コンテンツにスキップ

第77回カンヌ国際映画祭

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
2024 Cannes Film Festival
オープニングLe Deuxième Acte
会場 フランスの旗 フランス カンヌ
創設 1946年
受賞Anora
賞名 パルム・ドール
上映作品数 22 (コンペティション)
18 (ある視点)
期間 2024年5月14日 - 25日
ウェブサイト festival-cannes.com/en
カンヌ国際映画祭開催史

第77回カンヌ国際映画祭(だい77かいカンヌこくさいえいがさい、2024 Cannes Film Festival)は、2024年5月14日から12日間に渡って開催された。アメリカの映画監督グレタ・ガーウィグが審査委員長を務めた。パルム・ドールショーン・ベイカー監督のアメリカ映画『ANORA アノーラ』が受賞した[1][2][3]

概要

[編集]

今回はオープニング作品にカンタン・デュピュー英語版監督のフランス映画『Le Deuxième Acte[4]が選出され、公式ポスターには第44回にてアウト・オブ・コンペティションに出品された1991年公開の黒澤明監督による日本映画『八月の狂詩曲』の一場面が採用された[5]。ポスターの採用理由については「『姿三四郎』『羅生門』『七人の侍』『どですかでん』『デルス・ウザーラ』の監督が遺作の前に制作した本作は、団結すること、すべてのものの調和を求めることの大切さを思い出させてくれます。映画館を投影したこのポスターは、純真さとワクワクする気持ちをもって第七芸術を讃えます。映画はすべての人に声を与えるゆえに、人々を解放することを可能にし、傷を覚えているゆえに忘却と戦い、危険を明らかにするがゆえに団結を乞う。トラウマを和らげるゆえに生きることを修復する手助けとなるのです」としている[6]

日本からはある視点部門に奥山大史監督の『ぼくのお日さま[7][8]、カンヌ・クラシックス部門に日本公開70周年を記念してデジタル修復された黒澤明監督が1954年に製作した『七人の侍』[9][10]、監督週間に山中瑶子監督の『ナミビアの砂漠[11][12][13]久野遥子山下敦弘監督の『化け猫あんずちゃん[14][15][16]山村浩二監督の短編映画『とても短い』[17]がそれぞれ出品され、『ナミビアの砂漠』が国際映画批評家連盟賞を受賞した[18]。また、前述した公式ポスターに黒澤明監督の『八月の狂詩曲』の一場面が引用されたほか、監督週間のポスターでは北野武のイラストが採用され[6]、コンペティション部門の審査員の一人として是枝裕和が就任し[19]名誉パルムドールスタジオジブリが団体としては初となる受賞を果たした[20][21]

注釈

[編集]
* 長編監督デビュー作、カメラ・ドールの審査対象[22]
ドキュメンタリー、ルイユ・ドール英語版の審査対象[23]
その部門の最高賞の受賞作
クィア・パルムの審査対象[24]
オープニング及びクロージング作品は開会及び閉会式で上映される。

公式選出

[編集]

コンペティション

[編集]

パルム・ドールを競うメインコンペティションの上映作品のラインナップは2024年4月11日と4月22日に発表された[6][7][25][26][27][28][29]

