サイレントヒル2

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SILENT HILL 2
ジャンル ホラーアドベンチャー
対応機種 PlayStation 2
開発元 コナミ
発売元 コナミ
人数 1人
メディア DVD-ROM 1枚
発売日 2001年9月27日
対象年齢 CEROC(15才以上対象)
ESRB: Mature
OFLC: MA15+
BBFC: 15
PEGI: 16+
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サイレントヒル2』 (SILENT HILL 2) は、2001年にコナミデジタルエンタテインメントが発売したコンピューターゲーム

ゲーム概要[編集]

サイレントヒル』シリーズの第2作目であり、前作を踏襲した3人称視点のホラーアドベンチャー

新世代機となった事でグラフィック等の質は大幅に向上しているが、基本的なシステム、操作感は前作とほぼ同じである。戦闘システムも共通しているが、敵の攻撃を防御してダメージを軽減するガードが可能になった。また、ゲームスタート時に戦闘難易度、謎解き難易度が変更可能になった。

本作の舞台はトルーカ湖南岸の簡素な住宅地であるサウスヴェイル (SouthVale)地区であり、前作の舞台となったトルーカ湖北岸を訪れる事は出来ない。登場人物やストーリーに関しても前作とのつながりは薄い。

2002年には、完全版にあたる『最期の詩』が発売された(後述)。

ストーリー[編集]

3年前に死んだはずの妻メアリーから「思い出のあの場所であなたを待っている……」という内容の手紙を受け取ったジェイムス・サンダーランドは、半信半疑ながら彼女と再会しようと、かつて新婚旅行に訪れた観光地サイレントヒルを訪れた。しかし町は深い霧に包まれ、おぞましいクリーチャーが徘徊するゴーストタウンと化していた。虚ろな雰囲気の女性アンジェラ、不審な言動を見せる青年エディー、メアリーの友達と名乗る少女ローラ、そしてメアリーと瓜二つな女性マリアとの出会いを経て、かつて宿泊したレイクサイドホテルへと辿り着いたジェイムズは、そこで自らが記憶の底の封じ込めていた「真実」に辿り着く。

登場人物[編集]

主要登場人物[編集]

