スナッチャー

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スナッチャー
ジャンル サイバーパンクアドベンチャー
ロールプレイング(SDスナッチャー)
対応機種 PC-8801mkIISR以降
MSX2
PCエンジン
セガCD・メガCD(北米、欧米版のみ)
プレイステーション
セガサターン
開発元 PC-8801MSX2PCエンジンセガCDメガCD
コナミ
プレイステーション
コナミコンピュータエンタテイメント大阪
セガサターン
コナミコンピュータエンタテイメントジャパン
発売元 コナミ
人数 1人
メディア PC-8801
5"2Dフロッピーディスク×5枚組
MSX2
3.5"2DDフロッピーディスク×3枚組+SCCカートリッジ
PCエンジンセガCDメガCDプレイステーションセガサターン
CD-ROM×1枚組
発売日 PC-8801
日本の旗 1988年11月26日
MSX2
日本の旗 1988年12月13日
日本の旗 1990年4月27日(SDスナッチャー)
PCエンジン
日本の旗 1992年8月7日(PilotDisk)
日本の旗 1992年10月23日(CD-ROMantic)
セガCDメガCD
アメリカ合衆国の旗欧州連合の旗1994年12月15日
プレイステーション
日本の旗 1996年2月16日
セガサターン
日本の旗 1996年3月29日
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スナッチャー』(SNATCHER)は、1988年にコナミ(現・コナミデジタルエンタテインメント)から発売されたアドベンチャーゲーム小島秀夫監督作品。

架空の近未来を舞台に展開される「サイバーパンク・アドベンチャー」である。

概要[編集]

当時のコマンド選択式アドベンチャーゲームにおいて主流であった「単純なコマンド選択」だけではなく、謎解きとしてキーワード入力を求めたり、ストーリー進行に併せて簡単なガン・シューティングシーンを取り入れるなど、随所にプレイヤーを飽きさせない工夫・演出・表現が施されている。ゲームの基本システムや画面構成、同行するロボットが狂言回しになっている点などは、先に発売されたエニックス(現・スクウェア・エニックス)の『ジーザス』が手本になっている[1]

後に『メタルギアソリッド』シリーズで有名となる小島秀夫が監督した初期の作品であり、映画『ブレードランナー』をモチーフとした(小島本人の口から明言されている[2]サイバーパンク世界が舞台となっている。小島作品としては、映画的演出を導入した最初のゲームであり、そのゲーム設計や表現は後に発売された『ポリスノーツ』の原型ともなった。

この作品の主軸には、当時におけるソビエト連邦(通称・ソ連。現・ロシア連邦)の存在がキーポイントとして置かれている。オリジナル版が発売された1988年当時はアメリカとソ連という両大国を主軸とした東西冷戦時代がまだ続いており、社会主義国家であったソ連は情報管制が敷かれ、国の内部が西側諸国から見えない、見えにくい秘密の多い国であった。チェルノブイリ原発事故や、北方領土を軍事的に実効支配されている問題などもあって、秘密主義的なソ連に対して当時の日本人は「よくわからない」未知の大国に対する畏怖感をもっていた。この作品は、そんな旧ソ連に対する畏怖感を身近な人間にも置き換えている。

各機種での発売[編集]

  • 1988年11月26日 『スナッチャー』 PC-8801MkIISR以降版
  • 1988年12月13日 『スナッチャー』 MSX2
  • 1990年4月27日 『SDスナッチャー』 MSX2版
  • 1992年8月7日 『スナッチャー PilotDisk』 PCエンジン SUPER CD-ROM²版(PCエンジン版の体験版)
  • 1992年10月23日 『スナッチャー CD-ROMantic』 PCエンジン SUPER CD-ROM²版
  • (1994年12月15日 欧州にて『SNATCHER』 Mega CD版)
  • (1994年12月15日 北米にて『SNATCHER』 Sega CD(北米版メガCD)版)
  • 1996年2月16日 『スナッチャー』 プレイステーション版(PCエンジン版からの移植)
  • 1996年3月29日 『スナッチャー』 セガサターン版(PCエンジン版からの移植)

ストーリー[編集]

2042年のネオ・コウベ・シティ(神戸港を埋め立ててできた架空の都市)を舞台に、人間を殺しその人物と入れ替わって潜伏している正体不明のアンドロイド「スナッチャー」と、それを追う捜査官(ジャンカー、JUNKER)である主人公ギリアン・シードとの戦いを描く。

主な登場人物[編集]

  • 声優はPCエンジン版以降において全て共通。
  • (括弧)内は海外版声優。

JUNKER所属[編集]