日本語題 原題 監督 製作国
All We Imagine as Light パヤル・カパディア英語版 フランスの旗 フランス
インドの旗 インド
オランダの旗 オランダ
ルクセンブルクの旗 ルクセンブルク
ANORA アノーラ Anora ショーン・ベイカー アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
Bird アンドレア・アーノルド イギリスの旗 イギリス
Diamant brut * アガート・リーディンガー英語版 フランスの旗 フランス
Emilia Pérez ジャック・オーディアール フランスの旗 フランス
风流一代 ジャ・ジャンクー 中華人民共和国の旗 中国
Grand Tour ミゲル・ゴメス ポルトガルの旗 ポルトガル
イタリアの旗 イタリア
フランスの旗 フランス
憐れみの3章 Kinds of Kindness ヨルゴス・ランティモス アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
イギリスの旗 イギリス
L'Amour Ouf ジル・ルルーシュ フランスの旗 フランス
La plus précieuse des marchandises ミシェル・アザナヴィシウス フランスの旗 フランス
Limonov: The Ballad キリル・セレブレニコフ英語版 イタリアの旗 イタリア
フランスの旗 フランス
スペインの旗 スペイン
Marcello Mio クリストフ・オノレ フランスの旗 フランス
メガロポリス Megalopolis フランシス・フォード・コッポラ アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
Motel Destino カリム・アイノズ英語版 ブラジルの旗 ブラジル
フランスの旗 フランス
ドイツの旗 ドイツ
Oh, Canada ポール・シュレイダー アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
Parthenope パオロ・ソレンティーノ イタリアの旗 イタリア
フランスの旗 フランス
Pigen med nålen マグヌス・フォン・ホーン英語版  デンマーク
ポルトガルの旗 ポルトガル
 スウェーデン
アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方 The Apprentice アリ・アッバシ英語版 カナダの旗 カナダ
 デンマーク
アイルランドの旗 アイルランド
دانه انجیر مقدس モハマド・ラスロフ ドイツの旗 ドイツ
フランスの旗 フランス
イランの旗 イラン
The Shrouds デヴィッド・クローネンバーグ フランスの旗 フランス
カナダの旗 カナダ
The Substance コラリー・ファルジャ英語版 イギリスの旗 イギリス
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
フランスの旗 フランス
Trei Kilometri Pana La Capatul Lumii エマニュエル・パルブ英語版  ルーマニア

ある視点

[編集]

ある視点」部門の上映作品は2024年4月11日と4月22日に発表された[6][7][25][27][29][30]

日本語題 原題 監督 製作国
Armand * ハーフダン・ウルマン・トンデル英語版  ノルウェー
オランダの旗 オランダ
ドイツの旗 ドイツ
 スウェーデン
Flow ギンツ・ジルバロディス英語版  ラトビア
フランスの旗 フランス
ベルギーの旗 ベルギー
狗阵 クワン・フー英語版 中華人民共和国の旗 中国
L'Histoire de Souleymane ボリス・ロジキン英語版 フランスの旗 フランス
Le Procès du Chien * レティシア・ドッシュ英語版 スイスの旗 スイス
フランスの旗 フランス
Le Royaume * ジュリアン・コロンナ英語版 フランスの旗 フランス
Ljósbrot (オープニング作品) ルーナ・ルーナソン英語版 アイスランドの旗 アイスランド
オランダの旗 オランダ
クロアチアの旗 クロアチア
フランスの旗 フランス
ぼくのお日さま ぼくのお日さま 奥山大史 日本の旗 日本
フランスの旗 フランス
Niki * セリーヌ・サレット フランスの旗 フランス
نورة * タウフィック・アルザイディ英語版 サウジアラビアの旗 サウジアラビア
On Becoming a Guinea Fowl ルンガーノ・ニョニ英語版 ザンビアの旗 ザンビア
イギリスの旗 イギリス
アイルランドの旗 アイルランド
Santosh サンディヤ・スリ英語版 イギリスの旗 イギリス
ドイツの旗 ドイツ
フランスの旗 フランス
September Says * アリアン・ラベド英語版 アイルランドの旗 アイルランド
イギリスの旗 イギリス
ドイツの旗 ドイツ
Les Damnés ロベルト・ミネルビーニ英語版 イタリアの旗 イタリア
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
ベルギーの旗 ベルギー
The Shameless コンスタンチン・ボジャノフ英語版  スウェーデン
 ブルガリア
フランスの旗 フランス
中華民国の旗 台湾
インドの旗 インド
The Village Next to Paradise モー・ハラウェ英語版  オーストリア
フランスの旗 フランス
ドイツの旗 ドイツ
ソマリアの旗 ソマリア
Viet and Nam ミン・クイ・チュオン英語版  ベトナム
フィリピンの旗 フィリピン
シンガポールの旗 シンガポール
フランスの旗 フランス
オランダの旗 オランダ
イタリアの旗 イタリア
ドイツの旗 ドイツ
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
Vingt Dieux * ルイーズ・クルボアジェ英語版 フランスの旗 フランス

アウト・オブ・コンペティション

[編集]

アウト・オブ・コンペティションでは以下の作品が上映された[7][25][27][29]。また、スタジオジブリ名誉パルムドール受賞セレモニー内で上映された短編映画についても当項目で記載する[31][32]