James Sunderland:ジェイムス・サンダーランド/白人男性/29歳
声優- Guy Cihi
本作の主人公であると同時に、物語における最大のキーパーソン。髪と瞳は茶色。小さな会社の事務員。物静かであまりお喋りが好きではない内向的な性格。妻のメアリー曰く「短気でぶっきらぼうだけど、優しい」。3年前に妻を亡くし、精神的に疲労している。
メアリーからの手紙が届いた事を機に「思い出の地」であるサイレントヒルを訪れ、真相を探る。
メアリーに対しては常軌を逸した執着心を抱いており、どんな事態に遭遇してもメアリーの捜索を諦めず、その為には手段を選ばない一面もある[1]
実はメアリーを殺害した張本人であり、介護疲れの末に犯行に及んだ。その後、自殺のためにサイレントヒルを訪れたが、サイレントヒルに宿る「」の影響から記憶が改変された。そのため、メアリーが三年前に病死したことや、メアリーから手紙が届いたというのは現実ではない。
サイレントヒルでは手紙の内容を、端から見れば明らかに異常なまでに盲信しつつ、妻との思い出の場所であるホテルを目指す。その過程で自らの潜在意識が形を成した異世界をさまようこととなり、そこで現実逃避の産物であるマリアや、逆に現実を直視させようとする自罰意識の産物である三角頭と度々遭遇する。
そして、ようやくホテルに辿り着くが、妻と泊まった部屋312号室にて自分の罪を思い出す。
最終局面にて、現実を直視できる強さを身に付け、自らの歪んだ願望から生み出された三角頭とマリアにそれぞれ「もう要らない」と告げ、両者と対峙し、決着をつける。
エンディングによってはローラやマリアと共にサイレントヒルを去るが、本作とストーリー上で繋がりのある『4』ではトルーカ湖で入水自殺するルートが公式とされている。
なお、『サイレントヒル4』には父親のフランク・サンダーランドが登場する。
Maria:マリア/白人女性/25歳(?)
声優 -Monica Hogan
本作のヒロイン的存在で、サブシナリオ「Born From A Wish」の主人公。ジェイムスの亡き妻メアリーにそっくりな女性。しかし、服装や髪型、そして性格や雰囲気はメアリーとは大きく異なる。公園でジェイムスと出会い、亡き妻を探す彼に興味を持って同行する。
非常に外向的な性格で、ジェイムズに対しては好意的な発言を行う一方で我儘な態度を見せ、ローラに対しては強い関心を寄せている他、ジェイムスとメアリーしか知り得ない思い出話をすることもある。
また、三角頭から執拗に命を狙われ「何度も」殺されるが、その度に傷一つない姿で復活し、ジェイムスの前に現れる。
その正体はサブシナリオのタイトル通り、ジェイムスの願いから生み出された存在であり、何度も三角頭に殺害されるのはジェイムスの自罰意識に由来する。
クリーチャーと同じ成り立ちながら、人間としての自我をもち、独自の行動も行える他、自らがジェイムスの願望によって生み出された存在であることを自覚している。
最後は現実を直視できるようになったジェイムスに三角頭共々「もう要らない」と切り捨てられ、異形のクリーチャーへと成れ果ててしまった。
ただし、とあるエンディングに限り、ジェイムスと共にサイレントヒルを立ち去る。
Angela Orosco:アンジェラ・オラスコ/白人女性/19歳
声優-Donna Burke
黒髪に黒い瞳。墓地で出会う、どこかかげりのある女性。母親を探すためにサイレントヒルを訪れたらしい。父親に対して強い恐怖と憎悪を抱いており、自殺を示唆する言動を繰り返す。ジェイムスがサイレントヒルで最初に出会う人物。
