サイレントヒル3

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SILENT HILL 3
ジャンル ホラーアドベンチャー
対応機種 PlayStation 2
Microsoft Windows(日本国外)
開発元 コナミ
発売元 コナミ
人数 1人
メディア DVD-ROM 1枚
発売日 2003年7月3日
KONAMI The BEST 2004年7月1日
コナミ殿堂セレクション 2005年6月9日
対象年齢 CEROC(15才以上対象)
その他 初回生産分に、8cmシングルCD「SILENT HILL 3 Special Mini Sound Track」が同梱された。ベスト版には同梱されていない。
日本国外ではWindowsにもリリースされた。
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サイレントヒル3』は、コナミから発売されたゲームソフト。『サイレントヒル』シリーズの3作目に当たる。

ゲーム概要[編集]

シリーズ第3作。『1』とストーリーが密接に繋がっており、方向性においても恐怖と異常性を追求した同一のものとなっている。

アクション面は今までのシリーズとほぼ変わらないが、走ったり攻撃を行う事でスタミナを消費するというシステムが追加されている。スタミナが低下すると移動、攻撃速度が低下するため、戦闘時の行動に今まで以上の慎重さが求められるようになった。また、敵がダウンした際に使用できる踏み付け攻撃が即死攻撃ではなくなっている。

ビジュアル面が更に強化されており、キャラクターのモーションや表情変化もよりリアルなものとなり、裏世界のビジュアルもおぞましさを増している。ムービーシーンもプリレンダリングではなく、全てリアルタイムムービーで進行する。

『1』や『2』とは異なり、ゲームの前半は所在不明のヘザーが住んでいる町が舞台となり、ショッピングモール、地下鉄、下水道、雑居ビルなどのステージを攻略していき、ヘザーの自宅を目指す。後半はサイレントヒルが舞台であり、『2』に登場した「サウスヴェイル地区」にある「ブルックヘイヴン病院」や、『1』に登場したレイクサイド・アミューズメントパークを攻略していく。最終ステージは教団が所有する教会で、そこには『1』に登場した部屋も複数ある。

なお、2012年に公開された映画『サイレントヒル: リベレーション3D』は、ストーリーや登場人物など本作と共通する部分が多い。

ストーリー[編集]

ショッピングモールに買い物に訪れていた少女ヘザーは、休日のざわめきの中ハンバーガーショップでうたた寝をする。奇妙な悪夢から目を覚ました彼女は父への電話中、見知らぬ中年の探偵ダグラスに声をかけられる。相手にせずその場を立ち去るが、一人になったヘザーが元の場所に戻るとそこに人気はなく異様な雰囲気に包まれていた。探偵から逃れるうちにヘザーはとあるブティックへと入り込み、そこで恐ろしい怪物と遭遇する。必死で落ちていた銃の引き金を引き撃退するが、変貌した世界でヘザーはつぶやく。「私に何を思い出せというの?」何が起こっているのか想像もし得ないヘザーに、クローディアと名乗る謎の女の陰謀に巻き込まれていく。

登場人物[編集]

主要登場人物[編集]

