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2024年の台風

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
令和6年台風第5号から転送)
2024年の台風
軌跡の地図
最初の熱帯低気圧発生 5月23日
最初の台風発生 5月26日
最も強かった
台風
台風11号・18号 – 915 hPa,
105 kt
熱帯低気圧の総数 35
台風の総数 24
タイフーンの総数 9
スーパータイフーンの総数 4
総死亡者数 661
総被害額 不明
年別台風
2022, 2023, 2024, 2025, 2026

2024年の台風(2024ねんのたいふう、太平洋北西部および南シナ海[注 1]で発生した熱帯低気圧)のデータ。データは基本的に日本の気象庁の情報に基づき、気象庁が熱帯低気圧としていない一部のものについては、合同台風警報センター (JTWC) のみに準拠する。

月別の台風発生数

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1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 年間
2 2 6 8 3 3

各熱帯低気圧の活動時期

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各台風の活動時期

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台風に分類されている熱帯低気圧

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台風1号(イーウィニャ)

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タイフーン (JMA)
カテゴリー2 タイフーン (SSHWS)
発生期間 5月26日 – 5月31日
ピーク時の強さ 70 kt (10分間平均) 
980 hPa

202401・01W・アゴン

5月20日頃に発生した低圧部が徐々に発達して23日3時にミンダナオ島の東で熱帯低気圧になった。

気象庁は同日9時、この熱帯低気圧が24時間以内に台風に発達する見込みとした[1][2]

なお、PAGASAはこの時点で熱帯低気圧がフィリピン責任地域(PAR)に入っているとして、フィリピン名「アゴン(Aghon)」を付与している。

26日、フィリピン付近(北緯13.4度、東経122.3度)で熱帯低気圧が台風1号に発達し、「イーウィニャ(Ewiniar)」と命名された[3][4]

台風が発生したフィリピンではケソン州で新生児を含む3人が死亡した[5]

なお、台風1号の発生が5月にずれ込むのは2020年以来4年ぶりであり、統計開始以来7番目に遅い発生となった[4][6][7]。また、熱帯低気圧がフィリピンに上陸し陸上を進んだことで当初の予想より発生が遅れることになった。

台風はフィリピンを抜けた後急発達し27日9時には、強い勢力となり暴風域が発生した[8]

その後本州の南(北緯31.4度、東経137.7度)を進んで31日15時に、温帯低気圧に変わった[9]

台風1号の名前「イーウィニャ(Ewiniar)」は、ミクロネシアが提案した名称で、嵐の神を意味する[10]

台風2号(マリクシ)

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トロピカル・ストーム (JMA)
トロピカル・デプレッション (SSHWS)
発生期間 5月31日 – 6月1日
ピーク時の強さ 35 kt (10分間平均) 
998 hPa

202402・02W

気象庁は5月30日、前日発生した低圧部が南シナ海で熱帯低気圧に発達したとすると同時に、この熱帯低気圧が24時間以内に台風に発達する見込みとした[11]

31日15時、南シナ海(北緯19.8度、東経112.6度)で熱帯低気圧から台風2号に発達し、「マリクシ(Maliksi)」と命名された[12][13]

台風は中国を進み6月1日15時に華南(北緯21.2度、東経111.3度)で熱帯低気圧に変わった[14]

台風2号の名前「マリクシ(Maliksi)」は、フィリピンが提案した名前で、速いを意味する[10]

台風3号(ケーミー)

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タイフーン (JMA)
カテゴリー4 タイフーン (SSHWS)
発生期間 7月20日 – 7月27日
ピーク時の強さ 85 kt (10分間平均) 
940 hPa

202403・05W・カリナ

気象庁は7月19日、17日ごろに発生した低圧部が熱帯低気圧に発達したとした。 さらに同日中に、この熱帯低気圧が24時間以内に台風に発達する見込みであるとした[15]

熱帯低気圧は20日15時にフィリピンの東で台風へと発達し、「ケーミー(Gaemi)」と命名された [16][17]。また、台風3号が7月20日に発生するのは統計開始以来5番目に遅い記録となった[18]

