サイレントヒル

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『サイレントヒル』のロゴ

サイレントヒル』 (SILENT HILL) は、コナミ(後のコナミデジタルエンタテインメント)から発売されたホラーゲーム、およびそのシリーズ。ジャンルホラーアドベンチャー。2013年7月時点でのシリーズ全世界累計販売本数は840万本[1]

シリーズの概要と舞台について[編集]

アメリカの北東部にある架空の田舎の観光地「サイレントヒル」が舞台である。観光の要であるトルーカ湖を有し閑静な美しい町である。しかし、主人公たちが迷い込んだそれは人気のないゴーストタウンと化している(作品によって程度に差は見られる)。実はその土地は古くから不可思議な力を持っており、心に闇を抱いた者を異世界へと引き込むことがあるゆえである。

サイレントヒルは白く霧に閉ざされた町「表世界」であるが、時として血と錆にまみれた「裏世界」へと変貌することがある。その変化は、そこかしこを異形の怪物が徘徊する、屋内はもちろん屋外であるはずの場所が辺り一面闇に包まれている、地面や壁であるはずの部分が金網一枚を隔てその先に闇が広がっている、得体の知れない人型の肉塊が無造作に吊るされている、といったものが主で他にも様々である。「表世界」が「霧、雪」の白色を基調としているのに対し、「裏世界」は「血、錆」の赤や「影、闇」の黒を基調として構成されていて、これはストーリーの重要な設定の暗喩でもある。主人公たちは「表世界」と「裏世界」を行き来しながら目的を達成し、脱出することになる。また「表世界」も本来のサイレントヒルであるとは限らず、大抵は町の一部、あるいは町の全体が異世界と化し、異形が徘徊している。

ストーリー面では、『バイオハザード』とは異なり勧善懲悪ではなく、アレッサ、マリア、クローディア、ウォルター等のシリーズの敵対者は皆悲惨な人生を送った末に歪んでおり、その最期も報われないものとなっている。

シリーズ第1作『サイレントヒル』は、『バイオハザード』の大ヒットによってホラーゲームが定着したことで、コナミもスティーヴン・キングの小説をゲーム化するというホラーゲームプロジェクトをスタートさせるが、諸事情により小説のゲーム化という当初の予定は頓挫し、オリジナルタイトルとして開発された[2]。本シリーズは、舞台こそアメリカであるものの、『バイオハザードシリーズ』とは異なる作品である。『バイオハザード』のそれが研究所からのウィルス流失事故等、即ち科学的な背景があるのに対し、本作品はその背景に科学的な裏づけのない人智を超越した神秘学や宗教的な要素を持つなど、同じホラー系アクションでも全くジャンルが異なる作品である。また懐中電灯を使用した限られた視界、言葉で言い表せないような嫌悪感、陰鬱とした雰囲気などジャパニーズホラー風な演出が多く使用されている。中でもシリーズ第1作は、アメリカの大手ゲームサイト GameTrailers.com が選んだ「最も怖いホラーゲームランキング」で1位を獲得している。

こういった作品独自の恐怖はいたるところで工夫されて表現されている。カメラアングルをわざと傾けて主人公を映す、画面にノイズエフェクトを常にかけている(これは制作過程でのシステム上の不都合を逆に利用したもの。ちなみにノイズはオン・オフ可能であり、大抵隠し要素である)、異形が近づいてくるとラジオが鳴る等、斬新な恐怖の演出がグラフィックや音響やシステムに組み込まれている。

人物相関や作中の文献から『1』『2』『3』『4』にそれぞれ物語の連続性が見られ、事実上の四部作である。

「教団」について[編集]

シリーズを通して度々目にする「教団」とは、サイレントヒルに古くから存在する宗教集団のことを指す。多神教一神教(主神である「神」の下に多くの従神が存在する拝一神教)で特定の呼称はなく、単に「教団」と呼ばれる。元々は先住民族による土着の宗教がベースになっていたが、教団内に入信者が増え、主体が彼らの手に移ると、キリスト教の影響が色濃くなっていったといわれる。原始混沌の世界に楽園を創造して力尽きた「神」を復活して、世界を崩壊させることですべての罪を洗い流すという教示を持ち、それによる救済といった趣旨の信仰を柱とする。「PTV」と呼ばれる麻薬の栽培、密売や、下部組織「サイレントヒルスマイルサポート協会(通称・4S)」の運営する孤児院「希望の家」内部での、子供たちに対する日常的な虐待や洗脳など、黒い噂の絶えない教団でもある。