ギリアン・シード (Gillian Seed) 声 - 屋良有作 (Jeff Lupetin)
本作の主人公。スナッチャーの特定、排除を行う役割(ランナー)を担う。
舞台から3年前、第17次シベリア捜索隊によって、原因不明の記憶喪失状態でジェミーと共に発見、保護される。妻(発見前の所持品から判明)のジェミーとは2年前に別居。保護された後に特殊訓練を受け、通称JUNKERとなった彼が、ネオ・コウベ・シティに配属された所からストーリーが始まる。
メタル・ギアmk-II (Metal Gear Mk.II) 声 - 小山茉美 (Lucy Childs)
ギリアンを補佐する小型の二足歩行のナビゲーター雄型ロボット。 ハリーが20世紀の遺物であるメタル・ギアの設計図を元に開発した。通称「メタル」。高度な人工頭脳と高い分析能力を持つ。規則には厳しいものの、お茶目で憎めない性格設定がされており、場面や現場の解説やアドバイスをくれたり、ギリアンのボケに対してツッコミを入れたりもする。
もともとは、MSX2で発売されたゲーム『メタルギア』に登場した兵器の名称であり(メタル・ギアmk-IIの登場時には初代メタルギアの音楽が流れる)、搭載型二足歩行戦車「メタル・ギア」に由来する。ハリー・ベンソンが初代メタル・ギアの兵器資料を発見。殺戮兵器としてではなく平和利用としてデザインを継承、外観と二足歩行を受け継いでいる。mk-IIの表記は、本作の初版販売対象機種であるPC-8801mkIISRに由来し、2番目の「メタル・ギア」という意味でもある。MSX2版メタルギア2 ソリッドスネークの取扱説明書に収録されている資料欄では各種メタル・ギアのサイズ比較表にメタル・ギアmkII(SR以降)と書かれている。
なお、小型メタル・ギアは『メタルギアソリッド4』(PS3)にも、ソリッド・スネークのパートナーのオタコンが作ったメタル・ギアmk-IIが登場。従来のメタル・ギアと違い、ラジコン操作。人を殺すほどの力は持っていないが、電気ショックで敵を麻痺させることが可能。また、SDスナッチャーにはメタル・ギアmk-IIに代わり、さらに小型で手のひらサイズのプチメタルが登場する。
小山茉美の演じるメタル・ギアmk-IIの声はエフェクターを通さない完全な肉声で、しかもおよそロボットとは思えない個性的な、いわゆる「アラレちゃん声」で喋り、これに違和感を覚えたプレイヤーも多かった。これについては後に小島が「セリフもゲーム内容もドロドロした物が多く、そういうシーンと気持ちの切り替えができるように、あえて個性的なアラレちゃん声を採用した」と語っている[3]。なお後述のサントラ版や海外版の音声はエフェクターを通したロボット声になっている。
ミカ・スレイトン (Mika Slayton) 声 - 冨永みーな (Kimberly Harne)
あらゆる情報の処理を担当するオペレーター。JUNKER本部の受付もやっている。
ベンソン・カニンガム (Benson Cunningum) 声 - 納谷悟朗 (Ray Van Steen)
JUNKERの指揮をとるリーダー。元FOXHOUND戦略教官。
ハリー・ベンソン (Harry Benson) 声 - 槐柳二 (Ray Van Steen)
通称おやじさん。備品の開発、整備を行うメカニック。ランナーの使うブラスターの開発、メタルギアmk-IIやリトルジョンなどナビゲーターの開発を行っている。若くして博士号を複数持つ天才だが、脳細胞を活性化させる薬物を投与したため、その副作用で実年齢よりも老化が進んでいる。酒が好きで、いつも傍らに日本酒の酒瓶を置いている。
ジャン・ジャック・ギブスン (Jean Jack Gibson) 声 - 井ノ口勲 (Jim Parks)
腕利きのランナー。ギリアンの同僚だが、ギリアンがJUNKERに配属されたその日に殺害された。名前の由来は『ニューロマンサー』の著者ウィリアム・ギブスンから[4]
リトル・ジョン (Little John)
ギブスンのナビゲーターの雄型ロボット。メタル・ギアmk-IIと対照的にギブスンの性格に合わせ無口に設計されている。正式名称「LITTLE JOHN msx 011」。
  • その他のランナー達(名前だけで登場しなかった人物)
    • ルイス・ギルモア(ランナー:殉職
    • セルジオ・グレイザー(ランナー:殉職)
    • デビッド・ジョンソン(ランナー:退職)
    • シュルツ・デッカード(ランナー:殉職)

その他[編集]

ランダム・ハジル (Randam Hajile) 声 - 塩沢兼人 (Jim Parks)
腕利きのバウンティー・ハンター(賞金稼ぎ)。神出鬼没の謎の男。
ジェミー・シード (Jaime Seed) 声 - 井上喜久子 (Susan Mele)
別居中のギリアンの妻。ギリアンと同じく記憶喪失中である。物語の鍵となる人物。
カトリーヌ・ギブスン (Katherine Gibson) 声 - 冨永みーな (Lynn Foosaner)
ジャン・ジャック・ギブスンの一人娘。学校に通う傍ら、モデルとしても売り出し中のコケティッシュ美少女
イザベラ・ベルベット (Isabella Velvet)
ホログラム・ビジョンの人気女優。
ナポレオン (Napoleon) 声 - 納谷悟朗 (Jim Parks)
情報屋。スノースギの花粉にアレルギー反応を示す。同じ小島作品の『ポリスノーツ』で、ある場所に後姿でカメオ出演している。名前の由来は『要塞警察』のナポレオン・ウィルソンから[4]

用語解説[編集]

