サイレントヒル (1999年のゲーム)

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SILENT HILL
ジャンル ホラーアドベンチャー
対応機種 PlayStation
開発元 コナミ
発売元 コナミ
人数 1人
メディア CD-ROM 1枚
発売日 1999年3月4日
KONAMI The BEST 2000年4月27日
PSone Books 2002年1月24日
対象年齢 CEROC(15才以上対象)
ESRB: Mature
PEGI: 16+
OFLC: MA15+
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サイレントヒル』(SILENT HILL)は、1999年3月4日コナミデジタルエンタテインメントから発売されたPlayStation用ゲームソフト。

ゲーム概要[編集]

サイレントヒル』シリーズの第一作目。2000年2002年に廉価版が発売された。

本作は3人称視点のホラーアドベンチャーゲームであり、プレイヤーの目的は主人公のハリー・メイソンを操作してサイレントヒルの市街を探索し、彼の娘であるシェリルを見つけ出す事である。ただし、サイレントヒルの市街は常に濃いに覆われており、人間を襲撃するクリーチャーが徘徊していたり、ハリーの進行を阻む障害物が多数存在している為、これらを突破しなければ目的を達成する事はできない。

また町は時折、「裏世界」と呼ばれる異常な空間に姿を変えてしまう。裏世界は表世界と似た構造ではあるが、血と錆、引き裂かれた死体、金網のような床や壁に覆われている。プレイヤー(ハリー)はシェリルの捜索と平行して、この異常事態を齎す原因を捜索し、解決する必要がある。プレイヤーの行動によってシナリオが分岐するため、本作には「good」「good+」「bad」「bad+」の4つのエンディングが存在する。

シリーズ第一作ではあるが、基本的な操作感、戦闘システムは本作の時点でほぼ完成しており、続編の『2』『3』『ゼロ』は本作のシステムを踏襲したものとなっている。

2006年に公開された映画『サイレントヒル』は、ストーリーや登場人物に本作と共通する要素が多い。

本作をリイマジネーションしたゲーム『サイレントヒル シャッタードメモリーズ』が2010年に日本国内で発売された。

ストーリー[編集]

ハリー・メイソンは休暇で娘のシェリルと共にさびれた田舎の観光地・サイレントヒルに向かって車を走らせていた。しかし真夜中の山道を横切る少女に驚き運転を誤って、車ごと崖下に転落してしまう。気がつくと助手席に乗っていたはずのシェリルは行方不明になっていた。ハリーはシェリルを見つけるため、濃い霧に包まれ、異形の怪物が徘徊するサイレントヒルの街を捜索する。悪夢のような異世界と化した街をさまよううちに、土着の宗教による儀式が街の変貌やシェリルの失踪に関わっている事を知る。

登場人物[編集]

