小林司 (編集者)

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こばやし つかさ

小林 司
生誕 6月27日
国籍 日本の旗 日本
民族 日本人
職業 雑誌・書籍編集者
団体 講談社
著名な実績 ミスiD実行委員長・選考委員
活動拠点 日本の旗 日本
公式サイト 小林司@ミスiDP/妄撮P (@mosatsu_p) - X(旧Twitter)
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小林 司(こばやし つかさ、6月27日[1])は、日本の雑誌・書籍編集者2019年現在、講談社フライデーデジタルチーム所属[2]からアーティスト企画部へ異動。ミスiD実行委員長・選考委員。別名「妄撮P」。

経歴[編集]

講談社入社後、「FRaU」、「VoCE」と女性誌の編集に携わる[3]1998年、「VoCE」誌上で連載されていた『美人画報』(安野モヨコ)の初代担当編集者であった[4]。連載は後に単行本化されている。

その後、男性誌「KING」編集部に所属[3][5]2006年、写真家・Tommyとのコンビで、グラビア「妄撮」の連載を開始。雑誌自体は2年余りで休刊となるが、2008年に連載をまとめた写真集「妄撮 モーサツ」がヒットしシリーズ化する。さらに、スマートフォンアプリや「an・an」(マガジンハウス)の「妄撮男子」[6]夢眠ねむを被写体とした「アキバ妄撮」(FREECELL特別号、角川グループパブリッシング)など、他社とコラボレートした企画にもプロデューサーとして携わっている。コラボにとどまらず、2013年には「an・an」で「美女の法則」というコラムを講談社社員でありながら半年間連載している。

2012年、「“新しいタイプの女の子”を発掘し、育てるオーディション企画」として、ミスiD(アイドル)を立ち上げる[5][7]。当時はAKB48グループ等による“アイドル戦国時代”の影響で新人グラドルが全国区になる機会に恵まれず[7][5]東日本大震災が発生した2011年のミスマガジンにおいては最終入賞者が例年よりも1名減の4名に留まった。そうした状況に加え、TwitterFacebookといったSNSの発達もあり、「雑誌も買わない子たちに届くようなオーディションをやりたい」と企画したのがミスiDである[7][5]

ミスiDでは初代の玉城ティナ(ミスiD2013グランプリ)、2代目の蒼波純(ミスiD2014グランプリ)などを発掘し、特に玉城は女優として主演作を持つまでに成長。2014年10月、『アイドリング!!!』(フジテレビONEフジテレビ地上波)に出演した際は「アイドル界の目利き」と紹介された[8]2013年6月に『FRIDAY』副編集長に就任[9]したが、2015年に第一事業局第一戦略部に異動、ミスiDを専任で担当することになった[10]。現在はアーティスト企画部所属。

書籍[編集]

妄撮シリーズ[編集]

その他[編集]

イベント[編集]

トークライブ「俺の愛する女たち〜本人降臨しまくりスペシャル 」、「愛すべき女・女(めめ)たち」を開催している。

公演名 公演日 会場 出演者・ゲスト
俺の愛する女たち2013〜本人降臨しまくりSP〜 2013年12月27日 阿佐ヶ谷ロフトA カワイイ女の子大好き有識者:小林司、ポテト少年団菊地、愛☆まどんな
女の子スペシャルゲスト:杉原杏璃橘ゆりか夢眠ねむ鈴木ふみ奈、小池花瑠奈、夏江紘実daokoほのかりん、ナマコプリ(マコ・プリンシパル+及川なまこ)、MOMO玉城ティナ
オープニングアクト:放課後プリンセス
俺の愛する女たち2014〜本人降臨しまくりスペシャル Vol.2〜 2014年4月3日 ロフトプラスワン 女の子大好き有識者:小林司、ポテト少年団菊地、日笠麗奈、有識者見習い:レイチェル
ゲスト:大森靖子荻野可鈴倉持由香、小宮一葉、椎木里佳Chu-Z東佳苗古関れん、恋汐りんご(バンドじゃないもん!)、清水みさと蒼波純
妄撮P オレの愛する女たち2014〜本人降臨しまくりスペシャルvol.3〜 2014年2月8日 出演:小林司、渡賀レイチェル
あのゆるめるモ!)、アリスムカイデ、うちだゆうほ、遠藤舞染谷有香chelmicoちゃんもも◎(バンドじゃないもん!)、夏目花実菜乃花、noraneko/兎丸愛美、はちみつ。、りりか
妄撮P おれの愛する女たち 〜本人降臨しまくりスペシャルvol.4〜 2016年2月10日 出演:小林司、増澤璃凜子
ゲスト:青山ひかる、杉野静香、永遠、南菜生(PassCode)、武田杏香井上唯矢川葵Maison book girl)、本郷杏奈
6月のおれの愛する女たち(第5回)[11] 2016年6月7日 出演:小林司、古関れん
ゲスト:鎌田紘子美月リカ(宗教法人マラヤ)、工藤ちゃん清水あいり大部彩夏園都、早桜ニコ・優雨ナコ(クマリデパート)、黒宮れい
愛すべき女・女(めめ)たち vol.6[12] 2016年9月9日 LOFT9 Shibuya 出演:小林司、古関れん
ゲスト:石神澪シバノソウ瀬都あく(アシモフが手品師、元あヴぁんだんど)、月乃雫(元杉野静香)、平松可奈子ほのかりん、花雨、人妻幸子。、工藤ちゃん
愛すべき女・女(めめ)たち vol.7[13] 2016年12月12日 ロフトプラスワン 出演:小林司
ゲスト:石原佑里子、中尾有伽、HAL(The Mash)、間宮まにヤなことそっとミュート)、山科ティナ、吉橋亜理砂(当時愛乙女☆DOLL、現Ange☆Reve)、馬場ふみか戸田真琴
愛すべき女・女(めめ)たち vol.8[14] 2017年2月2日 東京カルチャーカルチャー 出演:小林司
菅野結以天木じゅん凰かなめ中郡暖菜、中村ちひろ(禁断の多数決)、白瀬百草、川崎あや
愛すべき女・女(めめ)たち vol.9[15] 2018年3月29日 LOFT9 Shibuya 出演:小林司、増澤璃凜子
佐藤ノア、南菜生、リオ(ミスiD2018)、なつか、小倉由菜
愛すべき女・女(めめ)たち vol.10[16] 2019年1月29日 出演:小林司、南菜生
ゲスト:鎌田紘子、小日向結衣、komugi、関根ささら(放課後プリンセス)、真島なおみ、三井飴葉(HAMIDASYSTEM)、町田彩夏、琴海りお

