川越誠司
埼玉西武ライオンズ #72 | |
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基本情報 | |
国籍 | 日本 |
出身地 | 北海道札幌市豊平区 |
生年月日 | 1993年6月30日(30歳) |
身長 体重 |
174 cm 80 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 左投左打 |
ポジション | 外野手 |
プロ入り | 2015年 ドラフト2位 |
初出場 | 2020年6月23日 |
年俸 | 1400万円(2023年)[1] |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
この表について
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川越 誠司(かわごえ せいじ、1993年6月30日 - )は、北海道札幌市豊平区出身[2]のプロ野球選手(外野手)。左投左打。埼玉西武ライオンズ所属。
経歴
プロ入り前
札幌市立豊平小学校2年生の時に野球を始め、札幌市立八条中学校では札幌豊平東シニアで投手としてプレーした[3]。当時のチームメイトには1歳下に水野滉也がいる。
北海高等学校では、3年生の第83回選抜高等学校野球大会で3試合に4番・右翼手として先発出場し、1回戦・対創志学園高等学校戦では同点の8回に決勝本塁打を放つなど、計12打数6安打、1本塁打、2打点、打率.500の成績だった[4][5][6]。第93回全国高等学校野球選手権大会・1回戦の対明徳義塾高等学校戦では4番・右翼手として先発出場し、4打数1安打1打点、打率.250の成績でチームはサヨナラ負けした[7]。その後、父と同じ消防士を目指し採用試験を受験したが不合格になり、北海学園大学に進学した[3]。
大学では1年生の春から4番打者としてプレーし[8]、2年生の秋季リーグでは札幌学生野球の外野手のベストナインに選ばれた一方[9]、投手としてもプレーした[10]。3年生の春季リーグで公式戦初勝利を記録し[11]、秋季リーグでは3試合に登板、1失点完投勝利も記録し、打撃では打率4割、1本塁打、9打点の成績で[12]、リーグの特別賞を受賞し、2年連続で外野手のベストナインに選ばれるなど[13]、「二刀流」でプレーした。4年生の春季リーグでは開幕前に左肘に違和感を覚えたため登板が無く、5月には右太ももに肉離れを起こした[14]。4年間通算では8試合に登板[11]、また、3本塁打を記録している[15]。
2015年10月12日に行われたプロ野球ドラフト会議で埼玉西武ライオンズから投手として2巡目指名を受け[16]、契約金7000万円、年俸1200万円(金額は推定)で仮契約を結んだ[17]。背番号は「26」に決まった[18]。北海学園大学からは初のプロ入り選手となった[3]。
西武時代
2016年から2018年は、投手として二軍で起用されていたが結果が残せず、一軍での登板はなかった。そのため、持ち前の打力を生かして2018年9月28日からは二軍で右翼手として出場。10月5日にはみやざきフェニックス・リーグの参加メンバーに外野手として振り分けられた[19]。
2019年1月18日、投手から外野手へ登録変更されることが球団から発表された[20]。背番号も「72」に変更となった。打者転向1年目は二軍ではチーム2位の93試合に出場し、打率は.214にとどまったが、8本塁打を記録した。シーズン終了後、2019アジアウィンターベースボールリーグへ派遣[21]。打率.367、3本塁打、21打点の大会トップの成績を残し野手部門の大会MVPを獲得する[22]。
2020年、打者転向2年目にして開幕を一軍で迎えた[23][24][25]。6月28日の対福岡ソフトバンクホークス戦、6回裏二死一・二塁の一打勝ち越しの場面で代打として起用。プロ初出場一軍初打席を迎えたが空振り三振に倒れる[26]。7月23日の千葉ロッテマリーンズ戦ではスタメン起用。2回裏二死三塁で岩下大輝からプロ入り初の2点本塁打を記録した[27]。48試合の出場で打率.156、2本塁打、5打点の成績であった。