スナッチャー
正体・目的が一切不明のアンドロイド。人間を殺害し、殺害した人間とすり替わる(スナッチ)ことからスナッチャーと呼ばれる。素体は金属製の人体骨格標本のような形状をしている。すり替わった人間の性別・体型をはじめとした身体的特徴をすべて似せることができる(血液型まで同じにすることができる)ため、一旦すり替わってしまうとスキャニング以外の手段でスナッチャーと判断することは非常に困難である。しかし筐体のサイズ限界があり、子供や老人、また背が極端に高い人間といった身体的に極端な特徴を持つ人間をスナッチすることはできない。骨格はチタンをはじめとする超硬金属製であり、ランナーやバウンティ・ハンターが所持するブラスター以外で破壊することは不可能に近い。力が強く、口腔奥にブラスターガンを装備。頭部に主要機器が集中しており、額部にある装甲の薄いスリット部分がウィークポイント。
JUNKER
Judgement Uninfected Naked Kind & Execute Rangerの略であり、一般人に紛れたスナッチャーを特定し、処理することを任務とする政府直属の特殊警察を指す。JUNKERと言う名前で敵がアンドロイドである事から、「屑鉄処理人」ともよばれる。また、実際にスナッチャーを捜索・処理する者は、JUNKER内では通称「ランナー」と呼ばれる。過去に魔女狩りじみた暴動が起きたため、証拠を揃えて令状が下りるまで被疑者をスキャンニング(X線などで透視)することを「スキャニング条例」により禁じられている。そのため、ランナーは被疑者がスナッチャーであるという証拠を集め、「スキャニング令状」を取得した上でスキャニングをしなければならない。スキャニングによりスナッチャーと判明すればその時点で処理を行う(上の許可はいらない)。
ナビゲーター
ランナーに支給される、ランナーの業務サポートを行う小型の二足歩行ロボット。いろいろな物を調査するための各種センサーサーチライトマニピュレータ、事件現場の分析や証拠物品の解析ができる人工頭脳を持ち、「スキャニング令状」を得ることにより被疑者をスキャニング、スナッチャーかどうかの最終判断を下す。またビデオフォンを内蔵しており、JUNKER本部をはじめとした各所への通信機としても使用される。各ランナーの『相棒』として、ランナーの性格に応じた性格付けがなされており、ギリアンのメタルギアmk-IIが饒舌であるのに対し、ギブスンのリトルジョンは寡黙である。
バウンティ・ハンター
慢性的なランナーの不足を補うために、スナッチャーを処理することを政府が特別に許可・登録した賞金稼ぎのこと。ランダム・ハジルがこれに該当する。

特記事項[編集]

本来の構想
当初、本作はACT.5までの全5章構成で開発していたが(描かれた原画は300枚程度と言われる[5])、開発期間の長期化により会社から半分に分けるように命じられ、ACT.1とACT.2のみの未完の状態で発売された。
後編となるACT.3〜5は一つの作品としてはボリュームが不足するため、ACT.3の前に大統領選に絡んだスナッチ計画を阻止するエピソードを追加する予定であった。また、ネオコウベシティのスナッチャーの秘密基地を破壊し、シベリアの本拠地に向かった後のシナリオも存在した。しかし1作目の段階で1年半もの開発期間がかかってしまったために、続編の話は会社側で反故にされ実現しなかった[4]
クイーン病院の地下は上階と同構造ではなく、スナッチャーと遭遇したら銃撃戦を行う3Dダンジョンにして、地下道からフレディ家や工場跡に繋がることで謎が解けるというものを作っていたが、これも開発途中で頓挫した[4]
寄り道
小島作品の特徴である、ゲームクリアとは直接関係の無い「寄り道」的なイベントはこのゲーム内でも随所に見られる。主なものに「うどん屋」「占い師」「ガシャポン」「ネオコウベ焼き」「エッチQ2」「電話で身の上相談」などがある。ほとんどは特定の場所でコマンドを繰り返し選択することで、イベントに遭遇したり、イベント関連のコマンドが新たに追加される。また、一部のイベントは見つけることで他のシーンでも連鎖的に変化が発生する。一例を挙げると、最初のミッションで「ハエ」を敵と誤認するイベントを出すと、以後のイベントで「ハエ」に絡んだ台詞が度々表示されるようになる。
この他に、あからさまにナンセンスだがオチを期待させる「おもしろコマンド」を表示することで、プレイヤーにあえてそのコマンドを選ばせることを誘導する寄り道も存在する。一例として、カトリーヌの家を訪問した際、「見せる」の選択肢で「JUNKER証」の他に「男の証明」が表示される。
また、本部のデータベースでは、ゲーム中のキーワードの他に開発スタッフや声優の名前でも検索が可能である。
PCエンジン版以降では、CD-ROMの大容量を生かして、これら「スタッフの遊び心」が大幅に追加されている。
登場人物の音声による警告
通常のPCエンジンのCD-ROMは、誤ってCDプレーヤーなどのオーディオ機器にセットした場合、「このCDはゲームソフトです」と音声による警告がされるが、本ゲームのPCエンジン版のCD-ROMには、ギリアンとメタルギアによる漫才風の警告メッセージが収録されている。通常通りCD-ROMを使用している限り、このメッセージを聞く機会はない(セガサターン版にも同じメッセージが収録されているが、プレイステーション版には存在しない)。なお、PCエンジンのCD-ROMはトラック1が前述の警告音声で、トラック2がCDプレイヤーで再生してしまうとスピーカー破損の可能性もあるゲームデータだが、トラック3以降にはゲームの音楽が収録されているため、サウンドトラックCDとしても使える(内蔵音源の曲は聴けない)。
映画『ブレードランナー』へのオマージュ
本作のモチーフとなった映画『ブレードランナー』へのオマージュと見られる演出や設定が随所に点在する。
  • 一番わかりやすいもので、アルタミラ前でのうどん屋(映画ではヌードルバー)の店主との掛け合いで映画と丸々同じ台詞回しがある。
店主「空きました、空きました、いらっしゃい、いらっしゃい。・・・さぁどうぞ。なにしましょうか?」
主人公「これを4つくれ」
店主「2つで充分ですよ!」
主人公「いや4つだ」
店主「2つで充分ですよ!」
主人公「うどんも」
店主「わかってくださいよ!」
主人公「(・・・女房に言われたっけ。よく食べるわねって・・・)」(映画では「よく食べるわね」の代わりに「あなたは冷たい魚ね」)
  • 同じくアルタミラ前でギリアンが「誰か変な物を落としていったぞ!」と言う事があるが、この台詞は映画の繁華街(リドリー・ヴィル)での雑踏シーンで繰り返し聞こえてくる日本語のガヤ(人の声)と同じである。
  • 捜査中にバスタブを調べるとギリアンが「どうした?ウロコでも見つけたか」と言う箇所があるが、映画では実際にバスタブで見つけた蛇の鱗が、その後の捜査の重要なカギになっている。
  • イザベラ・ベルベットの経歴にある「リドリー・スコッティ監督に認められてデビュー」のリドリー・スコッティは、映画の総監督のリドリー・スコットのもじりである。
  • PCエンジン版以降でオープニングロールの途中に挿入されるダウンタウンの背景は、映画のデザインを担当したシド・ミードが描いたイメージボードの一枚の模写である。
  • JUNKER殉職者の中に「デッカード」の名前がある。デッカードは映画の主人公の名前である。
また、以下の各設定やアートワークは、映画からインスパイアを受けたものと思われる。
  • ランダム・ハジルの容姿が、映画のロイ・バッティ(レプリカント)と酷似している。
  • ハリー・ベンソンの「実年齢より老化が進んでいる」という症状は、映画でレプリカントの設計をしていたJ.F.セバスチャンと同じ設定である。
  • オープニングに出てくる、中央に大きなピラミッド状のビルがある遠景は、映画の冒頭で出てくる2019年ロサンゼルスの遠景のカットと酷似している。中央の大きなピラミッド状のビルは、映画ではレプリカントを製造しているタイレル社のビルである。また本部のあるビルが円筒状の高層ビルというのも映画と同じである。
  • JUNKERが使用する武器は「ブラスター」というハンドガンであるが、映画で主人公(デッカード)が使用する武器も「デッカード・ブラスター」と呼ばれるハンドガンである。その他、専用車両にスピナー(トライサイクル)を使用している、主人公が茶色いトレンチコートを着ているなど、アイテム面では映画にインスパイアされている部分が大きい。

