豊沼駅
豊沼駅 | |
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駅舎(2004年7月) | |
とよぬま Toyonuma | |
◄A18 奈井江 (4.7 km) (3.2 km) 砂川 A20► | |
所在地 | 北海道砂川市東3条南19丁目 |
駅番号 | ○A19 |
所属事業者 | 北海道旅客鉄道(JR北海道) |
所属路線 | ■函館本線 |
キロ程 | 359.0 km(函館起点) |
電報略号 | トヌ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面2線 |
乗車人員 -統計年度- |
22人/日(降車客含まず) -2012年- |
開業年月日 | 1942年(昭和17年)2月10日 |
備考 | 無人駅 |
豊沼駅(とよぬまえき)は、北海道砂川市東三条南19丁目にある北海道旅客鉄道(JR北海道)函館本線の駅。駅番号はA19。電報略号はトヌ。
駅構造
2面2線の相対式ホームを持つ地上駅。以前は島式・単式ホームであったが、一番外側の線路が撤去された。岩見沢-滝川間の各駅の中では唯一、駅舎が国道に向いていない。無人駅であり、駅舎内に乗車駅証明書発行機が設置されている。ホーム間は跨線橋で結ばれている。ホームにも跨線橋にも屋根は全くない。
度重なる水害を受けたため駅舎が高床式の建物になっているが、この一帯の地盤が緩かったためにレールも築堤の上に敷かれており[1]、待合室とホームは同一平面上にある。
駅周辺
豊沼の集落がある。
- 国道12号
- 道央自動車道奈井江砂川インターチェンジ
- 砂川警察署豊沼駐在所
- 北海道サンアグロ砂川工場(旧・三井東圧肥料砂川工場)
- 王子コーンスターチ北海道工場
- 北海道中央バス「東圧正門前」・「北電入口」停留所(国道12号線沿い)
利用状況
2006年度の1日平均乗車人数は31人である。 2012年度の1日平均乗車人数は22人である。
歴史
- 1939年(昭和14年)10月15日 - 東洋高圧工業北海道工業所起工式。昭和16年完成予定であったが戦時下で建設遅延[3]。
- 1942年(昭和17年)2月10日 - 東洋高圧工業専用線2.1km敷設使用開始に伴い、現在地に豊沼信号場(2代)開設。専用線発着貨物の取扱いを開始[3][4]。
- 時期不詳 - 東洋高圧工業の通勤者のために朝夕2便のみ停車客扱[3]。
- 1946年(昭和21年)4月 - 東洋高圧工業北海道工業所生産開始[3]。
- 1947年(昭和22年)2月20日 - 信号場から一般駅に変更、豊沼駅開業。
- 1951年(昭和26年)8月8日 - 北海道電力(直前まで日本発送電)砂川火力発電所第1期工事竣工[3]。
- 1957年以前(昭和32年以前) - 駅裏南側に石炭荷卸し場及び貯炭場を設け、国道12号を跨いで発電所までの運炭用ベルトコンベア設置。[3]石炭荷卸し専用線400m敷設(敷設時期不明)[5]。
- 1964年(昭和39年)8月13日 - 駅舎改築(昭和36年と37年の集中豪雨による大水害によって浸水被害を受けたためで、高床式となった)[3]。
- 1968年(昭和43年) - 北電砂川火力発電所が石炭輸送をトラックに切り替え。貯炭場廃止及びベルトコンベア撤去[3]。
- 1984年(昭和59年)2月1日 - 荷物の取扱を廃止。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、北海道旅客鉄道・日本貨物鉄道の駅となる。
- 1990年(平成2年)4月1日 - 日本貨物鉄道の駅が廃止され、貨物の取扱いが終了。
- 三井東圧肥料砂川工場へ続く専用線もこの時点で廃止となった。
隣の駅
脚注
- ^ 札幌工事局70年史によれば、腐植土及び泥土質であったため、盛土をしても一向に高くならず、不思議に思っていると盛土の土圧により別の場所が突然隆起するといった逸話の残る地盤であった。
- ^ 奈井江町百年史 平成2年9月発行 下巻年表に、乗降客があったと記載。また位置は豊沼奈江川の南、道道114号交差付近。
- ^ a b c d e f g h 砂川市史 昭和46年2月発行
- ^ 昭和26年版全国専用線一覧
- ^ 昭和32年版全国専用線一覧 なお昭和26年版では既に東洋高圧専用線の第三者利用契約者に日本発送電の名が記されており、当初の運炭はこの専用線を利用したものと思われる。
- 参考:北海道鉄道百年史 上・中・下巻 日本国有鉄道北海道総局 昭和51-56年発行
- 参考:私たちの砂川市史 上・下巻 砂川市役所編 平成3年3月発行