備考[編集]

女子力」は、安野モヨコが「VoCE」2000年10月号掲載の『美人画報スペシャル』[17]で使用したのが最初とされている[18]が、この言葉の誕生に小林が関与している。小林夫妻は安野の広島県への取材旅行に同行していたが、小林の妻の行動に対して、「かわいすぎるぜ!!嫁に欲しい!!どうだ俺の嫁にならないか。もう、完全にこっちが男に変わってしまうほどの女子力です。」と書いている。

脚注・出典[編集]

  1. ^ 玉城ティナ [@tina_tamashiro] (2013年6月27日). "今日、妄撮P誕生日なんだよ。玉城を見つけてくれた人". X(旧Twitter)より2015年1月20日閲覧
  2. ^ 吉田豪×大森靖子×小林司 激動のミスiDを振り返る(後編)”. FRIDAY DIGITAL (2019年1月3日). 2019年4月9日閲覧。
  3. ^ a b 小林司 ATTENDANT 講師|TRANSIT GENERAL OFFICE INC.”. トランジットジェネラルオフィス. 2015年1月20日閲覧。
  4. ^ 鎌倉の休日(安野モヨコさんと)”. 小林司. 24Hours妄撮LIFE(トランジットジェネラルオフィス) (2011年4月8日). 2015年1月24日閲覧。
  5. ^ a b c d CINRA『なぜ見た目重視ではないアイドルを探す?「ミスiD」小林司の発想』(インタビュアー:金子厚武)、株式会社シンラ、2016年12月28日https://www.cinra.net/article/interview-gyoukairetsuden-vol2-kobayashitsukasa2022年1月31日閲覧 
  6. ^ 「妄撮(R)」って何? もし、オトコのカラダがこんな風に見えたとしたら……?”. an・an. X BRAND(Yahoo Japan) (2010年1月21日). 2015年1月20日閲覧。
  7. ^ a b c Flat Share Magazine(インタビュアー:赤澤える)「闇まで見つめる編集者・小林司」『note』、2021年8月26日https://note.com/flat_share_mg/n/ncc077e37205f2022年1月31日閲覧 
  8. ^ アイドリング!!!|2014年10月24日(金)放送”. TVでた蔵(富士ソフト). 2015年1月24日閲覧。
  9. ^ 【人事・組織変更】講談社(2013年6月1日付)”. Shinbunka ONLINE (2013年6月14日). 2015年11月9日閲覧。
  10. ^ 「日経エンタテインメント!」2015年12月号p46
  11. ^ 6月のおれの愛する女たち(第5回)”. LOFT/PLUS ONE. 2017年3月5日閲覧。
  12. ^ 愛すべき女・女(めめ)たち vol.6”. LOFT9 Shibuya. 2017年3月5日閲覧。
  13. ^ 愛すべき女・女(めめ)たち vol.7”. LOFT/PLUS ONE. 2017年3月5日閲覧。
  14. ^ 愛すべき女・女(めめ)たち vol.8”. TOKYO CULTURE CULTURE. 2017年3月5日閲覧。
  15. ^ 愛すべき女・女(めめ)たち vol.9”. LOFT9 Shibuya. 2021年3月1日閲覧。
  16. ^ 愛すべき女・女(めめ)たち vol.10”. LOFT9 Shibuya. 2021年3月1日閲覧。
  17. ^ 単行本では『美人画報 ハイパー』(講談社、2001年)「課外授業スペシャル「夏の旅。『美』は自分への集中力だと見つけたり」(字あまり)by モヨコ」。当該箇所はp138。
  18. ^ 「女子力」の社会学 ―雑誌の質的分析から― (PDF) 近藤優衣 女子学研究 Vol.4(2014年3月). 2015年1月24日閲覧。

外部リンク[編集]