プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン

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プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン株式会社
The Procter&Gamble Company of Japan Limited
Procter and Gamble Logo.svg
現在のロゴ
Sannomiya Building North at 19th November 2016.jpg
本社を構える三宮ビル北館
種類 株式会社
略称 P&Gジャパン、P&G Japan
本社所在地 日本の旗 日本
651-0088
兵庫県神戸市中央区小野柄通七丁目1番18号
設立 2006年3月3日
業種 化学
法人番号 1140001024801
事業内容 日本における洗濯洗浄関連製品・紙製品・医薬部外品・化粧品・食品・ペットフード・小型家電製品などの研究開発、販売、輸出入
代表者 スタニスラブ・ベセラ(代表取締役社長)
資本金 232億円(2016年6月30日現在)
売上高 2,703億74百万円(2016年6月期)
営業利益 78億16百万円(2016年6月期)
経常利益 147億29百万円(2016年6月期)
純利益 109億83百万円(2016年6月期)
純資産 753億83百万円(2016年6月30日現在)
総資産 1,223億48百万円(2016年6月30日現在)
従業員数 4,600名
決算期 6月30日
主要株主 プロクター・アンド・ギャンブル
外部リンク http://jp.pg.com/
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旧本社ビル

プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン株式会社(P&Gジャパン、The Procter&Gamble Company of Japan Limited)は、アメリカ合衆国に本拠を置く世界最大の一般消費財メーカーである、プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)の日本における子会社であり、P&Gの名称で活動している。

日本は販売戦略の重要な拠点と位置づけられており、シニアエグゼクティブオフィサーの桐山一憲、2013年までP&G米国本社のCEOで、オバマ政権下で退役軍事長官を務めたボブ・マクドナルドもP&Gジャパンの社長を経験している。日本法人の代表商品として家庭用合成洗剤の ジョイ紙おむつパンパース等がある。

歴史[編集]