派閥[編集]

聖女派
儀式を行い特殊な資質を備えた女性(聖女)の胎内に「神」を宿し、これを出産させることにより「神」の復活を目指す。
聖母派
「術者」と呼ばれる人間を育成し、「21の秘跡」の儀式を完成させることによって「神」(聖母)の復活を目指す。
ヴァルティエル派
聖女派と聖母派の仲介をはかる。天使ヴァルティエルを崇拝する。

主な教団関係者[編集]

ダリア・ギレスピー
聖女派司祭で、同派閥の筆頭的存在。『1』の黒幕。神の誕生による楽園創設のためにアレッサを母胎とし、後にサイレントヒルを訪れたハリーを利用して神の復活を目論んだが、『1』の終盤で復活した不完全な神の攻撃によって死亡する。
尚、後述のクローディアやウォルターに歪んだ価値観や思想を植え付けた張本人であるため、シリーズを通しての黒幕とも言える。
アレッサ・ギレスピー
ダリアの娘で、神の母胎(聖女)に選ばれた少女。『ゼロ』において、ダリア率いる教団の儀式により全身大火傷を負うも、胎内に神を宿した為、7年もの間生き延びつつ、病院の地下で監禁されていた。『1』の終盤で神へと変貌し、ハリーによって倒される。その後、死ぬ間際に自らの分身(『3』の主人公であるヘザー)を託して息絶えた。
シェリル・メイソン
『1』『プレイノベル』『3』『ゼロ』の登場人物。『ゼロ』の終盤、アレッサから分離した魂の半分が赤子として顕在化し、路上でメイソン夫妻に拾われた。妻ジョディにシェリルと名付けられ、養子として育てられる。3歳の時に母ジョディを病気で失い、父ハリーと二人での生活となる。7歳になった直後、自らの分身とも言えるアレッサの苦痛を感知し、ハリーにサイレントヒルへ行くことを提案する。その後サイレントヒルで、『1』の序盤にアレッサと融合し、以降は運命を共にした。
ヘザー・メイソン
『3』の主人公。『ダウンプア』『ブックオブメモリーズ』のジョークエンディングにも登場する。『1』の終盤にアレッサが生み出した、自らの生まれ変わりである赤子。アレッサからハリーに託され、後にシェリルと名付けられるが、教団の目を欺くために、偽名であるヘザーを名乗らされる。17歳の時に『3』のクローディアが起こした事件に巻き込まれる。物語の中盤、クローディアに父ハリーを殺害され、復讐のためダグラスと共にサイレントヒルへ向かう。物語の終盤、父の遺品である薬品「アグラオフォティス」を服用することで自らに宿っていた神を吐き出すことに成功する。最後はクローディアが無理矢理復活させた不完全な神を倒し、ダグラスと共に町から生還した。
マイケル・カウフマン
アルケミラ病院の院長。教団の儀式に用いる薬草「ホワイトクロジェア」を加工して作られた麻薬「PTV」を観光客に売りさばいていた。教団からホワイトクロジェアを授受し、その見返りにアレッサを監禁したり、口封じの為アレッサを看護していたリサ・ガーランドを殺害する等、教団の活動に協力した。最期はアレッサにアグラオフォティスを使用して胎内に宿る神を不完全な状態で早産させるなど、教団に一矢報いるが、ゴーストと化したリサに襲われ奈落へと消えた。
クローディア・ウルフ
