バロックワークス
バロックワークス(Baroque Works, 略称:B・W)は、漫画『ONE PIECE』に登場する架空の犯罪組織。
概要
王下七武海の一人(当時)であるサー・クロコダイルが興した「秘密犯罪会社」。社員数約2000人。主な仕事は諜報、暗殺、盗み、賞金稼ぎ[1]。最終目的は「理想国家の建国」[1]。手柄を立てた社員は、その理想国家での要人の地位が約束される[1]。しかし「理想国家の建国」の実態は、アラバスタ王国の乗っ取りである[2]。
徹底した秘密主義が採られており、社員たちは社長の正体はもちろん、仲間の素性も一切知らされず、互いをコードネームで呼び合う[3][注 1]。この秘密主義によって、世界政府さえ組織の存在を把握していなかった。シンボルは翼とレイピアをあしらったドクロマーク。
幹部は社長から直接指令を受けるエージェント12人と1匹、および彼らとペアを組む女性エージェントから成る[5]。男性エージェントの名は「Mr.(ミスター)+ナンバー」で、数値が0に近いほど地位が高く、実力も比例する[1][5][注 2]。女性エージェントの名は曜日や祝日、記念日などから付けられている[注 3]。
クロコダイルは、4年をかけた周到な計画によってアラバスタに内戦を起こし、最終作戦「ユートピア作戦」を発動させた。だが、クロコダイルたち幹部が麦わらの一味に敗れたことで作戦は失敗、組織も崩壊した。表紙連載『ミスG・Wの作戦名"ミーツバロック"』で主要メンバーのその後が描かれ、インペルダウン編ではクロコダイルを始めとした一部メンバーが再登場した。
ちなみに「BW」には砂漠気候の意味もあるが、作者は読者に指摘されるまで気付かなかったらしい[4]。
社員
社長・副社長
- Mr.0 / サー・クロコダイル
- B・W社長。王下七武海の一人(後に称号剥奪)。自然系悪魔の実「スナスナの実」の能力者。元懸賞金8100万ベリー。詳細は「王下七武海#サー・クロコダイル」を参照
- ミス・オールサンデー / ニコ・ロビン
- B・W副社長(最高司令官)。超人系悪魔の実「ハナハナの実」の能力者。B・W崩壊後は麦わらの一味に入団。詳細は「ニコ・ロビン」を参照
オフィサーエージェント
Mr.5以上のエージェント[5]。重要な任務の時にしか動かない[5]。ほとんどが悪魔の実の能力者である[5]。メンバーにはそれぞれ好みの茶があるという裏設定がある[7]。
- Mr.1 / ダズ・ボーネス
- 声 - 稲田徹
- B・Wオフィサーエージェント。
- 胸に「壱」という文字の刺青を入れた丸刈り頭の男。ストイックかつ寡黙で、馴れ合いを好まない性格。オフィサーエージェント最強の実力者。B・W加入前は「西の海」の名の知れた賞金稼ぎで、「殺し屋」の異名を持つ。思い描く理想は「英雄(ヒーロー)」。誕生日は1月1日[8]。
- 超人系悪魔の実「スパスパの実」の能力者。全身を硬い刃物に変えられる「全身刃物人間」。刀の峰にあたる部分はなく、服や靴も刃物に変わる。能力者になってからは、ゾロに敗れるまで剣士には傷一つつけられたことがなかった。
- ユートピア作戦ではミス・ダブルフィンガーと共に、ナノハナに武器商船を突撃させ、Mr.2の変身を目撃した少年カッパを口封じのため攻撃し重傷を負わせた。アルバーナではメディ議事堂の表通りにてゾロと対峙し、一時はゾロを瀕死に追いやるが、窮地に陥ったことで鉄を斬る力を会得したゾロの「獅子歌歌」により敗れる。その後、他のエージェントと共に海軍の留置所に収容され、救出に来たミス・ゴールデンウィーク達から脱獄に誘われるが、クロコダイルと共に拒否し、留置所に残りインペルダウンに連行された。