2021年は開幕を二軍で迎え、4月30日に一軍登録される。5月9日のソフトバンク戦に「9番・右翼」でスタメン出場するも[28]3打席連続三振を喫し、その3打席のみで同12日に登録抹消となった[29]。5月28日に「特例2021」の代替選手として再び一軍に昇格すると[30]、6月3日の読売ジャイアンツ戦で鍵谷陽平からシーズン第1号となる自身初の代打本塁打を記録した[31]。その後も代打で結果を残していたが、6月23日の試合を胃腸炎によりベンチから外れると翌24日に登録を抹消された[32]。後半戦の開幕と共に一軍へ復帰し、8月24日のソフトバンク戦に「9番・右翼」で復帰後初めてスタメン出場し[33]結果を残すとスタメン起用が増加し、9月は全試合に出場。10月は成績を落としたものの[34]この年は63試合の出場で打率.225、5本塁打、11打点を記録した。
2022年、8月5日の対ロッテ戦(ベルーナドーム)では3-3の同点の延長10回無死無走者の打席で佐々木千隼から自身初のサヨナラ本塁打を放った[35]。
選手としての特徴
50メートルのタイムは5秒9で、遠投は120メートルの身体能力を持つ[3]。
投手時代は、最速149km/hの直球[15]、変化球はナックルカーブを投げた[17]。イースタン・リーグでは3年間で40試合に登板したが、通算防御率10.08、41イニングを投げて与四球が65個と制球難に苦しんだ。
エピソード
2021年8月25日の対ソフトバンク戦で今宮健太がライトへのファウルフライを放った際、川越はフェンスに飛び込んでこれを好捕。しかし、体がフェンスにはまり抜け出せなくなったところ、ソフトバンクの投手達に助けてもらう出来事があった[36]。
詳細情報
年度別打撃成績
年 度 |
球 団 |
試 合 |
打 席 |
打 数 |
得 点 |
安 打 |
二 塁 打 |
三 塁 打 |
本 塁 打 |
塁 打 |
打 点 |
盗 塁 |
盗 塁 死 |
犠 打 |
犠 飛 |
四 球 |
敬 遠 |
死 球 |
三 振 |
併 殺 打 |
打 率 |
出 塁 率 |
長 打 率 |
O P S |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2020 | 西武 | 48 | 74 | 64 | 10 | 10 | 0 | 1 | 2 | 18 | 5 | 0 | 0 | 1 | 0 | 9 | 0 | 0 | 24 | 0 | .156 | .260 | .281 | .542 |
2021 | 63 | 174 | 160 | 12 | 36 | 3 | 1 | 5 | 56 | 11 | 1 | 0 | 1 | 0 | 12 | 0 | 1 | 44 | 2 | .225 | .283 | .350 | .633 | |
2022 | 50 | 159 | 139 | 10 | 36 | 7 | 2 | 2 | 53 | 14 | 2 | 2 | 0 | 1 | 18 | 1 | 1 | 41 | 1 | .259 | .346 | .381 | .727 | |
通算:3年 | 161 | 407 | 363 | 32 | 82 | 10 | 4 | 9 | 127 | 30 | 3 | 2 | 2 | 1 | 39 | 1 | 2 | 109 | 3 | .226 | .304 | .350 | .654 |
- 2022年度シーズン終了時
年度別守備成績
年 度 |
球 団 |
外野 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
試 合 |
刺 殺 |
補 殺 |
失 策 |
併 殺 |
守 備 率 | ||
2020 | 西武 | 45 | 36 | 3 | 0 | 0 | 1.000 |
2021 | 51 | 97 | 2 | 2 | 0 | .980 | |
2022 | 46 | 76 | 1 | 0 | 0 | 1.000 | |
通算 | 142 | 209 | 6 | 2 | 0 | .991 |
- 2022年度シーズン終了時
記録
- 初出場:2020年6月23日、対福岡ソフトバンクホークス1回戦(メットライフドーム)、8回裏に栗山巧の代走で出場
- 初打席:2020年6月28日、対福岡ソフトバンクホークス6回戦(メットライフドーム)、7回裏に金子侑司の代打で出場、二保旭から空振り三振
