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== 概要 ==
== 概要 ==
[[1837年]]に[[ローソク]]業者のウィリアム・プロクターと[[石鹸]]業者のジェームス・ギャンブルの共同出資<ref>ウィリアムとジェームスの妻同士が姉妹の関係にあったのが、事業を始めるきっかけとなった。</ref>により設立。洗剤や化粧品などの一般消費財を製造販売する企業で、世界最大の一般消費財メーカーである。ホームケア製品、紙製品([[パンパース]])、[[化粧品]]([[マックスファクター]])、ヘアケア製品([[ヴィダルサスーン]]、[[パンテーン]]、[[h&s]]、[[ハーバルエッセンス]]、[[ウエラ]])、ヘルスケア製品([[歯磨剤]] [[:en:Crest (toothpaste)|Crest]])など多数の事業を保有し、世界180カ国以上で事業展開している。世界でも収益性の非常に優れた企業として知られている。[[マーケティング]]に極めて力を入れる企業として知られ、社内でのブランド・マネジャー相互の競争はきわめて激しいという。ビジネス誌フォーチュンにて、「社員の能力」が業種を超えて世界ランキング第1位に選ばれ、人材輩出企業としても評価が高い。P&Gのブランド戦略は、[[経営学修士|MBA]]のケーススタディの題材としてもよく取り上げられる。
[[1837年]]に[[ローソク]]業者のウィリアム・プロクターと[[石鹸]]業者のジェームス・ギャンブルの共同出資<ref>ウィリアムとジェームスの妻同士が姉妹の関係にあったのが、事業を始めるきっかけとなった。</ref>により設立された。洗剤や化粧品などの一般消費財を製造販売する企業で、世界最大の一般消費財メーカーである。ホームケア製品、紙製品([[パンパース]])、[[化粧品]]([[マックスファクター]])、ヘアケア製品([[ヴィダルサスーン]]、[[パンテーン]]、[[h&s]]、[[ハーバルエッセンス]]、[[ウエラ]])、ヘルスケア製品([[歯磨剤]] [[:en:Crest (toothpaste)|Crest]])など多数の事業を保有し、世界180カ国以上で事業展開している。世界でも収益性の非常に優れた企業として知られている。[[マーケティング]]に極めて力を入れる企業として知られ、社内でのブランド・マネジャー相互の競争はきわめて激しいという。ビジネス誌フォーチュンにて、「社員の能力」が業種を超えて世界ランキング第1位に選ばれており、人材輩出企業としても評価が高い。P&Gのブランド戦略は、[[経営学修士|MBA]]のケーススタディの題材としてもよく取り上げられる。


日本法人本社は[[神戸市]]にある。なお、実際の日本向け展開は、世界各国のP&G系列商品を日本法人で取り扱っているわけではなく、商品の種類、ブランドによっては別会社がディーラーとなっている場合もある。
日本法人本社は[[神戸市]]にある。日本市場での展開は、世界各国のP&G系列商品を全てP&G日本法人で取り扱っているわけではなく、商品の種類、ブランドによっては別会社がディーラーとなっている場合もある。


[[製紙業|紙]]・[[パルプ]]業界でも有名な企業で、2011年現在、紙・パルプ関連売上高において世界第2位の規模を持つ<ref>{{Cite web|url=http://www.jpa.gr.jp/states/global-view/index.html#topic05 |title=製紙産業の現状 世界の主要企業 |publisher=[[日本製紙連合会]] |accessdate=2012年11月10日}}</ref>。
[[製紙業|紙]]・[[パルプ]]業界でも有名な企業で、2011年現在、紙・パルプ関連売上高において世界第2位の規模を持つ<ref>{{Cite web|url=http://www.jpa.gr.jp/states/global-view/index.html#topic05 |title=製紙産業の現状 世界の主要企業 |publisher=[[日本製紙連合会]] |accessdate=2012年11月10日}}</ref>。


== 評価 ==
== プロクター・アンド・ギャンブルの評価 ==
* 米国[[フォーチュン誌]]が発表する2008年[[フォーチュン・グローバル500]]では売上高ランキングで世界79位、純利益ランキングで世界39位。
* 米国[[フォーチュン誌]]が発表する2008年[[フォーチュン・グローバル500]]では売上高ランキングで世界79位、純利益ランキングで世界39位。
* 英国[[フィナンシャル・タイムズ]]紙が発表する世界の企業の時価総額をランキングする2008年[[フィナンシャル・タイムズ・グローバル500]]では世界10位。
* 英国[[フィナンシャル・タイムズ]]紙が発表する世界の企業の時価総額をランキングする2008年[[フィナンシャル・タイムズ・グローバル500]]では世界10位。
* 米国[[フォーブス (雑誌)|フォーブス]]誌が発表する売上高、利益、資産、時価総額の4つの要素を基にランキングしている2008年[[フォーブス・グローバル2000]]では世界31位。
* 米国[[フォーブス (雑誌)|フォーブス]]誌が発表する売上高、利益、資産、時価総額の4つの要素を基にランキングしている2008年[[フォーブス・グローバル2000]]では世界31位。