Heather:ヘザー/女/17歳
本作の主人公。やや短気で口の悪い、どこにでもいるような少女。根は優しく、父親を慕っている。休日の買い物に訪れたショッピングモールで、不意に悪夢のような世界に足を踏み入れることになる。異常な事態に対して、怯えながらも立ち向かう気の強さも持っている。
その正体は17年前の『サイレントヒル(以下、『1』)』の事件で再び一つの存在となったアレッサとシェリルが、死ぬ間際にハリーに託した自らの生まれ変わりである。後にハリーによって再び「シェリル(Cheryl )」と名付けられたが、教団の目を欺くため、偽名である「ヘザー」を名乗らされており、ハリーに元のシェリルと同じく養子として育てられていた。
物語の中盤、ようやく自宅にたどり着くも、その直前にハリーはクローディアの傀儡「ミショナリー」に暗殺されており、復讐を決意する。ダグラスと共にクローディアを追ってサイレントヒルを訪れ、そこで徐々にアレッサやシェリルの記憶を思い出していく。
物語の終盤、異世界の最深部にてクローディアと対峙する。
ちなみに一部の地域での販売に合わせた変更点として、「モリス」というファミリーネームが記載されている。実際には「ヘザー・モリス」という名は、主人公ヘザーの声とモーションを担当した女優の名前であり、本作の日本版には「モリス」というファミリーネームは記載されていない。
Douglas :ダグラス/男/50代
初老の私立探偵。ファミリーネームは「カートランド(Cartland)」。本作における数少ないヘザーの味方。
クローディアの依頼でヘザーの周囲を調査し、二人を引き合わせようとしていたが、彼自身も悪夢の世界に巻き込まれてしまった。
ハリーが殺害された後、教団に協力してしまった罪悪感や、責任感からヘザーの復讐に協力する。物語の終盤、遊園地でクローディアと対峙するが、足の骨を折られて動けなくなり、ヘザーの帰りを待つことになる。
最後はヘザーと共にサイレントヒルから生還した。
『homecoming』劇中で入手できる新聞記事によれば、本作の事件解決後、教団の実態を世間に明るみにしたとされる。
Claudia:クローディア/女/29歳
異質な世界へと変貌したショッピングモールの中で、ヘザーが出会う謎の女性。ファミリーネームは「ウルフ(Wolf)」。度々ヘザーの前に現れ、含みのある言葉を残していく。
その正体は『教団』の『聖女派』に属する司祭で、『1』に登場したダリア・ギレスピーの後継者。
憎悪と苦痛に満ちたヘザーの心を利用して『神』を誕生させ、地上に楽園を齎そうとしている。
目的の為には手段を選ばず、ハリーの命を奪ったことを機にヘザーの敵対者となる。
幼い頃から父親であるレナードから虐待を受けており、自身と同じ様に親から虐待を受けていたアレッサを姉のように慕っていた。かつて彼女や自らが望んだ「何もない」楽園を実現しようとしており、その思想はアレッサの母ダリアの洗脳と長年の妄執によって歪みきっているが、その根底にあるのは苦しんでいる人々を救いたいという思いやりや優しさである。
ヴィンセント曰く「いかれたばあさん(ダリア・ギレスピー)の妄執に取り憑かれた女」。
最後はアグラオフォティスの力で墜児した神を経口摂取し、自ら神の母胎「聖女」となる
Vincent:ヴィンセント/男/20代中盤
異界と化した雑居ビルでヘザーと出会う青年。ファミリーネームは「スミス(Smith)」。他人を見下し、小馬鹿にするような性格。ヘザーに様々なアドバイスをして復讐の協力をするが、真意は謎に包まれている。
実は彼も『教団』に属する司祭(派閥は不明)だが、彼自身は現世における実利を求めており、楽園を実現しようとするクローディアの派閥とは対立していた。
ヘザーを言葉巧みに操り、クローディアと共倒れになることを目論む。
ヘザーや「メトラトンの印章」を利用して神を滅ぼそうとしたが、最終局面にて、クローディアに背中を刺されて致命傷を負い、更に印章を「ガラクタ」と一蹴され、トドメを刺された。
Harold(Harry)Mason:ハリー・メイソン/男/49歳
『1』の主人公。ヘザーの義理の父親であるが、二人の絆は実の親子のように深い。『1』の事件の後、教団から身を隠すためにヘザーと共にポートランドへ移住したが、強盗に扮して追跡してきた教団信者を殺害してしまい、再び引っ越した。
物語の中盤、ヘザーが自宅に辿り着く前にクローディアの傀儡である怪物「ミショナリー」によって暗殺されてしまう
