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2006年11月18日 (土) 00:58時点における版
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『SLAM DUNK』(スラムダンク)は、井上雄彦による高校バスケットボールを題材にした漫画作品、及びそれを原作としたアニメ作品である。日本のバスケブームの火付け役でもある。
概要
「週刊少年ジャンプ」(集英社)1990年42号 - 1996年27号に連載。全276話。単行本は全31巻。
第40回(平成6年度)小学館漫画賞受賞。『DRAGON BALL』、『幽☆遊☆白書』と並ぶ絶大な人気作の一角として、1990年代半ばのジャンプ黄金期を築き上げた。
2004年7月にジャンプコミックス版単行本日本国内発行部数が1億部を突破した。それを記念して、同年8月11日には全国紙6紙朝刊紙上に於いて、作者の井上氏が個人としては異例の一面広告(湘北メンバー6人それぞれの描き下ろしイラスト)を掲載。 同年12月には統合により現在は使われていない旧神奈川県立三崎高等学校校舎(同作品登場人物の多くは神奈川県の高校生という設定。下記項目にて詳述)に於いて「1億冊ありがとうファイナル」を開催。作者HPの告知のみにもかかわらず、3日間で5000人を超えるファンが訪れ、連載終了後8年を経過しても根強い、同作品の人気を改めて印象付けた。週刊少年ジャンプ本誌での連載時には乳幼児か、若しくは生まれていなかった中高生等にも高い支持を誇る。
本誌連載終了時、後の強敵のように描かれた名朋工業、愛和学院とは結局湘北との試合は描かれないまま終了し、全国の読者に大きなショックを与えた。本誌の後書きでは井上も「続きはやりたい」とコメントを残し、「第一部完」という名目で終了し、その後のジャンプコミックスでの表記も「1~31巻」とされ(通常完結作品は「全O巻」と表記される)、その後、数年は多くのファンが続編を待ち望んだ。しかし結局10年以上が経過した現在でも本格的な続編の話はなく、ファン内でも時間が経つにつれ少しずつ認識が変わりだし、続編希望については反対派意見も多く見られるようになった。
現段階での正当な続篇は『SLAM DUNK ファイナル』イベントの『あれから10日後』の黒板漫画のみである。また、資生堂AlephのCMにおいて、本作のキャラクターが使用されている。このCMの中には宮城の背番号が4になっているなど、最終回以降の描写がなされていることから、これも一応の続編と見ることも出来る。(このCMは資生堂のサイトで公開されている。)
また、この作品のバスケットの試合、その他の場面をそっくり借用したある少女マンガ家が盗用批判を招き、事実上作家生命を絶たれ、更に別の漫画家たちに対してトレース疑惑を追及する動きがウェブサイト上を中心に行われるなど、業界にも予期せぬ影響を及ぼすきっかけとなった。なお、本作原作者自身に対しても、NBA写真からの盗用があるのではとの疑惑が取り沙汰され、一部検証サイト等が立ち上げられるなどしたが、結果的には他の多くの作家同様に参考程度の扱いに過ぎない、との認識が大勢であり、大きな動きにはならなかった。
ちなみに、後に台湾で続編として『スラムダンク2』が違法に無許可で作られた。高校教師となった流川楓が主人公。著作権的には、原作者に無断で製作された漫画であるが、本作のファンの多い現地では人気を博した。当然ながら正規の続篇ではないので日本での反応は無きに等しい。
2006年の文化庁による文化庁メディア芸術祭10周年記念アンケート企画、「日本のメディア芸術100選」にてマンガ部門で1位に選ばれた。
注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。
あらすじ
中学3年間で50人もの女性にフラれた高校1年の不良少年・桜木花道は背の高さと身体能力からバスケットボール部の主将の妹、赤木晴子にバスケット部への入部を薦められる。 彼女に一目惚れした「初心者」花道は彼女目当てに入部するも、練習・試合を通じて徐々にバスケットの面白さに目覚めていき、才能を開花させながら、IHに上って行く・・・。
主な登場人物
SLAM DUNKの登場人物を参照のこと。
物語の舞台
本作品の舞台は神奈川県の主に湘南地区という設定になっている。登場する高校などは基本的に架空の名称が使われているが、モデルと思われる場所が存在する。他にも劇中の背景は非常に緻密な取材に立脚して描かれており、現地を訪れると漫画内の描写「そのもの」を見ることができる場所も少なくない。
- 武蔵野北高校
- 湘北高校の美術的なモデルと思われる高校。東京都武蔵野市に存在する。
- 鎌倉高校
- 陵南高校のモデルと思われる高校。神奈川県鎌倉市に存在する。