- インペルダウンではLEVEL4に収監されていたが、ルフィらの集団脱獄の際に先に解放されたクロコダイルの誘いで共に脱獄する。マリンフォード頂上戦争でもクロコダイルと行動し、一時は白ひげ海賊団と戦っていたが、後にクロコダイルの命令によりルフィを援護した。その際ミホークとも一戦を交えるが、一太刀のもとに斬り伏せられた。終戦後はクロコダイルと共に新世界へ向かう。
- 技一覧
- 斬人(スパイダー)
- 全身を刀の硬度にする事によって敵の攻撃を防ぐ防御技。
- 掌握斬(スパークロー)
- 指を刃物に変え、掴むようにして切り裂く。刃の裏表を変え、拳を開くと同時に切ることもできる。
- 発泡雛菊斬(スパークリングデイジー)
- 刃物にした両手を勢いよく広げ、凄まじい衝撃とともに、放射状に広がる斬撃を放つ。
- 微塵斬(アトミックスパ)
- 相手を細かく切り刻む。
- 螺旋抜斬(スパイラルホロウ)
- 腕を刃物に変え、火花が出るほど高速回転させることで触れたものを切り刻む。
- 滅裂斬(スパーブレイク)
- 腕を交差させることで相手を切り裂く。
- 微塵斬速力(アトミックスパート)
- 足の裏を刃にしてスケートのように滑る。
- ミス・ダブルフィンガー / ポーラ
- 声 - 水原リン(103・104話)→橘U子(107話 - )
- B・Wオフィサーエージェント。Mr.1のパートナー。スパイダーズカフェのオーナー。
- 常にクネクネした動きをしている女性。個性的な面々が多いオフィサーエージェントの中では比較的常識人。コードネームのダブルフィンガーは、両手の人差し指を立てた状態を指し、「1月1日」すなわち元日を意味する[6]。
- 超人系悪魔の実「トゲトゲの実」の能力者。全身から鋭い棘を生やすことができる「棘人間」。体のツボを刺して一時的なドーピングも可能。
- 表向きは、ポーラの名で「スパイダーズ・カフェ」のオーナーを務めていた。ユートピア作戦ではMr.1と共にナノハナに武器商船を突撃させる。アルバーナではメディ議事堂の裏通りにてナミと戦うが「天候棒」の意外な性能に翻弄され、最後は「トルネード=テンポ」で吹き飛ばされ敗れる。その後、海軍の留置場に捕らわれていたが、ミス・ゴールデンウィークらと共に脱獄。思い描く理想「酒場のポーラ」の通り、現在は脱獄仲間と共に「NEWスパイダーズカフェ」を経営している。
- Mr.2・ボン・クレー / ベンサム
- 声 - 矢尾一樹
- B・Wオフィサーエージェント→ニューカマーランド新女王。懸賞金3200万ベリー。
- 常にテンションが高く、騒々しいオカマ。「2」と白鳥を模したシャツを着用。オフィサーエージェントの中では唯一女性のパートナーがおらず、代わりに直属の部下たちを率いている。コードネームも2つ持っている(ボン・クレーは「盆暮れ」から[6])。服の背中には「おかま道(ウェイ)」と書かれている[注 4]。風貌や言動こそキテレツだが、友情を何よりも重んじ、義理人情にも厚い古風な性格の持ち主である。一人称は「あちし」。好物は「タコパフェ」、好きな言葉は「あやふや」。口癖は「ジョ───ダンじゃな───いわよ───う!」で、普段はオネエ言葉で話す。誕生日は8月15日[8]。
