九州大学応用力学研究所

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九州大学応用力学研究所(きゅうしゅうだいがくおうようりきがくけんきゅうじょ、英称:Research Institute for Applied Mechanics Kyushu University、RIAM)は、新エネルギー力学・地球環境力学・核融合力学という応用力学に関する研究所。福岡県春日市(九州大学筑紫地区)にある九州大学の附置研究所共同利用・共同研究拠点)である。略称は応力研またはRIAM

研究所の概要[編集]

応用力学研究所の設置目的は、九州大学学則の中で「力学に関する学理及びその応用の研究」と定められている。この目的に沿い、研究所「将来計画」の「中期目標」では、「力学とその応用に関する先端的課題に関し、国際的に高い水準の研究成果を上げるとともに、現在の人類社会にとって重要な課題となっている地球環境エネルギー問題に関するプロジェクト研究に力学的手法を用いて取り組み、社会に貢献する」とし、世界的にも高度かつ先端的な研究を展開し、応用力学研究のネットワークの中心として常に位置付けられていくことを目指している。

本研究所は全国共同利用研究拠点として、「力学を基礎とした「流体および材料に関する先端的な研究」「地球環境の解明と保全を目指した大気海洋中に生起する諸現象の研究」、さらには「核融合プラズマ炉材料開発に関する研究」を全国の研究者と共に推進し、21世紀の地球環境保全と新エネルギー開発に重点をおいた研究の実行を目標としている。

沿革[編集]

  • 1942年 流体工学研究所が設立される。
  • 1943年 弾性工学研究所が設立される。
  • 1951年 4月1日、上記の2研究所を母体とし、「流体及び弾性体に関する学理とその応用」を設置目的として、応用力学研究所が発足する。流体研究部、材料研究部の研究グループが発足。
  • 1962年 海洋災害研究部が発足する。
  • 1965年 研究所創設当初からあった津屋崎分室が、津屋崎海洋災害実験所として研究所の正式な附属施設となる。
  • 1966年 高エネルギー力学研究部が発足する。
  • 1973年 海洋災害部からの1部門と新増1部門を加えた、海洋環境研究部が発足する。
  • 1975年 研究所は合計13部門の規模となる。高エネルギー力学研究部、海洋環境研究部、海洋災害研究部にそれぞれ1部門が増設される。
  • 1983年 研究所は箱崎キャンパスから筑紫キャンパスに移転した。
  • 1987年 高エネルギー力学研究部からの1部門振替により、附属施設「強磁場プラズマ・材料実験施設」が作られる。研究所は、15部門・2研究施設となる。
  • 1997年 4月1日、全国共同利用型附置研究所としてスタートする。また改組も行われ、「力学に関する学理及びその応用の研究」を設置目的とし、基礎力学部門(6分野)、海洋大気力学部門(5分野)、プラズマ・材料力学部門(4分野)の3研究部門と力学シミュレーション研究センター(3分野)と炉心理工学研究センター(3分野相当)の2研究センター、技術室となる。
  • 1999年 新研究棟が旧棟に隣接して建設された。
  • 2004年 九州大学は国立大学法人として独立し、応用力学研究所は大学附置研究所として定められる。
  • 2007年 2センターが、東アジア海洋大気環境研究センタ−(3研究分野+2兼任研究分野)、高温プラズマ力学研究センタ−(3研究分野)に改組された。
  • 2010年 共同利用・共同研究拠点(応用力学研究拠点)となる。また再改組が行われ、新エネルギー力学、地球環境力学、核融合力学部門の3部門と2センターとなる。

組織[編集]

  • 核融合力学部門 (Division of Nuclear Fusion Dynamics)
    • 高エネルギープラズマ
    • 核融合シミュレーション
    • プラズマ表面相互作用
    • 先進炉材料
  • 高温プラズマ力学研究センター (Advanced Fusion Research Center / AFRC)
    • 高温プラズマ理工学
    • 高温プラズマ計測学
    • 高温プラズマ制御学
    • 高温プラズマ壁相互作用
    • 高温プラズマ材料理工学
  • 地球環境力学部門 (Division of Earth Environment Dynamics)
    • 大気環境モデリング
    • 海洋動態解析
    • 海洋環境物理
    • 大気物理
    • 海洋工学
    • 非線形力学
  • 新エネルギー力学部門 (Division of Renewable Energy Dynamics)
    • 風工学
    • 結晶成長学
    • 新エネルギーシステム工学
    • エネルギー変換工学
    • 海洋環境エネルギー工学
  • 東アジア海洋大気環境研究センター (Center for East Asian Ocean-Atmosphere Research / COAR)
    • 海洋力学
    • 気候変動科学
    • 海洋モデリング
    • 大気環境モデリング
    • 大気物理
  • 技術室 (Technical Services Division)

大学院教育[編集]

応用力学研究所では、下記専攻と連携して大学院教育を行っている。。また、全国各大学の大学院からの特別研究学生を受け入れている。

所在地[編集]

  • 816-8580 福岡県春日市春日公園6丁目1番地

外部リンク[編集]