日本語題 原題 監督 製作国
Le Deuxième Acte (オープニング作品) カンタン・デュピュー英語版 フランスの旗 フランス
マッドマックス:フュリオサ Furiosa: A Mad Max Saga ジョージ・ミラー オーストラリアの旗 オーストラリア
Horizon: An American Saga ケヴィン・コスナー アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
Le Comte de Monte-Cristo マチュー・デラポルトフランス語版
アレクサンドル・ド・ラ・パトリエールフランス語版
フランスの旗 フランス
Rumours ガイ・マディン英語版
エヴァン・ジョンソン英語版
ゲイラン・ジョンソン英語版
カナダの旗 カナダ
ドイツの旗 ドイツ
醬園弄 ピーター・チャン 中華人民共和国の旗 中国
ミッドナイト・スクリーニング
日本語題 原題 監督 製作国
Les Femmes au Balcon ノエミ・メルラン英語版 フランスの旗 フランス
The Surfer ロルカン・フィネガン オーストラリアの旗 オーストラリア
アイルランドの旗 アイルランド
九龍城寨之圍城 ソイ・チェン英語版 中華人民共和国の旗 中国
香港の旗 香港
베테랑 2 リュ・スンワン 大韓民国の旗 韓国
スタジオジブリ 名誉パルムドール受賞記念上映
日本語題 原題 監督 製作国 製作年
めいとこねこバス めいとこねこバス 宮崎駿 日本の旗 日本 2002
やどさがし やどさがし 宮崎駿 日本の旗 日本 2006
パン種とタマゴ姫 パン種とタマゴ姫 宮崎駿 日本の旗 日本 2010
毛虫のボロ 毛虫のボロ 宮崎駿 日本の旗 日本 2018

カンヌ・プレミア

[編集]

カンヌ・プレミアでは以下の作品が上映された[25][27]

日本語題 原題 監督 製作国
C'est Pas Moi レオス・カラックス フランスの旗 フランス
En Fanfare エマニュエル・クールコルフランス語版 フランスの旗 フランス
Everybody Loves Touda ナビル・アユチ英語版 モロッコの旗 モロッコ
フランスの旗 フランス
ベルギーの旗 ベルギー
 デンマーク
オランダの旗 オランダ
 ノルウェー
Le Roman de Jim アルノー・ラリュー英語版
ジャン=マリー・ラリュー英語版
フランスの旗 フランス
Maria ジェシカ・パルドフランス語版 フランスの旗 フランス
Miséricorde アラン・ギロディ フランスの旗 フランス
スペインの旗 スペイン
ポルトガルの旗 ポルトガル
Rendez-vous avec Pol Pot リティ・パニュ フランスの旗 フランス
カンボジアの旗 カンボジア
中華民国の旗 台湾
カタールの旗 カタール
トルコの旗 トルコ
Vivre, Mourir, Renaître ガエル・モレル フランスの旗 フランス

スペシャル・スクリーニング

[編集]

スペシャル・スクリーニングでは以下の作品が上映された[25][27][33]

日本語題 原題 監督 製作国
一部未完成的电影 ロウ・イエ シンガポールの旗 シンガポール
ドイツの旗 ドイツ
Angelo, dand la Forêt Mystérieuse ヴァンサン・パロノー
アレクシス・デュコード
フランスの旗 フランス
Apprendre クレール・シモン英語版 フランスの旗 フランス
Ernest Cole: Lost and Found ラウル・ペック フランスの旗 フランス
L'arte della gioia (シリーズ) ヴァレリア・ゴリノ
ニコランジェロ・ジェロルミーニ
イタリアの旗 イタリア
イギリスの旗 イギリス
La Belle de Gaza ⁑ ‡ ヨランデ・ザウベルマン英語版 フランスの旗 フランス
Le fil ダニエル・オートゥイユ フランスの旗 フランス
Lula オリバー・ストーン
ロブ・ウィルソン
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
ブラジルの旗 ブラジル
Moi Aussi ジュディット・ゴドレーシュ フランスの旗 フランス
Nasty – More Than Just Tennis チュードル・ジュルジウ英語版
チューダー・D・ポペスク
クリスティアン・パスカリュー
 ルーマニア
Olympiques! La France Des Jeux ミカエル・ガムラスニー フランスの旗 フランス
Sauvages クロード・バラス英語版 スイスの旗 スイス
Spectateurs! アルノー・デプレシャン フランスの旗 フランス
The Invasion セルゲイ・ロズニツァ オランダの旗 オランダ
フランスの旗 フランス

短編映画

[編集]