聖女派司祭。アレッサの幼馴染み。特殊な能力と過激ともいえる信仰心のために一部信者に恐れられており、後にヘザーがアレッサの生まれ変わりとして生きていることを知り、ハリーを殺すなど様々な手を使ってヘザーに怒りを覚えさせ、彼女を聖女として体内に宿っている神の母胎を成長させて神を復活させようと目論んだが、『3』の終盤で失敗し、直後にヘザーが吐き出した神の母胎を飲んで自分を聖女として神へと変貌を遂げるもヘザーに倒される。
尚、ダリアに思想を植え付けられた(洗脳された)一人であり、ヴィンセント曰く、「いかれたばあさん(ダリア)の妄執に取り憑かれた女」。
ヴィンセント
ヴァルティエル派司祭。教団の財政強化と体制の整備を図り、教団の勢力拡大に貢献した。その後、クローディアの計画を止めるためにヘザーに手助けをしていたが、『3』の終盤でクローディアによってナイフで刺されて絶命した。
レナード・ウルフ
クローディアの父親。正義感が強いが選民思想の持ち主。神の力で楽園を築く人間は選ばれるべきと思い込んでおり、思想の違いから娘のクローディアと対立していた。ヘザーと協力してクローディアを殺そうとするが、ヘザーが信者ではないことを知り激怒し、異形の怪物の姿でヘザーに襲い掛かるも殺された。
ウォルター・サリバン
『4』に登場した連続殺人犯で、『4』での事件の首謀者。望まれぬ生を受け、実の両親の顔も知らぬまま、教団の運営する孤児院「希望の家」に引き取られ、そこで儀式「21の秘跡」の「術者」に選ばれると同時に司祭であるジョージ・ロステンに育てられていた。その後、ロケイン兄妹殺害の罪(他に8人もの人間を殺していたことは死後に露見)で独房に入れられ、後に喉にスプーンを刺したことによる大量出血によって『4』の以前で既に死亡していたが、実は自殺したわけではなく自ら贄とすることで肉体を捨てるための儀式(「21の秘跡」である十の心臓を捧げての解放の儀式)の過程であり、無心に母を求める幼きウォルターと分離し、母への執着から解放された後にその魂(ジョセフ・シュライバー曰く「殺人マシーン」)が儀式を続けていた。終盤では「21の秘跡」の最後の一人としてヘンリーを殺そうとするも倒され、同時に幼きウォルターも自身の本当の死によって異世界と共に消滅した。
尚、ダリアに思想を植え付けられた(洗脳された)一人である。
ジミー・ストーン
ヴァルティエル派司祭で、同派閥を立ち上げた人物(着用していたバンダナにちなんで通称「赤い悪魔」とも呼ばれていた)。ウォルターを「21の秘跡」の「術者」として選び、ジョージ・ロステンに育てさせた。その後、「21の秘跡」のためにウォルターによって後頭部を撃ち抜かれて死亡、最初の犠牲者となった。
トビー・アーチボルト
聖母派司祭。閉鎖されていた「希望の家」を再開するがその裏ではマリファナを生成、密売(「希望の家」も密売による資金で再開させた)しており、ジミー・ストーンとジョージ・ロステンの死後は密売で得た資金で揺らぐ教団を支えて市議会議員にまで上り詰めた。しかし、『4』に出てくる「21の秘跡」のためにウォルターによって崖から突き落とされて死亡した。
ジョージ・ロステン
ヴァルティエル派司祭で、ジミー・ストーンの右腕。ジミー・ストーンの命令でウォルターを「術者」として育て上げ、その際に儀式のために殺人を犯すよう唆した。その後、『4』に出てくる「21の秘跡」のためにウォルターによって鉄パイプで殴られて死亡した。

主人公・主要人物[編集]