実は父親から性的暴力を日常的に受けており、サイレントヒルに来る以前に父親を包丁で刺殺している。
彼女には炎や肉片などで構成された「裏世界」が見えており、作中では数回、ジェイムスの裏世界と交わっている。迷宮通路では彼女のトラウマから生まれたクリーチャー「アブストラクトダディ」に襲われるが、ジェイムスに助けられた。最後はホテルでジェイムスと会話した後、自殺する場所を探して行方不明となる。
Eddie Dombrowski:エディー・ドンブラウスキー/白人男性/23歳
声優-David Schaufele
金髪に灰色の瞳。行動が鈍くお人好しで、これといった取り柄もない肥満体型の青年。職業はガソリンスタンドのアルバイト。「ウッドサイド・アパート」でジェイムスと出会う。
いじめを受けたトラウマから他人へのコンプレックスを抱いており、自分が傷つけられそうになると急に卑屈になる。元々悪い人間ではなく、他人の為に行動することを厭わない人物だが、サイレントヒルに宿る力に影響され徐々にその言動は狂気に染まっていく。
実は日常的に執拗ないじめを受けており、犬が自分に吠えてきた事を皮切りに怒りが爆発、犬を射殺し、飼い主の足にも銃撃してサイレントヒルに逃げてきた。彼の「裏世界」では、怪物ではなく自分を罵る人間達が見えており、それらを拳銃で殺害していたが、最後はジェイムスの「狂ったのか」という発言に逆上し、ジェイムスに襲い掛かるも返り討ちに遭い、死亡した。
敵としてのエディー
凶暴な本性を現し、ジェイムズに襲い掛かってきたエディー。クリーチャーではなく正真正銘の人間であるが、他の大多数のクリーチャーよりも遥かに強力な敵として立ちはだかる。 迷宮通路内の冷凍倉庫にて二度に渡って交戦する事になる。
高威力のリボルバー拳銃で武装しており、倉庫内に吊るされた肉塊に身を隠しながら射撃してくる他、素手で殴りかかってくる。
作中で敵として立ちはだかる唯一の人間である。
Laura:ローラ/白人女性/8歳
声優- Jakey Breckenridge[2]
金の髪、青い瞳。時折、ジェイムスの前に姿を見せては勝手な行動を取って消えていく少女。両親はおらず、福祉施設で育てられている孤児院生。
ジェイムスに対して敵意を持っており、一方でメアリーとの交友を仄めかす。
生意気かつ悪戯好きな性格で、怪物が徘徊しているはずの市内を平然と歩き回り、様々な悪戯でジェイムスを翻弄する。
実は心に闇がない為、サイレントヒルを徘徊する怪物や裏世界等は見えておらず、彼女にとっては単なる寂れたリゾートの町である。
一年前に病院で知り合ったメアリーを母親のように慕っており、彼女に会うためにサイレントヒルへとやって来たが、最終的な消息は不明である。
エンディングによっては、ジェイムスと共にサイレントヒルを立ち去る。
Mary Shepherd Sunderland:メアリー・シェパード・サンダーランド/白人女性/25歳
ジェイムスの妻兼主婦。故人。長い闘病生活の末、3年前に病死したはずだが、突然ジェイムズに手紙を送ってきた。彼女に会うことがこのゲームの目的である。
末期の頃は病や薬物の影響で顔が醜く歪み、その事に対する絶望や死にたくないという思い、苛立ちからジェイムスに辛く当たっていた。また、ジェイムスもそんな彼女を見ているのが辛くなっていき、感情のすれ違いと精神疲労の末、メアリーを殺害した。そのため、三年前に死んだことや、手紙が届いたことは現実ではない。
エンディングでは彼女が病床の中で書き残した「最後の詩」が読み上げられる。