Harold(Harry)Mason:ハロルド(ハリー)・メイソン/男/32歳
30代半ばのごく普通の男性であり、本作の主人公である。職業はライター。妻を病気で亡くし、その事が彼の心に影を落としている。娘シェリルを唯一の心の拠り所にしている。他人と接するとき、言葉の端々にぶっきらぼうな印象を与えてしまうような、不器用な性格。
シェリルと共に休暇を過ごす為にサイレントヒルへやってきたところで異変に巻き込まれる。
町の異変について多くを知っているらしい女性、ダリアの助言に従い、シェリルを拐ったとされるアレッサを追う。物語の終盤、遂にアレッサを追い詰めることに成功するが、そこで事件の黒幕がダリアであること、アレッサがダリアの娘であること、自分はダリアに騙されていたことを知る。最後は異世界の最深部でアレッサから誕生した神を倒し、アレッサが死ぬ間際に託したアレッサとシェリルの生まれ変わりである赤子(後のヘザー)と共に町から生還した。
Cheryl Mason:シェリル・メイソン/女/7歳
7つになったばかりのハリーの娘[1]。幼くして母を亡くし、父ハリーと二人での生活を続ける素直な性格のごく普通の少女。
父との休暇を過ごす場所にサイレントヒルを指定する。
実は養子であり、7年前、ある町の路上でメイソン夫妻に拾われ、その後引き取られる。サイレントヒルへの旅行の提案者。彼女を見つけ出すことが本作における最大の目的である。
正体はアレッサの魂の半分が顕在化した存在であり、自らの片割れであるアレッサの苦痛を感知してサイレントヒルへ行こうとした。ハリーと共にサイレントヒルに着いた直後、アレッサと再び1つの存在となり、以降は運命を共にする。因みに、本作ではどのエンディングでも彼女を見つけ出すことは可能だが、連れ戻すことは最後まで叶わない。
Cybil Bennett:シビル・ベネット/女/28歳
サイレントヒルの隣町、ブラマ市の[1]警官。
突如連絡の途絶えた町の様子を窺うためにサイレントヒルにやってくる。
職務に忠実で、町の異変の真相を探るべく単身行動する。本作のヒロイン的存在で、プレイノベル版の主人公の一人である。
ハリーが最初に出会う人物で、共に町からの脱出を試みる。
物語の終盤、アレッサを止めるべく遊園地に先回りしようとするが、その道中で詳細不明のクリーチャーに寄生され正気を失い、メリーゴーランドにてハリーに襲い掛かる。ストーリーの分岐次第では生還するものの、ストーリー上の続編である『3』ではハリーとの交戦の末に死亡するルートが公式とされている。[2]
Monster Cybil:モンスター・シビル
謎のクリーチャーに寄生され、正気を失ったシビル。眼が赤く染まり、背中は血で塗れている。ふらふらと機械的に歩き、所持しているハンドガンで攻撃してくるが、弾を撃ち尽くすか一定のダメージを受けると、銃を捨てて平手打ちや首締めなどの近接攻撃を仕掛けてくる。
彼女を殺害するか、あるアイテムを使用して救出するかでエンディングが分岐するが、続編に繋がる正規ルートは、ハリーに殺されるルートである。
Lisa Garland:リサ・ガーランド/女/23歳
サイレントヒルの「アルケミラ病院」に勤務する看護婦。場面ごとで性格に微妙な変化が見られ、分裂症のような印象を受ける。裏世界の病院でハリーと出会い、彼に助けを求める。
他の看護婦達が怪物と化した状況で彼女のみ正気を保っているが、彼女は裏世界の中にのみ現れ、病院外へ連れ出すことは出来ない。
実は全身火傷を負ったアレッサの看護を担当していた。致命的な火傷を負っているにも拘らず生存している彼女に怯えてカウフマンに辞意を伝えるが、彼から口封じの為に『PTV』を投与され、精神も肉体も病んでいき、異変の直前にカウフマンに殺害された。やがて、自分が死んでいることにも気づかないまま裏世界に迷い込む(ゴースト)。彼女が裏世界にしか登場しなかったのはこのためである。
『3』でもとある場面に登場するほか、映画版にもリサとうかがえる人物が登場する。
名前の由来は映画『ゾンゲリア英語版』に登場する看護婦、リサ・ブロント。
Dr. Michael Kaufmann:マイケル・カウフマン/男/50歳
アルケミラ病院に勤める医師。
その一見して落ち着いた物腰と風貌からは、カリスマのある人物と見える。彼もまたこの町を脱出しようともがいている。
表面上は物静かで、落ち着いた雰囲気を醸し出しているが、激昂しやすく、ちょっとしたことで怒りをあらわにする。夜勤明けに異変に巻き込まれた。
ハリーに対し、事件に偶然巻き込まれた一般人であるように装っているが、実は街の異変に大きく関与している。
その正体はアルケミラ病院の院長であり、アレッサを病院に監禁することを条件にダリアら「教団」から麻薬「PTV」を授受し、観光客に売りさばく売人であり、さらには異変の直前にリサを殺害した犯人でもある。
最終局面にて、アレッサにアグラオフォティスを使用して神を不完全な状態で早産させることに成功するが、ハリーが神を倒した直後、ゴースト化していたリサによって奈落へと引きずり込まれた。
名前の由来はアメリカのB級映画会社トロマ・エンターテインメントのプロデューサーロイド・カウフマンマイケル・ハーツ
Alessa Gillespie:アレッサ・ギレスピー/女/14歳
ハリーの行く先々に現れる謎の少女。黒髪の美少女で、本作の世界観の要となるキーパーソン。
シェリルを攫った張本人であり、本作のほぼ全編に渡りハリーの敵対者となる。ダリア曰く「少女の姿をした悪魔」で、瞬間移動したりバリアを張るなど、数々の超能力を持つ。
その正体はダリアの実娘であり、胎内に神を宿した「聖女」と呼ばれる存在。生まれつき超能力を持つことから母ダリアに「聖女」としての素質を見いだされ、7年前に母が自宅で行った儀式によって全身に致死レベルの大火傷を負い、記録上は死亡したとされていた。実際には胎内に宿る神によって無理矢理存命させられており、アルケミラ病院の地下に監禁されていた。
物語の序盤、7年前に遠くへと逃がした自らの魂の半分、シェリルと融合したことで完全回復し、教団の呪縛から放たれる。その後は再び成長を始めた自らに宿る神を、自分ごと滅ぼすため、超能力を駆使して消滅の紋章である「メトラトンの印章」を町の各所に描いていた。
物語の終盤、最後の印章を遊園地に作り、神を自分や異世界ごと消そうとしたが、ダリアに騙されたハリーに阻止され、遂にダリアに捕らえられる。
最後は不完全な神を早産し、ハリーと共に神を倒すが瀕死となり、ハリーに自らの転生である赤子(後のヘザー)を託し、崩壊する異世界で絶命した。
なお、幼い頃から母の邪悪な野望を察知しており、続編の『3』『4』に登場するクローディアやウォルターと比べると、ダリアの娘であるにも関わらず歪んだ価値観や思想を持たない健気な美少女として描写されている。
Alessa/Incubator:アレッサ(インキュベーター)
アレッサを母体として覚醒した神。アレッサの持つ神に対するイメージが投影されており、白い衣を身に纏い光を放っている。
周囲にバリアを張っているため近づくことは出来ず、銃による攻撃しか通用しない。青色の雷をハリー目掛けて落としてくる。誕生したばかりの未熟な状態であるため、通常の火器でも倒せる。「(未熟児の)保育器」の意。
なお、アレッサの抵抗により、弾薬がない状態で一定時間が経過すると自滅を遂げる。
Dahlia Gillespie:ダリア・ギレスピー/女/46歳
教会で出会うことになる、謎の女性。
ハリーの行く先々に現れては、謎の言辞を残して去ってしまう。体顔は老婆のようにやつれきっている。土着の宗教を強く信仰しており、語り口調にも色濃く反映されている。
その正体はサイレントヒルの水面下で活動する「カルト教団」の「司祭」であり、本作における一連の事件の発端となる黒幕。アレッサの実母であり、儀式や呪法を扱う魔女のような存在で、教団内での地位はかなり高い。その目的はアレッサに宿る神の復活であり、事情を知らないハリーを利用しようとする。
最終的にはハリーの働きによってアレッサを捕らえることに成功し、神を復活させるが、カウフマンに銃撃されて重傷を負い、復活した神に真っ先に殺された。

