笊ヶ岳
笊ヶ岳 | |
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![]() 西南西の上河内岳から撮影 | |
標高 | 2,628.96[1] m |
所在地 |
山梨県南巨摩郡早川町 静岡県静岡市葵区 |
位置 | 北緯35度25分27秒 東経138度15分34秒 / 北緯35.42417度 東経138.25944度座標: 北緯35度25分27秒 東経138度15分34秒 / 北緯35.42417度 東経138.25944度[2] |
山系 | 赤石山脈(白峰南嶺) |
種類 | 隆起 |
初登頂 | 中村清太郎(1911年) |
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笊ヶ岳(ざるがたけ)は、山梨県と静岡県とにまたがる赤石山脈白峰南嶺の標高2,629 mの山。日本二百名山[3]及び山梨百名山[4]に選定されている。
概要[編集]
山名の由来は、ざるを伏せたような山容によるとされている[5]。山頂は、大笊(主稜線上のピークで二等三角点がある[1]。)と小笊(東側のランカン尾根上の小ピーク)の双耳峰となっている。山頂付近はハイマツ帯で、富士山、赤石岳、聖岳などの好展望が得られる。1911年(明治44年)12月1日に、中村清太郎が奥沢の谷から初登頂した[6]。1960年(昭和35年)1月には『日本百名山』の著者である深田久弥が保川沿いのルート(現在は廃道)から挑んだが、途中で歩荷に逃げられ、また深雪に阻まれ登頂を断念している。
登山[編集]
登山道[編集]
山梨県側の雨畑温泉からと静岡県の椹島からの登山道がある。白峰南嶺の稜線上に縦走ルートがあるが、踏跡が薄く利用者は少ない。保川沿いのルートは廃道化している。日帰りでの登頂が難しい山である。
山梨県が発行している山のグレーディング(体力度と技術的難易度)によると、雨畑温泉からのルートは7Dである。ちなみに日本三大急登の一つである甲斐駒ヶ岳の黒戸尾根や釜無川ゲートからの鋸岳ですら6Dである。
周辺の山小屋[編集]
- 椹島ロッジ
地理[編集]
周辺の山[編集]
源流の河川[編集]
関連画像[編集]
塩見岳から望む笊ヶ岳
脚注[編集]
- ^ a b “基準点成果等閲覧サービス”. 国土地理院. 2012年1月28日閲覧。
- ^ “日本の主な山岳標高(静岡県)”. 国土地理院. 2012年1月28日閲覧。
- ^ 『日本二百名山』昭文社、ISBN 4-398-22001-1
- ^ 『山梨百名山 新版』山梨日日新聞社、ISBN 978-4-89710-854-4
- ^ 『コンサイス日本山名辞典』三省堂、ISBN 4385154023[要検証 ]、P230
- ^ 『日本の山1000』山と渓谷社、ISBN 4-635-09025-6、P458
- ^ 『塩見・赤石・聖岳 2010年版(山と高原地図42)』昭文社、ISBN 978-4-398-75722-7
参考文献[編集]
- 『わが愛する山々』山と渓谷社
- 『南アルプス』山と渓谷社、ISBN 978-4-635-01358-1
- 『赤石・聖・荒川三山を歩く』山と渓谷社、ISBN 4-635-17121-3