佐用駅

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佐用駅
ファイル:佐用駅.JPG
駅舎
さよ
Sayo
所在地 兵庫県佐用郡佐用町佐用
北緯35度0分13.91秒 東経134度21分23.81秒 / 北緯35.0038639度 東経134.3566139度 / 35.0038639; 134.3566139
所属事業者 西日本旅客鉄道(JR西日本)
智頭急行
電報略号 サヨ
駅構造 地上駅(盛土上)[1]
ホーム 2面4線[1]
乗車人員
-統計年度-
468人/日(降車客含まず)
-2012年-
開業年月日 1935年昭和10年)7月30日[1]
乗入路線 2 路線
所属路線 K 姫新線(JR西日本)
キロ程 45.9 km(姫路起点)
播磨徳久 (3.4 km)
(5.0 km) 上月
所属路線 智頭急行智頭線
キロ程 17.2 km(上郡起点)
久崎 (5.0 km)
(5.3 km) 平福
備考 共同使用駅(JR西日本の管轄駅)
業務委託駅[1]
みどりの窓口[2]
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佐用駅(さよえき)は、兵庫県佐用郡佐用町(さようちょう)佐用にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)および智頭急行[1][2]。JR西日本の管轄駅である[3]

概要

佐用町の代表駅[1]1955年昭和30年)3月1日の合併によって、町名の読みが「さよ」から「さよう」に変更されたが、駅名の読みは「さよ」のままで、変更されていない[1]

JR西日本の姫新線と、智頭急行の智頭線が乗り入れ、両路線の乗換駅となっている。姫新線の系統境界駅でもあり、姫路方面からの列車の半数程度と、津山方面からの全列車がこの駅で折り返す[1]。残りの姫路方面からの列車は隣の上月駅までの運転となる[1]。なお、2010年平成22年)3月13日の高速化事業完成以前は、朝晩を除いて全列車がこの駅で折り返していた。

また、智頭線を経由する特急「スーパーはくと」・「スーパーいなば」も全列車が停車する[1]

年表

  • 1935年昭和10年)7月30日[1] - 国有鉄道姫津東線(当時)が三日月駅から延伸し、その終着として開業。
  • 1936年(昭和11年)
    • 4月8日 - 当駅から美作江見駅までが延伸開業し、現行の姫新線にあたる路線が全通。途中駅となる。同時に姫津線が姫津東線に改称され、当駅もその所属となる。
    • 10月10日 - 姫津線が姫新線の一部となり、当駅もその所属となる。
  • 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅となる。
  • 1994年平成6年)12月3日 - 智頭急行線が開業し、乗り換え駅となる[1]
  • 2009年(平成21年)[1]
    • 8月9日 - 台風9号の影響による大雨により駅舎が冠水、線路設備の被害による影響もあわせ、姫新線播磨新宮駅 - 美作江見駅間、智頭線上郡駅 - 大原駅間が不通となった。
    • 8月11日 - 智頭線の特急スーパーはくとのみ運転を再開したが客扱いをせず、智頭線の普通列車は運転見合わせ。姫新線列車は不通が続く。
    • 8月14日 - 智頭線の特急スーパーはくとの客扱いを再開。
    • 8月21日 - 姫新線播磨新宮駅 - 佐用駅間の運転が再開、駅業務も再開された。
    • 8月29日 - 智頭線が全線復旧し普通列車や特急スーパーいなばも運転再開。
    • 10月5日 - 姫新線が全線復旧。
  • 2010年(平成22年)3月13日 - 姫新線高速化事業完成により、当駅を跨いで上月駅へ直通する列車が日中にも拡大。

駅構造

佐用駅を上月側からみたところ。向かって右側がJRのホームで左側が智頭急行のホーム。2010年8月撮影

島式ホーム2面4線を持つ。駅の入口側から智頭急行の1・2番線、JRの2・1番線の順に付されている。智頭急行線、JR姫新線ともに1面2線のホームの構造で、ほぼ同一の平面上に線路が敷かれているものの、双方の線路は接続されていない。JR側の線路の外側には側線を備えている。智頭線の当初の工事実施計画では、この駅の上郡方(姫新線の新見方)に「山脇信号場」を設置して智頭線が姫新線に合流し、佐用駅で再度分岐する計画となっていた。しかし線路容量や保安上の問題、佐用駅の構内配線上の問題などから、1975年(昭和50年)1月31日の工事実施計画変更により、現状のように立体交差に改められた[4]