ハリー・メイソン
『1』『プレイノベル』の主人公。『3』『ゼロ』の登場人物。32歳のフリー・ライター。『ゼロ』の終盤、妻ジョディと共に、路上でアレッサの魂の半分が顕在化した赤子(後のシェリル)を拾い、養子として引き取った。その3年後に妻を病気で失う。更に4年後、『1』においてシェリルと共に休暇を過ごす為にサイレントヒルを訪れ、異変に巻き込まれ、行方不明となった娘を探し回る。『1』の終盤、アレッサから誕生した神を倒すことには成功するが、遂にシェリルを取り戻すことは叶わず、代わりにアレッサの生まれ変わりである赤子(後のヘザー)と共に町から生還した。その17年後の『3』において、教団司祭クローディアの傀儡であるクリーチャー「ミショナリー」によって殺害された。
因みに、『2』ではUFOエンディングにのみ登場する。
シビル・べネット
『1』のヒロイン的存在で、『プレイノベル』の主人公の一人。映画版では副主人公として活躍した。28歳の警察官で、サイレントヒルの隣町、ブラマ市に常勤する。『1』にて、連絡が途絶えたサイレントヒルを不審に思い、単身で調査する。町で出会ったハリーと共にシェリルを探すが、謎のクリーチャーに寄生されて正気を失い、ハリーに襲いかかるが返り討ちにされて死亡した。ルートによっては生き延びるが、『3』では死亡したルートが正史とされている。
ジェイムス・サンダーランド
『2』『パチスロ版』の主人公。『3』『シャッタードメモリーズ』『ダウンプア』『ブックオブメモリーズ』のジョークエンディングにも登場する。29歳の事務員。『2』において、3年前に病死したはずの妻メアリーからの手紙に引かれてサイレントヒルへとやってきた。『4』の時点では、妻と共に行方不明となっている。
メアリー・シェパード・サンダーランド
『2』のキーパーソン。『ダウンプア』『パチスロ版』『ブックオブメモリーズ』にも登場する。ジェイムスの亡き妻であり、享年25。3年前に闘病生活の末に死亡している。
『2』の終盤、実は3年前には死亡しておらず、数日前にジェイムスによって衝動的に殺害されたことが明らかとなる。因みに、『4』の時点で遺体の行方は不明である。
マリア
『2』のヒロイン的存在で、サブシナリオの主人公。服装、髪型、性格以外はメアリーにそっくりな女性で、物語の中盤からジェイムスと同行する。作中、「幾度も」三角頭に殺害されては、何事もなかったかのようにジェイムスと再会する。その正体は、ジェイムスが作り出した理想のメアリーであり、町を徘徊する異形の怪物と同じ成り立ちである。人間としての自我を持ち、メアリーの記憶を持つ他、自らがジェイムスの望みから生まれた存在であることを自覚している。最後は、自らの存在を否定され、異形の怪物へと成れ果ててしまい、ジェイムスに倒される。
ダグラス・カートランド
『3』『リベレーションズ』の登場人物。50代の私立探偵。『3』の副主人公的存在であり、物語の序盤にクローディアの依頼でヘザーをクローディアに会わせようとし、ヘザーと共に異変に巻き込まれてしまう。その後、クローディアら教団に協力してしまった罪悪感から、父親を殺害されたヘザーの復讐に協力する。最終的にはヘザーと共に町から生還した。
ヘンリー・タウンゼント
『4』の主人公。20代後半の青年。サウスアッシュフィールドハイツ302号室に、2年前から住み始めた。職業は不明だが、部屋中に自らが撮影した写真を飾っていることや、スクラップブックを持ち歩いていることから、カメラマンであると推測出来る。教団の儀式「21の秘跡」に巻き込まれ、自室に閉じ込められてしまう。物語の中盤、同じく儀式に巻き込まれたアイリーンと合流し、共に異世界からの脱出を目指す。
物語の終盤、儀式の術者であるウォルターを倒し、アイリーンと共に生還した。
アイリーン・ガルビン
『4』のヒロイン的存在。24歳の若い女性。サウスアッシュフィールドハイツ303号室の住人。物語の中盤、ウォルターの儀式に巻き込まれ、満身創痍の身となるも、ヘンリーと共に異世界からの脱出を目指す。アレッサやヘザーのように、神の母体に選ばれてしまい、エンディングによっては神を出産して死亡してしまう。
因みに、『2』のマリアと違い、武器で敵を攻撃するなど、戦闘においてヘンリーをサポートする。

シリーズ頻出のクリーチャー[編集]