サブシナリオの登場人物[編集]

[最期の詞]に追加された、サブシナリオに登場する人物について記述する。

Ernest Baldwin:アーネスト・ボールドウィン
声優-Ward E. Sexton
マリアが迷い込んだ家(館)に住んでいる住人。死んだ娘の手紙をマリアが見つけたのをきっかけに、マリアにある物を探してくれるよう依頼する。
決して姿を現さず、彼の館は幽霊屋敷と呼ばれている。
マリアやジェイムスについての秘密を知っているような発言をしている。
Amy Baldwin:エイミー・ボールドウィン
声優-Florence Minowa
アーネストの娘。不慮の事故(転落)により、7歳で死亡した。
屋根裏に父へのプレゼントを隠しており、マリアに父へ渡すよう頼んだ。

名前のみ登場する人物[編集]

ウォルター・サリバン
連続殺人犯。享年24歳。『4』のキーパーソンであり、本作では何度も名前が登場する。また、彼が投獄されていたと推測できる独房に入れる。
ビリー&ミリアム・ロケイン兄妹
名前のみ登場する、サイレントヒルに住む幼い双子の兄妹。ウォルターにより斧で惨殺された。『4』ではクリーチャーとして登場する。
赤い悪魔(ジミー・ストーン)
ウォルター・サリバンについて記された記事内で、ウォルターが恐れていたとされる存在。その正体は、「カルト教団」の「ヴァルティエル派」における中心人物、「ジミー・ストーン」であることが『サイレントヒル4』にて明らかとなる。『4』では最初に遭遇するゴーストとして登場する。
ブルックヘイヴン病院の院長
ジェイムスに宛てた手紙を残したブルックヘイヴン病院の院長。資料館の「穴」を封印した。
ジャック・デーヴィス
ジョセフ・バーキン
ジョシュア・ルイス
ブルックヘイヴン病院の患者達。彼らの書き残したメモや日記を数多く見ることが出来、攻略のヒントとなる。
三人とも、頭文字がジェイムスとおなじく「J」である。
ロジャー・ウィドマーク
サイレントヒルの観光雑誌の編集者。『サイレントヒル3』にも名前が登場する。
ジェニファー・キャロル
教団の創設に貢献したとされる女性。公園に彼女の像がある。『サイレントヒル3』に登場する絵画では「聖ジェニファー」と、聖人として描かれている。
レイチェル
ローラの台詞に登場する、メアリーの看護を担当していた看護婦。メアリーがローラへ宛てた手紙を預かっていたがローラに盗まれた。『サイレントヒル4』では彼女の部屋を実際に探索できる。
トーマス・オラスコ
アンジェラの父親。写真や新聞記事に登場する。アンジェラに対し、性的な虐待を与えていたと推測でき、業を煮やしたアンジェラによって刺殺されている。