台風はフィリピンの東海上を北上しながら発達。22日9時には中心付近の最大風速が35m/sに達し強い勢力に、24日3時には非常に強い勢力にまで発達した[19][20]

フィリピン全体では、台風による大雨によって土砂崩れや洪水が相次ぎ、13人が死亡した。ルソン島の一部地域で降水量が300mmに達し、中でもケソン市では大きな被害が出ており、市の情報によると、約5万5000人が避難している[21]

日本では、山形県秋田県北海道北部で台風から梅雨前線に向かって湿った空気が流れ込み記録的な大雨となり、特に山形県においては一時大雨特別警報が発表された[22][23][24]

その後台風は中国大陸を進み、27日午後9時に熱帯低気圧に変わった。

台風3号の名前「ケーミー(Gaemi)」は、韓国が提案した名前で、アリを意味する[10]

台風4号(プラピルーン)

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シビア・トロピカル・ストーム (JMA)
トロピカル・ストーム (SSHWS)
発生期間 7月21日 – 7月23日
ピーク時の強さ 60 kt (10分間平均) 
980 hPa

202404・04W・ブッチョイ

気象庁は7月19日、南シナ海で熱帯低気圧が発生したとした。 さらに同日中に、この熱帯低気圧が24時間以内に台風に発達する見込みであるとした[15]

21日12時、南シナ海で熱帯低気圧から台風に発達し、「プラピルーン(Prapiroon)」と命名された[25][26]。また、台風4号が7月21日に発生するのは統計開始以来9番目に遅い記録となった[27]

台風は南シナ海を北東進し、海南島に上陸後ベトナムのハロン市付近に上陸。23日21時に熱帯低気圧に降格した。

台風4号の名前「プラピルーン(Prapiroon)」は、タイ王国が提案した名前で、雨の神を意味する[10]

台風5号(マリア)

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シビア・トロピカル・ストーム (JMA)
カテゴリー1 タイフーン (SSHWS)
発生期間 8月8日 – 8月13日
ピーク時の強さ 55 kt (10分間平均) 
980 hPa

202405・06W

気象庁は8月5日、小笠原諸島付近で熱帯低気圧が発生したとした。6日には、この熱帯低気圧が24時間以内に台風に発達する見込みであるとした[28]

8日3時、小笠原諸島付近で熱帯低気圧から台風に発達し、「マリア(Maria)」と命名[29]

また、台風5号が8月8日に発生するのは統計開始以来7番目に遅い記録となった[30]

台風は西に進み12日8時半、岩手県大船渡市付近に上陸した[31]。台風が東北の太平洋側に上陸するのは2021年の台風8号以来3年ぶりであり、岩手県に上陸するのは2016年の台風10号以来、8年ぶりとなった。その後、東北地方を横断し、13日3時に日本海で熱帯低気圧に変わった[32]

岩手県においては10日からの総雨量が400mmを超え、平年の8月1か月分の降水量の2倍を超える記録的な大雨となった。また、複数の河川は溢水し、道路が冠水した。三陸鉄道では、佐羽根駅と田老駅との間の路盤が大雨により流失した[33][34]

台風5号の名前「マリア(Maria)」は、アメリカ合衆国が提案した名前で、女性の名前を意味する[10]

台風6号(ソンティン)

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トロピカル・ストーム (JMA)
トロピカル・ストーム (SSHWS)
発生期間 8月11日 – 8月13日
ピーク時の強さ 35 kt (10分間平均) 
994 hPa

202406・07W

気象庁は8月10日、台風5号の南東、南鳥島近海で熱帯低気圧が発生したとした。 さらに同日、この熱帯低気圧が24時間以内に台風へと発達する見込みとした[35]

11日18時、熱帯低気圧から台風に発達し、「ソンティン(Son-Tinh)」と命名された[36]

13日21時、台風は熱帯低気圧に降格した[37]

台風6号の名前「ソンティン(Son-Tinh)」は、ベトナムが提案した名前で、ベトナム神話の山の神を意味する[10]

台風7号(アンピル)

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タイフーン (JMA)
カテゴリー4 タイフーン (SSHWS)
発生期間 8月13日 – 8月19日
ピーク時の強さ 85 kt (10分間平均) 
950 hPa