- 松陽高校
- 翔陽高校のモデルと思われる高校。物語のモデルとなった'80年代の神奈川高校バスケシーンでは国際審判員の顔を持つ阿部監督の指導の下、男子の県大会連続優勝、女子も数度の優勝を数えるなど名門として名を馳せた。当時の在籍者からは現在の各校指導者を輩出している。
ルールについて
連載終了後の2001年に大幅な公式ルール改正が行われたため、物語中で使用されている連載当時の公式ルールは現在のものとは異なる点が多い。また、連載中の1995年にも小幅な改正が行われているが、作中では最後まで1994年以前のルールが使用されている。
アニメ
テレビ朝日系列、1993年10月 - 1996年3月、放映。全101話。製作は東映動画(現東映アニメーション)。ナレーションは田中秀幸が務めている。2006年9月現在、アニマックス・テレビ大阪で再放送中である。キッズチャンネルでも夏休みにやっていることがある。
開始当初は高視聴率だったが、1995年10月ごろから裏番組『筋肉番付』に苦戦し、テレ朝での放送が終了となった。2003年には、登場人物の桜木花道・流川楓・赤木剛憲・三井寿・宮城リョータと全く同じコスチュームをつけた限定版DVD-BOXが発売され、後に単体発売された。
『リアル』において、バスケットコートの広さ(アニメの試合時間が実際の試合時間の数倍になってしまうことに起因)を皮肉られている。
スタッフ
- 原作:井上雄彦(集英社『ジャンプコミックス』刊。(放映当時は、集英社『週刊少年ジャンプ』連載。) )
- 脚本:菅良幸、岸間信明
- キャラクターデザイン:佐藤正樹
- チーフアニメーター:大西陽一
- 作画監督:加々美高浩、横山健次、堀澤聡志、大西陽一、板野一郎、清山滋崇、須田正己、小林利充、直井正博、上野ケン、高野和史、三浦和也、近藤優次
- 美術デザイン:坂本信人
- 音楽:増田隆宣→BMF
- 音響効果:伊藤道廣(サウンドリング)
- 録音スタジオ:タバック
- 音楽協力:テレビ朝日ミュージック
- プロデューサー:岩本太郎(テレビ朝日)、中村重喜(電通)、籏野義文→西沢信孝、佐藤公宣
- 製作担当:松下健吉→藤本芳弘
- シリーズ(チーフ)ディレクター:西沢信孝
- 演出:明比正行、志水淳児、又野弘道、竹之内和久、中村哲治、角銅博之、吉沢孝男
- 動画製作:東映動画
- 制作協力:電通
- 制作:テレビ朝日、東映
サブタイトルリスト
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主題歌
オープニングテーマ
- 「君が好きだと叫びたい」 BAAD 第1話~第61話
- 作詞:山田恭二/作曲:多々納好夫/編曲:明石昌夫
- サウンドトラックで収録していた「ENDLESS CHAIN」はメンバーでもあった大田紳一郎による作曲。
- 「ぜったいに 誰も」 ZYYG 第62話~第101話
- 作詞:高山征輝/作曲:織田哲郎/編曲:ZYYG
エンディングテーマ
- 「あなただけ見つめてる」 大黒摩季 第1話~第24話
- 作詞・作曲:大黒摩季/編曲:葉山たけし
- 「世界が終るまでは…」 WANDS 第25話~第49話
- 「煌(キラ)めく瞬間(トキ)に捕われて」 MANISH 第50話~第81話
- 作詞:高橋美鈴・川島だりあ/作曲:川島だりあ/編曲:明石昌夫
- 「マイフレンド」 ZARD 第82話~第101話
- 作詞:坂井泉水/作曲:織田哲郎/編曲:葉山たけし
ネットしていた局
一部時差ネット・週遅れ放送局も含む。特記以外テレビ朝日系フルネット局。
アニメと原作の違い
- 三浦台高校戦で、内藤鉄也というアニメオリジナルキャラが登場した。これにより、原作より三浦台戦が長めに描かれている。
- 湘北対三浦台のIH予選を観戦に向かうため、自転車に神と二人乗りをしている清田が前に飛び降りない。
- IH予選湘北対高畑の対戦前に、三井・桜木・鉄男・桜木軍団が、竜と鬼藤その仲間達と喧嘩するという場面が追加された。
- 試合ではファウルを連発し退場がかさむ桜木に「目で殺す」というディフェンスの技術を赤木が教えたが、試合では全く通用しなかった。
- 三井がタバコを吸っている(実際には捨てている描写があるだけだが…)。
- 劇場版第1作で登場した武園学園高校がIH予選湘北対翔陽の試合後に登場した。
- 原作で描かれていなかった武園対海南大附属のIH予選の場面が追加された(が、湘北対翔陽戦の時点で明らかに試合に臨む体勢の陵南・海南の選手が描かれている中、何故この試合だけ後日に行われたのかは不明/海南・陵南は共にシード校で、決勝リーグ前の試合は1試合しか組まれていない)。
- 桜木が清田、牧と一緒に愛知に行く直前、桜木軍団がパチンコ屋に行って遊んでいるが、アニメでは門前払いにされている(その際「18歳以下はパチンコ禁止」のテロップが流されている)。