クリーチャー[編集]

ジェイムスの潜在意識がサイレントヒルの力によって具現化したもの。そのほとんどはジェイムスにしか見えず、また、ジェイムスにしか危害を加えない。そのほとんどが無数に存在する。

Lying Figure:ライングフィギュア
名称は「横たわる形」の意。小説版ではジェイムスに「クネクネ」と呼ばれ、強い嫌悪感と殺意を向けられる。ジェイムスが最初に遭遇するクリーチャー。両腕を拘束された人間が、頭から前身をゴム状のもので覆われた形態をしている。また、体のあちこちに裂け目があり、頭部と思われる部位にはチャックのようなものまである。足は厚底のブーツを履いた様な形状で、機械の様な音を発しながらもがくように徘徊する。体の裂け目からガードで防げない毒霧を噴霧して攻撃してくる。倒れて横たわった状態だと高速で這いずりながら移動する。もがくように移動しているのは、ジェイムスの苦悩が投影されているため。
あらゆる場所に無数に存在する。
アパートでは三角頭に処刑された。
Creeper:クリーパー
名称は「這いずるもの」の意。小説版には登場しない。小さい昆虫のようなクリーチャー。同様の名前で『サイレントヒル』にも登場しているが小型化し、挙動は変化している。前作における異世界化の影響で現れたクリーチャーであり、ジェイムスの思念とは関係が薄い。とある場所に大量に現れる。
Mannequin:マネキン
名称の由来はマネキン人形から。小説版ではジェイムスに「マネキンもどき」と呼ばれる。アパートでライトを入手したのを機に出現するクリーチャー。マネキンの様な下半身と、下半身と同じ形状の上半身を持つ。普段は本物のマネキンの様に動かず、動き出すまではラジオのノイズも鳴らない。ジェイムスが近づくと襲い掛かってくるが、動きは遅い。非生命体的な外見だが、攻撃を受けると悲鳴を挙げ、血を流す。ジェイムスの性的衝動が形になった物。あらゆる場所に無数に存在する。
アパートで二体が三角頭に処刑された。
Bubble head Nurse:バブルヘッドナース
名称は「水膨れ頭の看護婦」の意。病院で登場する雌の人型クリーチャー。最大の特徴である頭部は顔の両脇にヒレのようなものがあり、すっぽりとコンドームの様な膜に包まれた異様な外見で、苦しそうに顔を震わせている。体型はグラマラスで、胸元が大きく開き、スカートが非常に短い扇情的な女性用看護師制服(ナース服)に似た服を着ている他、ナースキャップやゴム手袋も着用している。所持する武器は排気管等から引きちぎった鉄パイプで、ジェイムスを発見するとパイプを振り回し、うめき声をあげながら近付いていく。その攻撃動作は素早く、回避やガードが難しい。ダメージを受けダウンすると、だだをこねる様にのたうち回る。
集団で登場することが多く、病院の探索後は町中を徘徊する様になる。投薬で顔が歪んだ患者と看護婦のイメージが融合した存在。二種類存在する。小説版では人間に近い形態故にジェイムスはとどめを躊躇う。また、その苦しむ様子から憐れみの感情を抱かせた。
タイプA
肌や服が白っぽく、口に相当する場所には本作のセーブポイントを彷彿させる赤い正方形のマスクをしている。病院に無数に存在する。
タイプB
服や肌が錆色で、背中には前作に登場したパペットナースの様に肉塊が張り付き、顔には針が数本刺さっているが赤いマスクは無い。耐久力と攻撃力がタイプAよりも高い。裏世界の病院及び夜の街中に無数に存在する。
Mandarin:マンダリン
名称は「官吏」の意。小説版ではジェイムスに「吸盤のバケモノ」と呼ばれ、何らかの訴えを感じさせる。足下の金網にぶら下がっている人型クリーチャー。登場する機会は少ない。棍棒状の両腕の先端に人間の様な口がついており、その口で金網の床にぶら下がる。金網越しに腕の先端の口から刃を出して攻撃を仕掛ける。死ぬと下に落ちていく。理解されない想い、苦悩を象徴しているために地上に立つことができない。『サイレントヒル3』に登場するクローサーは、このマンダリンが地上に上がった姿である。
Prisoner:プリズナー
刑務所の独房に閉じ込められている謎のクリーチャー。小説版には登場しない。姿は見えないが、ノイズとジェイムスの顔の向きでいることはわかる。常にヒタヒタと足音らしき音を立て、呪文の様なうめき声を発している。独房の中にいるため襲われることはないが、銃で倒すことができる。死ぬと人間のような声をあげる。
Abstract Daddy:アブストラクトダディ
名称は「抽象的な父」の意。迷宮通廊でアンジェラに襲い掛かろうとしていたクリーチャー。アンジェラの父に対するトラウマやジェイムスのメアリーとの思い出が形を成したもの。長方形の板の上に人型の肉塊と男性器を彷彿させる口の様な器官が張り付き、板の底からは人間の様な両手足が突き出た不気味な形態をしている。四肢を柱に見立てるとベッドの上で何かに覆い被さった人間にも見える。このような形態であるが人間の様な二足歩行で移動し、抱きついて攻撃する。迷宮通路にて耐久力が一際高い個体が出現し、ジェイムスとの戦闘後、アンジェラによって何度も蹴られた上でブラウン管テレビを投げつけられトドメを刺された。その後、ホテルで耐久力が低い個体が複数体登場する。