ヘザーの出生について書かれた手記を携帯していたらしく、彼の死後にヘザーの手に渡った。ヘザーはこの手記から記憶を本格的に思い出していく他、『1』をプレイしたことがないプレイヤーに対する解説の役割も果たす。
遊園地や教会では、『1』のセーブポイントであるメモスタンドに彼が書き遺したメモを実際に読むことができるほか、彼の葛藤や苦悩が記された日記も読める。
また、雑居ビルでは前々作における彼のとある台詞を聞ける。
最終局面では、彼のとある遺品が神を倒す決め手となり、死後も娘を守り続けた。
Leonard Wolf:レナード・ウルフ/男/年齢不詳
ブルックヘイヴン病院の患者の一人で、クローディアの父親。正義感が強いが選民思想の持ち主。
彼もまた教団の信者だが、「神の力で楽園を築く人間は選ばれるべき」という思想を持ち、全人類に救いをもたらそうとするクローディアに強い敵愾心を抱いている。また、「メトラトンの印章」が刻まれたタリスマンを守ろうとしている。
実はかつてクローディアが行った儀式によって異形の怪物へと成れ果てており、その為地下に監禁されていた。
病院内にある電話機でヘザーに助けを求め、裏世界への入口を教える。
物語の中盤、病院の下水道で遂にヘザーと合流するが、彼女が教団の信者ではないことを知ると「印章」を奪いに来たと勘違いして激怒し、その姿を現す。
ヘザーとの死闘の末に死亡し、タリスマンを奪われた。
Leonard:レナード(クリーチャー)
病院裏世界の下水道に潜むクローディアの父親レナードが異形と化した姿。当初はヘザーと理性的に会話していたが、彼女が教団のメンバーでない事を知ると激怒して姿を現した。大きめの人型クリーチャーで、先端が棘となった長い腕を振り回して攻撃してくる他、水中を素早く自在に泳ぎまわる。
Alessa Gillespie:アレッサ・ギレスピー/女/享年14
ヘザーの前世であり、母親であり、姉である少女。『1』『ゼロ』のキーパーソン。2歳年下のクローディアとは幼馴染みの仲であり、彼女からは姉の様に慕われていた。『1』の終盤、母ダリアの儀式により不完全な神へと変貌してしまうが、ハリーによって倒され、自らの転生である赤子(後のヘザー)をハリーに託して死亡した。本作では記憶や妄執として度々登場する他、妄執が具現化したクリーチャー「メモリーオブアレッサ」としてヘザーと対峙する。
また、ヘザーは物語の進行と共に彼女の記憶を思い出していき、終盤ではヘザーが「アレッサとして」クローディアと会話する場面もある。
アレッサが小学生だった当時、担任のK・ゴードンの日記によると、家庭では母から虐待を、小学校ではクラスメイトからのいじめを受けていたらしい。
Memory of Alessa:メモリーオブアレッサ
遊園地のメリーゴーラウンドで出現するヘザーに酷似したクリーチャー。髪の色はアレッサと同様に黒である。最初はナイフを持って現れるが、倒されるたびに復活し、ハンドガン、鉄パイプ、サブマシンガンに武器を持ち替えて連戦を挑んでくる強敵。その実体は17年前に分離していたアレッサのもう一つの心と、その場所にこびりついた「アレッサの妄執」から生まれたクリーチャーである。「ヘザーに自分と同じ苦しみを味わわせたくない」という優しい感情を持つが故にヘザーを殺害し、運命から解き放とうとしている。
ヴァルティエル(Valtiel)
物語に度々出現する怪人。白い貫頭衣、ブーツ、手袋等、前作に登場した三角頭と酷似した服装をしている。目は無く、側頭部に口があり、黄色い皮で頭部全体が覆われている。作中では裏世界の外側でハンドルを回し続けるだけで敵としてヘザーと戦闘することはない。ハンドルを回すのは輪廻転生を表しており、ヘザー自身の運命を暗示している。「神」が宿る「聖女」を監視する役目を持つ天使であり、処刑人。ヘザーが力尽きるとその死体を回収しに現れる。また、『サイレントヒル2』における赤い三角頭と同様に、他のクリーチャーを処刑する場面がある。
ショッピングモールで初登場して以降、度々ヘザーの前に姿を見せ、物語が終盤に近付くにつれて登場する頻度が高くなってゆく。物語の最終局面でクローディアが強引に「聖女」となった直後、神の出産を手助けし、それが最後の登場となった。『サイレントヒル2』の三角頭や『サイレントヒル』や本作に登場した教団の白い司祭服のモチーフとなったクリーチャーであり、服装に類似点が見られるのはそのためである。
尚、『サイレントヒル4 ザ・ルーム』では、ウォルターの潜在意識に侵入し、彼を操った。

