ロジャー・ディーキンス
ロジャー・ディーキンス Roger Deakins | |||||||||||||||||
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第83回アカデミー賞にて。 | |||||||||||||||||
生年月日 | 1949年5月24日(74歳) | ||||||||||||||||
出生地 | イングランド・デヴォン州トーキー | ||||||||||||||||
職業 | 撮影監督 | ||||||||||||||||
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ロジャー・ディーキンス(Roger Deakins, 1949年5月24日 - )は、イングランド・デヴォン州トーキー出身の映画撮影監督。
アカデミー撮影賞の受賞はないが、これまでに12度ノミネートされている。2007年には『ノーカントリー』と『ジェシー・ジェームズの暗殺』でダブルノミネートされたが、これは第45回アカデミー賞でロバート・サーティースが成し遂げて以来35年ぶりのことだった。英国アカデミー賞撮影賞は3度受賞している。
バースのアート・カレッジBath School of Art and Designでグラフィック・デザインを学んでいたが、写真へ転向、National Film and Television Schoolで学ぶ。その後カメラマンやアシスタントとしてドキュメンタリー作品の撮影現場で働く。1975年から劇映画の撮影を手がけるようになり、1990年にはじめてアメリカ映画の撮影に携わる。特に1991年の『バートン・フィンク』以来、『バーン・アフター・リーディング』、『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』以外のすべてのコーエン兄弟作品の撮影を手がけている。他にエドワード・ズウィック、 ノーマン・ジュイソン、サム・メンデス、ドゥニ・ヴィルヌーヴなどの監督作品に参加することが多い。
長年フィルムによる撮影を行ってきたが、2011年の『TIME/タイム』からデジタルシネマに移行している。
主な作品
- 撮影監督作品
☆ … アカデミー撮影賞ノミネート作品
- 1984 Nineteen Eighty-Four (1984年)
- シド・アンド・ナンシー Sid and Nancy (1986年)
- 白い炎の女 White Mischief (1987年)
- ストーミー・マンディ Stormy Monday (1988年)
- ロング・ウォーク・ホーム The Long Walk Home (1990年)
- バートン・フィンク Barton Fink (1991年)
- パッション・フィッシュ Passion Fish (1992年)
- サンダーハート Thunderheart (1992年)
- 秘密の花園 The Secret Garden (1993年)
- 未来は今 The Hudsucker Proxy (1994年)
- ショーシャンクの空に The Shawshank Redemption (1994年) ☆
- デッドマン・ウォーキング Dead Man Walking (1995年)
- ファーゴ Fargo (1996年) ☆
- 戦火の勇気 Courage Under Fire (1996年)
- クンドゥン Kundun (1997年) ☆
- ビッグ・リボウスキ The Big Lebowski (1998年)
- マーシャル・ロー The Siege (1998年)
- ザ・ハリケーン The Hurricane (1999年)
- 地上より何処かで Anywhere But Here (1999年)
- オー・ブラザー! O Brother, Where Art Thou? (2000年) ☆
- バーバー The Man Who Wasn't There (2001年) ☆
- ビューティフル・マインド A Beautiful Mind (2001年)
- ディボース・ショウ Intolerable Cruelty (2003年)
- 砂と霧の家 House of Sand and Fog (2003年)
- レディ・キラーズ The Ladykillers (2004年)
- ヴィレッジ The Village (2004年)
- ジャーヘッド Jarhead (2005年)
- ジェシー・ジェームズの暗殺 The Assassination of Jesse James by the Coward Robert Ford (2007年) ☆
- ノーカントリー No Country for Old Men (2007年) ☆
- ダウト〜あるカトリック学校で〜 Doubt (2008年)
- レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで Revolutionary Road (2008年)
- 愛を読むひと The Reader (2008年) ☆ ※クリス・メンゲスと連名
- シリアスマン A Serious Man (2009年)
- トゥルー・グリット True Grit (2010年) ☆
- カンパニー・メン The Company Men (2011年)
- TIME/タイム In Time (2011年)
- 007 スカイフォール Skyfall (2012年) ☆
- プリズナーズ Prisoners (2013年) ☆
- 不屈の男 アンブロークン Unbroken (2014年) ☆
- ボーダーライン Sicario (2015年) ☆
- ヴィジュアル・コンサルタント作品
- WALL・E WALL-E (2008年)
- ヒックとドラゴン How to Train Your Dragon (2010年)
- ランゴ Rango (2011年)
- ガーディアンズ 伝説の勇者たち Rise of the Guardians (2012年)
- クルードさんちのはじめての冒険 The Croods (2013年)
- ヒックとドラゴン2 How to Train Your Dragon 2 (2014年)
史上最高の映画ベスト10
2013年に彼が選んだ「史上最高の映画ベスト10」を記した手書きのメモが公開された[1]。
- 1位『ワイルドバンチ』(サム・ペキンパー監督)
- 2位『炎628』(エレム・クリモフ監督)
- 3位『甘い生活』(フェデリコ・フェリーニ監督)
- 4位『博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか』(スタンリー・キューブリック監督)
- 5位『サムライ』(ジャン=ピエール・メルヴィル監督)
- 6位『影の軍隊』(ジャン=ピエール・メルヴィル監督)
- 7位『ウエスタン』(セルジオ・レオーネ監督)
- 8位『若者のすべて』(ルキノ・ビスコンティ監督)
- 9位『さすらいの二人』(ミケランジェロ・アントニオーニ監督)
- 10位『パリ、テキサス』(ヴィム・ベンダース監督)
参考文献
- ^ “名撮影監督ロジャー・ディーキンスが選ぶ「史上最高の映画ベスト10」”. 2013年10月2日閲覧。