短編映画では 4420作品ものエントリーがあり、そのうち以下の作品が上映された[25][34]

日本語題 原題 監督 製作国
在水一方 ヴィヴ・リー フランスの旗 フランス
Amarela アンドレ・サイト ブラジルの旗 ブラジル
Mau Por Um Momento ダニエル・ソアレス ポルトガルの旗 ポルトガル
Les Belles Cicatrices ラファエル・ジュゾー フランスの旗 フランス
Ootidé エグレ・ラズマイト  リトアニア
フランスの旗 フランス
Perfectly a Strangeness アリソン・マカルパイン カナダの旗 カナダ
Rruges サミール・カラホダ コソボの旗 コソボ
Sanki Yoxsan アゼル・グリエフ アゼルバイジャンの旗 アゼルバイジャン
フランスの旗 フランス
Tea ブレイク・ライス アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
Čovjek koji nije mogao šutjeti ネボイシャ・スリジェプチェビッチ クロアチアの旗 クロアチア
フランスの旗 フランス
 ブルガリア
スロベニアの旗 スロベニア
Volcelest エリック・ブリシェ フランスの旗 フランス

シネフォンダシオン

[編集]

映画学校の学生が製作した映画を上映する「シネフォンダシオン」部門には2263作品が応募され、18作品(うち4作はアニメーション)が選ばれた[25][34]

日本語題 原題 監督 学校 製作国
将爱放逐 シウェン・コン 北京電影学院 中華人民共和国の旗 中国
Bunnyhood マンシ・マヘシュワリ ナショナル・フィルム・アンド・テレビジョン・スクール英語版 イギリスの旗 イギリス
Crown Man ヨハン・アデルヌール レバノン美術アカデミー英語版 レバノンの旗 レバノン
Echoes ロビンソン・ドロス 国立高等装飾美術学校 フランスの旗 フランス
Elevación ガブリエル・エスドラス グアダラハラ大学 メキシコの旗 メキシコ
메아리 ヨリ・リム 韓国芸術総合学校 メキシコの旗 メキシコ
In Spirito ニコラス・フォラン イタリア国立映画実験センター イタリアの旗 イタリア
It's Not Time For Pop アミット・ヴァクニン テルアビブ大学 イスラエルの旗 イスラエル
Mauvais Coton ニコラス・デュマレ La Fémis フランスの旗 フランス
Out of the Window Through the Wall アシア・セガロヴィッチ コロンビア大学 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
Plevel ポラ・カザック フィルム・スクール・イン・ピセク英語版  チェコ
Praeis ドビダス・ドラクシャス ロンドン・フィルム・スクール イギリスの旗 イギリス
Sunflowers Were the First Ones to Know... チダナンダ・S・ナイク インド映画テレビ研究所 インドの旗 インド
Terminal イースト・エリオット ニューヨーク大学 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
The Chaos She Left Behind ニコス・コリョコス テッサロニキ・アリストテレス大学英語版 ギリシャの旗 ギリシャ
The Deer's Tooth サイフ・ハンマッシュ ダー・アル=カリマ大学 パレスチナ国の旗 パレスチナ
アミー・ソン コロンビア大学 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
Withered Blossoms ライオネル・シー オーストラリアン・フィルム・テレビジョン・アンド・ラジオ・スクール英語版 オーストラリアの旗 オーストラリア

カンヌ・クラシックス

[編集]

カンヌ・クラシックスでは以下の作品が上映された[25][35][36]。また、シネマテーク・フランセーズCNC英語版の協力のもと、アベル・ガンス監督のサイレント映画『ナポレオン』の修復版(3時間40分)がオープニング作品として飾った[37]