  • 1969年 - ミツワ石鹸第一工業製薬旭電化工業の3社の合同出資により、日本サンホームを設立。製造はこの3社が担当。
  • 1972年 - 米P&Gが日本サンホームを買収。米P&G・日本サンホーム・伊藤忠商事の3社合同でプロクター・アンド・ギャンブル・サンホーム株式会社(P&Gサンホーム)大阪府大阪市に設立[1]。この時、ミツワ石鹸がP&Gの買収に反対し、日本サンホームから離脱。
  • 1973年 - P&Gサンホームが日本サンホームの全事業を継承、営業を開始。日本国内でのP&G製品第1号は『全温度チアー』。
  • 1975年 - かつて日本サンホームの出資会社の1社だったミツワ石鹸が倒産。ミツワ石鹸の商標(同社が製造していた薬用石鹸『ミューズ』など)・営業権を買収し、プロクター・アンド・ギャンブル石鹸株式会社(P&G石鹸)を設立。
  • 1976年 - 米P&Gが日本プロクター・アンド・ギャンブル株式会社(日本P&G)を100%出資で設立。
  • 1977年 - 日本初の乳幼児用紙おむつ『パンパース』発売。
  • 1978年 - 日本P&Gが伊藤忠商事からP&Gサンホームの株を買収し、子会社化。
  • 1984年 - 関連会社5社(日本P&G、P&Gサンホーム、P&G石鹸、P&Gサンホーム工業、日本P&G産業)を統合、プロクター・アンド・ギャンブル・ファー・イースト・インク(P&Gファー・イースト)を設立。
  • 1985年 - 米P&Gによるリチャードソン・ヴィックス社の買収に伴い、リチャードソン・ヴィックス社の日本法人である日本ヴィックス株式会社がP&G傘下になる。
  • 1988年 - 日本ヴィックスがプロクター・アンド・ギャンブル・ヘルスケア株式会社(P&Gヘルスケア)に社名変更。
  • 1991年 - 米P&Gがマックスファクター社を買収。それに伴い、同社の日本法人の株を100%買収。化粧品事業に進出。
  • 1993年 - 兵庫県神戸市東灘区六甲アイランドに新社屋が完成。本社を大阪市から移転。
  • 1994年 - ポテトチップス『プリングルズ』発売。製菓事業[2]に進出。
  • 1995年 - 阪神・淡路大震災で本社ビルと明石工場が被災。
  • 1996年 - P&Gヘルスケアの事業をマックスファクターへ統合。
  • 1998年 - 哺乳瓶用消毒剤『ミルトン』のブランドおよび事業を杏林製薬に譲渡。
  • 2000年 - 製造部門をピー・アンド・ジー株式会社として分社化。
  • 2001年 - 『アイムス』ブランドが日本進出、ペットフード市場に進出。
  • 2001年 - 国内の法人組織をプロクター・アンド・ギャンブル・ファー・イースト・インク、マックスファクター株式会社、ピー・アンド・ジー・ノースイースト・アジア・ピーティーイー・リミテッド、ピー・アンド・ジー株式会社、プロクター・アンド・ギャンブル・アジア・ピーティーイー・リミテッド、アイムス・ジャパン株式会社の5社に再編。
  • 2003年 - ヴィックスなど医薬品事業を大正製薬に譲渡[3]し、医薬品事業から撤退。
  • 2006年 - P&Gファー・イーストの国内事業を、新設のプロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン株式会社(P&Gジャパン)に移管。また、第一工業製薬時代からの最古参商品だった『モノゲン』シリーズが販売終了。
  • 2007年 - マックスファクター株式会社がP&Gマックスファクター合同会社に改組・社名変更。また、ジレット・ジャパン・エルエルシーの事業をP&Gジャパンに移管し、ジレット・ジャパン・エルエルシーを解散。
  • 2007年 - 1975年以来保持していたミツワ石鹸の商標を玉の肌石鹸に譲渡。
  • 2008年 - アイムスジャパンを吸収合併。
  • 2008年 - 旧ミツワ石鹸時代からの古参商品『ミューズ』の商標をレキットベンキーザー・ジャパンに譲渡[4]
  • 2009年 - 日本初のクエン酸配合洗剤『さらさ』発売。
  • 2010年 - ウエラの事業をP&Gジャパンに移管し、ウエラジャパンを解散。
  • 2012年 - プリングルズの事業を日本ケロッグに譲渡。
  • 2014年 - 六甲アイランドにある本社社屋[5]を貿易・コンサルティング業の剣豪集団に売却[6]
  • 2015年 - アイムス、ユーカヌバの事業をマースジャパンに売却し、ペットフード事業から撤退。
  • 2016年 - 本社を神戸市中央区小野柄通三ノ宮駅前)に移転[7][8]。また、ウエラブランドを米国の香水メーカー・コティの日本法人であるコティ・プレステージ・ジャパンへ売却。

日本で発売されている主な商品[編集]

日本での宣伝活動および提供番組[編集]

同社は日中の帯ドラマや情報番組、ゴールデンプライムタイムの番組、関東地方岡山県香川県を中心とするローカル番組のスポンサーとして有名である[9]。担当広告代理店は電通関西支社

2000年代以降は同じ外資系のユニリーバ・ジャパンジョンソンと同様に、会社名を出さず商品のみを宣伝するCMも多くなった。

最近はアニメHBCHana*テレビの番組のスポンサーにもなっていたりする。アニメについては、電通が製作に関与している番組(主にテレビ東京系列、『週刊少年ジャンプ』連載作品)にスポンサーになることが多い(特にPTもしくは不定期(週替わり)での場合が多い)。テレビ東京系のアニメを、原則地上波と同一のスポンサーをつけて放送しているBSジャパンでは、2006年10月 - 2009年4月まで、一時期の「NARUTO」を除いてスポンサーを降板していた。

平日日中、夕方のニュース、情報番組を中心に、同じ外資系の保険会社メットライフ生命と共に提供している番組がある。またゴールデン・プライムタイムの1時間番組では、同じ外資系の生活用品会社ユニリーバ・ジャパンや、最近ではこちらも同業のJapan gatewayと共にスポンサーとして提供している場合がある。この流れは日本リーバ時代から続いている。番組の内容によっては提供クレジットを自粛する場合もある。