- 湘北対陵南のIH予選終了後に、河合マリというアニメオリジナルキャラが登場し、バスケ部の取材を行っていた。
- 桜木軍団が、IHの行われる広島に行く為の交通費を稼ぐ為に、海の家でバイトをするという場面が追加された。
- 桜木が二万本シュートに挑戦している時、晴子と縁日に行くという場面が追加された。
- IH出発直前に湘北対陵南・翔陽合同チームの練習試合が行われた(試合中、アニメ化されなかった豊玉戦での描写の一部が、主に桜木のシュートシーンを中心に使用されている)。この試合でシリーズの最後を飾ることとなった。
- この練習試合後、湘北がIHに旅立つ所で放映が終了した為、些か不自然な形となった。そのため、今でも豊玉戦、山王戦がアニメ化されることを願うファンも少なくない。
- 原作のIH編は結果的に放映終了の半年後には終了したが、編成当時IH2回戦途中という先が見えない状況だったこと等からアニメはIH編に突入しなかった(出来なかった)。
映画
- 1994年3月公開 SLAM DUNK
- 湘北対陵南の練習試合直後の、湘北対武園の練習試合が舞台になっている。その為、宮城、三井はまだ未登場である。どちらかと言えば、湘北より小田と島村葉子に主軸が置かれた作品になっている。
- 1994年7月公開 SLAM DUNK 全国制覇だ! 桜木花道
- IH予選4回戦湘北対津久武の試合が舞台になっている。仙道、魚住、花形、藤真、牧といった各高校の主要人物、更には安西夫人までもが登場している。
- 1995年3月公開 SLAM DUNK 湘北最大の危機! 燃えろ桜木花道
- 湘北対海南大附属のIH予選終了直後の、湘北対緑風の練習試合が舞台になっている。
- 1995年7月公開 SLAM DUNK 吠えろバスケットマン魂!! 花道と流川の熱き夏
- 流川と、流川の中学時代の後輩・水沢イチローに主軸が置かれた作品。前の3作が県の強豪校との激しい対戦が描かれていたのに対し、この作品では人間ドラマに重点が置かれている。
2006年8月1日~8月4日までNHKBS-2、NHK衛星第二にて、BS夏休みアニメ特選枠内にて上記4作品を放送していた。上記4作品は全国東映系で上映。
ビデオ
- VHS(ビデオテープ)
- SLAMDUNK(映画)
- SLAMDUNK全国制覇だ!桜木花道
- SLAMDUNK湘北最大の危機!燃えろ桜木花道
- SLAMDUNK吠えろバスケットマン魂!!花道と流川の熱き夏
- DVD
- SLAMDUNK VOL1~17
- SLAMDUNK THEMOVIE1~2
上記商品全て東映ビデオから発売(DVD版SLAMDUNK VOL1~17は東映ビデオ、東映アニメーションから発売)。
ゲーム
スラムダンクのゲーム版はバンダイより発売されているが、タイトルが全て「テレビアニメスラムダンク」という表記になっている。これはコナミより『スラムダンク』というタイトルのアーケードゲームが既に出ていて商標登録されていたためである(後のフジテレビ系の『ONE PIECE』も同様)。
- テレビアニメスラムダンク 四強激突!!(スーパーファミコン):1994年3月26日
- テレビアニメスラムダンク がけっぷちの決勝リーグ(ゲームボーイ):1994年8月11日
- テレビアニメスラムダンク 勝利へのスターティング5(ゲームギア):1994年12月16日
- テレビアニメスラムダンク2(スーパーファミコン):1995年2月24日
- テレビアニメスラムダンク2 全国へのTIP OFF(ゲームボーイ):1995年3月17日
- テレビアニメスラムダンク 強豪 真っ向対決!(メガドライブ):1995年4月28日
- テレビアニメスラムダンク アイラブバスケットボール(セガサターン):1995年8月11日
- テレビアニメスラムダンク SDヒートアップ!!(スーパーファミコン):1995年10月27日
書籍
- 単行本『SLAM DUNK』全31巻
- 完全版『SLAM DUNK』全24巻
- 『SLAMDUNK1億冊感謝記念黒板カード』 ~SLAM DUNK 10 DAYS AFTER~ (公式Webのみで購入可能なポストカード)
関連項目
外部リンク
- ::: INOUE TAKEHIKO ON THE WEB :::
- DVD SLAM DUNK 特集(東映ビデオ内にあるサイト)
- 東映アニメBBプレミアム
前後番組の変遷
テレビ朝日系 土曜19時台後半(1993年10月~1996年3月) | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
SLAM DUNK
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