== これまで買収した企業 ==
== 買収した企業 ==
* '''[[リチャードソン・ヴィックス]]({{lang-en-short|[[w:Richardson-Vicks|Richardson-Vicks]]}})社'''(医薬品・日本では[[日本ヴィックス]]として営業していた) - 1985年買収
* '''[[リチャードソン・ヴィックス]]({{lang-en-short|[[w:Richardson-Vicks|Richardson-Vicks]]}})社'''(医薬品・日本では[[日本ヴィックス]]として営業していた) - 1985年買収
** '''[[パンテーン]]'''(かつて[[エフ・ホフマン・ラ・ロシュ|ロシュ社]]の手掛けていた女性向けシャンプー・コンディショナー事業) - 1983年ヴィックスが買収し一部門となる(それまで日本国内では[[中外製薬|旧日本ロシュ]](製造)と[[塩野義製薬|シオノギ製薬]](発売・販売)がそれぞれ製販を分担して請け負っていた)
** '''[[パンテーン]]'''(かつて[[エフ・ホフマン・ラ・ロシュ|ロシュ社]]の手掛けていた女性向けシャンプー・コンディショナー事業) - 1983年ヴィックスが買収し一部門となる(それまで日本国内では[[中外製薬|旧日本ロシュ]](製造)と[[塩野義製薬|シオノギ製薬]](発売・販売)がそれぞれ製販を分担して請け負っていた)
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* '''[[ジレット]]社'''(替刃式剃刀のジレット、電気式髭剃りの[[ブラウン (企業)|ブラウン]]、乾電池の[[デュラセル]]) - 2005年買収
* '''[[ジレット]]社'''(替刃式剃刀のジレット、電気式髭剃りの[[ブラウン (企業)|ブラウン]]、乾電池の[[デュラセル]]) - 2005年買収


== これまで売却した事業 ==
== 売却した事業 ==


日本市場における事業売却は[[プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン#歴史]]を参照。
日本市場における事業売却は[[プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン#歴史]]を参照。

2016年1月28日 (木) 13:41時点における版

プロクター・アンド・ギャンブル
The Procter & Gamble Company
種類 株式会社
市場情報 ニューヨーク証券取引所 (NYSEPG)
略称 P&G(ピーアンドジー)
本社所在地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
オハイオ州シンシナティ市
業種 化学、紙パルプ
事業内容 家庭用製品、化粧品、工業用製品の製造、販売
代表者 デイビッド・テイラー (David S. TaylorCEO
売上高 763億ドル(2015年)[1]
純利益 118億ドル(2015年)[1]
従業員数 110000人
関係する人物 A.G. ラフリー (A.G. Lafley前CEO
外部リンク 公式サイト(英語)
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プロクター・アンド・ギャンブルビル(アメリカ・シンシナティ市

プロクター・アンド・ギャンブル(英:The Procter & Gamble Company)は、アメリカ合衆国オハイオ州に本拠を置く世界最大の一般消費財メーカーである。略称はP&G(ピーアンドジー)。日本でもプロクター・アンド・ギャンブル・ジャパンを展開している。

概要

1837年ローソク業者のウィリアム・プロクターと石鹸業者のジェームス・ギャンブルの共同出資[2]により設立された。洗剤や化粧品などの一般消費財を製造販売する企業で、世界最大の一般消費財メーカーである。ホームケア製品、紙製品(パンパース)、化粧品マックスファクター)、ヘアケア製品(ヴィダルサスーンパンテーンh&sハーバルエッセンスウエラ)、ヘルスケア製品(歯磨剤 Crest)など多数の事業を保有し、世界180カ国以上で事業展開している。世界でも収益性の非常に優れた企業として知られている。マーケティングに極めて力を入れる企業として知られ、社内でのブランド・マネジャー相互の競争はきわめて激しいという。ビジネス誌フォーチュンにて、「社員の能力」が業種を超えて世界ランキング第1位に選ばれており、人材輩出企業としても評価が高い。P&Gのブランド戦略は、MBAのケーススタディの題材としてもよく取り上げられる。

日本法人本社は神戸市にある。日本市場での展開は、世界各国のP&G系列商品を全てP&G日本法人で取り扱っているわけではなく、商品の種類、ブランドによっては別会社がディーラーとなっている場合もある。

パルプ業界でも有名な企業で、2011年現在、紙・パルプ関連売上高において世界第2位の規模を持つ[3]

評価

買収した企業

売却した事業

日本市場における事業売却はプロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン#歴史を参照。

関連項目

脚注

  1. ^ a b www.pginvestor.com/file.aspx?iid=4004124&fid=1001201800
  2. ^ ウィリアムとジェームスの妻同士が姉妹の関係にあったのが、事業を始めるきっかけとなった。
  3. ^ 製紙産業の現状 世界の主要企業”. 日本製紙連合会. 2012年11月10日閲覧。

外部リンク