その他の登場人物[編集]

ジョディー・メイソン
ハリーの妻。4年前に亡くなっており、冒頭のムービーにのみ登場する。病弱であり、子供を産める状態ではなかったらしい。『3』ではヘザー(シェリル)の彼女に対する思いが描かれている他、『サイレントヒル ゼロ』では彼女がシェリルの名付け親であることが判明する。ゲーム本編では名前は不明だったが、ノベル版で明かされた。
K・ゴードン
サイレントヒルのミッドウィッチ小学校の教師。アレッサのクラスの担任であったことが『サイレントヒル3』にて明らかとなる。
ヘザー(シェリル・メイソン)
アレッサが死ぬ間際にハリーに託した、自らの生まれ変わりである赤子。『サイレントヒル3』の主人公。

登場クリーチャー[編集]

本作のクリーチャーは、アレッサの憎しみや恐怖の対象がサイレントヒルの特異な力により具現化し生まれたものである。

なお、一般クリーチャーは一定のダメージを受けるとダウン状態に陥るが、その隙に近づいて攻撃ボタンを押せば止めを刺し、即死させることが可能。 トドメは武器によって行う(銃器ならば弾薬を消費する)事もできるが、素手の状態でも踏みつけ攻撃によってトドメを刺せる。

一般クリーチャー[編集]