202407・08W

気象庁は8月4日、日本の南で熱帯低気圧が発生したとしたが、8日に天気図上から一度消失した。しかし熱帯低気圧は11日に再び天気図上に表記された。

気象庁は12日にこの熱帯低気圧について、24時間以内に台風へと発達する見込みとした[38][39]

熱帯低気圧は13日3時に日本の南で台風へと発達し、「アンピル(Ampil)」と命名された[40][41]

台風は高い海面水温と少ない鉛直シアーにより発達を続けた。関東へ最接近した16日になっても本台風の最低気圧950hPaを維持しており、最大風速も45m/sと非常に強いものとなった[42][43]

台風接近前より国営ひたち海浜公園などの施設では16日の臨時休園が発表された。また、航空では欠航が相次ぎ、茨城港・名洗港の港湾施設の一部に被害が確認された[44]

台風は、19日9時に日本のはるか東の海上で温帯低気圧に変わった。

台風7号の名前「アンピル(Ampil)」は、カンボジアが提案した名前で、タマリンドを意味する[10]

台風8号(ウーコン)

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トロピカル・ストーム (JMA)
トロピカル・デプレッション (SSHWS)
発生期間 8月13日 – 8月15日
ピーク時の強さ 35 kt (10分間平均) 
1002 hPa

202408・09W

気象庁は8月12日、南鳥島近海で熱帯低気圧が発生したとした。

気象庁は翌13日にこの熱帯低気圧について、24時間以内に台風へと発達する見込みとした[45]

熱帯低気圧は同日15時に日本の南で台風へと発達し、「ウーコン(Wukong)」と命名された[46][47]

そのまま日本の東海上を北上し、15日15時に温帯低気圧に変わった。

台風8号の名前「ウーコン(Wukong)」は、中国が提案した名前で、悟空を意味する[10]

台風9号(ジョンダリ)

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トロピカル・ストーム (JMA)
トロピカル・ストーム (SSHWS)
発生期間 8月19日 – 8月20日
ピーク時の強さ 40 kt (10分間平均) 
998 hPa

202409・10W・ディンド

気象庁は8月17日、15日ごろ発生した低圧部が熱帯低気圧に発達したとした。

翌18日にはPAGASAが、熱帯低気圧がフィリピン責任地域(PAR)に入っているとして、フィリピン名「ディンド(Dindo)」を付与している[48]

19日3時に宮古島の南で台風となり、「ジョンダリ(Jongdari)」と命名された。[49][50][51]

その後台風は沖縄から離れ、20日21時に黄海で熱帯低気圧に変わった[52][53][54]

台風9号の名前「ジョンダリ(Jongdari)」は北朝鮮が提案した名前で、ヒバリを指す[10]

台風10号(サンサン)

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タイフーン (JMA)
カテゴリー4 タイフーン (SSHWS)
発生期間 8月22日 – 9月1日
ピーク時の強さ 95 kt (10分間平均) 
935 hPa

202410・11W

気象庁は8月21日09時、同日3時頃に発生した低圧部が熱帯低気圧に発達したとした。

翌日3時にはマリアナ諸島付近で台風となり、「サンサン(Shanshan)」と命名された[55][56][57][58]

台風は23日3時に中心気圧985hPaとなり、暴風域を伴い始めた。その後しばらくは、台風の西側にあった寒冷渦と予想進路上に張り出した太平洋高気圧に影響され、予想より発達せず、進路が西偏した[59]

しかし、寒冷渦が消滅し奄美大島の東に達したところで急速に発達し、27日9時には中心気圧950hPa、中心付近の最大風速45m/sとなり、非常に強い勢力に発達した[60]。気象庁は28日午前7時に、 「経験したことのないような暴風や記録的な大雨などが予想され、最大級の警戒が必要」として 台風を要因とする特別警報(暴風、波浪、高潮)を発表する可能性があるとした[61]

そして28日午後1時、気象庁は奄美地方を除く鹿児島県に暴風・波浪特別警報を発表した。台風を要因とする特別警報が九州地方に発表されるのは2022年の台風14号以来となる[62]。午後4時20分には鹿児島県の一部地域に高潮特別警報を発表した[63]