P&Gは地域によって商品展開が異なるケースが多いため、全国枠のCMでもCM内容は放送局ごとに異なる事が多い。 なお、筆頭スポンサー番組は多数ある反面、一社提供番組がほとんど無い。

なお、提供クレジット時の読み上げ(所謂、提供読み)は、通常“ピー・アンド・ジー”と読み上げられているが、社名がP&Gサンホームだった時は、登記上の社名だった“プロクター・アンド・ギャンブル・サンホーム”(社名変更末期は“ピー・アンド・ジー・サンホーム”)と読み上げられていた。

歴代キャッチコピー[編集]

  • 世界のお母さんと150年 (1987年のみ)
    画面下部にP&Gのロゴを表示。ナレーションは女性の声で「P・&・G」(発音は「ピー・エン・ジー」)と歯切れのよいコーラス調となっている。
  • 暮らしひろがる 世界の品質 (1988年 - 2002年6月)
    かつてはCIマーク(通称“ムーン&スターズ”ロゴ)が存在した。当初はP&Gの文字がゴシック体だったが1992年に世界共通の新ロゴに変更。この時CIマークも細部が変更されている(海外では日本に先立つ1991年に変更されている)。海外では1995年にCIマークが廃止されたが日本では2001年9月まで用いられていた。30秒バージョンの場合はTBS系列を除いてロゴマークのみだった。また、日本テレビ系列では変更以後の60秒バージョンでもCIマーク無しだった。CIマーク廃止後2002年6月までは、30秒、60秒が全局共通化された(90秒は今まで通り)。
    サウンドロゴはロゴ変更前は白バック青文字、ロゴ変更後は青バック白文字だった[22]。CIマークはロゴ変更前は1988年の夏頃までは横にスライドして表示、1988年秋頃から回転して表示、ロゴ変更後はCIマークの中に流れ星が流れる表示となっている。一部CMを除き30秒CMで「P&Gです」のナレーションが入る[23]。2001年10月以降は原則としてサウンドロゴが廃止されたが、ごく一部のCMで青バック白文字または白バック青文字のロゴを表示していた。
  • 新しい暮らし見つめて (2002年7月 - 2003年6月)
    日本法人設立30周年を記念してキャッチコピーを変更。CIマークが変更された。P&G 30 Anniversaryと表示し、0の部分は地球に日本列島を模ったものである。
  • 暮らし感じる、変えていく。 (2003年7月 - )
    CIマークが廃止され、&とGの書体が細部で改められた(Gの下まで伸びていた&の末端が短くなった他、Gの横棒が無くなった)。また、90秒以上提供時のキャッチコピー表示が廃止された。そのため、提供枠の大小に関わらず提供クレジットの表示は全く同じである。
    2012年1月23日 - 8月12日はロンドンオリンピック開催に伴うオリンピックワールドワイドスポンサー(TOP)に就任したキャンペーンテーマ(次項詳述)のため、一時期このフレーズを使用しなかった。
    2012年9月~12月までは一部製品で1992年以前に見られた白バック青文字のサウンドロゴ背景が復活していた[24]が、2014年現在はブラウン・オーラルBのみ最後に白バック青文字のサウンドロゴ無し背景が表示されている。
  • ママの公式スポンサー (2012年1月23日 - 8月12日、オリンピック開催期間のみ)
    オリンピックのワールドワイドスポンサー(TOP)締結に伴って定めた世界共通のキャンペーンテーマ。発表当日よりロンドンオリンピックの終了した8月12日までは90秒以上提供時のナレーション読みをこのメッセージに変更した[25]。サウンドロゴ背景は商品によって異なり、普段は白バックだが、ジレットだけは黒バックになっている。

脚注[編集]

