さくらんぼ東根駅
さくらんぼ東根駅 | |
---|---|
東口(2024年3月) | |
さくらんぼひがしね Sakurambohigashine | |
山形県東根市さくらんぼ駅前1丁目[1] | |
所属事業者 | 東日本旅客鉄道(JR東日本) |
電報略号 | ラホ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面2線 |
乗車人員 -統計年度- |
1,362人/日(降車客含まず) -2023年- |
開業年月日 | 1999年(平成11年)12月4日[1] |
乗入路線 2 路線 | |
所属路線 | ■山形新幹線 |
キロ程 |
108.1 km(福島起点) 東京から380.9 km |
◄天童 (7.7 km) (5.4 km) 村山► | |
所属路線 | ■奥羽本線(山形線) |
キロ程 | 108.1 km(福島起点) |
◄神町 (1.8 km) (2.5 km) 東根► | |
備考 |
さくらんぼ東根駅(さくらんぼひがしねえき)は、山形県東根市さくらんぼ駅前1丁目[1]にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)の奥羽本線(山形線)の駅である。
山形新幹線の停車駅である。
歴史
[編集]現在の奥羽本線の前身、奥羽南線が1901年(明治34年)に山形駅から楯岡駅(現・村山駅)まで延伸し、東根町(当時)内にも駅が設けられることとなったが、大日本帝国陸軍神町基地(現:山形空港、陸上自衛隊神町駐屯地)の最寄りになる神町駅だけで、市の中心部からは南に外れた位置であった。
その後、要望の高まりを受けて1911年(明治44年)に東根駅が新設されたが、開業前年に東根温泉が湧出したこともあって、こちらも中心部から北に外れた温泉に近い場所に作られた。
第二次大戦後の1954年(昭和29年)に入ると、神町駅と東根駅の中間に無人駅の蟹沢駅(かにさわえき)が設置されたが、この駅は簡素な無人駅であった。
その後、山形新幹線の新庄延伸決定と前後して、東根市では新市街地形成を図るための、大規模な土地区画整理事業が推進されることとなり、その核施設として蟹沢駅を福島方に約1km移設・整備した新幹線停車駅とすることになり、1999年(平成11年)に移転の上改称し開業した[報道 1]。
年表
[編集]- 1954年(昭和29年)12月1日:日本国有鉄道(国鉄)奥羽本線の蟹沢駅として、神町駅 - 東根駅間(福島起点109 km 550 m地点、施設キロ[2])に新設開業[3]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、東日本旅客鉄道の駅となる[3]。
- 1999年(平成11年)
- 2004年(平成16年)4月1日:待合室とみどりの窓口を改築。同時にびゅう旅センターを開設。
- 2007年(平成19年)3月:指定席券売機を導入。
- 2011年(平成23年)
- 2015年(平成27年)4月1日:業務委託化。さくらんぼ東根駅長・助役が廃止される。
- 2020年(令和2年)3月14日:新幹線eチケットサービスを開始[報道 3]。
- 2021年(令和3年)3月13日:タッチでGo!新幹線のサービスを開始[注 1][報道 6]。
- 2024年(令和6年)
駅名の由来
[編集]東根市がサクランボの収穫量日本一であることにちなみ、自治体側の要望から「さくらんぼ」と自治体名の「東根」を合わせた駅名としている[報道 1]。
駅構造
[編集]JRさくらんぼ東根駅 さくらんぼタント館 | |
---|---|
情報 | |
用途 | 駅舎 |
設計者 | ジェイアール東日本建築設計事務所 |
施工 | 鉄建建設・升川建設JV |
建築主 | 東日本旅客鉄道および東根市 |
構造形式 | 鉄骨造 |
建築面積 | 997 m² |
延床面積 | 1,828 m² |
階数 | 地上3階 |
着工 | 1998年(平成10年)10月 |
竣工 | 1999年(平成11年)12月 |
相対式ホーム2面2線を有する地上駅である。1番線ホーム中央には、冷暖房完備の待合室が設置されている。また、1番線・2番線の上下線両方に出発信号機が設置されており、団体臨時列車などが当駅で折り返し運転を行うことがある。
駅舎は3階建てで主に東口側に建っている。駅舎の北側は、1階には待合所と売店兼食堂、3階には改札口などJRの施設と跨線橋(改札内・改札外)がある。2階部分は大きな吹抜けの階段となっている。南側は市の施設が入っており、1階には東根市観光物産協会(駅レンタカー業務も取り扱う)、2階にはコワーキングスペース「C&C ひがしね」、3階には公益社団法人東根市シルバー人材センターがある。改札口の前に自動券売機が設置され、出札口は一人の職員が出札係と改札係を兼ねることが出来る構造である。
山形駅管理の業務委託駅(JR東日本東北総合サービスに委託)。みどりの窓口、自動券売機、指定席券売機、山形新幹線用Suica・えきねっとQチケ改札機、山形線用簡易Suica改札機、待合室が設けられている。なお、えきねっとQチケを利用する場合は、山形新幹線では改札機にQRコードをかざす一方、山形線では改札窓口にいる係員へQRコードを提示する必要がある[1]。以前はびゅう旅センターも設置されていた。直営駅時代は管理駅で、神町駅と東根駅を管理下に置いていた。
エレベーターが全部で4基設置され、西口と跨線橋(改札外)・跨線橋(改札内)と1番線・跨線橋(改札内)と2番線・東口駅舎の各階をそれぞれ結んでいる。
のりば
[編集]番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | ■山形新幹線 ■山形線 |
上り | 天童・山形・米沢・福島・東京方面[4] |
2 | 下り | 村山・新庄方面[4] |
-
改札口(2024年3月)
-
切符売り場(2023年11月)
-
駅舎内部(2023年11月)
-
ホーム(2024年3月)
利用状況
[編集]JR東日本によると、2023年度(令和5年度)の1日平均乗車人員は1,362人である[利用客数 1]。なお、駅設置にあたっては、約1,300人の乗降を見込んでいた[5]。
2000年度(平成12年度)以降の推移は以下のとおりである。
1日平均乗車人員推移 | ||||
---|---|---|---|---|
年度 | 定期外 | 定期 | 合計 | 出典 |
2000年(平成12年) | 1,011 | [利用客数 2] | ||