移植版比較[編集]

移植の背景[編集]

供給対象ハードウェアの機能的制約に縛られているため、同じ作品の移植とは言っても、移植ごとにその作品内容は異なっている。また小島が開発に直接関わっているのはPC-8800シリーズ版、MSX2版、PCエンジン版のみであり、それ以降のMega CD版、Sega CD版は翻訳スタッフによる勝手なローカライズ、プレイステーション版、セガサターン版に至っては関係ないところで勝手に作られて中身の改竄がなされているので、ユーザーにはプレイして欲しくないと小島は語っている[4]

比較[編集]

PC-8800シリーズ版
開発期間や供給媒体容量の問題から、後半部分を大幅にカットされ、ACT.1とACT.2のみの未完の作品としてリリースされた。
本作は専用音源対応である。当時はゲーム制作において自由に音色を作ることが難しかったため、音や音楽の表現において特有の価値を持つ供給形態となった。PC-8801シリーズ版は内蔵音源でもモノラル音声でプレイ可能であるが、サウンドボードIIを搭載することでFM音源パートのステレオ化(パンニング)が追加される。
またパソコン版に限り、主人公のファーストネームを「ギリアン」から好きな名前に変更ができた(新規ゲーム開始時のみ)。
メッセージ表示は内容に応じてテキストが様々な色に変わる他、セリフ部分は男性は低い音、女性は高い音でタイピングSEが入り、表示速度も言い回しに合わせて可変して、あたかも登場人物が喋っているかのような演出がなされている。
パソコン版はエンドロールが非常に長いのも特徴で、全長で20分近くある。クレジットの中にはパッケージをシュリンクしているシールのデザイナーや、テキストの入力で使用されたエディタの名称まで記載されている。
製品版発売に先駆け、プロローグとオープニングクレジット部分のみを収録した店頭用デモディスクが販売店に配布されたが、その版ではプロローグの新聞で記載されている墜落した飛行機の名前が「JAL400便」になっている(製品版は「SOS400便」)。
パソコン版は当初はPC-8800シリーズ専用ソフトとして企画されたが、役員会で「発売本数を確保するため、MSX2版も作成すること」という条件が出されたため、PC-8800シリーズとMSX2での発売となった。
PC-8800シリーズ版は、コピーしたディスクで起動すると、ギリアンとミカとメタル・ギアmk-IIの『正規品を購入してください』という志向のショートドラマが展開される。
MSX2版
PC-8800シリーズ版と同時発売の予定であったが、約一ヶ月遅れで発売された。MSX2版はPC-8800シリーズ版の制作が始まってから発売が決まったもので、実質上はPC-8800シリーズ版の移植作である。
MSX2版はゲーム本体にSCCカートリッジが同梱されており、装着することでSCC音源+PSGによる独特な音色を楽しむことができた。また、このSCCカートリッジには音源の他にFDアクセスの頻度を減らすためのキャッシュRAM(64KB)が内蔵されており、そのためプレイ時にはSCCカートリッジが装着されていないとソフトが起動しない作りとなっている(キャッシュRAMへのアクセスが止まるとゲーム自体がフリーズするため、説明書にはMSX本体のポーズボタンやスピコンを使用しないよう注意書きがある)。本製品に添付されたSCCカートリッジは、その後DTMとしてSCC音源を鳴らすためのツールやMMLが開発された。
SCCカートリッジが事実上のプロテクトドングルになっていることから、ソフトウェアにはプロテクトがかけられておらず、そのためソフトウェアはバックアップが可能になっている(しかし後述のハック版の存在で、ドングルも意味をなさないものとなった)。
内容面ではPC-8800シリーズ版のダウンサイズ移植となっていることから、音源部分を除いてほぼ同じ作りとなっているが、圧縮済み画像データの展開アルゴリズムが最適化されていないため、データをロードしてから画像が表示されるまでに非常に時間がかかる。また画像自体もPC-8800シリーズ版に比べ外周がカットされて一回り小さくなっている。細かい部分では「チームロゴのMETALSLAVEの表示がない」「タイトル画面のみアナログ16色を使用」「シューティングシーンのクロスハッチと攻撃弾をスプライトで描画(PC-8801シリーズ版では独立したテキストプレーンで描画)」などの違いがある。漢字表示はソフト上で持っているフォントで表示しているため漢字ROMが不要となっている。
使用されているBGMは、音源のチャンネル数ではPC-8800シリーズ版と同等であるものの、音源自体が異なることから、単純にPC-8800シリーズ版の音源パートの置き換えではなく、SCC音源の特性に合わせて編曲されている曲が多い。特にFM音源のように音質でバリエーションを出せない部分を、音源パートを重ねて音に厚みを持たせることで補完させているアレンジが多い。MSX2版のエンドロールはMSX2版の制作スタッフに加えて、オリジナルのPC-8800シリーズ版スタッフも全て記載されているので、PC-8800シリーズ版よりもさらに尺が長くなっている。
MSX2版は非公式ながら、ファンによってポルトガル語と英語に翻訳されたハック版が存在する。元の全角1文字を半角2文字分に割り当てているので、2文字ずつメッセージが出力されるのが特徴。SCCカートリッジを不要とする代わりに、SCCカートリッジのRAMアドレスを本体メモリにマッピングするので、実行には本体のRAMが128KB以上必要。SCC音源はSCCチップを搭載したゲームカートリッジの後差しで代用が可能。
SDスナッチャー(MSX2版)
先発版のリメイクであり、オリジナル版では存在しなかった最終章であるACT.3が存在する。エンディングを除きキャラクターを2頭身のSD(スーパーデフォルメ)化し、ロールプレイングゲームという異なる表現形態を採って制作された。コミカルな雰囲気と裏腹にシリアスな展開が続く内容となっている。またハリーの助手「ジェフリー・トネガワ」など、本作のみのオリジナルキャラクターも登場する。本製品もSCCカートリッジが同梱されており(スナッチャー添付のSCCカートリッジと互換ではない)、SCC音源+PSGによるBGMを楽しむことができた。
本作は小島による企画ではないものの、ダイアローグ及び企画サポートとして制作には参画しており、そのため原作と微妙に異なるストーリー展開も、不自然さは殆どない仕上がりとなっている[6]
PCエンジン SUPER CD-ROM²版
『CD-ROMantic(シーディーロマンティック)』と銘打っており、SUPER CD-ROM²用ソフトとして、(当初の構想であるACT.3〜ACT.5までの内容を1章分に再構築した)ACT.3を収録して完結させた、初めてのアドベンチャーゲームとしての完全版となる(同社初のCD-ROMを使用したソフトでもある)。
グラフィックはパソコン版より横の解像度が半分になったものの、カラーがデジタル8色からアナログ512色となり全面レタッチされた。またCD-ROMの特性を活かして、アニメーション効果、声優による音声等が追加され、より映画的な演出が可能となった。BGMはPC-8800シリーズ版ベースであるものの、音源に波形メモリ音源を使用していることから音色はMSX2版に近いものとなっている。また一部BGMのなかったシーンに新規BGMが追加された。CD音声の再生ではローランドのRSS(Roland Sound Space)技術を用いた疑似サラウンドが採用されている。マニュアルは説明書と設定資料集の2冊構成となり、そのためソフトはCD-ROM1枚であるが、2枚組用のCDケースで販売された。