サイレントヒルシリーズの世界観の根幹。サイレントヒルに古くから宿る土着神であり、科学的な説明のつかない、不思議な現象を幾度も起こしてきた。その姿は作品によって異なり、そのいずれも神を復活させた人物が抱く、神に対するイメージが投影されている。
憎しみや心の闇を糧に成長するが、復活には母体となる人間が必要となる。現時点では、一度も完全な復活を果たしたことは無いが、完全復活した場合、一説ではこの世の全てを破壊すると言われており、人間の力では到底どうにか出来るものではないらしい。弱点はアグラオフォティスと呼ばれる薬品で、シリーズではこの薬品の力で二度も早産している。
異世界を作り出す力があり、いずれも、糧とした人間の心の闇やトラウマが投影されている。その一方で人の望みや願いを具現化する力もあり、特に『2』ではその力が物語の鍵となっている。
  • インキュベーター
『1』に登場する。アレッサに宿る神が覚醒した姿。アレッサが抱く神に対するイメージから、白い布を身に纏い、光を放っている。青色の雷を放つ。名前の通り、未熟な状態である。
  • インキュバス
『1』に登場する。アレッサから誕生した不完全な神。名称とは異なり、バフォメットの姿をしている。赤色の雷を放つ。
  • ゴッド
『3』に登場する。ヘザーが早産し、クローディアが無理矢理復活させた不完全な神。バフォメットの身体をもち、頭部はアレッサに酷似している。翼はなく、脚も未熟だが、かなりの巨体で、炎を操る。
  • アレッサズドリーム
『ゼロ』に登場する。アレッサに宿る神であり、アレッサと同じく悪夢に取り込まれたトラヴィスと対決する。体色は黒く、昆虫の様な触角が生えている。ビームや落石等、攻撃手段は多彩。
三角頭
昔のサイレントヒルに存在した、死刑執行人の姿が町に宿る神の力で具現化した存在。赤い三角形の大きな兜を被った男性の姿をしている。罪や暴力の象徴として現れる。作品ごとに外見や名称に差異があるが、いずれも不死身の存在で、主人公が直接倒したことは現時点では一度もない。
  • 赤い三角頭/レッドピラミッドシング
『2』『アーケード版』に登場する。兜はシンプルな形状で、赤く錆びている。白い貫頭衣を身に纏い、黒いブーツ、手袋も身に付けている。使用する武器は巨大な大鉈とリーチの長い槍。『2』ではジェイムスの自罰意識から生まれた存在であるため、ジェイムスと同じ体格、声を持つ。作中では幾度もジェイムスの前に立ちはだかり襲撃を仕掛ける。『アーケード版』ではハンナのトラウマから生み出され、無数のクリーパーを従えており、エリック、ティナとは二度対峙する。
  • ヴァルティエル
『3』に登場する。『2』のレッドピラミッドシングと同じく、白い貫頭衣、黒いブーツ、手袋を身に纏い、目がなく口が側面にある異形の頭部を持つ。神の出産を手助けしたり、神の母体「聖女」を見守る天使であり、作中を通してヘザーを裏世界の外から見守る。『4』ではウォルターに殺人を実行させた。
  • ブッチャー
名称の通り、肉屋の様なエプロンや長靴、ゴム手袋を身に纏った大男の姿をしている。目はなく、顔の左半分をマスクで隠しており、大鉈ではなく巨大な肉切包丁を手にしている。トラヴィスの、誰もが持っている残酷な人格が具現化した存在であり、成り立ちや特徴が三角頭に酷似しているが、完全に倒すことができる。
  • ブギーマン
『ホームカミング』に登場する。直接アレックスと対決することは無いが、物語の鍵となっている。筋肉質な巨体の持ち主で、下半身に布を纏い、三角形の兜はボルト等で装飾され、より禍々しい外見となっている。携行する大鉈は巨大なサバイバルナイフの様な形状である。作中では計三体が登場する。エンディングによっては主人公アレックス自身がブギーマンと化してしまう。
  • ブギーマン
『ダウンプア』に登場する。ガスマスクに、黒いコートを身に纏った大男の姿をしている。武器は巨大なハンマーで、成り立ちは三角頭と酷似している。物語の終盤ではプレイヤーが操作出来る。
ロビー君/ロビー・ザ・ラビット
サイレントヒルのレイクサイド遊園地のマスコットキャラクター。『3』『4』『ホームカミング』『アーケード版』『ブックオブメモリーズ』『リベレーションズ』に登場する。ピンク色で、洋服をきたウサギの着ぐるみ・人形で、口の周りが血にまみれている。敵として登場するのは『アーケード版』で、斧やチェーンソー、ライフルで武装し、奇声をあげながら集団で襲いかかる。