- 初先発出場:2020年7月1日、対オリックス・バファローズ2回戦(メットライフドーム)、8番・右翼手で先発出場
- 初安打:2020年7月3日、対オリックス・バファローズ4回戦(メットライフドーム)、8回裏にタイラー・ヒギンスから右前安打
- 初本塁打:2020年7月23日、対千葉ロッテマリーンズ8回戦(メットライフドーム)、2回裏に岩下大輝から右越2ラン
- 初盗塁:2021年8月27日、対北海道日本ハムファイターズ12回戦(メットライフドーム)、4回裏に二盗(投手:池田隆英、捕手:清水優心)
背番号
- 26(2016年 - 2018年)
- 72(2019年 - )
登場曲
川越の登場曲は、「青雲の歌 令和バージョン」を筆頭にその日の気分等によって登場曲を変えるため、使用開始年ごとに節で区切ることがある。
2020年より使用
2021年より使用
- ブラッド・フィーデル「ターミネーターより『Main Title』」
- ペリー&キングスレイ「Baroque Hoedown(エレクトリカルパレードのテーマ」
- ジャック・オッフェンバック「天国と地獄 序曲」第3部より
- テレサ・テン「時の流れに身をまかせ」
- 美空ひばり「愛燦燦」
- 加山雄三「海 その愛」
- 中西保志「最後の雨」
- BREATHE「Share Happiness」
- 大塚愛「さくらんぼ」
- AKB48「ヘビーローテーション」
- YUI「CHE.R.RY」
- ラジオ体操第1
- モーニング娘。「LOVEマシーン」
2022年より使用
- さだまさし「北の国から〜遥かなる大地より〜」
- SPECTRUM「SUNRISE」
- 蓜島邦明「世にも奇妙な物語 メインタイトル」
出典
- ^ “西武 - 契約更改 - プロ野球”. 日刊スポーツ. 2022年12月1日閲覧。
- ^ 2016プロ野球12球団全選手カラー百科名鑑 廣済堂出版発行 78頁
- ^ a b c d “北海学園大・川越、西武2位指名“二刀流”も投手で”. 日刊スポーツ (2015年10月23日). 2021年11月3日閲覧。
- ^ “第83回選抜高校野球 3月23日第3試合結果”. スポニチ Sponichi Annex. 2011年4月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年11月3日閲覧。
- ^ “3月28日第3試合結果”. スポニチ Sponichi Annex. 2011年4月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年11月3日閲覧。
- ^ “3月31日第1試合結果”. スポニチ Sponichi Annex. 2011年5月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年11月3日閲覧。
- ^ “第93回高校野球選手権 8月7日第2試合結果”. スポニチ Sponichi Annex. 2012年4月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年11月3日閲覧。
- ^ “北海学園大・プロ注目の二刀流、川越出番なし”. 日刊スポーツ (2015年8月26日). 2021年11月3日閲覧。
- ^ 表彰選手 2013年度秋季1部[リンク切れ] 札幌学生野球連盟
- ^ 別冊宝島 プロ野球選手データ名鑑2016 宝島社発行 62頁
- ^ a b “西武2位川越を渡辺SD絶賛「野性味あって楽しみ」”. 日刊スポーツ (2015年11月6日). 2021年11月3日閲覧。
- ^ “北海学園大・川越にプロ6球団スカウト集結”. 日刊スポーツ (2015年5月1日). 2021年11月3日閲覧。
- ^ 表彰選手 2014年度秋季1部[リンク切れ] 札幌学生野球連盟
- ^ “北海学園大・川越 “最後の秋”は打撃に集中”. 日刊スポーツ (2015年9月28日). 2021年11月3日閲覧。
- ^ a b “北海学園大の二刀流川越、プロ志望届提出”. 日刊スポーツ (2015年10月7日). 2021年11月3日閲覧。
