ムーンライト信州

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ムーンライト信州
「ムーンライト信州」 新宿駅
「ムーンライト信州」
新宿駅
概要
日本の旗 日本
種類 快速列車
現況 運行中
地域 東京都・神奈川県
山梨県・長野県
前身 急行「アルプス」、新宿始発着中長距離普通列車
運行開始 2002年12月1日
運営者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
路線
起点 新宿駅
終点 松本駅信濃大町駅白馬駅
営業距離 284.8km(新宿駅 - 白馬駅)
使用路線 中央本線篠ノ井線大糸線
車内サービス
クラス 普通車(下り)
座席 全車両普通車指定席(下り)
技術
車両 189系電車
長野総合車両センター
軌間 1,067 mm
電化 直流1,500 V
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ムーンライト信州(ムーンライトしんしゅう)は、東日本旅客鉄道(JR東日本)が主に新宿駅 - 松本駅信濃大町駅白馬駅間を中央本線篠ノ井線大糸線経由で運行している臨時夜行快速列車である。

本項では、中央本線東京駅 - 塩尻駅間(中央東線)で運転されていた夜行急行列車・快速列車・普通列車の沿革についても記述する。

概要[編集]

2002年(平成14年)12月1日ダイヤ改正で運転が開始された臨時快速列車[1]で、同改正で廃止された急行アルプス」の代替としての役割も担っている。

運行概況[編集]

臨時列車であることから下り列車は主に多客期に運転される。通常は81号で運転されているがまれに91号として運転される便がある。

かつての利用客は登山者スキーヤーだったが、近年は青春18きっぷ利用者が多く、終点の白馬から大糸線を北上して糸魚川より日本海縦貫線に乗り継ぐ乗客と、松本駅で長野方面に向かう乗客、さらに手前の塩尻駅から中央西線直通列車に乗り継ぐ乗客に分かれている。特に塩尻駅での中央西線への乗り継ぎは、ムーンライトながら座席指定券が取れなかった乗客が東京から名古屋方面へ向かう代替ルートとして認知されており、同列車が運転されない日の指定席券は瞬時に完売することもある。

上り列車は定期列車であった急行「アルプス」時代から利用が少なく、2010年平成22年)より年2回上諏訪駅近くで開催される諏訪湖祭湖上花火大会の実施当日深夜(終了後)に運転されるのみである。このため下り列車の運転日には、長野総合車両センターより新宿駅まで回送列車が運転されることが多い。

2010年(平成22年) - 2017年(平成29年)は90号と、続行列車として山梨県内の停車駅を増やした92号が運転された[2]2018年(平成30年)は90号のみ設定された。

停車駅[編集]

路線名称 中央本線 篠ノ井線 大糸線
駅名 新宿 立川 八王子 高尾 大月 塩山 山梨市 石和温泉 甲府 竜王 韮崎 小淵沢 富士見 茅野 上諏訪 下諏訪 岡谷 辰野 塩尻 松本 豊科 穂高 信濃大町 神城 白馬
81号 - - - - - - - -
90号 - - - - - - - - - - - - - - - - -
(91号*) - - - - - - - -
92号 - - - - - - - - - - - -
凡例
  • ●:停車駅
  • ―:通過駅・停車しない駅
  • =:経由しない駅
備考
  • 81号(91号)は新線(塩嶺トンネル)経由。
  • 91号は停車駅可変の臨時列車の臨時列車。
  • 2017年(平成29年)現在上り列車は上諏訪始発で運転。
  • SuicaなどのIC乗車券は大糸線内では利用できないため、81号(91号)でのIC乗車券対応区間は松本までとなる。

使用車両・編成[編集]

