | テイデ国立公園
複合遺産
イビサの生物多様性と文化 | ピレネー山脈のモン・ペルデュフランスと共有)
世界遺産 | ヨーロッパの世界遺産 | スペインの世界遺産 | 五十音順 | [編集]
Commons-logo.svg ウィキメディア・コモンズに、スペインの世界遺産に関連するマルチメディアがあります。