重要クリーチャー[編集]

以下に記述するクリーチャーはストーリー上で非常に重要な役割を担う。

Red Pyramid Thing:レッドピラミッドシング/三角頭
名称は「赤い三角頭」の意で、その異様な姿を見たジェイムスによって名付けられた。「三角頭(Pyramid Head=ピラミッドヘッド)」とも呼ばれる。ジェイムスの自罰意識とサイレントヒルのによって具現化された、かつてのサイレントヒルに存在した死刑執行人。計14面で構成された複雑な角錐状の巨大な兜を被り、白いエプロンの様なノースリーブのローブ、黒い長靴、人差し指・中指・薬指が繋がった白いゴム手袋を着用している。体格や声がジェイムスに酷似している他、所持している武器「大鉈」をジェイムスも入手し武器として使用できるという一致がある。
ジェイムス自身の願望により生まれたために不死身で、その行動目的はジェイムスに現実を直視させることである。
武器は巨大な鋏の片割れである、身の丈程もある巨大な刃物「大鉈」、もしくはかつての処刑執行人も使用していた「」。
人間のような自我があり、ジェイムスに「もういらない」と告げられた際は怯えて後退りしている。
個体数は不明だが、少なくとも二体以上存在する。小説版ではジェイムスに唯一、恐怖の感情を抱かせたクリーチャー。
#詳細は該当項目を参照。
Maria:マリア
厳密にはクリーチャーではないが、成り立ちが同じため便宜上ここに記す。
ジェイムスの現実逃避をしたい願望や、ジェイムスが思い描く理想的なメアリーがサイレントヒルの力で具現化した存在。ジェイムスと体格や声が酷似していた三角頭と同様に、メアリーと酷似した外見・声を持つ。一方で髪型や服装はメアリーよりも派手であり、性格は外向的。
ジェイムスに現実逃避させることを行動目的とする。
三角頭と同様に一個人の人間としての明確な自我があり、ジェイムスの願望から生まれた事実を自覚している。
Flesh Lips:フレッシュリップ
名称は「肉塊の唇」の意。病床にあるメアリーが病院内でジェイムスを罵る姿の象徴。後述するメアリーの前兆、もしくは前身。格子に組み込まれたような姿をしている。人間の腕のようなもので天井からぶら下がり、下から生えた二本の足でジェイムスを蹴飛ばしたり、締め上げたりして攻撃する。下腹部に口の様な形状の器官が確認出来る。戦闘に負けた場合、首をつかまれた状態で天井へと連れ去られてしまう。病院内にて、計3体が登場する。小説版ではジェイムスに八つ当たり同然にハンドガンを乱射され倒される。
Mary:メアリー/ボスメアリー
ジェイムスの前に立ち塞がる最後の敵。三角頭と同様に、ジェイムスにとって不要な存在となったマリアが変貌したクリーチャー。ジェイムスから不要であることを告げられ怯える様子を見せた三角頭とは対照的に、願望から自分を生み出したにもかかわらず、現実を直視した途端に自分を切り捨てようとする身勝手さを非難し怒りを露にしながらジェイムスに襲いかかる。
かつてのトルーカ刑務所における囚人服を着たメアリーがベッドを思わせる直方体の格子に縛り付けられた形態で、全身に病気を思わせる斑点がある反面、顔は病気や薬の副作用で荒れていた病床のメアリーと違い綺麗な肌で眼球が存在しない。逆さまの状態で空中を浮遊し、苦しそうに頭を震わせている。口から大量の蛾や蝶に似た蟲をけしかけたり、黒い触手状の器官で攻撃する。
その姿はフレッシュリップと同様に病床におけるメアリーの負の側面を彷彿させ、ベッドのような格子状の枠に閉じ込められた形態や下方にある口、首を絞める攻撃等の共通点がある。
エンディング「Maria 」の場合のみ、マリアにすがり現実逃避を続けるジェイムスに対し怒りを露にした、謎の復活を遂げたメアリー自身がクリーチャーに変貌する。小説版では決意を固めたジェイムスに狩猟用ライフルでのたった一撃で倒される。

武器[編集]

木材
ゲーム序盤に入手する木の角材。先端に釘が残っている。威力は比較的弱いが、移動しながらの攻撃も可能。
ハンドガン
アパートで手に入る10連装のオートマチック拳銃。威力は低いものの連射ができる上に移動しながらの攻撃が出来る。
鉄パイプ
市街地で手に入る鉄パイプ。威力、リーチともに木材よりも高いが、移動しながらの攻撃は不可能(難易度がハードなら特定のコマンドで移動攻撃が可能)。
ショットガン
病院内で手に入る6連装の散弾銃。一度に複数の敵にダメージを与えられる。相手との距離が近ければ近いほど威力が上がる。ただし隙が大きい。
狩猟用ライフル
刑務所で手に入る4連装のライフル銃。距離にかかわらず安定したダメージを与えられ、敵を貫通する事もできる。しかし速射性が低く、ショットガン以上に隙が大きい。三角頭に対して有効。
大鉈
迷宮通廊の一室で入手する巨大な剣。三角頭が使用していた物と同じもの。威力、リーチともに絶大で大抵のザコクリーチャーとエディは一撃で倒せるものの、その重さから攻撃の隙が非常に大きい上に装備していると移動スピードが極端に低下する。終盤の三角頭との戦いで非常に有効。
チェーンソー
2周目以降、序盤の森の中にある倒木に刺さっている隠し武器。威力はかなり高いが、装備し直す度にエンジンをかけなければならないので隙が大きい。なお、これを装備したまま敵が近くにいる状態でしばらく待つと、ジェイムスが雄叫びを上げる。
ハイパースプレー
「HARDをクリア」、「NORMALを2回クリア」、「難易度に関係なく3回クリア」のいずれかを達成することで出現する隠し武器。クリア時の評価によって性能とスプレー噴射の色が変わり、満点を獲得した場合はあらゆる敵を即死させることができる(それ以外は敵が麻痺などを起こす)。連射するたびにリーチが短くなり、振ると回復する。アクションレベルがNORMAL以上だと使うたびにライフも少し減っていく。
ちなみに実用的なのは満点の緑色のスプレーと、最低得点の紫色のスプレーである。