その後、29日8時ごろに鹿児島県薩摩川内市付近に非常に強い勢力で上陸し枕崎市で51.1m/sの最大瞬間風速を観測した[64]。台風が鹿児島県に上陸、そして非常に強い勢力で上陸するのは、2022年の台風14号以来2年ぶりとなった。その後、天草諸島島原半島をかすめた後に方角を東に変えて九州中部を横断、国東半島から周防灘に抜けて瀬戸内海上を進み、愛媛県今治市に再上陸、四国を横断した。東進の際にも、日本の北方を吹く偏西風にうまく乗ることは出来ず、非常に遅いスピードで迷走を続けた[65][66]。台風は九州横断直後から陸地の影響を受けて急速に勢力を落とし、9月1日正午、東海道沖で熱帯低気圧に変わった[67]

この台風では、台風本体による風雨のみならず、台風による風と太平洋高気圧のもたらす南風の影響で、特に台風本体から遠く離れた関東地方南部から東海地方で顕著な大雨となり[68]河川が氾濫し住宅の浸水や道路の冠水など、各地で多くの被害が出て8人が死亡した[69][70][71]。また、宮崎県宮崎市では竜巻と推定される突風が発生し多くの家屋に被害が発生した[72]。また交通にも大きな影響が出て、中でも東海道新幹線三島 - 名古屋間で8月30日から9月1日まで過去最長となる連続3日間の計画運休を行った[73]

台風10号の名前「サンサン(Shanshan)」は香港が提案した名前で、少女の名前を意味する[10]

台風11号(ヤギ)

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タイフーン (JMA)
カテゴリー5 スーパー タイフーン (SSHWS)
発生期間 9月1日 – 9月8日(台風として)
ピーク時の強さ 105 kt (10分間平均) 
915 hPa

202411・12W・エンテン・BOB05

気象庁は8月31日9時、フィリピンの東で熱帯低気圧が発生したと解析した[74]

9月1日9時、気象庁はこの熱帯低気圧が24時間以内に台風に発達する見込みであると発表した[75][76]

熱帯低気圧は同日21時までに台風へと昇格し、「ヤギ(Yagi)」と命名された[77][78]

なお、PAGASAは1日9時の時点で熱帯低気圧がフィリピン責任地域(PAR)に入っているとして、フィリピン名「エンテン(Enteng)」を付与している[79]

台風は2日15時ごろにルソン島北部に上陸。翌日南シナ海へと抜けると、急速に発達して非常に強い勢力にまで発達した[80]

9月5日の正午には中心気圧が915hPaとなり、今年初の猛烈な勢力に発達した。

9月8日午後3時に熱帯低気圧に変わった。

しかし、9月13日に再びベンガル湾付近で熱帯低気圧となり、そのままバングラディシュへ上陸した。

台風11号の名前「ヤギ(Yagi)」は日本が提案した名前で、やぎ座を意味する[10]

台風12号(リーピ)

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トロピカル・ストーム (JMA)
トロピカル・ストーム (SSHWS)
発生期間 9月5日 – 9月7日
ピーク時の強さ 35 kt (10分間平均) 
1002 hPa

202412・13W

気象庁は9月2日9時、小笠原諸島の東の海上で熱帯低気圧が発生したとした[81]

9月5日15時にこの熱帯低気圧は突如台風となり、「リーピ(Leepi)」と命名された[82]

その後、日本の東を進み、9月7日9時に日本のはるか東で温帯低気圧となった。

台風13号(バビンカ)

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202413・14W・フェルディー

タイフーン (JMA)
カテゴリー1 タイフーン (SSHWS)
発生期間 9月10日 – 9月17日
ピーク時の強さ 80 kt (10分間平均) 
965 hPa

気象庁は9日21時にグアムの南の海上で熱帯低気圧が発生したと解析した[83]。そして翌日にはこの台風が24時間以内に台風に発達すると発表した[84]

9月10日21時にこの熱帯低気圧は台風となり、「バビンカ(Bebinca)」と命名された[85]