メッセージ表示はパソコン版のようなタイピングされる演出がなくなり等速(ほぼ一瞬)で表示されるのみとなった、ただし山場となる部分は声優音声による肉声で展開される。シューティングシーンはパッド操作が「SELECTボタンを押しながら方向ボタンで照準を動かして決定ボタンで発射」というトリッキーな配置となり、単純にテンキーモグラ叩きであったパソコン版に比べて、必然的に難易度が上がっている。
生産コストの安いCD-ROMを生かした販売戦略として、本製品発売に先駆けてパイロットディスク(体験版、予告編、設定資料、制作者インタビューなどを収録)が制作され、安価で発売された。このパイロットディスクは発売本数が極端に少なく、発売当時は入手困難だった(後の小島作品である『ポリスノーツ』でも、3DO版でパイロットディスクが制作された)。パイロットディスクの体験版において「ACT.1 SNATCH」のテロップ画面で流れるBGMは、製品版で使用されたジングルではなく、パソコン版と同じ「Evil Ripple」のアレンジ曲が使用されている。また、看板に描かれているNECロゴが赤文字の旧ロゴになっている(製品版では青文字の新ロゴになっている)。
パイロット版と製品版のマニュアルにそれぞれ付いている半券を組み合わせて応募すると、プレゼントが当たるキャンペーンも実施された。
Sega CD版、Mega CD版
PCエンジン版をベースとした移植版。英語版として台詞も新規収録され北米(Sega CD)および欧州(Mega CD)にてリリース、海外版のみの発売で国内版は未発売という異色のバリエーションとなった。一部残酷描写があるため、Sega CD版はT(13歳以上)、Mega CD版は18+(18歳以上)の指定をそれぞれ受けている。
グラフィックは基本的にPCエンジン版のコンバート(カラーパレット数が少ないため若干減色されている)だが、実際はローカライズ以外でも人物画を中心に細かく修正されており、単純にPCエンジン版の画像をそのまま使い回しているシーンはあまりない。内蔵音源で演奏されるBGMはPC-8800シリーズ版のサウンドボードIIに近いものとなっているが、一部で大幅なアレンジが加えられたものや全くの新曲に差し替えられた曲(ジェミーのテーマなど)もある。シューティングシーンではコナミ製の光線銃「ザ・ジャスティファイアー」やSEGA製の光線銃「MENACER」に対応している。Sega CD版とMega CD版の違いは、リージョンコード映像出力NTSC/PAL)以外ではメタルギアのセリフが一ヶ所異なるのみである。
プロローグデモ後のオープニングロールは、日本地図からネオコウベシティの位置が明示される演出で始まり、ゲームの舞台が日本国内の都市であることが強調されている。また旧来より説明書内の読み切りコミックとして収録されていたプロローグの一部である、ギリアンとジェミーの面会シーンがデモとして挿入される等、オープニングは凝った仕上がりとなっている。
開発は日本で行われたが小島は今作には関与していない。そのため、小島の意図しないところで翻訳スタッフ(監修は後に『メタルギアソリッド』や『サイレントヒル』シリーズの翻訳も手がけたジェレミー・ブラスティーン)による設定や名称、シナリオの一部変更がなされている。変更の殆どは海外で不適切となる表現の修正である。主な変更箇所は下記のとおり。
  • 年代設定が全て5年後に繰り下げられている。それに合わせ、チェルノートン研究所での事故発生が1991年→1996年に、ゲーム本編開始時の年代が2042年→2047年にそれぞれ変更されている。
  • カトリーヌの年齢設定が14歳から海外での成人年齢に当たる18歳に引き上げ。変更されたのは年齢のみで、キャラクターデザインやグラフィック面での変更はない(ただしノースリーブだった上着は長袖に変更されている)。
  • 捕鯨問題に配慮してギブスンがアウターヘブンで食べた物が鯨肉から水牛に変更。
  • JUNKERの正式名称が、いわゆる「日本語英語」からネイティブで通用する名称に変更。
海外版:Japanese Undercover Neuro-Kinetic Elimination Rangers
国内版:Judgement Uninfected Naked Kind & Execute Ranger
  • ジョイ・ディビジョン」がイギリスのロックバンドと同名であるため「Plato's Cavern」に変更。
  • アウターヘブンのコスプレ客を、コナミキャラクターに差し替え(これはプレイステーション版・セガサターン版にも引き継がれる)。
  • スナッチャーが映画『ターミネーター』に登場するT-800の金属骨格に酷似していることから、グリーンのペインティングを追加。視覚センサーの色も赤から緑に変更されている。
  • ナンセンスなギャグシーンやハラスメント的要素は、(小島のユーモアも含めて)ほぼすべてに渡り修正または削除されている。
ACT.3はPCエンジン版に比べ、シューティングシーンが追加されている他、グラフィックやアドベンチャーパートも一部追加されており、ボリュームアップが図られている。
後述のプレイステーションやセガサターンでも海外版は発売されなかったため、正規品では本バージョンが唯一の英語版となった。
プレイステーション版、セガサターン版
基本的な内容はPCエンジン版と同じだが、CGムービーの追加、グラフィックや演出面の化粧直し、BGMの差し替えなど、次世代機に合わせたリニューアルを施している。しかし、監督の小島をはじめとするオリジナルのパソコン版、PCエンジン版のスタッフはすでにプレイステーション版およびセガサターン版『ポリスノーツ』の開発に移行していたため、この移植には関わっていない。小島が制作指揮にあたっていないことから、リニューアルも小島の手を離れたメーカー裁量のリファインとなり、演出はPCエンジン版とSega CD版のミックス、人物画は『ときめきメモリアル』風の艶のあるタッチに、BGMは生音を使用した環境音楽に改められた。
プレイステーション版とセガサターン版は発売時期は同じだが、中身は異なる開発チームで別々に制作されたもので、内容もグラフィックやBGMに細かい違いがある。特にプレイステーション版はハードメーカーによる残酷描写への規制のため一部シーンにモザイクが掛けられている。また、旧来版では実在の創作物や商標をモチーフとした演出が各所に見られたが(バーでのSFコスプレ、電光掲示板広告など)、プレイステーション版およびセガサターン版においては著作権上の問題から、コナミ作品を絡めた架空の物に全て差し替えられた。エンディングはSega CD版ベースとなっているが、マスター音声がPCエンジン版の流用となっている関係から、PCエンジン版の尺に多少修正を加えた変更に留まっている。
ドリームキャスト版[7]
SEGA-CD版を非正規に移植したもの(Homebrew)だが完成には至っていない。画像がフィルタリング処理で綺麗になっている、BGMがリマスターされているなどの違いがある。実行にCD-Rに焼いたコンテンツを、MIL-CD対応版の本体で起動する必要がある。

