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矢柄投げ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

矢柄投げ(やがらなげ)とは、相撲決まり手の一つである。

概要

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右(左)上手を引いて両足を踏ん張り、左(右)方向へ猛烈に振り回して投げ倒す技である。きれいに決まると相手の両足が上がり、体が土俵と平行になって矢柄のように見えることからこの名がある。櫓投げと間違えやすいが、技のかけ方からして全く異なる。日本相撲協会が定める決まり手82手(非技を含めると87手)には数えられていない。

豪快な技で、相当の怪力を持つ力士でないと出せないといわれる。

戦前では、以下の取組が「矢柄投げ」として記録されている。

戦後では羽島山時津山が得意とした。

二丁投げ[1]一本背負い[2]の旧称にも「矢柄投」があるが、異なる技である。

脚注

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  1. ^ 小泉葵南「一〇 四十八手裏表 投げ十二手」『お相撲さん物語』泰山房、日本、1918年1月15日、185頁https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/906028/105 
  2. ^ 鎗田徳之助 著「〇四十八手の図〇投げ十二手」、雪乃家漁叟 編『日本相撲伝』大黒屋画舗、1902年6月、95-96頁https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/860431/63。「矢柄投」 

関連項目

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