2001年(平成13年) | 1,121 | [利用客数 3] | ||
2002年(平成14年) | 1,202 | [利用客数 4] | ||
2003年(平成15年) | 1,219 | [利用客数 5] | ||
2004年(平成16年) | 1,187 | [利用客数 6] | ||
2005年(平成17年) | 1,161 | [利用客数 7] | ||
2006年(平成18年) | 1,157 | [利用客数 8] | ||
2007年(平成19年) | 1,191 | [利用客数 9] | ||
2008年(平成20年) | 1,170 | [利用客数 10] | ||
2009年(平成21年) | 1,119 | [利用客数 11] | ||
2010年(平成22年) | 1,144 | [利用客数 12] | ||
2011年(平成23年) | 1,152 | [利用客数 13] | ||
2012年(平成24年) | 418 | 763 | 1,182 | [利用客数 14] |
2013年(平成25年) | 416 | 790 | 1,207 | [利用客数 15] |
2014年(平成26年) | 390 | 588 | 978 | [利用客数 16] |
2015年(平成27年) | 385 | 653 | 1,039 | [利用客数 17] |
2016年(平成28年) | 395 | 887 | 1,282 | [利用客数 18] |
2017年(平成29年) | 396 | 955 | 1,351 | [利用客数 19] |
2018年(平成30年) | 401 | 961 | 1,363 | [利用客数 20] |
2019年(令和元年) | 384 | 982 | 1,367 | [利用客数 21] |
2020年(令和 | 2年)164 | 885 | 1,049 | [利用客数 22] |
2021年(令和 | 3年)194 | 942 | 1,136 | [利用客数 23] |
2022年(令和 | 4年)270 | 953 | 1,224 | [利用客数 24] |
2023年(令和 | 5年)339 | 1,022 | 1,362 | [利用客数 1] |
駅周辺
[編集]周辺は東根市の中心部に当たり、駅の東側には市役所などの市の機関や銀行、郊外型の小売店などがある。
東口の駅前には駅前広場があり、山交バスや市民バス、タクシーなどが発着する。東口から東側の市役所方面へは広い歩道が続く。
バス路線
[編集]東口ロータリーにさくらんぼ東根駅前バス停が設置されており、以下の路線バスおよび高速バスが運行されている。
このほか、山形空港との間に予約制乗合タクシー「ワンコインライナー」の運行がある[6]。
隣の駅
[編集]脚注
[編集]記事本文
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e “駅の情報(さくらんぼ東根駅):JR東日本”. 東日本旅客鉄道. 2024年8月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月19日閲覧。
- ^ a b c 坪田, 卓哉、田島, 信一郎「山形新幹線新庄延伸プロジェクト」『JREA』第42巻第12号、日本鉄道技術協会、41-46頁、doi:10.11501/3256249、ISSN 0447-2322。
- ^ a b 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、530頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ a b “JR東日本:駅構内図・バリアフリー情報(さくらんぼ東根駅)”. 東日本旅客鉄道. 2024年4月17日閲覧。
- ^ 「特集・山形新幹線新庄延伸」『鉄道建築ニュース』606号、鉄道建築協会、2000年5月、10-12頁。
- ^ “ワンコインライナー(JRさくらんぼ東根駅)”. 山形空港. 2023年10月14日閲覧。
報道発表資料
[編集]- ^ a b c d 『奥羽線「新駅設置」及び「駅名改称」について』(プレスリリース)東日本旅客鉄道、1999年1月29日。オリジナルの2015年4月30日時点におけるアーカイブ 。2018年3月13日閲覧。
- ^ 『山形新幹線「つばさ」の新庄開業等について』(プレスリリース)東日本旅客鉄道、1999年7月30日。オリジナルの2020年11月13日時点におけるアーカイブ 。2020年11月13日閲覧。
- ^ 『「新幹線eチケットサービス」が始まります!』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道、北海道旅客鉄道、西日本旅客鉄道、2020年2月4日。オリジナルの2020年2月26日時点におけるアーカイブ 。2020年5月25日閲覧。
- ^ 『山形新幹線の全車指定席化と山形・秋田新幹線の特急料金の改定について』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道仙台支社/東日本旅客鉄道秋田支社、2021年11月16日。オリジナルの2021年11月16日時点におけるアーカイブ 。2024年7月31日閲覧。
- ^ 『2022年3月ダイヤ改正について』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道、2021年12月17日。オリジナルの2021年12月17日時点におけるアーカイブ 。2021年12月17日閲覧。
- ^ 『タッチでGo!新幹線 サービスエリア拡大について』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道、2020年11月12日。オリジナルの2020年11月13日時点におけるアーカイブ 。2020年11月13日閲覧。
- ^ 『山形県のSuica利用がますます便利になります!』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道東北本部、2023年12月15日。オリジナルの2023年12月15日時点におけるアーカイブ 。2023年12月15日閲覧。
- ^ 『山形県におけるSuicaご利用駅の拡大について』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道仙台支社、2022年7月22日。オリジナルの2022年7月22日時点におけるアーカイブ 。2022年7月22日閲覧。
- ^ 『Suicaエリア外もチケットレスで! 東北エリアから「えきねっとQチケ」がはじまります』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道、2024年7月11日。オリジナルの2024年7月11日時点におけるアーカイブ 。2024年7月31日閲覧。
利用状況
[編集]- ^ a b “各駅の乗車人員(2023年度)”. 東日本旅客鉄道. 2024年7月22日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2000年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月18日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2001年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月18日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2002年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月18日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2003年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月18日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2004年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月18日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2005年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月18日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2006年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月18日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2007年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月18日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2008年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月18日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2009年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月18日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2010年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月18日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2011年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月18日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2012年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月18日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2013年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月18日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2014年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月18日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2015年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月18日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2016年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月18日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2017年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月18日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2018年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年7月16日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2019年度)”. 東日本旅客鉄道. 2020年7月12日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2020年度)”. 東日本旅客鉄道. 2021年7月27日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2021年度)”. 東日本旅客鉄道. 2022年8月11日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2022年度)”. 東日本旅客鉄道. 2023年7月13日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 駅の情報(さくらんぼ東根駅):JR東日本