グローナー(Groaner)
サイレントヒルの街中を徘徊する犬型クリーチャー。体毛が一切無い。アレッサが嫌っていた大型犬のイメージが具現化したもの。
俊敏な動きでハリーを翻弄しつつ、噛み付き攻撃を行ってくる。「唸る者」の意。
エアスクリーマー(Air Screamer)
サイレントヒルの街中を低空で飛び回る鳥型クリーチャー。グローナーと同様に体毛が一切無い翼竜の様な姿をしている。アレッサの愛読書であった『失われた世界』の挿絵の翼竜からのイメージが具現化したもの。
序盤から出会う機会の多い敵ながら厄介な相手で、常に空を飛んでいるので近接武器での対処は困難。移動速度もハリーが走る速度より速く、逃げて振り切る場合被弾は避けられない。空中から蹴りや嘴攻撃で襲い掛かってくるが、攻撃力は低め。
難易度によっては、他のエア・スクリーマーを召喚するサモナーと呼ばれる大型の個体が出現する。「空中で叫ぶ者」の意。
ロンパー(Romper)
サイレントヒルの街中を徘徊している猿型クリーチャー。アレッサの大人への恐怖心がイメージが具現化したもの。
猿のような鳴き声を発する。口から触手のようなものが垂れており、飛び掛かって押し倒し、攻撃してくる。「跳ね回る者」の意。
マンブラー(Mumbler)
小学校などに出現する小柄な人型クリーチャー。おとぎ話に出てくる小悪魔や去勢されていない小動物のイメージが具現化したもの。
両腕の鋭い爪で切りつけてきたり、しがみついて攻撃してくる。小柄だが攻撃力は高く、集団で出現することが多い。
見かけによらずしぶとく、ダウンしても短時間で回復し、再び起き上がって襲い掛かる。「もごもご(ぼそぼそ)話す者」の意。
クリーパー(Creeper)
屋内に出現するゴキブリのような虫型クリーチャー。アレッサが苦手な昆虫のイメージが具現化したもの。
足元を素早く動き回り噛み付き攻撃を行ってくる。クリーチャーの中では最も小さく、攻撃力、体力共に低いが、複数で出現することが多い。「這い回る者」の意。
因みに、『2』にも登場する。
パペットナース(Puppet Nurse)
病院などに出現する人型クリーチャー。看護婦の背中に蛭のようなクリーチャーが寄生した風貌となっている。
前傾姿勢で徘徊し、手に持ったメスで襲い掛かってくる。攻撃力がやや高く複数で出現することが多い。
着衣が青色と緑色の個体が存在するが、後者の方が体力が高い。「人形の看護婦」の意。
パペットドクター(Puppet Doctor)
病院で出現する人型クリーチャー。パペット・ナースと同じ特性を持つが、パペット・ナースより攻撃力と体力が高い反面、動きは若干鈍い。個体数は非常に少ない。「人形の医師」の意。海外版では「Parasitized Doctor(寄生された医師)」となっている。
ブラッドサッカー(Bloodsucker)
病院の一部の部屋に出現する触手型クリーチャー。ミミズや蛇に対する苦手意識が具現化したもの。その場から動くことはないが、1体目はアイテムの付いた壁に生えており、近付くと吸血攻撃で入手を妨害してくる。
2体目は何もせずに部屋を出ようとすると、ハリーを引きずり込みゲームオーバーとなってしまう。
1体目は攻撃は命中するものの倒すことは出来ず、また2体目は攻撃も回避も不可能であるため、それぞれあるアイテムを使用して無力化する必要がある。「血を吸う者吸血動物」の意。
因みに、『3』にも酷似した、或いは同一のクリーチャーが登場する。
ハングドスクラッチャー(Hanged Scratcher)
下水道に出現する、蜥蜴のような姿をした爬虫類型クリーチャー。しかし、体格はどことなく人間らしい。昆虫標本からの複合的なイメージが具現化したもの。
天井や水中などから長い腕と鋭い爪で奇襲攻撃を仕掛けてくる。「ぶら下がった引っ掻く者」の意。
ワームヘッド(Wormhead)
裏世界のサイレントヒルを徘徊しているグローナーの強化版クリーチャーで、攻撃力や耐久力がグローナーより高い。体色に黒みがかって頭部が触手の塊のようになっている。「虫頭」の意。
ナイトフラッター(Night Flutter)
裏世界のサイレントヒルを低空で飛び回っているエアスクリーマーの強化版クリーチャー。エアスクリーマーより攻撃力や耐久力が高い。ワームヘッド同様、体色に黒みがかかって頭部が触手の塊のようになっている。
エア・スクリーマー同様、難易度によっては別のナイト・フラッターを呼ぶこともある大型の個体が出現する。「夜に羽ばたく者」の意。
ラーバルストーカー(Larval Stalker)
小学校などに出現する子供の影の様なクリーチャー。子供がはしゃぐような鳴き声を発する。
敵キャラだが攻撃を仕掛けてくる事はなく、ハリーが攻撃しても命中しないなど、基本的に無害な存在。追いかけると逃げだしたり転んだりもする。
他の怪物と同様にラジオが反応するが、一定時間経つと消滅する。「幼生の付きまとう者」の意。
ストーカー(Stalker)
ラストダンジョンで出現する影のクリーチャー。ラーバルストーカーがやや大きくなった形をしており、子供のような呻き声を発する。
ラーバルストーカーと違い攻撃を行ってくるが、こちらの攻撃も当たり、倒す事が可能。動作や攻撃方法はマンブラーと全く同じ。「付きまとう者」の意。

