ムロン・ド・ブルゴーニュ
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ムロン・ド・ブルゴーニュ(Melon de Bourgogne)は、フランス西部のロワール川河口付近の、ミュスカデ地区で栽培されている、白ワイン用ぶどう品種である。
特徴
[編集]名前の通り、ブルゴーニュ地方でわずかに栽培されている品種であった。「ムロン」とは、このぶどうが、マスクメロンに似た香りを持っていることに由来する。DNA分析からは、ピノ・ブランとグエ・ブラン("Heunisch weiss"など多数の別名を持つ)の交配で誕生したことが判明している[1]。
1709年にフランスをおそった異常気象(厳冬)で、ロワール地方ペイ・ナンテ地区(ロワール=アトランティック県県庁所在地ナント市を中心にした地区)のぶどうが凍害によって壊滅的な被害を受け、その後に植えられたのが、さほど大した個性はないものの、寒さにはめっぽう強いこの品種であった。
やや刺激性のある強い酸味を持ち、新鮮でそこそこのフルーツの香りを持つワインは、高級品としての個性がない代わりに、どんな料理とでも気軽に合わせやすく、特にロワール川河口付近でとれる生牡蠣との相性が良く、現在、ミュスカデ地区では、100%このぶどうを使った白ワインが大量に生産されている。
本来の産地であるブルゴーニュ地方でもわずかに栽培されているものの、ほかの地域では全く作られていない、ローカル色の非常に強いぶどう品種である。
関連項目
[編集]脚注
[編集]- ^ Melon Archived 2012-05-13 at the Wayback Machine., Vitis International Variety Catalogue, accessed 2010-12-03