修復作品
日本語題 原題 監督 製作国 製作年
Bona リノ・ブロッカ英語版 フィリピンの旗 フィリピン 1980
バイバイ・ブラジル Bye Bye Brasil カルロス・ヂエギス英語版 ブラジルの旗 ブラジル 1978
ギルダ Gilda チャールズ・ヴィダー アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 1946
ジョニーは戦場へ行った Johnny Got His Gun ダルトン・トランボ アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 1971
影の軍隊 Army of Shadows ジャン=ピエール・メルヴィル フランスの旗 フランス 1969
法と秩序 Law and Order フレデリック・ワイズマン アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 1969
Les Années déclic レイモン・ドゥパルドン フランスの旗 フランス 1984
シェルブールの雨傘 Les Parapluies de Cherbourg ジャック・ドゥミ フランスの旗 フランス 1964
Manthan シャーム・ベネガル英語版 インドの旗 インド 1975
ナポレオン Napoléon vu par Abel Gance アベル・ガンス フランスの旗 フランス 1927
パリ、テキサス Paris, Texas ヴィム・ヴェンダース 西ドイツの旗 西ドイツ
フランスの旗 フランス
1984
白夜 Quatre nuits d'un rêveur ロベール・ブレッソン フランスの旗 フランス
イタリアの旗 イタリア
1971
Rosaura a las diez マリオ・ソッフィチ英語版 アルゼンチンの旗 アルゼンチン 1958
Sbatti il mostro in prima pagina マルコ・ベロッキオ イタリアの旗 イタリア
フランスの旗 フランス
1972
上海ブルース 上海之夜 ツイ・ハーク 中華人民共和国の旗 中国
香港の旗 香港
1984
七人の侍 七人の侍 黒澤明 日本の旗 日本 1954
Tasio モンチョ・アルメンダリス スペインの旗 スペイン 1984
続・激突!/カージャック The Sugarland Express スティーヴン・スピルバーグ アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 1973
ワールド・シネマ・プロジェクト
日本語題 原題 監督 製作国 製作年
Camp de Thiaroye センベーヌ・ウスマン
ティエルノ・ファティ・ソウ英語版
セネガルの旗 セネガル
アルジェリアの旗 アルジェリア
チュニジアの旗 チュニジア
1988
ドキュメンタリー
日本語題 原題 監督 製作国 主題
Elizabeth Taylor: The Lost Tapes ナネット・バーンスタイン英語版 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 エリザベス・テイラー
Faye ローラン・ブーズロー英語版 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 フェイ・ダナウェイ
宮﨑駿と青サギと... ~「君たちはどう生きるか」への道~ 宮﨑駿と青サギと... ~「君たちはどう生きるか」への道~ 荒川格 日本の旗 日本 君たちはどう生きるか』の制作過程
Il Était Une Fois Michel Legrand デヴィッド・ハーツォーク・デザート フランスの旗 フランス ミシェル・ルグラン
Jacques Demy, le Rose et le Noir フローレンス・プラターレ フランスの旗 フランス ジャック・ドゥミ
Jacques Rozier, d'une Vague à l'Autre エマニュエル・バルノー フランスの旗 フランス ジャック・ロジエ
ジム・ヘンソン:アイディアマン Jim Henson Idea Man ロン・ハワード アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 ジム・ヘンソン
Le Scénario de ma vie : les lettres inédites de François Truffaut デヴィッド・テブール フランスの旗 フランス フランソワ・トリュフォーの未発表の著作
Le Siècle de Costa-Gavras (episode 3): La Vérité est Révolutionnaire – l'Aveu ヤニック・ケルゴー英語版 フランスの旗 フランス コスタ=ガヴラスの自伝
エピソード3『告白
영화 청년, 동호 リャン・キムフランス語版 大韓民国の旗 韓国 釜山国際映画祭の創設者であるキム・ドンホ
トリビュート
日本語題 原題 監督 製作国 備考
Exposé du Film Annonce du Film "Scénario" ジャン=リュック・ゴダール フランスの旗 フランス
日本の旗 日本
ジャン=リュック・ゴダール監督の遺作の第2部[38]
Scénarios ジャン=リュック・ゴダール フランスの旗 フランス
日本の旗 日本
ジャン=リュック・ゴダール監督の遺作の第1部[38]

シネマ・デ・ラ・プラージュ

[編集]

シネマ・デ・ラ・プラージュでは以下の作品が上映された。また、スタジオジブリ名誉パルムドール受賞記念として『紅の豚』と『ゲド戦記』、制作50周年記念として『ファントム・オブ・パラダイス』が上映された[39]