ボス[編集]

スプリットヘッド(Split Head)
裏世界の小学校の地下で戦う巨大なトカゲ型クリーチャー。小学校の童話に登場する大トカゲが具現化したもの。
動作は鈍く、当初は低威力の体当たり攻撃しか仕掛けてこないが、一定のダメージを受けると頭部を縦二つに割って巨大な口を現し、ハリーを飲み込もうとする。
最初のボスにしては極めて高い耐久力を持つが、口腔内を銃撃すれば通常の200倍ものダメージを与える事が可能で、難易度イージーならばショットガン二発で倒せる。
ただし、飲み込み攻撃を受けるとハリーが即死するため、リスクも大きい。「裂けた頭」の意。
『3』にも酷似した、或いは同一のクリーチャーが登場する。
ツインフィーラー(Twinfeeler)
裏世界のショッピングモールで戦う巨大な芋虫型クリーチャー。アレッサの部屋に飾られていた昆虫標本のイメージが具現化したもの。
砂地の地面を潜って移動し、ハリーの足元に出現して毒ガスや体当たりで奇襲攻撃を仕掛けてくる。
地中に潜ると攻撃が命中しない為、地形を見極めて戦う必要がある。尚、この敵を完全に倒すことは出来ない。「2本の触角」の意。
『ゼロ』では、このクリーチャーのものであると推測できる巨大な繭を確認できる。
フロートスティンガー(Float Stinger)
羽化したツイン・フィーラー。巨大な蛾型クリーチャーで、この敵の最終形態。病院の向かいにある建物の屋上でハリーに襲い掛かる。
空中を飛び回り、尻尾の毒針から毒液を一定範囲に撒き散らして攻撃してくる。「浮遊し刺す者」の意。
モンスター・シビル(Monster Cybil)
上記を参照。
アレッサ/インキュベーター(Incubator)
上記を参照。
インキュバス(Incubus)
アレッサから早産された神。誕生の直前でカウフマンがアグラオフォティスを撒いた影響により、ダリアがイメージした妄想に近い神が投影された姿[3]。アグラオフォティスにより不完全な状態のままで早産されている上、アレッサ自身の抵抗もあり、かなり弱体化している(通常兵器で倒せるのはそのため)。
飛行しているため鈍器系の武器でダメージを与えることはできない。赤色の雷をハリー目掛けて落としてくる。
インキュベーターと同様、弾薬がない状態で一定時間が経過すると自滅するが、理由はアレッサとシェリルによる抵抗である。
名前は「夢魔」を意味するが、その外見はバフォメットに近く、山羊の頭、背骨が剥き出しの人型の身体、巨大な翼を持つ。
なお、『4』に登場するジャスパー・ゲインは、何故かこのインキュバスのイラストがプリントされたシャツを着ている。

武器[編集]

銃器系と打撃系に分けて説明する。

銃器系[編集]