名前のみ登場・その他の人物[編集]

Stanley Coleman:スタンレー・コールマン/男/年齢不詳
ブルックヘイブン病院にて、ヘザーの行く先々に彼女への狂信的で一方的な愛を記した日記と赤い服の人形を残した人物。ヘザーと遭遇する前にレナードによって殺害されるため、容貌は最後まで不明。レナードと同じく病院の精神病患者である。
恐らく、レナードと同じく教団の信者であると思われる。
Lisa Garland:リサ・ガーランド/女/享年23
アレッサの看護を任されていた看護婦。前々作『サイレントヒル』の登場人物。既に故人だが、ヘザーの回想に登場する他、病院の裏世界にも現れる。また、クリーチャーであるナースは、彼女のイメージから生まれた存在である。
Cheryl Mason:シェリル・メイソン/女/享年7
アレッサと同じくヘザーの前世である少女。ハリーの養女であったが、前々作においてアレッサと融合し、アレッサと運命を共にした。ショッピングモールで記憶として登場する。
Dharia Gillespie:ダリア・ギレスピー/女/享年46
アレッサの実母。前々作の終盤、早産した不完全な神の攻撃を受けて死亡した。本作ではハリーのメモやヴィンセントの言動に何度も名前が登場する。また、クローディアに歪んだ思想を植え付けた張本人であり、本作の間接的な元凶となっている。
ジョセフ・シュライバー
名前のみ登場するフリー・ジャーナリスト。本作では彼の書いた記事を見ることが出来る。『4』に登場するキーパーソン。
K.ゴードン
『1』に名前のみ登場したミドウィッチ小学校の教師。本作では彼が担任を務めたと思われる教室、彼が書いた文書が登場する。
ロジャー・ウィドマーク
サイレントヒルの観光雑誌の編集者。『サイレントヒル2』でも彼が書いた記事を見ることができる。
聖ジェニファー
教団が管理する教会の絵画に描かれた聖人。『2』にも彼女の像が登場する。

クリーチャー[編集]