日本語題 原題 監督 製作国 製作年
アフター・アワーズ After Hours マーティン・スコセッシ アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 1985
プロジェクト・イーグル 飛鷹計劃 ジャッキー・チェン 中華人民共和国の旗 中国 1991
愛より強い旅 Exils トニー・ガトリフ フランスの旗 フランス 2004
ゲド戦記 ゲド戦記 宮崎吾朗 日本の旗 日本 2006
デイズ・オブ・グローリー Indigènes ラシッド・ブシャール フランスの旗 フランス 2006
紅の豚 紅の豚 宮崎駿 日本の旗 日本 1992
My Way ティエリー・テストン
リサ・アズエロス英語版
フランスの旗 フランス 2024
NINE QUEENS 華麗なる詐欺師たち Nueve reinas ファビアン・ビーリンスキー アルゼンチンの旗 アルゼンチン 2000
ファントム・オブ・パラダイス Phantom of the Paradise ブライアン・デ・パルマ アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 1974
Silex and the City ジャン=ポール・ギグ
ジュリアン・ベルジョー英語版
フランスの旗 フランス
ベルギーの旗 ベルギー
2024
Slocum et Moi ジャン=フランソワ・ラギオニ英語版 ルクセンブルクの旗 ルクセンブルク
フランスの旗 フランス
2024
トレインスポッティング Trainspotting ダニー・ボイル イギリスの旗 イギリス 1995
Transmitzvah ダニエル・バーマン英語版 アルゼンチンの旗 アルゼンチン 2024

独立選出

[編集]

国際批評家週間

[編集]

監督週間

[編集]

ACID

[編集]

審査員

[編集]

コンペティション

[編集]

ある視点

[編集]

シネフォンダシオン及び短編映画

[編集]

カメラ・ドール

[編集]

ルイユ・ドール

[編集]

国際批評家週間

[編集]

クィア・パルム

[編集]

受賞作品

[編集]

公式選出

[編集]
コンペティション[1]
ある視点[1]
ゴールデン・シネマ[1]
短編映画[1]
  • 短編映画パルム・ドール - 『Čovjek koji nije mogao šutjeti』 (ネボイシャ・スリジェプチェビッチ監督)
    • スペシャル・メンション - 『Mau Por Um Momento』 (ダニエル・ソアレス監督)
シネフォンダシオン[46]
  • 第1位 - 『Sunflowers Were the First Ones to Know...
  • 第2位
    • Out of the Window Through the Wall
    • The Chaos She Left Behind
  • 第3位 - 『Bunnyhood
イマーシブ・コンペティション[47]
  • 作品賞 - 『Colored』(タニア・ド・モンテーニュ、ステファン・フォンキノス、ピエール=アラン・ジロー監督)

独立選出

[編集]

特別賞

[編集]

