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鉄道工学

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

鉄道工学(てつどうこうがく、英語:railway systems engineering)は、鉄道施設の建設、鉄道車両の技術開発、社会的な役割を果たすための運用方法、システムの総合的な維持管理を扱う工学である。

この他、人やものの運搬にかかる運用方法、運営体制、通信制御、軌道、車両等が円滑に連携して機能するシステムの総合的、計画的時管理を扱う。

システムとしての鉄道

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鉄道は、運用する人間の体制・通信制御設備・軌道・車両・電力設備などが、一体のものとして整備・維持されなければ、一番水準の低いものの性能しか発揮できないシステムである。そのため、その運営機構の管理・技術・運営の水準が信頼性の差となる。

特に近年では、鉄道のありとあらゆる分野において、より高度なサービスの提供、より安全で安心できる鉄道、経営効率の改善を目的として、情報通信技術(ICT)が不可欠の存在となっている。

関連分野

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運用する人間の体制

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各職務に適した人間を訓練してから職務につけなければならない。

鉄道通信制御設備

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  • 故障時も安全側に動作するように設計する。
  • 故障・異常時の操作を定めておく。
  • 正常な動作をするように整備しておく。

軌道

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  • 列車運行を安全に行なえるよう管理、修繕を行なう。
  • 一度建設すると簡単には作り直せないので、将来の社会情勢などを考慮した設計を行う。
  • ライフサイクルコストが安価となる維持・管理を行う。

旅客駅施設

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  • 乗客の安全を第一に考えた設計とする。
  • 周辺の環境と調和した施設とする。

旅客車両

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  • 乗務員が操作間違いをしないように人間工学的配慮を行う。
  • 乗客が安全・快適にすごせる空間とする。
  • 維持管理のしやすい設計とする。

貨物車両

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  • 車体を軽量化し、貨物の積載量と編成としての輸送力を増やす。
  • 軽量化と生産性(価格)、強度剛性のバランス。
  • 走行性、制動能力の向上による高速化。
  • 荷役時間の短縮。
  • メンテナンスフリー化。

鉄道電力設備

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  • 車両の走行だけではなく、通信制御施設・駅施設にも必要不可欠のものであるので、特に信頼性の高いものとする。
  • 車両・通信制御設備・駅施設の特に重要な部分には、非常用電源設備を準備し維持管理を行っておく。
  • 一般の電力設備と違った点に配慮して設計しておく。

情報通信技術

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  • 信頼性可用性保守性安全性が高く、調和の取れたシステムを構築する。
  • 特に鉄道は、他の業界には見られない、独自の要素が多数存在するため、鉄道と情報技術の両分野に長けたエンジニアが必要である。
  • 信頼性の高いシステムを構築・運用する(多重化構成、メンテナンス体制、システムエンジニアリング)。
  • 安全性・サービス品質を向上させつつ、コストダウンを実現する。
  • 社員へのICT教育を充実させる。
  • 近年ではIoTやデータエンジニアリングの活用による遠隔保守や自動診断の実現、AIの活用によるサービス向上や自動化など、デジタルトランスフォーメーション(DX)への対応も必要になっている。

鉄道システムを構成するために必要な技術

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関連項目

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外部リンク

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