- ^ “2015年ドラフト会議 全指名選手”. 埼玉西武ライオンズ オフィシャルサイト (2015年10月22日). 2021年11月3日閲覧。
- ^ a b “西武ドラ2川越が仮契約 背番号は「大明神」の26”. 日刊スポーツ (2015年11月17日). 2021年11月3日閲覧。
- ^ “本日12/11「2015ドラフト新入団選手発表会」を実施!”. 埼玉西武ライオンズ オフィシャルサイト (2015年12月11日). 2021年11月3日閲覧。
- ^ “【西武】3年目左腕・川越が野手転向、フェニックス参加メンバー発表”. スポーツ報知 (2018年10月5日). 2018年10月5日閲覧。
- ^ “川越誠司選手の登録について”. 埼玉西武ライオンズ (2019年1月18日). 2019年1月18日閲覧。
- ^ “「2019アジアウインターベースボールリーグ」派遣選手変更のお知らせ”. 埼玉西武ライオンズ (2019年11月6日). 2020年6月29日閲覧。
- ^ “「ポスト秋山」は野手転向2年目迎える魅惑の長距離砲 西武・川越誠司という男”. Full-Count. (2020年1月5日) 2020年6月29日閲覧。
- ^ “山賊打線に加わりそうな“口髭の男” 一心に山川の背中追う西武・川越の存在感”. Full-Count. (2020年6月10日) 2020年6月28日閲覧。
- ^ “西武川越「青雲のうた」日本香堂社公式SNSも反応”. 日刊スポーツ. (2020年6月17日) 2020年6月28日閲覧。
- ^ “西武・川越、5年目で初の開幕1軍「ホームランを打ちたい」”. SANSPO.COM. (2020年6月17日) 2020年6月28日閲覧。
- ^ “西武・川越 令和バージョン「青雲の歌」で代打登場も…1軍初打席は空振り三振”. Sponichi Annnex. (2020年6月28日) 2020年6月28日閲覧。
- ^ “【西武】8試合ぶりスタメンの川越誠司がプロ入り初アーチ!”. スポーツ報知. (2020年7月23日) 2020年7月25日閲覧。
- ^ “西武・栗山が2試合連続の4番、ソフトバンク戦スタメン発表”. 西日本スポーツ (2021年5月9日). 2021年11月10日閲覧。
- ^ “【12日の公示】西武 ニールを登録し川越を抹消 日本ハムの望月が特例2021代替選手として登録”. Sponichi Annex (2021年5月12日). 2021年11月10日閲覧。
- ^ “西武が大量14選手入れ替え 「特例2021」で コロナ感染の源田ほか、金子、木村ら抹消”. Sponichi Annex. (2021年5月28日) 2021年5月28日閲覧。
- ^ “【西武】川越誠司が北海高の先輩・鍵谷から今季1号ソロ「意識しました」”. スポーツ報知. (2021年6月3日) 2021年6月3日閲覧。
- ^ “西武が川越の出場選手登録を抹消”. 西日本スポーツ (2021年6月24日). 2021年6月27日閲覧。
- ^ “西武9番・川越、ソフトバンク戦スタメン発表”. 西日本スポーツ (2021年8月24日). 2021年11月10日閲覧。
- ^ “西武・川越誠司 力強いスイングで相手に重圧をかけた背番号72/下位打線で光った”. 週刊ベースボールONLINE (2021年11月10日). 2021年11月10日閲覧。
- ^ “西武、20年ぶり連夜のサヨナラ弾! 川越が決めた「ちょっとぎりぎりで焦った…」 堅首4連勝、今季最多貯金『10』”. サンケイスポーツ (産経新聞社). (2022年8月6日) 2022年10月6日閲覧。
- ^ “西武・川越のファインプレー後にファインプレー ソフトバンク選手が“救出””. デイリースポーツ online (2021年8月25日). 2021年8月25日閲覧。
- ^ “西武川越の"青雲弾"に線香メーカーも反応 ファン「ぜひコラボグッズを」”. Full-Count (2020年7月24日). 2021年11月3日閲覧。
関連項目
外部リンク
- 個人年度別成績 川越誠司 - NPB.jp 日本野球機構
- 選手の各国通算成績 Baseball-Reference (Japan)、The Baseball Cube
- 選手名鑑 - 埼玉西武ライオンズ オフィシャルサイト