脚注

[編集]
  1. ^ a b c d e The 77th Festival de Cannes winners' list” (英語). Festival de Cannes (2024年5月25日). 2024年5月28日閲覧。
  2. ^ “カンヌ映画祭パルムドールはショーン・ベイカー監督のコメディー『アノーラ』!”. シネマトゥデイ. (2024年5月26日). https://www.cinematoday.jp/news/N0143177 2024年5月28日閲覧。 
  3. ^ “第77回カンヌ映画祭パルムドールは「Anora」、ジェシー・プレモンスが男優賞獲得”. 映画ナタリー. (2024年5月26日). https://natalie.mu/eiga/news/574941 2024年5月28日閲覧。 
  4. ^ “カンヌ映画祭のオープニングはカンタン・デュピュー新作、レア・セドゥやルイ・ガレル出演”. 映画ナタリー. (2024年4月5日). https://natalie.mu/eiga/news/568082 2024年5月25日閲覧。 
  5. ^ “カンヌ映画祭の公式ポスター公開、モチーフは黒澤明の「八月の狂詩曲」”. 映画ナタリー. (2024年4月20日). https://natalie.mu/eiga/news/570246 2024年5月25日閲覧。 
  6. ^ a b c d 佐藤久理子 (2024年4月25日). “第77回カンヌ国際映画祭コンペ追加作品発表 ポスターは黒澤明「八月の狂詩曲」を用いたデザイン、VR作品部門を新設”. 映画.com. https://eiga.com/extra/paris/130/ 2024年5月25日閲覧。 
  7. ^ a b c d “カンヌでヨルゴス・ランティモスの新作上映、奥山大史「ぼくのお日さま」も出品”. 映画ナタリー. (2024年4月11日). https://natalie.mu/eiga/news/569059 2024年5月25日閲覧。 
  8. ^ “奥山大史「ぼくのお日さま」カンヌで上映、拍手喝采に越山敬達・中西希亜良が涙”. 映画ナタリー. (2024年5月20日). https://natalie.mu/eiga/news/574066 2024年5月25日閲覧。 
  9. ^ “ジャン=リュック・ゴダールによる18分間の遺作、カンヌクラシック部門で上映”. 映画ナタリー. (2024年4月26日). https://natalie.mu/eiga/news/571067 2024年5月25日閲覧。 
  10. ^ “4K「七人の侍」、カンヌで世界初上映…是枝裕和監督が熱弁「黒沢明が初めて全作品を見た監督」”. 読売新聞. (2024年5月16日). https://www.yomiuri.co.jp/culture/cinema/20240516-OYT1T50045/ 2024年5月25日閲覧。 
  11. ^ “主演・河合優実×監督・山中瑶子「ナミビアの砂漠」カンヌの監督週間に正式出品”. 映画ナタリー. (2024年4月16日). https://natalie.mu/eiga/news/569651 2024年5月25日閲覧。 
  12. ^ “河合優実×山中瑶子「ナミビアの砂漠」に金子大地、寛一郎らが出演 カンヌ版予告公開”. 映画ナタリー. (2024年5月2日). https://natalie.mu/eiga/news/571786 2024年5月25日閲覧。 
  13. ^ “山中瑶子の「ナミビアの砂漠」がカンヌで上映、河合優実は「本当に来れてよかった」”. 映画ナタリー. (2024年5月18日). https://natalie.mu/eiga/news/573952 2024年5月25日閲覧。 
  14. ^ “久野遥子・山下敦弘のW監督作「化け猫あんずちゃん」カンヌの監督週間に正式出品”. 映画ナタリー. (2024年4月16日). https://natalie.mu/eiga/news/569680 2024年5月25日閲覧。 
  15. ^ “映画「化け猫あんずちゃん」カンヌ監督週間に選出、公開日は7月19日に決定”. コミックナタリー. (2024年4月17日). https://natalie.mu/comic/news/569713 2024年5月25日閲覧。 
  16. ^ “森山未來が声と動き!『化け猫あんずちゃん』カンヌの子供たちの前で公式上映”. シネマトゥデイ. (2024年5月23日). https://www.cinematoday.jp/news/N0143122 2024年5月25日閲覧。 
  17. ^ “カンヌ映画祭・監督週間に選出 古川さん(郡山出身)原作アニメ”. 福島民友新聞. (2024年4月19日). https://www.minyu-net.com/news/news/FM20240419-851698.php 2024年5月25日閲覧。 
  18. ^ “山中瑶子監督×河合優実主演『ナミビアの砂漠』カンヌ映画祭で受賞!”. シネマトゥデイ. (2024年5月26日). https://www.cinematoday.jp/news/N0143174 2024年5月27日閲覧。 
  19. ^ “是枝裕和、第77回カンヌ国際映画祭コンペ部門の審査員に決定”. 映画ナタリー. (2024年4月29日). https://natalie.mu/eiga/news/571447 2024年5月25日閲覧。 
  20. ^ a b “スタジオジブリにカンヌ国際映画祭の名誉パルムドール授与”. 映画ナタリー. (2024年4月18日). https://natalie.mu/eiga/news/569897 2024年5月25日閲覧。 
  21. ^ a b “スタジオジブリにカンヌで名誉パルムドール授与!宮崎駿監督もビデオで登場”. シネマトゥデイ. (2024年5月21日). https://www.cinematoday.jp/news/N0143066 2024年5月25日閲覧。 
  22. ^ The 2024 Caméra d’or: who are the contenders?”. CINÉMA DE DEMAIN. 2024年5月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年5月25日閲覧。
  23. ^ 2024 Competition”. L'Œil d'or. 2024年5月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年5月25日閲覧。
  24. ^ a b Queer Palm”. Festival de Cannes. 2024年5月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年5月25日閲覧。
  25. ^ a b c d e f g h LA SÉLECTION 2024”. Festival de Cannes. 2024年5月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年5月25日閲覧。
