東北大学流体科学研究所

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東北大学流体科学研究所
正式名称 東北大学流体科学研究所
英語名称 Institute for Fluid Science
略称 流体研、IFS
組織形態 大学附置研究所
共同利用・共同研究拠点
所在地 日本の旗 日本
980-8577
宮城県仙台市青葉区片平2-1-1
北緯38度15分13秒
東経140度52分30.9秒
予算 25.7億円
* 運営交付金 18.7億円
* 科研費 1.1億円
* COE 2.7億円
* その他外部資金 3.2億円
(以上 2008年度予算)[1]
人数 職員数 126人
* 教職員数 45人
* 技術職員 16人
* 事務職員 11人
* 時間雇用職員 54人
(以上 2008年7月1日時点)[1]
所長 早瀬敏幸
設立年月日 1943年
旧称 高速力学研究所 (1943-1989)
上位組織 東北大学
ウェブサイト 東北大学 流体科学研究所
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東北大学流体科学研究所(流体研、Institute for Fluid Science;IFS)は、流動科学を対象とした、国立大学法人東北大学の附置研究所(共同利用・共同研究拠点)の一つである。同大片平キャンパス内に所在する。

概要[編集]

流体や熱の流れを研究対象とする、世界でも珍しい研究所である。

前身の高速力学研究所は、設立当時工学部機械工学科水力学実験室教授の沼地福三郎が高速な水流を主な題材にキャビテーションの研究に取り組んでおり、この研究の蓄積が研究所発足の端緒となった。「高速力学に関する学理およびその応用の研究」を設置目的として発足し、ジェットエンジン・エネルギー変換機器などの開発や、流体に関する基礎研究を行っていた。

1989年に高速力学研究所が名称を変更し、流体科学研究所となる。設置目的を「流体に関する学理およびその応用の研究」と改め、主に4つの研究部門と流体融合研究センターで流動科学に関する研究を行っている。

沿革[編集]

  • 1943年東北帝国大学附属高速力学研究所として発足
  • 1979年気流計測研究施設設置
  • 1988年気流計測研究施設を廃止、衝撃波工学研究センター設置
  • 1989年名称を「流体科学研究所」、設置目的を「流体に関する学理およびその応用の研究」に改める。これとともに組織の改組・拡充を行う。
  • 1998年衝撃波工学研究センター廃止、衝撃波研究センター設置
  • 2000年衝撃波学際研究拠点設置
  • 2003年衝撃波研究センターを流体融合研究センターに改組

研究トピック[編集]

  • 計算機シミュレーションのためスーパーコンピュータを導入しており、数次の更改を経ている。
  • エアロトレイン研究
エアロトレインは鉄道の一種で、翼を具えた車両を軌道上で走行させることで、地面効果により浮上して走行するものである。浮上による摩擦の減少により、車輪走行よりも少ないエネルギー消費で走行可能である。時速500kmで高さ10cmの浮上を目指して研究開発が進められており、現在までに時速100kmでの完全自立浮上走行が実現されている。本研究は宮崎県の旧国鉄のリニアモーターカー実験施設を転用した東北大学・宮崎大学共同日向灘研究施設で実験が進められている。

研究組織[編集]

極限流研究部門[編集]

超高温のジェットエンジン内部といった、極限状態での熱流動現象を研究する部門。以下の4分野からなる。

  • 極限反応流研究分野
  • 極限熱現象研究分野
  • 極低温流研究分野
  • 極限高圧流動研究分野

知能流システム研究部門[編集]

流体の機能・知能化を目指す部門。以下の5分野からなる。

  • 電磁知能流体研究分野
  • 知的システム研究分野
  • 生体流動研究分野
  • 知的流動評価研究分野
  • 知能流体物性研究分野

ミクロ熱流動研究部門[編集]

半導体加工プロセスなどに見られる、極小スケールの熱流動現象を研究する分野。以下の3分野からなる。

  • 非平衡分子気体流研究分野
  • 分子熱流研究分野
  • ナノ界面流研究分野

複雑系流動研究分野[編集]

乱流などの複雑な流動現象を解明する分野。以下の4分野からなる。

  • 複雑系流動システム研究分野
  • 計算複雑流動研究分野
  • 大規模環境流動研究分野
  • 流体数理研究分野

流体融合研究センター[編集]

実験と計算を融合させた新しい手法を用い、分野横断的な研究を行う。例として、CFD を用いた次世代超音速旅客機の提案、エアロトレインに関する研究が挙げられる。

  • 融合流体情報学研究分野
  • 融合可視化情報学研究分野
  • 学際衝撃波研究分野
  • 極限流体環境工学研究分野
  • 超実時間医療工学研究分野
  • 知的ナノプロセス研究分野
  • エネルギー動態研究分野
  • 実事象融合計算研究分野
  • 東北大学・宮崎大学共同研究施設(日向灘研究施設)

脚注[編集]

外部リンク[編集]