17日(火)午前9時に華中で熱帯低気圧に変わった。

18日の21時に熱帯低気圧は天気図から消滅した。

台風14号(プラサン)

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トロピカル・ストーム (JMA)
トロピカル・ストーム (SSHWS)
発生期間 9月15日 – 9月21日
ピーク時の強さ 45 kt (10分間平均) 
992 hPa

202414・15W

気象庁は9月15日15時にグアム付近で熱帯低気圧が発生したと解析し、24時間以内に台風に発達する見込みであると発表した[86]

そして21時、熱帯低気圧は台風となりアジア名「プラサン(Pulasan)」と命名された[87]。 21日(土)午後3時に黄海で温帯低気圧に変化し、日本列島に停滞する秋雨前線と融合して令和6年9月能登半島豪雨の一因となった。

台風15号(ソーリック)

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トロピカル・ストーム (JMA)
トロピカル・ストーム (SSHWS)
発生期間 9月19日 – 9月20日
ピーク時の強さ 35 kt (10分間平均) 
992 hPa

202415・16W・ジェナー

気象庁は9月15日9時、ルソン島の東で熱帯低気圧が発生したと解析した[88]。翌日にはこの熱帯低気圧が24時間以内に台風に発達する見込みであると発表した[89]

そして9月19日9時に台風に発達し、アジア名「ソーリック(Soulik)」と命名された。

その後 ベトナムに進んで9月20日3時に熱帯低気圧に降格した。

台風16号(シマロン)

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トロピカル・ストーム (JMA)
トロピカル・ストーム (SSHWS)
発生期間 9月25日 – 9月26日
ピーク時の強さ 35 kt (10分間平均) 
1002 hPa

202416・18W

気象庁は9月24日9時日本の南の海上で発生していた低圧部が熱帯低気圧に発達したと解析した。[90]

翌日9時に24時間以内に台風に発達する見込みであると解析した3時間後に台風の勢力に発達し、アジア名「シマロン(Cimaron)」と命名された。[91]

その後、9月26日15時に日本の南の海上で熱帯低気圧に降格した。

台風17号(チェービー)

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シビア・トロピカル・ストーム (JMA)
カテゴリー1 タイフーン (SSHWS)
発生期間 9月27日 – 10月2日
ピーク時の強さ 60 kt (10分間平均) 
985 hPa

202417・19W

気象庁は、27日15時、マリアナ諸島の北緯18度00分、東経145度20分で、熱帯低気圧が台風に発達したと発表した。 台風は「チェービー(Jabi)」と命名された。チェービーは韓国が提案した名前で「つばめ」を示す。

10月2日午後9時、千島の東の海上で温帯低気圧に変わった。

台風18号(クラトーン)

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タイフーン (JMA)
カテゴリー4 スーパー タイフーン (SSHWS)
発生期間 9月27日 - 10月4日 –
ピーク時の強さ 105 kt (10分間平均) 
915 hPa

202418・20W・ジュリアン

9月26日15時、気象庁は琉球諸島の南で熱帯低気圧が発生したとした。[92]

翌日にはこの熱帯低気圧が24時間以内に台風に発達する見込みであると発表した。


台風19号(バリジャット)

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トロピカル・ストーム (JMA)
トロピカル・ストーム (SSHWS)
発生期間 10月9日 – 10月11日
ピーク時の強さ 45 kt (10分間平均) 
990 hPa

202419・21W

気象庁は10月7日15時日本の南の海上で発生していた低圧部が熱帯低気圧に発達したと解析した。[93]

10月9日15時に台風の勢力に発達し、アジア名「バリジャット(Barijat)」と命名された。

その後、10月11日9時に日本の北の海上で温帯低気圧に降格した。

台風20号(チャーミー)

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シビア・トロピカル・ストーム (JMA)
トロピカル・ストーム (SSHWS)
発生期間 10月22日 – 10月28日
ピーク時の強さ 60 kt (10分間平均) 
970 hPa

202420・22W・クリスティン

台風21号(コンレイ)

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タイフーン (JMA)
カテゴリー4 スーパー タイフーン (SSHWS)
発生期間 10月25日 – 11月1日
ピーク時の強さ 100 kt (10分間平均) 
925 hPa