シリーズ頻出のアイテム[編集]

栄養ドリンク
栄養を補給し、体力をわずかに回復する(『ZERO』ではスタミナ回復)。
携帯用救急キット
傷を治療し、体力を中程度回復する。
アンプル
痛みを沈静化して体力を全回復させ、使用後一定時間スタミナが減らなくなる。
ポケットラジオ
携帯用のラジオ。放送を受信することはできないが、クリーチャーが近付くとノイズが鳴り出すため、敵探知機として利用できる。しかしその不快なノイズはプレイヤーの恐怖心や焦燥感を煽る効果もある。電源のON/OFFと、ボリューム調整が可能。作品によっては下水道など電波を受信出来ない場所が存在し、そこではノイズが鳴らず使用不可となる。
ライト
『4』と『THE ARCADE』以外に登場。サイレントヒルはほとんど暗闇に覆われているため、探索には必須。ただしその光はクリーチャーを引きつけてしまう。映画版ではこれを利用してナースの防御壁を突破した(主人公の反射神経も手伝った)。電源のON/OFFが可能で、時には消灯して『闇討ち』を行うことも重要。ゲーム中では常に胸に付けて携帯している。
鉄パイプ
数ある接近戦用武器の中でも本シリーズの象徴といえる武器。作品ごとに差異はあるものの、基本的に威力は低いが長めのリーチを持つ為に使いやすい武器となっている。

シリーズ一覧[編集]

メインタイトル[編集]

関連タイトル[編集]

プレイノベル サイレントヒル[編集]

プレイノベル サイレントヒル
ジャンル プレイノベル
対応機種 ゲームボーイアドバンス
開発元 コナミ
発売元 コナミ
人数 1人
メディア GBA専用ROMカートリッジ
発売日 2001年3月21日
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ゲーム概要[編集]

PlayStationで発売されたシリーズ1作目(以下、当項目に限り本編と表記)のストーリーがノベルゲーム化されたのが本作である。サイレントヒル公式ポータルサイトには本作の情報は一切掲載されていない。ゲームの進め方によっては本編と全く異なる展開となる。

ゲーム中の要所にミニゲームが設置されており、サウンドノベルながら本編の謎解きの要素を楽しめる作りとなっている。本作のために幾つかのCG、ムービーが用意されている。

本作品に用意された各シナリオをクリアすることで「デジタルトレーディングカード(全32種)」を入手することができる。ただし、後述の理由によりプレイすることが不可能な「少年編」においてのみ入手可能なカードが存在するため、これを全て集めることは今のところ不可能である。

主な登場人物[編集]
アンディ
「少年編」の主人公。本編では登場しないキャラクターで、本作におけるオリジナルキャラクターとなる。本編の主人公であるハリー・メイソン宅の隣家に住んでおり、シェリルと同じ学校に通う同級生。7歳。彼のささやかな願いは、シェリルと友達になること。しかし、彼もサイレントヒルの悲劇に巻き込まれていく運命にあった。

※その他の登場人物は本編に準ずる。

「少年編」について[編集]

本作で用意されているメインシナリオは、「ハリー編」「シビル編」の2つだが、モバイルアダプタGBを使用しデータをダウンロードすることで、第3のメインシナリオである「少年編」を楽しむことができた。しかし、モバイルアダプタGBが普及しなかったことや、さらにはモバイルアダプタGBに関するサービスの全てが2002年12月14日に終了している事などから、この「少年編」の知名度は低い。「少年編」は春・夏・秋・冬の4部構成で、各季節ごとに季刊配信されていた。「少年編」では、「ハリー編」「シビル編」での伏線が明らかにされたり、語り尽くせなかったエピソードなどが収録されていた。

SILENT HILL(携帯アプリ版)[編集]

SILENT HILL
ジャンル アドベンチャー
対応機種 iアプリ: 900シリーズ以上
S!アプリ: 3G
EZアプリ: BREW3.1版、1.5メガアプリ
開発元 コナミ
発売元 コナミ
人数 1人
メディア 配信
発売日 2006年
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ゲーム概要[編集]