クローサー(Closer)
ヘザーが最初に遭遇する、大きな体躯を持つ人型クリーチャー。『サイレントヒル2』で登場したマンダリンが地上に上がった姿とされる。攻撃方法は異様に長い両腕によるパンチであり、左腕には刃が仕込まれている。動作は鈍いが刃の威力は非常に高く、防御力も高い。ゲームが進行するにつれて強力な個体が現れるようになり、教会に出現するものに至っては体力の回復能力まで有している。名前は「近づく者」の意。
ダブルヘッド(Double Head)
頭が左右に割れている、全身に包帯を巻いた犬型クリーチャー。噛み付いて攻撃してくるほか、遠吠えで辺りにいる仲間を呼ぶことがある。動きが非常に素早いため、打撃系武器では倒すことは難しい。肉が好物なので、ビーフジャーキーで陽動が可能である。
ペンデュラム(Pendulum)
首と両腕が無い人間の上半身のような形をしたクリーチャー。首のあるべき部分からは刃を生やし、肩からは剣のような長い爪を生やしている。金切り音を出し、身体を回転させながら空中を浮遊する。攻撃に対して反撃する性質があり、その際は高速で突進してくるため回避は困難である。空中に浮いているため攻撃が当たりにくく、特に打撃系武器は攻撃をヒットさせること自体が難しい。体力も高いため、非常に厄介なクリーチャーである。名前は「振り子」の意。
ナムボディ(Numb Body)
死肉のような皮膚をした胴体と足だけのクリーチャー。常に不気味な鳴き声を発しており、まれに大型の個体も存在する。攻撃方法は体当たり。ある程度の知能が備わっていると思われ、攻撃をバックステップで避けることがある。クリーチャーの中では弱い部類に入るが、集団で行動することが多いため危険な場合もある。名前は「麻痺した身体」の意。
インセインキャンサー(Insane Cancer)
肉塊のような醜悪な姿の人型クリーチャー。普段は地面にうずくまっているが、ヘザーと隣接したり、攻撃を受けると襲い掛かってくる。ある程度歩き回ると疲弊したのか地面に腰を降ろし、そのまま寝てしまう。外見とは裏腹に攻撃、移動速度は早い。体力が極めて高いうえにダメージを回復する特性を持つが、電流に弱いらしく、スタンガンで攻撃すれば通常の5〜6倍のダメージを与える事が出来る。名前は「気の触れた」の意。
スラーパー(Slurper)
床を這いずり回るクリーチャー。腕は肥大化し、革の袋で覆われている。物音に敏感に反応する性質を持ち、集団で出現することが多い。銃器で戦う場合は囲まれやすく、袋叩きにされることもある。また、常に床を這っているので攻撃がヒットしにくい。攻撃も早く、死んだふりをすることもある。ダブルヘッドと同様に肉に対して強い執着を持つため、ビーフジャーキーで陽動することが可能である。名前は「ズルズルと吸い込む者」の意。
ナース(Nurse)
サイレントヒルの病院で登場する人型クリーチャー。うなだれており、病院の廊下を不気味に徘徊する。シリーズ恒例のクリーチャーであるが、前作のバブルヘッドナースと同じく鉄パイプを持った個体の他に、拳銃を持ったタイプも登場する。また、他作品では異形の頭部が最大の特徴であるが、本作のナースは目を瞑っている黒髪の美女で、シリーズのナース型クリーチャーの中では最も人間らしい外見であるが、全員が同じ顔である。攻撃速度は速く、複数体で出現することが多いので、囲まれた場合は大きなダメージを受ける。特に拳銃での攻撃はガードできず、ダメージが大きい。『1』に登場したリサに対するイメージから生まれた存在。
スクレイパー(Scraper)
教会に出現するトンファーを装備した人型クリーチャー。ボスクリーチャーであるミショナリーの量産型のような存在。移動・攻撃ともに速く、正面からの銃撃をガードする特性を持つため、通常クリーチャーの中では特に手ごわい存在と言える。名前は「擦る(引っ掻く)者」の意。
ミショナリーに酷似している事から、ハリーの死のイメージから生まれたと思われる。

特殊なクリーチャー[編集]

ヴァルティエル(Valtiel)
上記を参照。
ウサギのロビー(Robby the Rabbit)
レイクサイドアミューズメントパークのマスコットキャラクター。ピンク色のデフォルメされたウサギのキャラクターで、口の回りが血にまみれている。クリーチャーとして登場することはないが、遊園地内の至るところに着ぐるみが転がっている。
『サイレントヒル4』や『ホームカミング』、『ブックオブメモリーズ』、『リベレーションズ3D』では人形として登場する他、『4』の公式サイトの案内人を務める。
『アーケード版』では遂にクリーチャーとして登場する。
水中の怪物
地下道のプールに登場するクリーチャー。正式名称は不明だが、作中では「水中の怪物」と呼ばれている。全身は見えず、触手のようなものだけが登場する。何もせずにプール中央の橋を渡ろうとすると出現し、ヘザーを引きずり込んでゲームオーバーになる。ムービー中のイベントとして登場するため、こちらから攻撃することも回避することも不可能だが、あるアイテムを使う事で撃退できる。
通常の方法では倒せないという特徴やその外見は、前々作に登場したクリーチャー、ブラッドサッカーに酷似している。
グラトン(Glutton)
裏世界の雑居ビルで登場するクリーチャー。絵本に登場する怪物が、裏世界の力を受けて実体化したもの。絵本の中では人間を捕食する怪物として描写されているが、実際には攻撃を仕掛けてくることは無く、通路を塞ぐ障害物のような存在である。あらゆる攻撃が通用しないが、特殊な方法で倒すことができる。名前は「暴食家」の意。
赤い光
お化け屋敷に登場する正式名称不詳の敵で、赤い霧のような外見である。狭い通路で執拗にヘザーを追跡し、追い付かれたら即死する。『ダウンプア』にも似た敵「ボイド」が現れる。