スタッフ[編集]

  • 企画・脚本:小島秀夫
  • キャラクターデザイン:木下富晴
  • メカニカルデザイン:太田良彦
  • プログラム:足立敏哉
  • 音楽:碇子正広(PC-88・MSX2) / 古川もとあき(PCエンジン)
  • 効果音:水谷郁
  • 監修:松井直樹
  • 海外版監修:ジェレミー・ブラスティーン(Sega CD・Mega CD)
  • 移植版監督:佐々木嘉則 (Sega CD・Mega CD)[8] / 綱島忠亮(プレイステーション) / 相澤正幸(セガサターン)

評価[編集]

PCエンジン版「スナッチャー PilotDisk」

ゲーム雑誌「PC Engine FAN」の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は、以下の通り30点満点中25.1点だった[9]

項目 キャラクタ 音楽 お買得度 操作性 熱中度 オリジナリティ 総合
得点 4.3 4.4 4.5 3.9 4.1 3.9 25.1
PCエンジン版「スナッチャー CD-ROMantic」

ゲーム雑誌「ファミコン通信」でのクロスレビューは、8・9・8・8の40点満点中33点だった。小島によると販売本数はおよそ10万本で、これは当時SUPER CD-ROM²用ソフト売上で『天外魔境II 卍MARU』に次ぐ2位の記録だったという[10]。また、「PC Engine FAN」の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は、以下の通り30点満点中27.7点だった[9]