- 超人系悪魔の実「マネマネの実」の能力者。右手で触れた人物の特徴を記憶して自由に変身することができ、変身は自分の左手で左頬に触れると解除される。この能力を使い敵を欺く偽装工作を得意とし、多くの敵を翻弄している。バレエの様な足技が主体の「オカマ拳法」[注 5]の使い手であり、「アン、ドゥ、オラァ(クラァ)!!」の掛け声に合わせた攻撃を放つ戦法を基本とし、回避されても柔軟な動きで相手の軌道を捉え、次の攻撃へ繋げていく。ただし、他人に変身している時は「オカマ拳法」を使えない弱点を持つ。
- Mr.3の抹殺任務でリトルガーデンに向かうが、そのことを予測していたMr.3が行方をくらませたことで任務に失敗。アラバスタへの帰還途中にルフィたちと初めて出会い、互いに敵同士だと気づかずに意気投合した。ナノハナでは国王コブラに変身し、コーザら反乱軍の前でダンスパウダーによる降雨独占を認める発言をして、反乱を煽り立てた。アルバーナではウソップからゴーグルを奪いウソップに変装してビビに接触したが、あらかじめゾロが仕込んでいた二段構えの対抗策で変装を見破られる。宮殿を目指すビビを執拗に追い詰め、ポルカ通りでサンジと対峙する。一時はサンジが女に手を出せないことを見抜き一方的に痛めつけたが、変身の解除方法を見抜かれたことで反撃を許し激しい死闘の末に敗れるものの、友情が芽生えた。クロコダイルがルフィに敗れた後はいち早く息を吹き返し、麦わらの一味のアラバスタ脱出の際にはルフィたちの仲間を想う姿勢に感動し、自ら囮となり身を挺して海軍に戦いを挑むが、敗北して捕えられる。
- その後脱獄に成功し、3200万ベリーの懸賞金が懸けられる。キューカ島にて海軍に捕われたミス・バレンタインを助けるため、再びヒナと対決。ミス・バレンタインの救出には成功したが、逮捕され、インペルダウンに連行される。
- インペルダウンではLEVEL3に収監されていたが、Mr.3の手で脱獄しインペルダウンに侵入したルフィと再会。エース救出を試みるルフィの助太刀に加わり行動を共にする。ルフィがマゼランに敗れた際は身を呈して救出に向かい、イワンコフによる治療の際は何時間も激励の言葉を送り続けた。脱獄の際は再び囮になる形でマゼランに変身して「正義の門」を開けさせ、一人インペルダウンに残り本物のマゼランに単騎で戦いを挑んだ。
- 新世界編では、LEVEL5.5番地「ニューカマーランド」の新女王となっている。
- 技一覧
- マネマネの実
-
- マネマネ合成顔( - モンタージュ)
- マネマネの実の能力で記憶した顔のパーツを組み合わせ、面白い顔を作って相手を笑わせて隙を突く。世界一変な顔を作ったはずだったが、ウソップの鼻以外は全て彼自身の顔だった。
- オカマデャーッシュ
- 両手を上げて走る。とりあえず速い。
- 血と汗と涙のルルヴェ
- 垂直な壁でも駆け上がれるほどのダッシュ。
- どうぞオカマい拳( - ナックル)
- パンチを繰り出す。
- うらぶれ白鳥舞踏会( - スワンぶとうかい)
- 酔拳のように不規則な動きで突きを繰り出す。
- 白鳥(はくちょう)アラベスク
- 一瞬にしてあらゆる部位を蹴りまくる、サンジの「羊肉ショット」と似たような技。
- マスカラブーメラン キャッチしマスカラ
- 目の下のマスカラを飛ばして相手を切り裂く。
- あの夏の日の回想録( - メモワール)
- 片足を軸に回転しながら蹴り込む。
- あの冬の空の回想録( - メモワール)
- 急降下からの蹴りを放つ。
- オカマチョップ
- チョップを繰り出す。
- 蹴爪先(ケリ・ポアント)
- 爪先で相手を蹴る。
- 爆撃白鳥(ボンバルディエ)