いわゆる飛び道具で、射程や攻撃範囲が広く離れた位置から安全に攻撃可能な点が最大の強み。反面、隠し武器以外は弾薬を消費するため、弾切れには常に注意が必要となる。

ハンドガン
速射性はあるが、単発の威力は低い。構えながらの移動も可能[4]なオートマチック拳銃
構えると自動的に周囲の敵を捕捉するが、ハリーは銃の扱いに慣れていない一般市民である為、狙いを外してしまう事がある。
ショットガン
銃身が切り詰められたソードオフ・ショットガン。速射性は劣っているが、至近距離では絶大な威力を発揮する。
逆に標的から離れるほど威力が減少するが、拡散した散弾が複数の敵に命中する。構えながらの移動も可能。
狩猟用ライフル
単発の威力が高く、標的との距離が離れていても威力が落ちない強力なライフル銃。ただし速射性は低く、構えながらの移動はできない。
ハイパーブラスター
隠しアイテム「チャネリングストーン」を特定の場所で使用することによって発生するUFOエンディングの後、次回のプレイから出現する隠し武器。
元ネタはコナミが発売したPlayStation用の周辺機器。敵を捕捉するレーザーポインターが付いており、弾薬を消費しない為、無制限に発砲可能[5]
ゲームをクリアした際のリザルト得点によって、威力やレーザーポインターの色が変化する。攻撃判定が連続して発生する為、火力は総じて高い。
(ハンドガンを基準にして、赤色の威力は0.5倍。黄色は1.5倍。緑色は2倍〜5倍。)
クリアするごとに難易度が自動的に上昇する本作では非常に便利だが、使うとクリア後の評価が下がる。

打撃系[編集]

いわゆる近接武器で、キッチンナイフや鉄パイプ、災害対策用ハンマーなど、身近にある道具を武器として使用するものが多い。射程や攻撃範囲は銃器系に比べると圧倒的に狭いものの、弾薬を必要としないため何度でも使用可能な点が強みである。

調理用ナイフ
カフェに放置されていたキッチンナイフで、ハリーが最初に入手する打撃武器。
非常にリーチが短く、威力も低めだが構えながらの移動が可能で、攻撃時のスキも少なめ。
鉄パイプ
路地裏に落ちていた長さ1メートルほどの鉄パイプ。威力は低いがリーチが長い。攻撃時はややスキが大きい。
ハンマー
災害救助などの非常時に使用される大型のハンマー。片方がつるはしのように尖っている。
威力は通常プレイで入手できる打撃武器の中ではもっとも高く、特に振り下ろし攻撃のダメージは狩猟用ライフルをも上回る。
だが攻撃時の隙は鉄パイプ以上に大きく、重量があるため構えたままの移動はできない。
カルト教団の祭壇で手に入る、片手で扱える手斧。もともとは武器というよりは儀式に使う神器のようなものと思われる。
威力はハンマーより劣るが鉄パイプに勝り、構えながらの移動が可能。
またスキが少なくリーチもそこそこ広めと、通常プレイで入手出来る武器の中でも総合的な使い勝手はかなり良い。
チェーンソー
一度ゲームをクリアすると出現する隠し武器。構えるとスイッチが入り、しばらく作動状態になる。
作動中は攻撃判定が発生しており、相手にぶつかっていけばダメージを与えることができる。構えながらの移動も可能。ただし入手するにはガソリンが必要。
小型削岩機
"Good"エンディング以上でクリアすると出現する隠し武器。
こちらも構え状態でスイッチが入るが、移動はできない。威力もリーチもチェーンソーより劣る。やはり入手にはガソリンが必要。
日本刀
"Good"、"Bad"の両方のエンディングを発生させた後に出現。威力は全武器の中で最大だが、ヒットする場所によって威力が違う。構えたままの移動は不可能。
ガソリン
一度ゲームをクリアすると出現する隠しアイテム。チェーンソー・小型削岩機を起動させる燃料。
これを所持していなければ、前述の武器は入手できない。しかも1つしかないので、どちらを使用するか考慮する必要がある。
また、これの入手時期が序盤の終わり頃になるため、武器を使用するためには必然的にある程度ゲームを進行させる必要がある。

その他[編集]

ライト
ゲーム冒頭のカフェテリアで入手する懐中電灯。点灯すれば暗所を照らせるが、クリーチャーに気付かれやすくなる。
携帯ラジオ
ゲーム冒頭のカフェテリアで入手する。クリーチャーが接近すると特殊なノイズを発する為、探知機として利用できる。
チャネリングストーン
"Good+"エンディングでクリアすると出現する青い宝石。
特定の場所で使用するとUFOが出現するイベントが発生し、最終的にUFOエンディングが発生し、ラスボスと交戦することなくクリアとなる。
UFOエンディングは本筋とはかけ離れた、別な意味で異様な雰囲気を醸し出している。

消費アイテム[編集]

栄養ドリンク
体力を小程度回復する
救急キット
体力を中程度回復する
アンプル
体力を完全に回復する。

キーアイテム[編集]