ボス[編集]

スプリットワーム(Split Worm)
ショッピングモールの地下で待ち受ける、硬い皮膚に覆われた巨大なワーム状のクリーチャー。頭部が縦に裂け、中には人のような口がある。『1』に登場したスプリットヘッドに似た、又は同一の存在である。外皮が非常に硬いため、口部以外への攻撃は一切受け付けない。威力の高い噛み付きで攻撃してくるほか、身体を床に打ち付けて振動を発生させ、ヘザーを行動不能にする能力も有している。また、難易度HARDでは振動で怯んだヘザーに特殊な噛み付き攻撃を繰り出し、即死させてしまう。
ミショナリー(Missionary)
貫頭衣を着て頭に袋を被っている怪人。伸縮自在の刃付きトンファーを両手に持ち、顔が膨張し奇妙に痙攣している。音と光に敏感であり、銃撃をトンファーで防御する等、常人の身体能力をはるかに凌駕した能力を持つ。その実体はクローディアの力によって変貌した教団の信者であり、名前は「宣教師」の意。その呼び名から、元は教団の宣教師であったと推測できるが、詳細は不明。
クローディアの傀儡であり、彼女の命令でハリーを暗殺したが、アパートの屋上でヘザーと対峙し、戦闘の末に死亡した。
レナード(Leonard)
上記を参照。
メモリーオブアレッサ(Memory of Alessa)
上記を参照。
ゴッド/神(The God)
クローディアによって無理やり生み出された神であり本作の最終ボス。前々作の最終ボスであるインキュバスと外見が似ているが、身体は大きいものの痩せこけた姿をしており、下半身は未熟なままである。クローディアが抱く神のイメージであるアレッサに似た顔立ちをしており、火災でその身を焼かれたアレッサのイメージを反映している為に炎を操る能力を持つ。部屋中を火の海にして攻撃するほか、近づくと巨大な両腕を振り回して反撃してくる。

武器[編集]

