コンテンツにスキップ

エヴァ・グリーン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
エヴァ・グレーン
Eva Green
Eva Green
本名 Eva Gaëlle Green
生年月日 (1980-07-05) 1980年7月5日(44歳)
出生地 フランスの旗 フランス パリ
身長 168cm
職業 女優モデル
ジャンル 映画
活動期間 2003年 - 現在
著名な家族 母:マルレーヌ・ジョベール
主な作品
映画
ドリーマーズ
キングダム・オブ・ヘブン
007 カジノ・ロワイヤル
ライラの冒険 黄金の羅針盤
300 〈スリーハンドレッド〉 〜帝国の進撃〜
シン・シティ 復讐の女神
ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち
ダンボ
テレビドラマ
ナイトメア〜血塗られた秘密〜
 
受賞
カンヌ国際映画祭
オレンジ賞
2007年
英国アカデミー賞
ライジング・スター賞
2006年007 カジノ・ロワイヤル
フランス人女優として史上5人目のボンドガールの演技を評して)
その他の賞
テンプレートを表示

エヴァ・ガエル・グレーンEva Gaëlle Green, 1980年7月5日 - )は、フランス女優モデル。身長168cm。

greenは「緑の」や「緑色」を意味する英語のgreenとは関係がなく、スウェーデン語で「(木の)」を意味する「gren」に由来する。その発音も正しくは「グリーン」ではなく、グレーン/gʁeːn/だという。

生い立ち

[編集]

パリにて、二卵性双生児の姉として生まれる[1]。父親のワルター・グレーンはスウェーデン人歯科医、母親はフランス領アルジェリア出身(ピエ・ノワール)の女優のマルレーヌ・ジョベールMarlène Jobert)。スウェーデン人ピエ・ノワールユダヤ人[2][3][4]、の血を引く。歌手のエルザ・ランギーニは従姉妹で、女優のマリカ・グリーンMarika Green)は伯母である。父方の曽祖父はフランスの作曲家ポール・ル・フレムである。幼少期はイギリスアイルランドで過ごす[5]。14歳の時にイザベル・アジャーニ主演の映画『アデルの恋の物語』を見て、女優を志すようになる。

パリ17区で育ち、フェヌロン・サント=マリ校に通ったのち、パリにあるアメリカン・スクールに進んだ。幼い頃はエジプト学者になりたかったというが、同時に演劇にも興味を抱いていた。成績は良かったが、16歳で通常の学校教育を終えた。「もうこれ以上リセに耐えられなかった」からだという。

キャリア

[編集]

パリのエヴァ・サン=ポール演劇学校(Les cours d'art dramatique Eva Saint-Paul)で3年間、ロンドンウェバー・ダグラス・アクティング・スクール(ロンドン・ワークショップ)で10週間、演劇を学んだ後に2001年に初舞台を踏むと、その演技力と美貌でベルナルド・ベルトルッチに見出され[6]、2003年に『ドリーマーズ』で映画デビュー。この作品ではそのエロスが話題になったが、作曲も手がけている。アルマーニの推薦で2005年公開の『キングダム・オブ・ヘブン』でハリウッドに進出した。

2006年にはダニエル・クレイグジェームズ・ボンドを演じる『007 カジノ・ロワイヤル』で、ボンドガールに選ばれる(フランス人女優として5人目)。この年の英国アカデミー賞ライジング・スター賞を受賞した。

俳優以外の活動では、ランコムアルマーニハイネケンクリスチャン・ディオールモデルをしている[7]

2012年に、映画『パーフェクト・センス』が日本で公開した。また、ティム・バートン監督の『ダーク・シャドウ』に出演を果たす。その後も同監督とは『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』(2016)、『ダンボ』(2019)でタッグを組んでいる。

私生活

[編集]

キングダム・オブ・ヘブン』で共演したマートン・チョーカシュと交際していたが[5]、2009年に破局[8]

イギリス英語を流暢に話すことができ[5]、現在はアメリカ英語アクセント[9]や日本語[10]も学んでいる。

出演作品

[編集]

映画

[編集]
題名 役名 備考
2003 ドリーマーズ
The Dreamers
イザベル
2004 ルパン
Arsène Lupin
クラリス・ドゥ・ドルー=スービース
2005 キングダム・オブ・ヘブン
Kingdom of Heaven
シビラ
2006 007 カジノ・ロワイヤル
Casino Royale
ヴェスパー・リンド
2007 ライラの冒険 黄金の羅針盤
The Golden Compass
セラフィナ・ペカーラ
2008 サブリミナル
Franklyn
エミリア / サリー
2009 汚れなき情事
Cracks
ミス・G
2010 愛を複製する女
Womb
レベッカ
2011 パーフェクト・センス
Perfect Sense
スーザン
2012 ダーク・シャドウ
Dark Shadows
アンジェリーク・ブシャール
2014 ブリザード 凍える秘密
White Bird in a Blizzard
イブ・コナーズ 日本劇場未公開
300 〈スリーハンドレッド〉 〜帝国の進撃〜
300: Rise of an Empire
アルテミシア
悪党に粛清を
The Salvation
マデリン
シン・シティ 復讐の女神
Sin City: A Dame to Kill For
エヴァ・ロード
2016 ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち
Miss Peregrine's Home for Peculiar Children
ミス・ペレグリン
2017 告白小説、その結末
D'après une histoire vraie
エル
Euphoria エミリー
2019 ダンボ
Dumbo
コレット・マーチャント
約束の宇宙
Proxima
サラ
2022 NOCEBO/ノセボ
Nocebo
クリスティーン

テレビシリーズ 

[編集]
製作年 題名 役名 備考
2011 CAMELOT 〜禁断の王城〜
Camelot
モーガン・ペンドラゴン 計10話出演
2014 - 2016 ナイトメア〜血塗られた秘密〜
Penny Dreadful
ヴァネッサ・アイヴス 計24話出演
2023 リエゾン
Liason
アリソン 計6話出演

参考文献

[編集]
  1. ^ Charlotte Williamson. "Green Goddess", Harpers & Queen, June 2005, pp. 111.
  2. ^ Elizabeth Day, "Eva Green interview: Playing evil", The Guardian, 4 June 2011
  3. ^ Telle mère, quelle fille, Novembre 2010, Par Sophie Carquain, Madame, Le Figaro
  4. ^ Berg, Roger; Chalom Chemouny, Franklin Didi (1971). Guide juif de France. Éditions Migdal. pp. 402 
  5. ^ a b c Stuart Jeffries (2007年1月26日). “He's the Bond girl, not me”. The Guardian. http://film.guardian.co.uk/interview/interviewpages/0,,1998414,00.html 2007年8月27日閲覧。 
  6. ^ 2006年12月号「日経エンタテインメント!」内『HIT DIGEST 今月の話題人 映画』より
  7. ^ Sharon Verghis (2006年12月3日). “Not easy being Green”. The Age. http://www.theage.com.au/news/film/not-easy-being-green/2006/11/30/1164777722472.html 2007年8月27日閲覧。 
  8. ^ Silvia Nucini (January 2009). “La signora delle mosche” (Italian). Vanity Fair (Italy) 
  9. ^ Daniel Schweiger (2005年5月). “All Hail The Queen: Eva Green Rules Supreme Over The Kingdom of Heaven”. Venice. pp. 60-63 
  10. ^ “007 piangera sulla mia spalla” (イタリア語). Io Donna. (2006年12月). pp. 90 

外部リンク

[編集]