出札窓口・駅事務所は智頭急行1番線の真下にあり[1]、盛土区間だが、平面図だけ見ればまるで高架駅のような配置である。「出札窓口・駅事務所」は、駅前広場より2メートル程度低く階段を十数段降りるようになっていて、洪水時には水没したこともある。智頭急行の開業1年くらい前には、工事によってほとんど新設駅の景観となって、旧駅のものは全くなくなった。 JR西日本・智頭急行とも自動券売機を備えている。智頭急行のものは、自由席特急券も販売している。

なお、当駅は姫路鉄道部が管理し、ジェイアール西日本交通サービスが智頭線も含めた駅業務を受託する業務委託駅である[1]改札外に待合室が設置され、飲料自動販売機が設置されている。トイレは男女別水洗トイレがある。

姫新線車両の夜間滞泊も設定されている。

のりば

以下、ホームについてはJR西日本管轄部分が「○番のりば」、智頭急行管轄部分が「○番線」と案内されるため、本項でもこれに従う。

JR線のりば
のりば 路線 方向 行先
1・2 K 姫新線 下り 津山方面
上り 姫路方面
智頭急行線のりば
番線 路線 方向 行先
1・2 智頭線 下り 智頭鳥取倉吉方面
上り 上郡大阪京都岡山方面
  • JR線は1番のりばが下り本線、2番のりばが上り本線であるが、両方向の入線・発車に対応している。姫路方面からの列車は22時過ぎの上月行き(この列車のみ2番のりば。前述の夜間滞泊で1番のりばが塞がるため)を除いて1番のりばを使用し、そのまま上月行きおよび当駅始発の姫路方面行きとなる。津山・上月方面からの列車は2番のりばに入線し、そのうち上月発の列車はそのまま姫路方面に向かい、それ以外は折り返しの津山方面行きとなる。そのため、上下線とも発車ホームが固定されておらず、誤乗には注意が必要である(津山方面行きの列車はすべて2番のりばを使用)。なお、キハ122系・127系に対応したホームのかさ上げがなされたのは姫路方のみであるため、折り返しの津山方面行き列車はホーム津山方に停車する。
  • 智頭急行は1番線を上下本線、2番線を上下副本線とした一線スルーのため、2番線は行違い時や後続特急の待避時のみ使用する。その際、特急は特急同士の行違いでない限り1番線に入る。

利用状況

1日平均の乗車人員は468人である(2012年度)。

近年の1日平均乗車人員は以下の通りである。

乗車人員推移
年度 1日平均人数
2000 494
2001 451
2002 442
2003 468
2004 417
2005 414
2006 370
2007 356
2008 373
2009 373
2010 432
2011 455
2012 468

駅周辺

バス

ウエスト神姫佐用停留所)

  • 佐用中央病院経由 中山 行(町営バスに移管)
  • 上郡 行(廃止)
  • 徳久駅経由 船越 行(コミュニティバスに移管)
  • 徳久駅・南光町福祉センター経由 船越 行(コミュニティバスに移管)

佐用バスストップ(佐用IC)(2kmほど離れている)

隣の駅

※姫新線の快速列車(上月方のみ運転)の隣の停車駅は路線記事を、智頭線の特急「スーパーはくと」「スーパーいなば」の隣の停車駅は各列車記事を、それぞれ参照のこと。

西日本旅客鉄道
K 姫新線
播磨徳久駅 - 佐用駅 - 上月駅
智頭急行
智頭線
久崎駅 - 佐用駅 - 平福駅

脚注

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p 『兵庫の鉄道全駅 JR・三セク』神戸新聞総合出版センター、2011年12月15日、176頁。ISBN 9784343006028 
  2. ^ a b 佐用駅|駅情報:JRおでかけネット”. 西日本旅客鉄道. 2014年11月7日閲覧。
  3. ^ 佐用駅”. 智頭急行. 2014年11月7日閲覧。
  4. ^ 日本鉄道建設公団高速化研究会 編『三セク新線高速化の軌跡』(初版)交通新聞社、1998年10月20日、pp.16 - 19頁。ISBN 4-87513-077-5 
  5. ^ 佐用駅|周辺地図・観光情報:JRおでかけネット”. 西日本旅客鉄道. 2014年11月7日閲覧。

関連項目

外部リンク