項目 キャラクタ 音楽 お買得度 操作性 熱中度 オリジナリティ 総合
得点 4.7 4.8 4.4 4.5 4.8 4.5 27.7
Sega CD版

米ゲーム誌「Electronic Gaming Monthly」の5人のレビュアーによるクロスレビューは、9・9・7・8・9の50点満点中44点だった。

プレイステーション版

ゲーム雑誌「Play Station Magazine」の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は、以下の通り30点満点中23点だった[11]

項目 キャラクタ 音楽 お買得度 操作性 熱中度 オリジナリティ 総合
得点 4.3 4.0 3.9 3.6 3.9 3.4 23.0
セガサターン版

ゲーム雑誌「SATURN FAN」の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は、以下の通り30点満点中22.4点だった[12]

項目 キャラクタ 音楽 お買得度 操作性 熱中度 オリジナリティ 総合
得点 4.0 3.7 3.7 3.6 4.0 3.5 22.4

関連商品[編集]

CD[編集]

スナッチャー(サウンドトラック)
PC-8801mkIISRのサウンドボードII版BGMを収録したサウンドトラック。随所に英語音声によるショートドラマを挿入したドラマCD仕立てになっている。付属のライナーノーツは、開発スタッフによる座談会(小島秀夫は「企画のスネーク小島」として参加)の他、日の目を見なかったパソコン版ACT.3の原画も載っている貴重な資料となっている。
音源は製品版のマスターアップ前に収録されたもので、一部楽曲が製品版と異なっている。
パーフェクトセレクション スナッチャー&SDスナッチャー
アレンジャー5名による、スナッチャーとSDスナッチャーのフルアレンジバージョン9曲を収録したアレンジアルバム。
スナッチャー・サウンドクリップ
PCエンジン版の発売前に、PC Engine FANとのタイアップ企画で応募者全員にプレゼントされた8cm CD。アレンジBGMやショートドラマ、予告音声などを収録。ショートドラマでは、ギリアンの声は屋良だが、他のキャラクターは別のキャストになっている。
THE CYBER PUNK ADVENTURE SNATCHER -ZOOM TRACKS-
PCエンジン版のサウンドをベースに、古川もとあき(コナミ矩形波倶楽部)書き下ろしのアレンジ曲2曲と未使用曲4曲を含めた全11曲を収録したサウンドトラック。
SCCメモリアル・シリーズ スナッチャー -ジョイントディスク-
MSX2のSCC版BGMとSDスナッチャーのBGMを全曲収録したCD3枚組のサウンドトラック。初回版には外ケースが付いており、ジャンカー・キーホルダーが同梱されていた。
ミディパワー バージョン5.0 スナッチャー
ローランドMIDI音源のSC-88で作成したスナッチャーとSDスナッチャーのアレンジ曲を収録したアレンジアルバム。
パーフェクトセレクション スナッチャー・バトル
スナッチャーとSDスナッチャーのハードロック・アレンジバージョン。坂本英三によるボーカル曲も収録。
SNATCHER>>POLICENAUTS 小島秀夫監督作品 音楽集 黒盤
小島秀夫監督作品のスナッチャーとポリスノーツのコンビネーションアルバム。

書籍[編集]

スナッチャー公式ガイドブック(小学館
PCエンジン版スナッチャーの攻略本。内容はAct.1〜2の攻略記事、スタッフ座談会など。
スナッチャーのすべて(宝島社
HIPPON SUPER!」別冊の攻略本。

その他[編集]

雑誌広告の遍歴[編集]

PC-8801シリーズ版/MSX2版

以下は全て「マイコンBASICマガジン」掲載の広告。

  • 1988年1月号(広告初掲載)
サイケデリック・アドベンチャー『スナッチャー』
PC-8801mkIISR/MR/FR/FH/MH/VA/MA/FA
FM音源対応 5"ディスク2枚組 1988年2月発売予定
  • 当初は同じPC-88シリーズで発売予定だった『マルチモードRPG 救聖樹 マーゼル神話』とセットで広告が打たれていた
  • 1988年2月号
  • ディスク枚数の「2枚組」の表記が外れる
  • 「1988年2月発売予定」が「今春発売予定」に変更
  • 1988年3月号
  • 「今春発売予定」が「現在開発中」に変更
  • 1988年4月号〜6月号
(広告掲載なし)
  • 1988年7月号
  • 「予告第1弾」の文字が入る
  • 「サイケデリック・アドベンチャー」が「サイバーパンク・アドベンチャー」に変更
  • MSX2版の発売予定が追加される
MSX2対応 3.5"2DD(ディスク3枚組)+SCCカートリッジ付
価格未定 緊急制作開始!/8月全国発売予定
PC8801版も同時発売
  • 『救聖樹』の広告が消える
  • 1988年8月号
  • 予告第2弾
MSX2対応 3.5"2DD(ディスク3枚組)+専用サウンドカートリッジ付 9,800円
PC8801(SR以降)対応 5"2D(ディスク5枚組) FM音源対応(ステレオ) 8,800円
11月下旬全国同時発売
  • 『コナミ・サイバーパンクフェスタ』開催
タイトル名『ス○ッチャー』の○に入る文字をハガキで応募するもの。商品は10万円商品券、トランシーバーなど。
  • 1988年9月号
  • MSX用ソフト広告の一画に「発売延期のお知らせ」が掲載されるのみ
  • 1988年10月号
  • MSX用ソフト広告の一画に「11月下旬発売予定」が掲載されるのみ
  • 1988年11月号
  • 予告第3弾
11月26日同時発売
  • 1988年12月号
  • 「予告第○弾」→「ついに登場」に
  • 発売日は「11月26日同時発売」のまま
  • 1989年1月号
  • パソコン版スナッチャーの広告掲載終了(入れ替わりでPC-98版『電脳将棋』の広告になる)
  • スーパーソフトコーナーの「チャレンジ!ADV」でスナッチャーの特集が組まれる
SDスナッチャー(MSX2版)