- オカマ拳法の「主役(プリマ)」。両肩の白鳥をつま先に装着し、その嘴で鋭い蹴りを放つ。鋼の嘴で一点に凝縮された石の壁を簡単に貫通するほどの破壊力(攻撃箇所にのみ甚大なダメージを与え、その周辺には傷一つ与えない)としなる首による長いリーチで相手に蹴りの軌道を読ませないが、その分「返り」が遅い。ちなみに向かい合って相手側から見た場合、右側の首がオスで左側の首がメスらしい。
- 爆撃白鳥アラベスク
- 「爆撃白鳥」を装備した状態で跳び蹴りを放つボン・クレーの必殺技。
- あの秋の夜の夢の二度見
- インペルダウンLEVEL3にてMr.3と再会した際にした、ただの二度見。
- お控え・ナ・鞭打(フェッテ)
- 鞭のように足を撓らせ、相手を蹴りつける。
- Mr.3 / ギャルディーノ
- 声 - 檜山修之
- B・Wオフィサーエージェント→バギー海賊団船員。
- 「姑息な大犯罪」をモットーとするB・Wきっての頭脳派。自身の能力で様々な造形物を作り出す「造形美術家」。戦闘力のみならMr.4に劣るが、綿密な策略と任務に対する執念深さをクロコダイルに買われ、Mr.3の地位を手に入れた。「3」をあしらったメガネを掛けており、「3」の形をした丁髷の髪型をしている。語尾に「ガネ」と付ける。好きな茶は「アールグレイ」[7]。誕生日は3月3日(「Mr.3」から)[9]。
- 超人系悪魔の実「ドルドルの実」の能力者。蝋を体から放出し、操ることができる「キャンドル人間」。固まった蝋は鉄に匹敵する硬度を持つが、火や熱に弱い。毒液はある程度までならば無効化できる。能力を使う際、頭の丁髷に火が灯る。
- リトルガーデンでは、ルフィたちの抹殺とドリー・ブロギーの首を狙う。巨人たちの決闘を妨害し、Mr.5のペアと共に様々な策でルフィたちを陥れたが敗北。その後、自らに抹殺指令が下ると予測し別経路でアラバスタに辿り着き、バンチの亀車に潜り込みレインディナーズのアジトでクロコダイルと対面し、再度チャンスを求める。しかし任務に失敗したことでクロコダイルに見放されバナナワニのエサにされる。自身の能力で身を守り無事だったが、脱出後にサンジにルフィたちが捕われた檻の合鍵を作らされた後一蹴されるなど散々な目に遭う[注 6]。B・W崩壊後はキューカ島に潜み、海軍に捕らわれたミス・バレンタインをよそに島から逃亡を図るが、Mr.2にボコボコにされる。その後ヒナに捕まり、インペルダウンに連行される。
- インペルダウンではLEVEL2に収監されていたが、ルフィたちによって檻から脱出。脱出後、バギーと結託し、囚人たちを釈放することで混乱を招き脱獄を試みる。マゼランが迫ってきた際はルフィに協力してマゼランを足止めした。
- マリンフォード頂上戦争では、バギーや彼を慕う囚人たちと行動。Mr.2の弔いのため、処刑人に変装してエースの処刑台に上り、エースの手錠の合鍵を作って彼の解放に協力する活躍を見せた。終戦後、バギー海賊団に加入する。
- 技一覧
- キャンドルジャケット
- 相手をロウで捕縛する。ロウは固まれば鉄の硬度に匹敵するので容易には抜け出せないが、ブロギーの怪力によって破壊された。
- キャンドルロック
- 瞬時に固まるロウを放出し、相手の手足を捕縛する。ルフィの技の中にこれと併用した「ゴムゴムのトンカチ」や「ゴムゴムのトンカチ回転銃(ライフル)」がある。
- 特大キャンドル・サービスセット
- ハロウィンのカボチャの顔をした巨大なロウの塔(デコレーションケーキのようにも見える)を作り出して相手を捕縛し、上方にある回転する部分からロウの霧を降らせ、相手を内部からロウ人形に変える。
- ドルドル彫刻( - アーツ)
- 身体から放出したロウで武器を作り出す。作中では「剣」と「銛」を披露した。
