見知らぬ乗客
見知らぬ乗客 | |
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Strangers on a Train | |
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監督 | アルフレッド・ヒッチコック |
脚本 |
レイモンド・チャンドラー チェンツイ・オルモンド |
原作 |
パトリシア・ハイスミス 『見知らぬ乗客』 |
製作 | アルフレッド・ヒッチコック |
出演者 |
ファーリー・グレンジャー ロバート・ウォーカー レオ・G・キャロル |
音楽 | ディミトリ・ティオムキン |
撮影 | ロバート・バークス |
編集 | ウィリアム・H・ジーグラー |
製作会社 | トランスアトランティック・ピクチャーズ |
配給 | ワーナー・ブラザース |
公開 |
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上映時間 | 101分 |
製作国 |
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言語 | 英語 |
製作費 | $1,200,000[1] |
興行収入 |
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『見知らぬ乗客』(みしらぬじょうきゃく、Strangers on a Train)は、1951年のアメリカ合衆国のサイコスリラー映画。監督はアルフレッド・ヒッチコック、出演はファーリー・グレンジャーとロバート・ウォーカーなど。パトリシア・ハイスミスの同名小説をハードボイルド作家レイモンド・チャンドラーらが脚色して映画化した作品で、列車に乗り合わせた見知らぬ乗客から交換殺人を持ちかけられたテニスプレーヤーを描いている[2]。
ストーリー[編集]
![]() | この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。 |
アマチュアのテニス選手ガイ・ヘインズは、浮気を繰り返す妻ミリアムと離婚したがっていた。そうすれば上院議員の娘であるアンと再婚できる。ある日、ガイは列車の中でブルーノという男性に出会う。ブルーノはガイがミリアムと別れたがっていることをなぜか知っており、彼の父親を殺してくれるなら自分がミリアムを殺そうと交換殺人を持ちかける。そうすればお互いに動機がないので、捕まる心配もないという訳だ。ガイはブルーノが冗談を言っていると思い、取り合わなかった。しかし、ブルーノは勝手にミリアムを殺してしまう。
キャスト[編集]

役名 | 俳優 | 日本語吹替 | |
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NETテレビ版 | PDDVD版 | ||
ガイ・ヘインズ | ファーリー・グレンジャー | 愛川欽也 | 横堀悦夫 |
ブルーノ・アントニー | ロバート・ウォーカー | 山田康雄 | 坂東尚樹 |
アン・モートン | ルース・ローマン | 寺島信子 | 岡本章子 |
バーバラ・モートン | パトリシア・ヒッチコック | 高橋和枝 | 悠渚佳代 |
モートン上院議員 | レオ・G・キャロル | 八奈見乗児 | 芦澤孝臣 |
ミリアム | ケイシー・ロジャース | 小原乃梨子 | 中神亜紀 |
ブルーノの母 | マリオン・ローン | 関弘子 | |
コリンズ教授 | ジョン・ブラウン | 千葉耕市 | |
ヘネシー刑事 | ロバート・ギスト | 寺島幹夫 | |
ハモンド刑事 | ジョン・ドーセット | 村越伊知郎 | |
ターリー署長 | ハワード・セント・ジョン | 北村弘一 | |
不明 その他 |
藤本譲 村松康雄 |
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演出 | 小林守夫 | 大前剛 | |
翻訳 | 木原たけし | 峯間貴子 | |
効果 | |||
調整 | |||
制作 | 東北新社 | ミックエンター テイメント株式会社 | |
解説 | 淀川長治 | ||
初回放送 | 1966年11月26日 『土曜洋画劇場』 |
※日本語吹替は上記の他、リバイバル公開時に制作された劇団民芸による劇場公開版も存在する[3]。
作品の評価[編集]
映画批評家によるレビュー[編集]
Rotten Tomatoesによれば、批評家の一致した見解は「挑発的な基本設定と独創的なセットデザインがヒッチコックの悪魔のように面白い傑作への道を照らしている。」であり、50件の評論のうち高評価は98%にあたる49件で、平均点は10点満点中8.8点となっている[4]。 Metacriticによれば、15件の評論のうち、高評価は14件、賛否混在は1件、低評価はなく、平均点は100点満点中88点となっている[5]。
受賞歴[編集]
賞 | 部門 | 対象 | 結果 |
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第24回アカデミー賞[6] | 撮影賞(白黒部門) | ロバート・バークス | ノミネート |
第23回ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞[7] | 作品賞 | ノミネート | |
トップ10作品 | 受賞 | ||
第4回全米監督協会賞[8] | 長編映画監督賞 | アルフレッド・ヒッチコック | ノミネート |
DVD[編集]
正規版DVDが発売中で、大変珍しい両面1層となり、A面に米国版、B面に英国版が入る(それぞれ、ラストシーンが異なる)。なお、現在パブリックドメインとなっている。
出典[編集]
- ^ a b “Strangers on a Train (1951) - Financial Information” (英語). The Numbers. 2021年5月26日閲覧。
- ^ “見知らぬ乗客”. WOWOW. 2021年5月26日閲覧。
- ^ “風と共に去りぬ(MGMリバイバル①)”. チラシの手帖. 2020年8月12日閲覧。
- ^ “Strangers on a Train (1951)” (英語). Rotten Tomatoes. 2021年5月26日閲覧。
- ^ “Strangers on a Train Reviews” (英語). Metacritic. 2021年5月26日閲覧。
- ^ “1951年 第24回アカデミー賞”. allcinema. 2021年5月26日閲覧。
- ^ “1951 Archives” (英語). National Board of Review. 2021年5月26日閲覧。
- ^ “Awards / History / 1951” (英語). Directors Guild of America. 2021年5月26日閲覧。
外部リンク[編集]
ウィキメディア・コモンズには、見知らぬ乗客に関するカテゴリがあります。
- 見知らぬ乗客 - allcinema
- 見知らぬ乗客 - KINENOTE
- Strangers on a Train - オールムービー(英語)
- Strangers on a Train - IMDb(英語)
- Strangers on a Train - Rotten Tomatoes(英語)
- Strangers on a Train - TCM Movie Database(英語)