ハンドガン
物語開始直後のイベントで入手できる一般的な拳銃。威力は低いが弾薬の入手数は多い。移動しながら攻撃することも可能である。
ショットガン
地下鉄内で入手できる狩猟用の散弾銃。威力は高いが弾薬の入手数は少ない。1発の弾丸が18個に拡散するため、相手との距離が近いほど威力が上がり、逆に距離が離れると複数の敵に命中するという特徴がある。
サブマシンガン
サイレントヒルの病院で入手できる短機関銃。1発分の威力は低く、弾薬の入手数も極めて少ない。その代わり毎秒15発のフルオート連射が可能であり、連続して命中させれば敵を無抵抗のまま葬ることが可能。
スタンガン
ヘザーの自室から入手できる護身用武器。威力はやや高く、バッテリー(弾薬)の入手数は極めて少ない。武器の性質上リーチが非常に短く、敵と接触していないと攻撃をヒットさせることはできない。ただし、敵によって威力は異なり、ナースやインセインキャンサーのような人型クリーチャーに対しては大きなダメージを与えることができる。また、攻撃をヒットさせると高確率で相手を気絶させることができる。
ナイフ
ヘザーが最初から所有している護身用武器。威力は非常に低く、リーチも極めて短い。移動しながら攻撃することも可能である。しかし、相手にかなり接近する必要があり、倒すのにも時間がかかるため、実用性は皆無である。
鉄パイプ
ショッピングモールで入手できるシリーズ恒例の武器。威力は中程度でリーチは長い。移動しながら攻撃することも可能である。ナムボディ等の動きが遅く、打撃攻撃しか行わないクリーチャーであれば、アイテムを消費せずノーダメージで敵を倒せるのが長所である。ハンドガンより攻撃力は高い。
モール
下水道の一室で入手できる武器であり、いわゆるモーニングスター。リーチは長いが、攻撃モーションが極端に遅いという致命的な弱点を持つ。命中部位によって攻撃性能が変化するという特徴を持ち、先端の鉄球部分を命中させると大抵の敵を一撃でダウンさせる事が可能だが、柄の部分の攻撃力は鉄パイプより劣る。
日本刀
雑居ビルの美術商らしき画廊の物置で入手できる刃渡り60センチの切れ味の鋭い脇差[1]。威力が高く、リーチも長い上に攻撃時の隙も少ない為、打撃武器の中では最も実用性が高い。
ビームセーバー
隠し武器の一つで、クリア時のプレイング評価で敵の打撃殺害数が射撃殺害数を上回ると出現する。刃がレーザーになっている剣であり、ショッピングモールの廊下で入手できる。威力が非常に高くリーチはやや長い。武器の性質上ビームの刃を形成するのに一瞬時間を要するので、構えから攻撃するまでに時間がかかる欠点を持つ。敵から攻撃を受けると刃が消えてしまうので、集団戦には不向きな武器である。
本武器の元ネタはライトセーバーではなく『宇宙刑事ギャバン』のレーザーブレードであり、ビーム刃形成時の構えはそれに準じたものになっている。
火炎放射器
隠し武器の一つで、クリア時のプレイング評価で敵の射撃殺害数が打撃殺害数を上回ると出現する。無限に炎を放射する武器であり、ショッピングモールで入手できる。威力は低くリーチはやや短い。攻撃が複数回ヒットするという特徴がある。
また、さらに条件を満たすとリーチを伸ばす事ができる。
無限サブマシンガン
隠し武器であり、ラスボスを打撃武器で倒すと出現する。弾薬を必要としないサブマシンガンであり、ショッピングモールの裏路地で入手できる。威力や連射性能は通常のサブマシンガンと同様だが、残弾数を気にせず無制限に連射する事が出来る為、非常に有能な武器である。
ヘザービーム
隠し武器の一つで、初プレイ時から計算してクリーチャーを倒した数が333体を超えると次回の周から使用可能になる。武器を装備していない状態で攻撃ボタンを押すと、ヘザー自身の眼から発射される光線であり、レーザーのように直線上に発射する種類と、相手を追跡するホーミングビームの2種類のビームがある。弾薬などは消費しない代わりにスタミナを消耗するため、連続して使用すると息切れ状態になり、最終的にはビームが発射できなくなる。また、鏡のある部屋では使用できない。
セクシービーム
隠し武器の一つで、ヘザービーム使用可能条件を満たし、武器を装備しない状態でコスチューム「プリンセスハート」を装備すると使用可能。
ヘザービームの強化版であり、攻撃力が高くなったほか、ホーミング弾は一度に8発発射されるようになる。
金のパイプ
隠し武器の一つで、2周目以降に出現。
金色に輝くパイプであり、下水道の一室で入手できる。鉄パイプと性能は一緒であるため、コレクター向きのアイテムと言える。
銀のパイプ
銀色に光るパイプであり、下水道の一室で入手できる。
金のパイプと同時に入手でき、性能も同一である。

アイテム[編集]