フラウロス
正三角錐の物体。教会でダリアの手から意味不明な言葉と共に、お守りと称してハリーに渡される。その実体は、アレッサの力を奪い動きを封じるための道具であった。『ゼロ』にも登場する。
アグラオフォティス
赤い液体。ある薬草から作られていて、魔除けの効果があるとされる。『3』にも登場する。
サマエルの印章
灯台や遊園地など街の数か所に存在する魔法陣のような赤い紋様。ダリアはハリーに対して「少女(アレッサ)が印章を完成させたとき、全てが滅びる」と語っていたが、実際に描かれていたのはサマエルではなくメトラトンの印章であり、アレッサはダリアの邪悪な野望を食い止める為に印章を描いていたのだった。
PTV
街を訪れた観光客の間で流行っていた麻薬。売買の取り締まりを強化しようとした市長に続き、麻薬捜査官までもが原因不明の心臓発作で死亡するという事件が過去に起こっている。劇中で入手する機会はないが、世界観には深く関わっている。

他作品との関連[編集]

  • 本作の事件の「始まり」を描いた作品『サイレントヒル ゼロ』があり、アレッサ、ダリア、リサ、カウフマンが登場する他、エンディングにてハリーとジョディがカメオ出演する。

補足[編集]

  • マンブラーは元は肌色の体色を持ったデザインのクリーチャーだったが、子供の形をした存在を殺すことができるということが問題となり、CESA倫理委員会によって却下されたため、現在の形に修正された。ラーバル・ストーカーもこの制作過程で生じたものである。北米版では「グレイチャイルド」という容姿の違うクリーチャーが代わりに登場する。元々は日本版と欧・豪州版でもこちらが採用されるはずだったが、このクリーチャーに差し替えられた[6]
  • 本作をPS3でプレイする際、屋外で敵をハンドガンで撃つとエラー音が鳴るバグがあるが、打撃武器に切り換えてメニュー画面を抜けるとエラー音を止められる。また、SEを0にしてから敵をハンドガンで撃ち、その後、SEのボリュームを戻すと、屋外で敵を撃ってもエラー音が鳴らなくなる。

SIRENとの共通点[編集]

本作には後にソニーが製作するPS2用ゲームソフト『SIREN』と以下の共通点が見受けられる。

  • 町(村)全体が異世界に取り込まれている。
  • 異変の原因に科学的説明がなく、オカルト要素を多分に含んでいる。
  • 要所でサイレンが鳴る。
  • 日中は濃霧、夜中は暗闇のせいで視界が非常に悪く、暗闇では懐中電灯の光だけが頼りとなるが、ライトを点灯中は敵に発見されやすくなる。
  • 敵が周囲に居ることを察知できる機能(『SIREN』=視界ジャック『SILENT HILL』=ラジオ)がある。
  • 敵に回復能力がある。
  • 主人公が特殊な訓練を受けていない一般人で、銃の扱いに不慣れ。
  • 打撃攻撃は、小攻撃と大攻撃の二種類がある。
  • 銃の命中率は周囲の明るさや敵との距離に左右される。
  • 入手できる武器の多くは鉄パイプなど、身近なもの。
  • 恐怖演出が静と動を織り混ぜたジャパニーズホラー的なもの。
  • 土着の宗教がストーリー上で重要な役割を果たし、巫女的な存在の女性が異変の黒幕となる。
  • 異変の原因が不思議な能力を持つ14歳の少女である。
  • 医者が看護婦を殺害した犯人である。
  • 看護婦が敵として登場する。
  • 医者が最終ボスに致命傷を与える。

脚注[編集]

  1. ^ a b サイレントヒル公式サイト・キャラクター
  2. ^ コナミによる『3』の攻略本『失われた記憶 サイレントヒル・クロニクル』では、『3』につながるエンディングとしてはシビルが死亡する内容のもの(GOODエンディング)が正式であると記述されているが、『1』のノベル版ではメイソン親子と共に脱出している。『3』のノベル版ではゲーム版と同様に触れられていない。
  3. ^ ノベル版ではダリアの望んだ『偉大な神』では無く、不完全な召還の影響で出現した格の低い悪魔とされている。
  4. ^ サイレントヒル公式サイト・武器
  5. ^ サイレントヒル公式サイト・武器
  6. ^ [1]北米版と諸外国版の違いを解説しているサイト

関連項目[編集]

メインタイトル
映画

外部リンク[編集]