マリア編で登場する武器[編集]

リボルバー
ゲーム開始時から所持している装弾数が10発の変則式リボルバー拳銃。性能は本編のハンドガンとほぼ同じだが、こちらの方が僅かに攻撃力が高い。
中華包丁
ヘヴンスナイトのカウンターに刺さっている太めの包丁。リーチも短く、威力もそれ程高くはないが移動しながらの攻撃が可能。また、切りつける特性上、敵に当たっても跳ね返らず連続でヒットする。

アイテム[編集]

メアリーの手紙
ゲーム開始時から所有している手紙。書かれている内容は一定ではなく、物語が進行する毎に少しずつ変化が生じていく。
ライト
アパートで入手できる懐中電灯。点灯すれば暗所を照らせるが、クリーチャーに気付かれやすくなる。暗所で地図を見る際にも必要。
携帯ラジオ
クリーチャーとの初戦闘直後に入手するラジオ。クリーチャーが接近すると特殊なノイズを発する為、探知機として利用できる。
白の香油、書:失われた記憶、黒曜石の酒杯、書:赤の祭祀
死者を蘇らせる儀式を行う為のアイテム。市内各所に隠されており、全て集めてからラスボスを倒す事で「Rebirthエンド」に到達できる。『4』にも登場する。
犬の鍵
エンディングを四つ見た状態で、市街地に存在する犬小屋を探索すると入手出来る鍵。
ゲーム終盤のとある扉の鍵を開けることが可能だが、開けると「いぬエンド」が発生し、そこでゲーム終了となる。

消費アイテム[編集]

栄養ドリンク
体力を小程度回復する
救急キット
体力を中程度回復する
アンプル
体力を完全に回復する。

サイレントヒル2 最期の詩[編集]

SILENT HILL 2 最期の詩
ジャンル ホラーアドベンチャー
対応機種 Xbox
PlayStation 2
Microsoft Windows(日本国外)
開発元 コナミ
発売元 コナミ
人数 1人
メディア DVD-ROM 1枚
発売日 Xbox: 2002年2月22日
PS2: 2002年7月4日
KONAMI The BEST 2003年8月7日
コナミ殿堂セレクション 2004年7月15日
対象年齢 CEROC(15才以上対象)
ESRB: Mature
OFLC: MA15+
BBFC: 15
PEGI: 16+
その他 日本国外ではWindowsにもリリースされた。
テンプレートを表示

新シナリオ・新武器などを追加した完全版。2002年にコナミから廉価版が発売された。

ゲーム概要[編集]

『2』に、マリアの謎についてのシナリオを追加したもの。それ以外は、ほぼ『2』と同様となっているが、エンディングが1つ(俗に言う『UFOエンディング』)追加されている。

ジェイムスが主人公の本編は『LETTER FROM SILENT HEAVEN』というタイトルで、マリアが主人公のサブシナリオは『BORN FROM A WISH』となっている。

本作の北米でのタイトルは『SILENT HILL 2: Restless Dreams』。

追加アイテム[編集]

