東京オートサロン

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東京オートサロン
Tokyo Auto Salon.
2012年の会場(幕張メッセ)入口
2012年の会場(幕張メッセ)入口
イベントの種類 展示会
通称・略称 オートサロン、TAS
正式名称 東京オートサロン
旧イベント名 東京エキサイティングカーショー(第1~4回)
開催時期 毎年1月第2金・土・日曜日
初回開催 1983年東京国際見本市会場
会場 幕張メッセ1~8ホール
主催 東京オートサロン事務局
共催 日本自動車用品・部品アフターマーケット振興会(NAPAC)
後援 株式会社三栄書房
千葉県千葉市
株式会社イデア
NPO法人オプションランド国際交流協会
協賛 グランツーリズモ
エイベックス・エンタテインメント株式会社
来場者数 237,954人(2010年)
243,077人(2011年)
255,709人(2012年)
幕張メッセへの交通アクセス
最寄駅 JR海浜幕張駅
直通バス JR・京成 幕張本郷駅
駐車場 あり(臨時駐車場も用意される)
公式サイト
備考
エキサイティングカーショー時代から1996年(第14回)までは晴海・東京国際見本市会場で開催(以後、東京ビッグサイトへ移動)。
1987年(第5回)より現在の名称に変更。
1999年(第17回)より幕張メッセで開催。
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東京オートサロン(とうきょうオートサロン)は、チューニングカーの祭典とも呼ばれるモーターショー

概要

1983年に「東京エキサイティングカーショー」の名称で晴海・東京国際見本市会場 東館(ドーム館)で開催した。1987年第5回では、東京オートサロンに改名。1992年第10回では、晴海の全会場での開催となった。1997年第15回では、有明・東京国際展示場(東京ビッグサイト)に移動。1999年第17回より幕張メッセ(千葉県日本コンベンションセンター国際展示場)での開催となる。2012年(1月13日~15日)で30回目の開催となる。

開催日は通常1月の第2週金・土・日が選ばれる。金曜日はプレスデーとなっていて、一般客は午後1時以降(土・日は午前9時から開場)の入場となり料金が高い。

スタート当時は「チューンドカーの市民権を勝ち取る」というコンセプトから始まったため、ノーマル車や新車の展示が少なかった。 ただし、新車発表を「東京モーターショー」では無く当イベントで発表した車も存在する。BCNR33型スカイラインGT-R1995年)やBNR34型スカイラインGT-Rや、カスタムされる事も前提としていたbB三菱・デリカD:5もこれに該当する。またBNR34スカイラインGT-Rの最終仕様、Nurもここでプロトタイプが公開されていた。

近年は[いつ?]、オートサロンに対して当初は懐疑的であった国内の主要自動車メーカーも、市場調査を兼ねて自らカスタマイズカーやコンセプトカーを出品・公開してマーケットの拡大に乗り出している。またチューニングカー以外に純粋なレーシングカーの展示やデモ走行も多く行われており、新年早々という開催時期も相まって、同年にSUPER GTスーパー耐久などのカテゴリに参戦する自動車メーカーやレーシングチームが当イベントの中で体制発表を行うケースが多くなっている。

オートサロン大会名誉会長は、政治家で元首相である羽田孜

沿革

  • 1983年:東京モーターショーも行われていた晴海東京国際見本市会場にて「東京エキサイティングカーショー」として開催される。キャッチフレーズ「チューニングを文化に!」。
  • 1987年:名称を「東京オートサロン」に変更。
  • 1997年東京ビッグサイトへと会場を移動。
  • 1999年:東京ビッグサイトでは駐車場とスペースを確保する事が出来なくなったため、幕張メッセへと会場を移動する。幕張メッセ全11ホールのうち、1~8ホールを全て使う(時期によってはイベントホールや駐車場も使っていた)。
  • 2000年:「東京オートサロン with AUTOASIA(オートアジア)」と命名(2008年まで)。
  • 2003年:イメージガールユニット「A-class」が結成される。
  • 2007年:「RACE QUEEN AWARD 2007」が開催される。グランプリは、鈴木礼央奈
  • 2009年:「東京オートサロン with NAPAC(ナパック)」と命名。 幕張メッセ 国際展示場ホール9~11を使用し、IMPORT AUTO SALON 2009(インポートオートサロン2009)が併催される。これにより会場の大きさで見た開催規模は東京モーターショーとほぼ同等となる。
  • 2011年:第1回「日本レースクイーン大賞」が開催される。
  • 2012年:開催30回目を迎える。

