「ガイドウェイバス」の版間の差分
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* [http://www.kobelco.co.jp/p108/traffic/introduction/guidewaybus.htm 都市内交通システム:ガイドウェイバス](神戸製鋼所) |
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2010年4月11日 (日) 08:51時点における版
ガイドウェイバス (Guideway Bus: GBS) とは、バス車両を利用した案内軌条式鉄道である。日本では、新交通システムとして取り上げられることが多いが、日本以外では基幹バス (BRT) の一種として認識されることが一般的である。
概説
道路の中央分離帯に設けた専用軌道(専用路)を、車両の前後輪付近に取り付けた案内装置(ガードウェイ)の誘導で走る。この交通機関の最大の特徴は、ガードウェイを収納すれば通常のバスとして一般道路をそのまま走行できることにある。
バスの機動力や廉価性、軌道系交通機関の定時運行といった特徴を併せ持つが、専用軌道を設ける必要があるため、道路に専用の敷地を確保する等の費用が必要となる。また、定時運行に関しては、一般のバスでも既存の道路の一車線分をバス専用レーンとした道路が従来から存在するため、違反走行や違法駐車の車がなければ専用軌道を作らなくても通常のバスである程度対応が可能となる。
ドイツでは、一般の鉄道の軌道上を走ることが出来るよう、ガイドウェイバス用の案内軌道を線路に敷設している所もある。鉄道のダイヤに組み入れることが可能な運転本数の少ない地域では、専用の敷地の費用を省くことが出来る。(線路上を走るバスについてはデュアル・モード・ビークルも参照)
日本の場合は専用軌道区間では軌道法、道路走行区間では道路運送法や道路交通法など異なる法律の適用を受けるため、ガイドウェイバスの運転士は、専用軌道を運転するための無軌条電車運転免許(動力車操縦免許)と、道路を運転するため自動車の大型二種運転免許の両方が必要になる。かつては大型二種運転免許を保持している者に対して、無軌条電車運転免許の試験の全てが免除される規定が設けられていた。しかし、同免許保持者の鉄道に対する技能が不十分な事に起因する重大事故が発生したため、2009年10月に行われた省令の改正で技能試験に関しては免除の対象外となった。
特徴
ゴムタイヤトラムとの比較
- 長所
- 専用軌道がないところでも通常のバスとして走行できる。
- 架線が必要ないため、その敷設やメンテナンスの費用が不要。
- 架線が必要ないため、沿線の景観を妨げない。
- 専用軌道で自動操舵運転ができるので他の車との交通事故が防げる。
- 短所
- 内燃機関で走行するため排気ガスや騒音の問題がある。
- 専用軌道が必要なため敷地の確保や高架化への費用がかかる。
- 通常一台で連結せず走行するため多くの乗客を乗せる事が出来ない。
一般のバスとの比較
- 長所
- 専用軌道上を走行するので定時運行が可能となる。
- 専用軌道では自動操舵運転ができるので交通事故が防げる。
- 短所
- 専用軌道が必要なため敷地の確保や高架又は地下化、軌道敷設のための費用がかかる。
導入
ドイツのエッセンやオーストラリアのアデレードでの導入事例があり、近年では英国で多数のガイドウェイバス路線の開業が相次いでいる。日本では、1989年に福岡市で開催されたアジア太平洋博覧会(愛称:よかトピア)開催期間中に限り、会場内の輸送機関として初めて導入された。それから12年後の2001年3月23日、初の実用路線として名古屋ガイドウェイバス志段味線(ゆとりーとライン)が開業した。
日本では2001年以来、ガイドウェイバス志段味線(ゆとりーとライン)でのみ運行されており、大曽根駅から小幡緑地駅までは専用軌道を、小幡緑地駅より先は道路上を路線バスとして運行している。なお志段味線は新交通システムへの発展性を意図して開発が進められた経緯もあり、高架上に専用軌道が設けられている。
道路走行区間における渋滞対策や定時運行確保のために、道路拡張を行ったり、公共車両優先システム (PTPS)、バスロケーションシステムを導入するなどの対策がとられている。
関連項目
外部リンク
- 都市内交通システム:ガイドウェイバス(神戸製鋼所)