チャネリングストーン
メインシナリオとサブシナリオの両方をクリアした状態でメインシナリオを始めた際、ゲーム冒頭のトイレで入手出来る青い宝石。
特定の場所で使用するとUFOが出現するイベントが発生し、最終的にUFOエンディングが発生してゲーム終了となる。

エンディング[編集]

本作では5種類の異なるエンディングが存在し(追加要素のある「最期の詩」では「UFO」エンディングが追加され6種類)、取得したアイテムや行動によってエンディングが変化する。それぞれグッドエンド/バッドエンドかは明言されないが、プレイヤーが作品全体の意味を違って捉えられるように工夫されている。

In Water
病床に伏したメアリーの「あなたは私を殺したことで苦しんでいる。それでいいわ」という言葉を聞いたことで、サイレントヒルに来た真の目的を思い出し、メアリーの遺体を抱えトルーカ湖に身を沈める。
正史エンディング。2006年に発売されたノベライズ版で採用されており、4の劇中でもそれを示唆する文章を読む事が出来る。メアリーの思いとは最もかけ離れたエンディングであり、プレイヤーからするとメリーバッドエンドと捉えることもできる。
Leave
メアリーの「死なないで」という願いを受け入れ、ローラと共にサイレントヒルを立ち去り、苦痛を抱えたまま生き続ける。
最も簡単な方法で辿り着くエンディング。In Waterエンドが正史だと示されるまではこちらが正史だと思われていた。プレイヤーから見ると最も前向きだが、ジェイムズからすると辛い人生になることが推測できる。
Maria
執着の対象がメアリーからマリアへ移り、マリアと共にサイレントヒルを立ち去る。
全体を通してマリアと一緒にいる時間が多いと発生するエンディング。最後にマリアが(メアリーのものと同じ)咳をしていることから、現実を直視しない限り同じことを永遠に繰り返すエンディングである。
Rebirth
サイレントヒルに伝わる土着信仰と「死をも否定する力」に縋り、呪われた秘術でメアリーを生き返らせようとする。
2周目から手に入る「白の香油」「書:失われた記憶」「黒曜石の酒杯」「書:赤の祭祀」を手に入れて最終ボスを倒すと発生するエンディング。「秘術」「古代の神」「それを崇める人々」などの言葉から、作品全体を通して唯一「1」との関連を感じさせる。エンディング後にメアリーの手紙本文が流れない。
いぬ
全ては、機械を操作する犬の仕業だった。
「犬の鍵」を入手し、終盤に登場するとある場所のドアを開けると突如発生するエンディング。エンドロールも他とは大きく異なる。[3]エンディング後にメアリーの手紙本文が流れない。
UFO
突如UFOの大群と宇宙人、「1」の主人公ハリーが押し寄せ、ジェイムズを連れ去ってしまう。
チャネリングストーンを獲得した状態で、特定の場所で3回使うと出現するエンディング。登場するハリーは前世代機の粗いポリゴンをそのまま再現した姿に「この辺で女の子を見ませんでしたか?」という「1」で出てくる台詞を言う。全体的に古い映画のような独特の世界観が特徴。エンディング後にメアリーの手紙本文が流れない。
また、UFOエンディングはシリーズを通して独自の世界観を形成しているらしく、ジェイムスが『3』や『SHATTERED MEMORIES』『ダウンプア』『Book of Memorys』に、本筋に関わらないものの登場している。

脚注[編集]

  1. ^ 例としては汚水が詰まったトイレに躊躇無く手を突っ込む、底が見えない穴に躊躇無く飛び込む等
  2. ^ 公式サイト・ローラ
  3. ^ 音楽がポップで犬の鳴き声があしらわれている、画面右のジェイムズの顔が犬の顔になっている、画面左のゲームハイライトが動画ではなく静止画の連続、最後にマリアの水着姿がある等。

関連項目[編集]

メインタイトル
映画
キャラクター

外部リンク[編集]