全車両座席指定席を採用。

183・189系
幕張車両センター所属C編成でのムーンライト信州
幕張車両センター所属C編成でのムーンライト信州
同上編成のグレードアップ普通車
同上編成のグレードアップ普通車
かつて夏季は9両でグリーン車を連結し、普通車もグレードアップ車を中心とした幕張車両センター所属のC編成も投入されていたが、2008年春のダイヤ改正以降は幕張車が「中央ライナー」から撤退しており、現在は原則長野総合車両センター所属の普通車6両のN編成で運転される。
E257系
2007年(平成19年)8月15日は「ムーンライト信州92号(諏訪湖花火大会号)」として運転され、松本車両センター所属のあずさ用E257系11両編成が投入された。これは通常充当される幕張所属の183系が臨時あずさ号で運用され、車両が不足したため。
 2008年(平成20年)3月28日の81号、2009年(平成21年)夏季と2015年(平成27年)夏季の一部列車はE257系9両で運転された。
E351系
2008年(平成20年)の諏訪湖花火大会でも例年通り92号が運行されたが、E351系12両編成が投入された。午後に下り臨時スーパーあずさで松本へ送り込み、夜にムーンライト信州に充当した。2015年(平成27年)、2016年(平成28年)の諏訪湖花火大会に伴う臨時90号新宿行もE351系12両編成が充当された[3]

その他の列車[編集]

「ファンタジー舞浜」[編集]

2002年7月に東京駅 - 穂高駅間で快速「ルンルン舞浜」として運転を開始。同年12月に「ファンタジー舞浜」とし、下りが夜行列車、上りは昼行列車として運転された。183・189系の6両編成で1号車が女性専用車両である。

  • 1990年から1997年まで169系による舞浜駅 - 長野駅間を信越本線高崎線・武蔵野線・京葉線経由で運行する夜行快速列車の名称であった。この列車は、全列車停車が原則の横川駅で客扱いしない列車であった。

「ベイドリーム横濱」[編集]

2008年9月13日14日横浜線開業100周年記念として臨時快速「ベイドリーム横濱号」が磯子駅桜木町駅 - 松本駅・白馬駅間で運転された。

  • 下りは夜行、上りは昼行で運転。
  • 八王子駅までは横浜線経由で中央東線内はムーンライト信州のダイヤで設定された。

中央東線夜行急行・快速・普通列車沿革[編集]

中央東線では1993年12月まで主に登山客向けの夜行普通列車が設定されていた。

戦前[編集]

  • 1906年明治39年)6月:中央本線の昌平橋駅[4] - 塩尻駅間(中央東線)が全通。
  • 1911年(明治44年)5月:塩尻駅 - 名古屋駅間(中央西線)が全通し、飯田町駅 - 名古屋駅間に東西直通運転の始まりとなる直通夜行列車705・706列車を設定。
  • 1913年大正2年)4月:飯田町駅 - 長野駅間に夜行列車1往復を新設。
  • 1921年(大正10年)6月:二等寝台車を連結開始。
  • 1922年(大正11年)3月:飯田町駅 - 長野駅間の夜行列車を2往復に増発。ただし増発列車に寝台車は不連結。
  • 1923年(大正12年)7月:3往復に増発。
  • 1927年昭和2年)1月:2往復に削減。
  • 1931年(昭和6年)7月:飯田町駅 - 甲府駅間に臨時の夜行列車を下り1本新設。
  • 1933年(昭和8年)9月:飯田町駅の旅客営業が廃止。長距離列車は新宿駅始発となる。
  • 1934年(昭和9年):甲府駅 - 名古屋駅間の長距離列車を新設。
  • 1938年(昭和13年)2月:中央本線経由の新宿駅 - 名古屋駅間直通列車は一旦消滅。
  • 1944年(昭和19年)4月:新宿駅 - 長野駅間列車の寝台車連結を廃止。
  • 1945年(昭和20年)6月:戦時体制の悪化により新宿駅 - 長野駅間列車を1往復に削減し下り夜行・上り昼行とする[5]。新宿駅 - 名古屋駅間の直通列車[6]が下り昼行・上り夜行で復活する。

戦後[編集]