202421・23W・レオン

台風22号(インシン)

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タイフーン (JMA)
カテゴリー4 スーパー タイフーン (SSHWS)
発生期間 11月3日 –
ピーク時の強さ 95 kt (10分間平均) 
940 hPa

202422・24W・マース

台風23号(トラジー)

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トロピカル・ストーム (JMA)
発生期間 11月9日 –
ピーク時の強さ 35 kt (10分間平均) 
1004 hPa

202423・Invest92W・ニカ

台風24号(マンニィ)

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トロピカル・ストーム (JMA)
トロピカル・ストーム (SSHWS)
発生期間 11月9日 –
ピーク時の強さ 35 kt (10分間平均) 
1004 hPa

202424・25W


気象庁が「台風」に分類しなかった熱帯低気圧

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熱帯低気圧番号(○○W)は、合同台風警報センター(JTWC)が熱帯低気圧と認めたものに付与し、同機関をはじめ海外の各気象機関で用いられる。フィリピン大気地球物理天文局(PAGASA)がフィリピン名を命名している場合、フィリピン名も併記する。また、熱帯低気圧番号がない場合にも、気象庁が熱帯低気圧としたものを以下に「TD」と単に表す。

TD03W

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トロピカル・デプレッション (JMA)
トロピカル・デプレッション (SSHWS)
発生期間 7月13日 – 7月16日
ピーク時の強さ 30 kt (10分間平均) 
1002 hPa

気象庁は7月13日、南シナ海で熱帯低気圧が発生したとした。

SD01C

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トロピカル・デプレッション (JMA)
サブ・トロピカル・ディプレッション (SSHWS)
発生期間 9月2日 – 9月8日
ピーク時の強さ 30 kt (10分間平均) 
1004 hPa

気象庁は9月2日、8月23日に発生したハリケーン・ホネ英語版の残骸にあたる熱帯低気圧が西経域から180度経線を越え気象庁の観測範囲内に入ったとした[81]

しかし、風速が台風の基準値未満と解析されたため2年連続の越境台風発生とはならなかった[94]。その後、8日15時に日本のはるか東で消滅した。[95]

TD17W(イグメ)

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トロピカル・デプレッション (JMA)
サブ・トロピカル・ディプレッション (SSHWS)
発生期間 9月20日 – 9月21日
ピーク時の強さ 30 kt (10分間平均) 
1002 hPa

気象庁は9月20日台湾の東で熱帯低気圧が発生したと解析した。[96]

しかし台風に発達することなく台湾で消滅した。[97]

その他の熱帯低気圧

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JMA TD 11

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気象庁は8月19日09時、日本の南の海上で熱帯低気圧が発生したとした[98]が、8月23日03時に消滅した。さらに同日09時に再度天気図に現れた[99]ものの、発達することなく26日12時に再度消滅した。[100]

JMA TD 12

[編集]

気象庁は8月19日12時、九州の東で熱帯低気圧が発生したとしたが、翌日9時に消滅した。[98][101]

JMA TD 13

[編集]
気象庁は8月21日3時、関東の東の海上で熱帯低気圧が発生したとしたが、同日9時に消滅した。[102]

JMA TD 15

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気象庁は8月30日9時、関東の南の海上で熱帯低気圧が発生したとした[103]が、8月31日3時には消滅している[104]

JMA TD 18

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気象庁は9月4日12時、沖ノ鳥島付近の海上で熱帯低気圧が発生したとした[105]。だが、発達することなく9月6日に低圧部に降格した。[106]その後はしばらく日本の南の海上で停滞していたが、9日12時に再び熱帯低気圧となった。[83]そして翌日には気象庁が24時間以内に台風に発達する見込みであるとしたが予想に反して台風の勢力に発達しなかった。[107][108]そして9月13日9時に中国の華中で消滅した。[109]

JMA TD 24

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9月26日9時、気象庁はフィリピン海で熱帯低気圧が発生したと解析した。[92]翌日9時には消滅した。[110]

JMA TD 27

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10月6日15時、気象庁はフィリピン海で熱帯低気圧が発生したとした。[111]熱帯低気圧(後の台風19号)の後を追うように進んでいたが翌日15時に消滅した。