イメージガール

  • 1999年よりイメージガールを開始。公募で選考される。
  • 2000年、グランプリ(野口智子)、準グランプリ(佐々木玲奈、尾上綾)の3名で結成される。
  • 2001年、spサラダが務める。2000年に野口真実、松下奈央、望月良恵、有田貴子、遠藤郁英子、坂本めぐみ、河野杏美、吉岡千恵、木村かおり、菊池忍の10名でspサラダが結成。シングル「spサラダ」でデビューした。会場では、オートサロンイメージソング「パラダイス・パラダイム」も収録されるマキシシングル「spサラダ」が先行発売がされた。
  • 2002年、中野裕美、須藤寛子が務める。
  • 2003年より「A-class」が務める。通常は4人編成だが、2007年2008年は史上最多の8人(2007年はビジュアルチームとエンタメチームの各4人)、2009年は6人編成となった。

イベント

屋内では、特設ステージが設置され、元・現役レーシングドライバーによるトークショーが開催されたり、イベントコンパニオンによるアピールタイム。各社キャンペーンガール、イメージガールによる歌唱ステージ。レースクイーンの公開オーディション。東京国際カスタムカーコンテストの表彰式。D1グランプリの表彰式(2002年より)。チャリティーオークションなどが行われる。ラジコンカーによる京商主催のレース大会「KYOSYOカップ 全日本R/Cツーリングカー社会人チーム選手権」の最終戦(2000年第6回大会まで)も開催された。近年では、avexの全面バックアップにより、オリジナルCDのリリース等の他、所属アーティストによるライブ「avex POWER STAGE!!」も開催される。特にm.o.v.eは、2004年から2013年まで参加しており、頭文字Dの主題歌等を演奏していた。解散により2014年以降は不参加。

屋外では、前夜祭と題してサーキット場[1]にて「POWER TOUR」と題してイベント出展車両の走行会が行われていたが2005年鈴鹿サーキットとの破談によりそれ以来開催はされない。2006年では、幕張メッセ敷地内の外周路を使いマイルドセブンルノーF1R25)のデモランが行われた。ドライバーはヘイキ・コバライネン。近年では、特設コースにて、D1選手によるドリフト走行パフォーマンス「D1 SQUARE(D1スクエア)」が開催される。

エピソード

会場の様子(2010年)
  • 1998年は車の搬入日に大雪が降ってしまい、搬入に四苦八苦することになった。
  • 2003年には韓国釜山にて開催されている。その際、ドラッグデモラン中にガレージザウルスのHNR32 スカイラインGTS-4(RB26DETT換装し800psへチューニングされた車両)が横転して廃車になっている(ビデオオプションvol.109に収録)。
  • 30回目を迎えた2012年は、俳優哀川翔がPR大使に就任。開幕セレモニーではくす玉が割られ、大量の紙吹雪(風船は入っていない)や紙テープと共に「祝 東京オートサロン開催30回記念」と書かれた垂れ幕で祝福した。また、この年は3日間の総入場者数が過去最高となる255,709人を記録した。