夜行列車上諏訪行き(小淵沢駅、1989年3月22日)
  • 1950年(昭和25年)10月:中央東線の夜行普通列車が新宿駅 - 長野駅間1往復の407・408列車となる[7]
    • その後に世情が落ち着くにつれ、短距離の登山客向け臨時夜行列車が設定された[8]
  • 1972年(昭和47年)3月 - 11月:中央東線下り夜行列車の最盛期である。
    • 定期普通列車425列車(419列車を改番)のほかに臨時の夜行普通列車は甲府駅・上諏訪駅・河口湖駅などへゴールデンウィーク中に3 - 5本、更に急行「アルプス」「たてしな」が定期2本・臨時7本程度設定された。
    • 週末の夜に登山客が集中するため、臨時を含めて下り列車の設定が多く、上りは定期普通列車である426列車(418列車を改番)のほか急行「アルプス」が定期1本・臨時1本のみ。
  • 1975年(昭和50年)3月:ダイヤ改正で425・426列車は電車化されて441M・442Mとなる。
    • 425・426列車のみを受け持っていた飯田町客貨車区の廃止に国労が反発し「425列車を愛する会」という客車列車にある郷愁を残そうという登山愛好会と協同して反対運動も繰り広げた。
    • 7月には「425列車を愛する会」などの運動に応える形で新宿駅 - 岡谷駅間に下り臨時客車列車を設定。以後1984年(昭和59年)9月までシーズン中に運転された。
  • 1985年(昭和60年)3月:442M廃止。441M(後の421M)が上諏訪止りとなる。
  • 1988年(昭和63年)4月:14系座席車4両に14系寝台車2両を連結した、白馬駅行臨時急行「アルプス91号」が運転を開始。始発駅は新宿駅のほか、千葉駅発にまで延長されることもあった。以後1992年(平成4年)8月までシーズン中に運転された。
  • 1992年(平成4年)3月:421Mが1521M甲府行きとなる[9]
  • 1993年(平成5年)12月:1521Mを廃止[10]。以後は松本行き臨時快速8421Mなどが運転されたこともあったが、1998年(平成10年)5月を最後に運転が終了。
  • 2002年(平成14年)7月:東京駅 - 穂高駅間で快速「ルンルン舞浜」の運転開始。同時に115系を使用した新宿駅 - 松本駅・白馬駅間で臨時快速列車も運転。同列車は秋シーズンには松本電車区所属の「あずさ」用183・189系に置換えられて全車指定席となり、新宿駅 - 長野駅・白馬駅間を「しらかば白馬」「しらかば長野」「しらかば新宿」の愛称で運転。
  • 2002年(平成14年)12月1日:ダイヤ改正で急行「アルプス」廃止。「ムーンライト信州」を運転開始[1]。「ルンルン舞浜」を「ファンタジー舞浜」に改称。

脚注[編集]

  1. ^ a b 「鉄道記録帳2002年12月」、『RAIL FAN』第50巻第2号、鉄道友の会、2003年3月1日、 24頁。
  2. ^ 東京方面の到着時刻が早くなりすぎないよう、90号は塩山駅で、92号は甲斐大和駅で、それぞれおよそ2時間20分の運転停車をする、大月駅には早朝4時台の到着としている。
  3. ^ 9月の新作花火大会でも同様の運用となったが、E257系が投入されたため、通常のあずさとして運転。
  4. ^ 神田駅 - 御茶ノ水駅間にあった仮駅。
  5. ^ 廃止された夜行1往復は以後も復活・廃止を繰り返す。
  6. ^ 後に再び塩尻駅を境に中央本線の直通列車は系統分割される。
  7. ^ そのほかにも準急列車が設定されており、以後比較的長距離のものは準急・急行として増発されるようになった。
  8. ^ 多くの登山客は週末に登山することから下り往路は夜行で、帰りは昼行列車を使用する事が多かった。例として1956年(昭和31年)10月では定期419・418列車(407・408列車から改番)のほかに上り夜行普通列車は存在しないが、下りは長野駅・松本駅・甲府駅・富士山麓電鉄大月河口湖線(現・富士急行富士急行線)直通河口湖駅などに6本の臨時列車が設定されていた。また臨時準急も新宿駅 - 松本駅間に1往復存在した。
  9. ^ しかし実際には2:25の甲府到着後は、そのまま甲府4:00発松本行き普通列車となり旅客は乗り通す事が可能であった。このため新宿では「甲府〔松本〕行」と案内された。
  10. ^ ほぼ同時刻に東京発大月行の通勤電車を新設し、終電機能を代替。

関連項目[編集]