JMA TD 28

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気象庁は10月13日3時に日本のはるか東の海上で熱帯低気圧が発生したとした。[112]その後北上して前線に取り込まれ温帯低気圧に変わった。[113]

各熱帯低気圧の影響

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台風・
熱帯低気圧
名称 期間 大きさ
強さ
階級 最大風速 最低気圧 影響地域 被害額(百万ドル) 死者・行方不明者数(人) 出典
台風1号 イーウィニャ(アゴン) 5/23 - 5/31 強い TY 35m/s(70kt) 980hPa フィリピン・日本(東海・関東) 20.88 7人 [5]
TY 50m/s(95kt) 957hPa
台風2号 マリクシ 5/30 - 6/1 - TS 18m/s(35kt) 998hPa 中国(華南)・台湾 - - -
TD 15m/s(30kt) 995hPa
TD03W - 7/13 - 7/16 - TD - 1000hPa ベトナムラオス - - -
TD 15m/s(30kt) 1000hPa
台風4号 プラピルーン(ブッチョイ) 7/19 - 7/25 - STS 30m/s(60kt) 980hPa フィリピン・中国(華南・海南島)・ベトナム・タイカンボジア 0.41 25人 [114]
TS 30m/s(60kt) 985hPa
台風3号 ケーミー(カリナ) 7/19 - 7/30 大型・非常に強い TY 45m/s(90kt) 940hPa フィリピン・沖縄(先島諸島)・台湾・中国(華南) 7.51 48人 [115]
TY 65m/s(125kt) 919hPa
台風5号 マリア 8/5 - 8/15 - STS 30m/s(55kt) 980hPa 日本(東北地方 - - -
TY 35m/s(70kt) 969hPa
台風6号 ソンティン 8/10 - 8/13 - TS 18m/s(35kt) 994hPa - - - -
TS 20m/s(40kt) 992hPa
台風7号 アンピル 8/4 - 8/19 非常に強い TY 45m/s(85kt) 950hPa 日本(沖縄・小笠原諸島・伊豆諸島・関東・東北) - - -
TY 65m/s(115kt) 947hPa
台風8号 ウーコン 8/12 - 8/15 - TS 18m/s(35kt) 1002hPa - - - -
TD 15m/s(30kt) 1002hPa
台風9号 ジョンダリ(ディンド) 8/17 - 8/22 - TS 20m/s(40kt) 998hPa 日本(沖縄) - - -
TS 18m/s(35kt) 999hPa
JMA TD 11 - 8/19 - 8/26 - TD - 1004hPa - - - -
LPA 10m/s(20kt) 1006hPa
JMA TD 12 - 8/19 - 8/20 - TD - 1006hPa - - - -
Unknown - -
JMA TD 13 - 8/21 - 8/21 - TD - 1012hPa - - - -
Unknown - -
台風10号 サンサン 8/21 - 9/5 非常に強い TY 50m/s(95kt) 935hPa 日本(東北以南)・韓国 - 8人 -
TY 60m/s(115kt) 932hPa
JMA TD 15 8/30 - 8/31 - TD - 1006hPa
unknown - -
台風11号 ヤギ(エンテン) 8/31 - 9/9 猛烈な TY 55m/s(105kt) 915hPa フィリピン・中国(華南)・ベトナム・ミャンマー - 568人[注 2] [116][117][118][119]
STY 70m/s(140kt) 922hPa
SD01C - 9/2 - 9/8 - TD 15m/s(30kt) 1004hPa ハワイ諸島 - - -
SD - 1007hPa
台風12号 リーピ 9/2 - 9/7 - TS 18m/s(35kt) 1002hPa
TS 20m/s(35kt) 1002hPa
JMA TD 18 - 9/4 - 9/13 - TD - 998hPa - - - -
LPA 8m/(15kt) 1002hPa
台風13号 バビンカ 9/9 - 9/18 強い TY 35m/s(70kt) 965hPa 日本(沖縄)・中国(華中) - - -
TY 35m/s(70kt) 965hPa
台風15号 ソーリック(ジェナー) 9/15 - 9/20 - TS 18m/s(35kt) 992hPa 中国(華南)・ベトナム - - -
TS 18m/s(35kt) 992hPa