その他・豆知識

  • 2001年より福岡福岡ドームを会場とする「福岡オートサロン」、2000年より札幌つどーむにて「札幌オートサロン」、2010年より静岡市ツインメッセ静岡で「静岡オートスタイル」という同種のイベントが開催されていたが、札幌は2008年以降は開催中止となり福岡も2010年以降開催されていない[2]。静岡オートスタイルもわずか3回のみの開催にとどまり、最後となった2013年は規模を大幅に縮小して打ち切られている。極稀に3会場全てに出品するショップも存在する。
  • ホール間を繋ぐ通路は、緊急時に簡単に外せるようになっている。設置理由は寒さ避けである。
  • コンパニオンの数が他の展示会に比べ群を抜いて多い。このため全国各地からコンパニオンの撮影だけを目的とした(車を撮影する事に興味の無い)カメラ小僧と呼ばれる人達が多数来場する。会場内ではプロダクションがその年のシーズンのレースクイーンへのスカウト活動も行われており、チューニングカーショーとは別の面でのおたくマニアの祭典ともなっている。またチューニングカーとは全く関連性の無いステージイベントも会場内で行われている事から、本来のイベント主旨から外れるとして数多くの批判が集まっている。そのためオートサロンの前身であるエキサイティングカーショーの発起人である稲田大二郎は、「熱走!! Exciting Car Showdown(エキサイティングカー・ショーダウン)」を新たに開催している(こちらにはレースクイーン、キャンギャルはいない)。ただ、オートサロンのような有料イベントの場合、有償観客として入場売り上げの増加に繋がるため、その是非が問われるものの、収益面に於いてはありがたい存在でもある。
  • 年始という特異な時期に行う理由は「違法行為の祭りとされていたため、会場が完全に空いている時期しか使わせてくれなかった」ためである。チューニングカーの規制緩和が図られた現在は合法行為であるものの、伝統的にこの時期に行われている。
  • 開催時の幕張メッセ駐車場には観覧客のドレスアップカー・チューニングカーなどが集まり、街道レーサー旧車會などが多数集結するため俗称として『東京オート裏サロン』として位置づけられている。千葉県警察はオートサロン開催時、幕張周辺で違法車両(いわゆる裏サロンにエントリーした車)の取り締まりを行なうのが通例となっており、毎年入り口で検問が行われていることもある。開催中の金、土曜日は21時から翌朝6時までメッセ大駐車場を閉鎖するが、このため湾岸習志野インターチェンジから駐車場入り口まで渋滞が発生する。
  • 主催は東京オートサロン事務局(TASA)であるが、事務局は後援の三栄書房内にある。

書誌

公式本

  • 東京オートサロン( - '99)オフィシャルガイドブック(東京オートサロン公式ガイドブック)
    • 発行元:オートサロン事務局。定価:1000円。印刷・製本:共同印刷
  • 東京オートサロンwithオートアジア(2000 - 2007) オフィシャルガイドブック(東京オートサロンwithオートアジア公式ガイドブック)
    • 発行元:オートサロン事務局。定価:1000円。印刷・製本:共同印刷(2000年)。凸版印刷(2001年より)。
  • 東京オートサロンwithNAPAC(2008 - ) オフィシャルガイドブック(東京オートサロンwithNAPAC公式ガイドブック)
    • 発行元:オートサロン事務局。定価:1000円[3]。印刷・製本:凸版印刷(2008年)。
  • オフィシャルブック(2008 - )東京オートサロン
    • 発行元:三栄書房。定価:780円(2008年)、880円(2009年)。印刷・製本:大日本印刷

特集本・特集記事

  • OPTION責任編集OPT POWER BOOKS 東京オートサロン with オートアジア2000
    • 2000年1月20日発売。発行元:三栄書房。定価450。
  • OptionOption2 - チューニングカー雑誌。開催に合わせた事前特集(1、2月号)、イベント特集(3月号)の記事が組まれる。

脚注

  1. ^ 富士スピードウェイ(2002年)
  2. ^ これに代わる後継イベントとして「福岡カスタムカーショー」が毎年2月中旬に福岡ドームにて開催されている。
  3. ^ 2008年は頒価と表示

外部リンク