栄養ドリンク
シリーズ恒例の消費アイテム。体力を25%回復するうえ、本作からはスタミナを回復するという効果も追加された。
救急キット
体力を50%回復するが、代わりにスタミナは一切回復しない。
アンプル
体力、スタミナを全て回復する上に、使用後3分間はスタミナを消費しなくなる。
ライト
暗闇を照らす懐中電灯。『1』『2』と同様に、胸ポケットに装着する。
携帯ラジオ
クリーチャーが近く居るとノイズを発するが、本作では敵が近くに存在する場合、BGMが流れるため、存在意義が薄れている。
サマエルの印章
悪魔を召喚する紋章。『1』にも名前が登場した。本作ではヘザーの行く先々に描かれ、セーブポイントとして機能する。
メトラトンの印章
『1』にて、アレッサが町の各所に描いていた神を滅す紋章。レナード・ウルフが守っていた。
アグラオフォティス
魔除けの赤い薬品。『1』では液体だったが、本作ではヘザーのペンダントに錠剤として入っていた。
サイレンサー
銃器に装着する部品であり、建設中のビルの最上階で入手できる。ハンドガンとサブマシンガンに装着可能である。発射音が小さくなるので敵に発見されにくくなる。クリーチャーの中には銃弾をガードするものもいるが、サイレンサーを使用することでガードされにくくなるという隠れた利点がある。ただし、装着すると銃器の威力が若干下がるという欠点がある。
防弾チョッキ
裏世界のショッピングモールで入手できるアイテムであり、装備することでダメージが85%に軽減される。また、装備状態でガードに成功するとダメージを全く受けなくなるという長所を持つ。ただし装備中は移動速度が遅くなるため、戦闘を避けたい場合は外さないと逆に危険になる。
香水
サイレントヒルの病院で入手できる不思議な香りがする香水。装備すると敵に気付かれやすくなるトラップアイテムである。

コスチューム変更[編集]

本編クリア後、「Extra Costume」というメニューがタイトルに追加される。このメニューを選択し、ゲーム中に入手したパスワードを入力することで、次回のNew Gameプレイでヘザーが着用する服装を変更できるようになる。入手したコスチュームはアイテムとしてゲーム開始から所持しており、メニュー画面でいつでも変更することができる。

  • 服装は全部で26種類存在する。
  • Tシャツを選択した場合は、下半身はジーンズになる。中には、過去の作品を彷彿させるデザインのシャツも存在する。
  • コスチューム変更の衣装は基本的にTシャツだが、中には『魔法少女プリンセスハート』という特別な衣装が存在する。この衣装に着用する時に変身の演出がある。
  • 主要の登場人物であるダグラスのコスチューム変更もできるようになっている。

雑記[編集]

コナミが2009年に発売した恋愛シミュレーションゲーム『ときめきメモリアル4』では、同作のヒロイン・大倉都子の攻略過程を進めると、本作に登場するうさぎの着ぐるみ・ロビーがモデルになった「うさぎさん」というキャラクターが登場する(声を演じているのは都子役の福圓美里)。これは『ときめきメモリアル4』のキャラクターデザインを担当したデザイナーの大塚あきらが本作の大ファンで、『サイレントヒル』の開発スタッフにロビーの登場の交渉をしたことで実現した(『ときめきメモリアル4 オフィシャルイラストレーションズ』112ページより)。

ただし、ゲームで使用されているグラフィックは本作のものと異なり、本作の開発スタッフがロビーのデザインをアレンジしたものが使用されている。そのため、耳が尖っている・眉毛がない・右目にボタンが付いているなどの違いがある。ロビーと同じく一人称は「ボク」であり、言葉遣いが非常に悪く主人公を「セニョール」や「おめー」と呼ぶ。このうさぎとのバトルに勝利すると(バトルの敵キャラクターとしては最強で、武器として本シリーズの象徴といえる鉄パイプを使用する)、「ノイズの聞こえるラジオ」・「謎の三角帽子」など、本作を連想させるアイテムを入手することが出来る。

関連項目[編集]

メインタイトル
映画
キャラクター

脚注[編集]

  1. ^ 入手場所には本差と思しき一回り長めの刀も一緒に置かれているが、こちらは入手不可能(ヘザーいわく「一つあれば十分」)。