台風14号 プラサン 9/15 - 9/26 大型 TS 23m/s(45kt) 992hPa 日本(沖縄) - - -
TS 25m/s(50kt) 992hPa
台風16号 シマロン 9/24 - 9/27 - TS 18m/s(35kt) 1002hPa - - - -
TS 18m/s(35kt) 1002hPa
台風17号 チェービー 9/25 - - STS 30m/s(60kt) 985hPa - - - -
TY 35m/s(65kt) 980hPa
JMA TD 24 9/26 - 9/27 - TD - 1006hPa - - - -
LPA - -
台風18号 クラトーン(ジュリアン) 9/26 - 10/4 大型・猛烈な TY 55m/s(105kt) 915hPa 台湾・日本(沖縄) - 5人 -
STY 65m/s(130kt) 927hPa
台風19号 バリジャット 10/5 - 10/11 - TS 23m/s(45kt) 990hPa - - - -
TS 20m/s(40kt) 988hPa
JMA TD 27 10/6 - 10/7 - TD - 1006hPa - - - -
LPA - -
台風20号 チャーミー(クリスティン) 10/16 - 10/29 大型 STS 30m/s(60kt) 970hPa フィリピン・ベトナム・ラオス・中国(海南島)・カンボジア - 166人 -
TS 30m/s(60kt) 978hPa
台風21号 コンレイ(レオン) 10/24 - 11/1 大型・非常に強い TY 50m/s(100kt) 925hPa フィリピン・中国(華南)・台湾 - 2人 -
STY 65m/s(130kt) 927hPa
台風22号 インシン(マース) 11/3 - 非常に強い TY 50m/s(95kt) 940hPa フィリピン - - -
STY 65m/s(130kt) 937hPa
台風23号 トラジー(ニカ) 11/9 - - TS 18m/s(35kt) 1004hPa - - - -
LPA 15m/s(30kt) 1002hPa
台風24号 マンニィ 11/9 - - TS 18m/s(35kt) 1004hPa - - - -
TS 18m/s(35kt) 1004hPa
  • 「期間」は熱帯低気圧として存命した期間を表す。台風が熱帯低気圧に変わった場合、熱低化から消滅までの期間も含む。
  • 「階級」は気象庁が示す国際分類で、TD=トロピカル・デプレッション、TS=トロピカル・ストーム、STS=シビア・トロピカル・ストーム、TY=タイフーンである。STY=スーパータイフーンは、合同台風警報センター(JTWC)の分類で、タイフーンのうち最大風速が130kt(約65m/s、1分間平均)以上のもの。
  • 合同台風警報センター(JTWC)の表記のうち、MD=モンスーン・ディプレッション(モンスーン型の熱帯低気圧)、WV=トロピカル・ウェーブ(高気圧の縁に出来る熱帯の波)、DB=トロピカル・ディスターバンス(熱帯擾乱)、DS=ディスィペインティング(散逸擾乱)、IN=インランド(地形性低気圧)、SD=サブ・トロピカル・ディプレッション(亜熱帯低気圧)、SS=サブ・トロピカル・ストーム(亜熱帯性台風)、EX=エクストラ・トロピカル・システムズ(温帯低気圧またはそれに準ずるもの)をそれぞれ表す。このうちWV,DBはLPA(低圧部)に属し、MDSDは熱帯低気圧に属する。
  • なお、米軍の最終事後解析は2024年に公開される予定の資料を出典にて明記する。
  • 上段は気象庁の情報、下段はJTWCの情報である。
  • 台風3号、4号と台風14、15号は順序が入れ替わっているが米軍が熱帯低気圧と認めた順に示している。

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ 気象庁の観測対象範囲である東経100度から180度までの北半球。
  2. ^ 中国4人、フィリピン21人、ベトナム250人、ミャンマー293人

出典

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確定値 

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関連項目

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外部リンク

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気象庁

国立情報学研究所

合同台風警報センター

世界気象機関

フィリピン大気地球物理天文局

アメリカ海軍調査研究所

民間気象機関