  26. ^ Cannes Film Festival Reveals Lineup: Coppola, Cronenberg, Lanthimos, Schrader and Donald Trump Portrait 'The Apprentice' in Competition”. Variety. 2024年5月25日閲覧。
  27. ^ a b c d e The films of the Official Selection 2024” (英語). Festival de Cannes (2024年4月11日). 2024年4月11日閲覧。
  28. ^ Keslassy, Elsa (2024年4月22日). “Cannes Film Festival Adds Michel Hazanavicius, Mohammad Rasoulof Movies to Competition Lineup (EXCLUSIVE)” (英語). Variety. 2024年4月22日閲覧。
  29. ^ a b c Additions to the selection of the 77th Festival de Cannes” (英語). Festival de Cannes (2024年4月22日). 2024年4月22日閲覧。
  30. ^ 第77回 カンヌ国際映画祭(2024年)”. 映画.com. 2024年5月25日閲覧。
  31. ^ Studio Ghibli Honorary Palme d'or of the 77th Festival de Cannes - In the presence of Gorō Miyazaki” (英語). Festival de Cannes (2024年5月18日). 2024年5月18日閲覧。
  32. ^ “カンヌ映画祭でジブリ美術館の短編作品上映 名誉パルムドール式典は宮崎吾朗氏が出席へ”. ORICON NEWS. (2024年5月18日). https://www.oricon.co.jp/news/2327700/full/ 2024年5月25日閲覧。 
  33. ^ New information on the Official Selection” (英語). Festival de Cannes (2024年4月26日). 2024年4月26日閲覧。
  34. ^ a b Short films and La Cinef Jury and selections of the 77th Festival de Cannes” (英語). Festival de Cannes (2024年4月23日). 2024年4月23日閲覧。
  35. ^ Cannes Classics 2024” (英語). Festival de Cannes (2024年4月25日). 2024年4月25日閲覧。
  36. ^ HAYAO MIYAZAKI AND THE HERON” (英語). Festival de Cannes. 2024年5月18日閲覧。
  37. ^ Napoléon by Abel Gance (1st period) opening Cannes Classics at the 77th Festival de Cannes” (英語). Festival de Cannes (2024年4月18日). 2024年4月18日閲覧。
  38. ^ a b “【第77回カンヌ国際映画祭】レオス・カラックス中編、ゴダールの遺作、アベル・ガンス「ナポレオン」修復版などコンペ以外も豪華なラインナップ”. 映画.com. (2024年5月26日). https://eiga.com/news/20240526/12/ 2024年6月24日閲覧。 
  39. ^ Cinéma de la Plage 2024 : The Festival de Cannes under the stars” (英語). Festival de Cannes (2024年5月10日). 2024年5月10日閲覧。
  40. ^ The Jury of the 77th Festival de Cannes”. Festival de Cannes (2024年4月29日). 2024年5月25日閲覧。
  41. ^ The Un Certain Regard Jury of the 77th Festival de Cannes”. Festival de Cannes (2024年4月24日). 2024年5月25日閲覧。
  42. ^ Short films and La Cinef Jury and selections of the 77th Festival de Cannes”. Festival de Cannes (2024年4月25日). 2024年5月25日閲覧。
  43. ^ Baloji and Emmanuelle Béart will co-preside over the Caméra d’or Jury of the 77th Festival de Cannes”. Festival de Cannes (2024年4月16日). 2024年5月25日閲覧。
  44. ^ The Jury 2024”. L'Œil d'Or. 2024年5月25日閲覧。
  45. ^ Rodrigo Sorogoyen, president of the jury of the 63rd Semaine de la Critique”. La Semaine de la Critique of Festival de Cannes. 2024年5月25日閲覧。
  46. ^ The winners of the 27th La Cinef Selection” (英語). Festival de Cannes (2024年5月23日). 2024年5月28日閲覧。
  47. ^ Award for Best Immersive Work of the 77th Festival de Cannes” (英語). Festival de Cannes (2024年5月23日). 2024年5月28日閲覧。
  48. ^ “ジョージ・ルーカス、カンヌ国際映画祭で名誉パルムドール受賞へ”. 映画.com. (2024年4月10日). https://eiga.com/news/20240410/23/ 2024年5月25日閲覧。 
  49. ^ “メリル・ストリープ、今年のカンヌ映画祭で名誉パルムドールを受賞へ”. The Hollywood Reporter Japan. (2024年5月3日). https://hollywoodreporter.jp/awards/42376/ 2024年5月25日閲覧。 
  50. ^ “メリル・ストリープ、名誉パルムドール受賞で涙…半世紀にわたるキャリアで女優のあり方を変えた”. シネマトゥデイ. (2024年5月15日). https://www.cinematoday.jp/news/N0142973 2024年5月25日閲覧。 

外部リンク

[編集]