自動車漫画

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自動車漫画(じどうしゃまんが)、またはクルマ漫画とは、漫画ジャンルの一つで自動車を主題にした漫画。

概要[編集]

主題[編集]

自動車その物は普通に漫画に登場するが、自動車漫画の場合はそれがメインテーマとなる。クルマ好きの登場人物とそのクルマに対するこだわりや走りなどを扱った内容が多い。峠道や高速道路を舞台に走り屋違法競走型暴走族)を主役にした作品、チューニングカーエンスーレストアを扱った作品、特定の車種への思い入れを描いた作品やそれらが複合した作品など様々である。F1WRCなどモータースポーツを題材にした作品も数多い。

実社会に対する影響[編集]

1975年から集英社の「週刊少年ジャンプ」に掲載された『サーキットの狼』が大ヒットし、小学生を中心としてスーパーカーブームが巻き起こった。全国でスーパーカーの展示会が行われたり、スーパーカー消しゴムなどの関連商品が売り出されてヒットするなど社会的現象となった。日本でのランボルギーニ・カウンタックの知名度は、このスーパーカーブームにより大きく上昇した[要検証]

1995年より連載された『頭文字D』の大ヒットにより、主人公が乗るAE86 トレノの中古車相場が異様に値上がりするといった現象を起こした[要検証]

発表媒体[編集]

一般的にストーリー漫画漫画雑誌に発表されることがほとんどであるが、自動車漫画の場合は自動車雑誌に掲載される場合も多い。講談社の『週刊ヤングマガジン』がこのジャンルに力を入れており、1990年代にはクルマ漫画とバイク漫画のみのGT増刊を数度発行していた。

自動車漫画を主に描いている漫画家[編集]

主な作品[編集]

走り屋を主題にした作品[編集]

おもに公道を舞台とする走り屋違法競走型暴走族)を扱った作品。なお、「共同危険型暴走族」を扱った作品は暴走族漫画を参照。

特定の車種を扱った作品[編集]

特定の車種・モデルおよび自動車メーカーを扱った作品。

モータースポーツを主題にした作品[編集]

F1などのフォーミュラカー[編集]

F1などのフォーミュラカーを扱った作品。

WRCなどのラリー[編集]

WRCなどのラリーを扱った作品。

カート[編集]

レーシングカートを扱った作品。

その他[編集]

自動車企業を主題にした作品[編集]

自動車企業を主題にした作品。

  • 運命のZ計画(原作・監修:NHKプロジェクトX制作班、画:横山アキラ)
  • 自動車部品メーカー電子営業物語(江上鴻基)
  • 日本初のマイカーてんとう虫 町をゆく(原作・監修:NHKプロジェクトX制作班、画:木村直巳
  • 本田宗一郎本伝 -飛行機よりも速いクルマを作りたかった男-(原作:毛利甚八、画:ひきの真二
  • 夢のロータリーエンジン誕生(原作・監修:NHKプロジェクトX制作班 画:広井てつお、脚本:石上耕平)
  • ラストファイト 名車よ永遠なれ(原作・監修:NHKプロジェクトX制作班、画:桑沢篤夫
  • 放課後のプレアデスSUBARUGAINAXが企画・制作したアニメーション作品が原作でコミカライズ化されている。)

販売業・整備業を主題とした作品[編集]

おもに自動車販売業、整備士(整備工場)、カスタム業者などの関連業種を扱った作品。

学習漫画[編集]

おもに解説を目的とした学習漫画

  • オフローディングコミック(作画:サトウユウ・和田知、監修:4X4MAGAZINE編集部)
  • J's DoIt Ourself(原作:J's Tipo編集部、画:阿須和智朗)

バスを扱った作品[編集]

バスを扱った作品

主人公がプロドライバーの作品[編集]

主人公プロドライバーの作品。