以下は全て「MSXマガジン」掲載の広告。

  • 1990年1月号
MSX2/MSX2+ ディスク+SCCカートリッジ
1月発売予定 9,800円(税別)
  • 1990年2月号~4月号
(広告掲載なし)
  • 1990年5月号
  • 「1月発売予定」→「4月26日発売」に変更
  • 1990年6月号
  • 「4月26日発売」→「好評発売中」に変更
  • 1990年7月号

備考[編集]

このゲームは元々「JUNKER」というタイトル名が考えられていたが、商標が取れなかったため(MSXで『雀華(じゃんか)』という麻雀ゲームが発売されていたためと言われている)、やむなく「SNATCHER」のタイトル名になった[13]。しかし今度は海外でSFホラー映画の『SF/ボディ・スナッチャー』と混同される羽目になった。また、最初期の雑誌広告では「サイケデリック・アドベンチャー」と表記されていたが、これは当初、会社側が「サイバーパンク」という言葉が理解できず、使用が認められなかったためと言われている。

パソコン版の広告で使われた、ギリアンが振り向いて銃を向けているポスターはイラストレーターの開田裕治によるもの。

スナッチャーのCD-ROMバージョンを開発するにあたり、CD-ROMをフル活用できるプラットフォームとして、PCエンジンの他にPC-9821FM-TOWNSでの発売も検討されたが、最終的にはハードウェアの普及台数の多さでPCエンジンがプラットフォームとして選ばれた。その後、PC-9821では同じ小島秀夫が手がけたアドベンチャーゲームの『ポリスノーツ』が発売されている。

PCエンジンの解説書では、納谷悟朗のクレジット表記が「納悟朗」に、井上喜久子が「井上久子」に、それぞれ誤植されている。これらはプレイステーション版、セガサターン版の解説書でも修正されていない。

パソコン版、PCエンジン版では「ネオ・コウベ・シティのマークは『逆ぎっちょ』と呼ばれて親しまれている」という設定があったが、「ぎっちょ」の言葉が差別用語にあたることから、プレイステーション版、セガサターン版では設定が削除されている。

メタルギアの声優候補には小山茉美の他にTARAKOが上がっていた。仮にTARAKOが起用されていたら、ギリアンとでアニメ『ちびまる子ちゃん』の親子コンビが実現していた[3]

海外版ではトライサイクルが「ターボサイクル」となっているが、ギリアンは序盤でターボサイクルを "Flying tricycle" (空飛ぶ三輪車)と比喩している。海外版はメッセージが英語になっているが、それはプレイヤー用に翻訳したもので、登場する人物は全て日本の公用語である日本語で話しているという裏設定がある[14]。特にギリアンは英会話はおろか、英語のヒアリングもできない。

射撃訓練システムのジャンカーズ・アイは、1980年代後半にゲームセンターで設営されていたセガの「ブルズ・アイ」が元ネタである。

内輪ネタ(あいるは小島の個人ネタ)として "Creeping Silence" の曲には「スピナー、スピナーへ~」という歌詞が付けられていた。またランダム・ハジルは『ランダム鼻汁』と呼ばれていた。パソコン版の開発中は小島は『スデオ・シード[15]』の名前でプレイしていた[4]

女性プレイヤーにはギリアンよりもランダムの方が人気があり、バレンタインデーに届けられたチョコレートもランダム宛ての方が多かったという[4]。なお、小島はジェミーの大ファンである[5]

関連項目[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ パソコン版ではゲーム中に「もうだめだ、JESUS」という台詞がある。
  2. ^ 『ゲーム・マエストロ VOL.2』(毎日コミュニケーションズ
  3. ^ a b 月刊PCエンジン特別編集 スナッチャー公式ガイドブック』(小学館)
  4. ^ a b c d e f g 小島秀夫の「ヒデラジ」第295回、第296回
  5. ^ a b 『スナッチャー(サウンドトラック)』ライナーノーツより
  6. ^ 週アスPLUS「スナッチャーの敵はメタルギア!? コナミのMSXゲーム伝説5:MSX30周年」
  7. ^ Homebrew Dev Working on Remixing Kojima's Snatcher for Dreamcast
  8. ^ https://twitter.com/K_Toyama/status/21390363961
  9. ^ a b 「超絶 大技林 '98年春版」、『Play Station Magazine』増刊4月15日号、徳間書店/インターメディア・カンパニー、1998年4月15日、 601頁、 ISBN 雑誌26556-4/15
  10. ^ ドリマガ 2003年6月27日号 広井王子×小島秀夫対談
  11. ^ 「超絶 大技林 '98年春版」、『Play Station Magazine』増刊4月15日号、徳間書店/インターメディア・カンパニー、1998年4月15日、 981頁、 ISBN 雑誌26556-4/15
  12. ^ 「超絶 大技林 '98年春版」、『Play Station Magazine』増刊4月15日号、徳間書店/インターメディア・カンパニー、1998年4月15日、 734頁、 ISBN 雑誌26556-4/15
  13. ^ 『チャレンジ!! パソコンAVG&RPG V』(電波新聞社)
  14. ^ ビデオフォンでジェレミー・ブラスティーンに電話すると教えてくれる。
  15. ^ パソコン版では何ヶ所かで『オズマ・スデオ』の名称が登場する。

外部リンク[編集]