映画公開を記念してGBA版を元に製作された携帯電話用アプリ。そのため、登場人物・ストーリー展開・謎解きなどに変化はない。

ゲームは3つのチャプターから成り、各チャプターをクリアすると表示されるパスワードを使用してゲームを進めていく。各チャプターはそれぞれ小学校・病院・異世界を主な探索場所としており、途中の移動はほとんどがハリーの語りとなっている。

エンディングもプレイステーション版と同じく5種類に分岐し、分岐条件も同じである。ただし、2周目を遊ぶためには最高のエンディングである "Good+" を見る必要がある。2周目で見ることのできる「UFOエンディング」の鍵であるアイテムは2周目開始時に持っている状態となっている。

戦闘はエンカウント制で、1対1でのターン制バトルとなっており、RPGに近いものとなっている。


SILENT HILL The Escape[編集]

SILENT HILL The Escape
ジャンル iアプリ: ホラーファーストパーソンシューティング
iPhone/iPod touch: 3Dシューティング
対応機種 iアプリ: 904i、905iシリーズ(一部端末を除く)
iPhone/iPod touch
開発元 コナミデジタルエンタテインメント
発売元 コナミデジタルエンタテインメント
人数 1人
メディア 配信
発売日 iアプリ: 2007年12月29日
iPhone/iPod touch: 2008年12月24日
テンプレートを表示
ゲーム概要[編集]

シリーズ初のシューティング型ソフト。当初はFOMA用のアプリとして配信されていたが、後にiPhone/iPod touchに追加要素を施した移植作が配信された。

本作では表世界・裏世界の要素は雰囲気程度にとどめてあり(そもそもゲームの舞台も「サイレントヒル」であるのかどうか不明)、メインシリーズとのストーリーの直接のつながりは乏しい。その一方でゲームとしては3D迷路からの脱出というテーマに絞り込まれており、携帯電話のタッチパネルや加速度センサーを活かした操作や、「霧」「錆」「クリーチャー」といった、シリーズのキーワードをちりばめたグラフィックス等で、新しい方向性を展開している。

ゲームの主人公は、病院と思しき見ず知らずの建物で“覚醒”した男性。何の理由も告げられぬまま、懐中電灯の灯りを頼りに暗い通路の中で出口を目指して歩くことになる。3D迷路状のフィールドを歩き回り、どこかにある鍵を入手した後に、出口にたどり着けばステージクリアとなる。

フィールドにはさまざまなクリーチャーが徘徊しており、接触しないように対処していく。所持していたリボルバー拳銃などで撃退もできるが、弾数が25発と限られている。また、時間の経過と共に懐中電灯の灯りが弱まっていくが、フィールド上の電池を入手すれば明るさを取り戻せる。


P.T.[編集]

P.T.
ジャンル サバイバルホラー
対応機種 PlayStation 4
開発元 小島プロダクション
発売元 コナミデジタルエンタテインメント
人数 1人
メディア 配信
発売日 2014年8月14日
テンプレートを表示
ゲーム概要[編集]

Fox Engineを使用した一人称サバイバルホラーゲーム。PlayStation 4向けに無料配信された。配信当初はサイレントヒルシリーズとの関連は示されていなかったが、ゲームクリア後にSilent Hillsという文字が浮かび上がる演出があり、後にシリーズの新作となる『Silent Hills』のプレイアブル・ティザーであることが正式に発表された。

Silent Hills』の開発中止に伴い『P.T.』は配信停止となり、一度ダウンロードしたユーザーの再ダウンロードも不可となったため、2015年現在このゲームを入手しプレイする方法は限られてしまっている。


アーケードタイトル[編集]

ノベル[編集]

著:山下定 イラスト伊藤暢達 コナミデジタルエンタテインメント

ゲームの正統ストーリーを完全ノベライズした、ノベル版。ゲーム中では語れなかった詳細が追加されている。

  • 『サイレントヒル』(2006年)
  • 『サイレントヒル2』(2006年)
  • 『サイレントヒル3』(2007年)

デジタルコミック[編集]