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  1. ^ 出資比率は米P&Gが50%、日本サンホームが45%、伊藤忠商事が5%だった。当時、通商産業省が外資に対して50%以上の出資を認めていなかったため、P&Gは日本へ参入するには合弁企業を設立するしかなかった。
  2. ^ 製菓事業は「P&Gフーズ」とCMで呼称されていた。
  3. ^ 大正製薬に譲渡したブランドは「ヴィックス」と「コーラック」のみ。その他のブランドについては「ミルトン」は杏林製薬に、「クレアラシル」はブーツ・ヘルスケアに譲渡している。
  4. ^ 但し、製造元は2008年10月からアース製薬に変更。
  5. ^ 神戸市中央区に建設中の新本社が完成した2016年までは社屋を賃借して事業を続けていた。
  6. ^ “P&G本社社屋、神戸の商社「剣豪集団」に売却”. 神戸新聞. (2014年1月8日). オリジナル2015年10月25日時点によるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20151025103254/http://www.kobe-np.co.jp/news/keizai/201401/0006623056.shtml 2017年1月29日閲覧。 
  7. ^ P&G日本本社・研究開発施設の移転について (PDF)”. プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン (2013年1月28日). 2014年10月29日閲覧。
  8. ^ 2013年12月より建設を着手し、2015年9月に完成した。ビルの名前は三宮ビル北館。建物の所有は森本倉庫。場所はそごう神戸店の東側に位置している。
  9. ^ 宮城県の参入を含めプロ野球中継にはスポンサーを出さない(なおTBSでは『総力報道!THE NEWS』の後に流れるので『ザ・プロ野球』で流さない代わりに流しているが、2009年12月30日 - 2010年1月1日は休止。2009年12月28日・29日は各振替の年末特番の番組内にヒッチハイクで流されていた。さらに2010年2月中の放送時間繰上げ編成時は18:14に放送時間を変更。「総力報道 - 」終了後2010年3月29日 - 31日は『NEWS23X』の番組内23:41に放送された。但し、いずれの番組も同業のライオンが筆頭スポンサーとして参加している番組である)。
  10. ^ 月曜・水曜・金曜のみ13時台前半も60秒。前番組の『ピンポン!』『ベストタイム』など平日正午枠のスポンサーとして長年担当
  11. ^ CMを流す際の提供読みは、「ここから(ここまで)は、P&Gとご覧のスポンサーの提供でお送りします。(しました。)」となる。
  12. ^ a b 東海テレビのエリアは2011年8月5日よりCM自粛中
  13. ^ 前半は積水化学一社提供だった。
  14. ^ 『男と女~』『~vs50人』は帯バラエティー『ムーブ→ザッツ!』内で放送。
  15. ^ ロート製薬と2社提供
  16. ^ 終了後の後番組に提供していたかは不明
  17. ^ a b c d 東海テレビのエリアは2011年8月8日より一時期CM自粛していた
  18. ^ 前半単独スポンサー(ロート製薬)・後半複数社スポンサー制が廃止されたため。ちなみに2009年3月まで後半パートで1分→30秒提供していた。時期によっては90秒・120秒の時もあり。
  19. ^ 東海テレビのエリアは2011年8月9日より一時期CM自粛していた
  20. ^ ローカルセールス枠時代にもテレ朝のみ提供していた時期があった。
  21. ^ 但し、ハミガキ製品は同業他社のライオンから発売されている。
  22. ^ 1989年 - 1992年と1996年頃 - 2001年9月はロゴの上にキャッチコピー「暮らしひろがる 世界の品質」が表示された。
  23. ^ ナレーションは商品によっては男性・女性で分かれている。ナレーションが男性の場合は洗剤や紙おむつ等、女性の場合は化粧品や石鹸、生理用品等に見られる。
  24. ^ ロゴの下にキャッチコピー「暮らし感じる、変えていく」が表示されている。
  25. ^ 世界共通テーマ「ママの公式スポンサー」のもと 女子サッカー・澤穂希選手とママの満壽子(まいこ)さんを親子で起用! (PDF) P&Gジャパン ニュースリリース 2012年1月23日(2012年4月23日閲覧)

外部リンク[編集]

  • P&G (日本語)
  • P&G (英語)

ブランドサイト[編集]