漫画伊藤暢達 原作:大和久宏之 監修:山岡晃

KONAMIの携帯電話サイト「週刊コナミ(旧・デジタルコミックス)」で配信されたデジタルコミック版(現在は配信終了)。

  • SILENT HILL Cage of Cradle
『1』が始まる直前の物語を描いている。『1』に登場した看護婦リサと、その恋人マシューを中心とした物語である。
  • SILENT HILL Double under Dusk
最愛の息子ロニーを失い、無感情、無気力な日々を送っていたブライアン。ある日、悪夢の中に出てきた女にそっくりな女性リンジーと出会い、共にサイレントヒルを訪れることになるが…。
『THE ARCADE』のキャラクターも登場する。

映画[編集]

その他[編集]

  • 世界観の構築にあたりスティーブン・キングの中篇小説『』の影響を強く受けている。
  • シリーズを通して難解な謎解きが特徴であるが、これはプロデューサーの意向による。関係者からは『MYST』を意識してのものだとの発言もある。『2』より、リドルレベル(謎難易度)をアクションレベルと別に選べるようになった。ただし、『4』のみアクションレベルと比例して謎解きも難しくなる。
  • 操作のレスポンスが若干悪い。これは、プレイヤーの操作がゲーム内のキャラクターに反映されるまでに意図的にラグが挿入されているためであり、製作者は「プレイヤーに焦りを与えるため」だとしている。
  • 『4』以外には隠しエンディング、通称「UFOエンディング」が存在する。内容は毎回異なるが、基本的にはアメリカ人に馴染み深い宇宙人であるグレイ(しかも乗っているUFOもアダムスキー型の古典的なもの)が登場し、登場人物たちに何らかの干渉を行うというものである。他の大きな特徴としては、シリーズ特有の世界観をぶち壊しにする極めて破天荒な展開や、『1』-『3』のUFOエンディングでは本来の脚本とは関係無しにこのエンディング独自の物語がずっと続いていることである(過去シリーズの主人公が登場する等)。『2』には「いぬエンド[3]と言う、また違ったエンディングも用意されている。こちらではジェイムスが片言ではあるが珍しく日本語を話している。
  • 『2』でジェイムスが便器の中に手を入れて、中に落ちている財布を取るイベントがあるが、それ以降の作品の『3』、『4』、『THE ARCADE』でこれと同様のイベントがある。
  • 『2』の「いぬ」エンディングでは、BGM山岡晃beatmania IIDXシリーズに提供した「in my eyes」という曲が使用されている[4]。これとは逆に、家庭用のDance Dance Revolutionシリーズに本作シリーズで使用された曲が2曲提供され、専用のムービーも用意された。後に2曲ともアーケード版のDance Dance Revolution にも収録された。
  • 『3』のUFOエンディングでは山岡自身がメインボーカルを務めた「サイレントヒルのうた」という曲が使用されている。
  • GBA版の作成にあたりコナミは「ビジュアルノベル」の商標登録を試みた。しかし、一般的なジャンルの一つとして定着した言葉に商標を主張することでゲーム愛好家の反発を受け、さらにはLeafが先有権を持つことが明らかとなったために申請を撤回することとなる。この経緯を経て、GBA版はジャンルを「プレイノベル」として発売に踏み切った。これはビジュアルノベルと本質的に同義であり、以降の作品では使用されていない。
  • 映画版ではセントラリアの坑内火災が参考にされ、その街の様相から正に「リアルサイレントヒル」と当事話題になったが、後にゲーム版も映画版も「サイレントヒルの街はセントラリアがモデル」と一緒くたにされる様になった。当然ながらゲーム版のサイレントヒルの火災は家一軒燃えただけの小さな火災であり、開発者が影響を受けたのも上記のスティーブン・キングの『』である。
  • サイレントヒルの名前は「静岡県」に由来する。

脚注[編集]

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関連項目[編集]

  • SIREN (ゲームソフト) - シリーズ最初のサイレントヒルで主要スタッフであった外山圭一郎と佐藤直子が、SCE移籍後に手掛けた作品。本作と同じく、ホラータイプのアドベンチャーゲームである。

外部リンク[編集]