- キャンドル壁( - ウォール)
- 身体から放出したロウで防壁を作り出す。
- 特大サービスキャンドル壁( - ウォール)
- 「キャンドル壁」の特大版。
- キャンドルチャンピオン
- 首を除く全身を硬いロウで包み、巨大なロボットのような外見になる。4200万ベリーの賞金首を仕留めたことのあるMr.3の最高芸術。ミス・GWの塗装で強化が可能。しかし火で溶ける。対マゼラン戦ではこれをデザインごと流用してルフィの拳と足をロウで包み、毒人間のマゼランに直接打撃を与えられるようにした。
- チャンプファイト「おらが畑」
- 上記の状態で連続で殴る。
- ドルドルの館
- ミス・GWの塗装が施された、自分に似せたロウ人形を大量に作り出す。
- ドルドルボール
- 身体を硬いロウの球で包む。
- ドルドル解除
- 既に固まった自分のロウに、新しく出した自分のロウをかけて溶かす。
- ミス・ゴールデンウィーク
- 声 - 中川亜紀子
- B・Wオフィサーエージェント。Mr.3のパートナー。
- 小柄な体格の少女。無表情で非常にマイペースな性格をしているが、仲間思いの一面を持っている。オフィサーエージェントでは唯一の非戦闘員。好きなお茶は「緑茶」[7]、好きな食べものは煎餅。思い描く理想は「画家」。誕生日は4月29日[8]。
- 感情の色を現実に作り出す「写実画家」。特殊な絵の具で人に暗示をかける「カラーズトラップ」という技を使う。
- リトルガーデンでは、カラーズトラップでルフィを翻弄したが、Mr.3が敗れると逃走した。
- 表紙連載『ミスG・Wの作戦名"ミーツバロック"』でその後が描かれた。B・W崩壊後も逮捕されずにMr.5のペアと共にリトルガーデンに残っていたが、B・W崩壊を新聞で知り、Mr.5ペアと共にリトルガーデンを脱出。キューカ島では、一時海軍に捕らわれたミス・バレンタインをMr.2の協力により救出。その後、海軍の留置場に潜入し、オフィサーエージェントたちの脱獄を手引きした。現在はNEWスパイダーズカフェで絵を描いている。
- 技一覧
- カラーズトラップ
- 絵の具を使った色霊で敵に心理的暗示をかけたり、物体の強度を上げたりする。悪魔の実の力ではない[4]。催眠術などの心理戦に弱いルフィを苦しめた。描き出される模様はC・T(Colors Trap)を崩した形[11]。
- 裏切りの黒
- この絵具に触れると、どんな人の言葉でも裏切りたくなる。
- 笑いの黄色
- この絵具に触れると、なぜか笑いたくなる。
- 闘牛の赤
- 赤色の絵具に攻撃したくなる。
- 悲しみの青
- 作中では名前のみの登場。ルフィに対して使用し、あらかじめ付いていた黄色と混ざって「なごみの緑」に変わった。
- なごみの緑
- この絵具に触れると和みたくなる。
- 友達の黄緑
- ミス・GWと友達になる。
- 夢の虹色
- 七色の色を混ぜ合わせて使用。ミス・ゴールデンウィークの最高芸術。天空に七色で描き、その下にいる人々は否応なしに自分の理想の姿に変身する。
- Mr.4
- 声 - 高塚正也
- B・Wオフィサーエージェント。
- 恐ろしくノロい言動の大男。「4」と書かれた黄緑色の服を着ている。戦闘ではうって変わってスピードが急上昇し、犬銃ラッスーの吐き出すボール型爆弾を打って攻撃する。4トンもあるバットを振り回すほどの怪力を持ち、戦闘力のみならMr.3以上とクロコダイルからも認められている。Mr.2からは「デブチン」と呼ばれる。好きな茶は「アップルティー」。思い描く理想は「速配ピザ屋」。
- ユートピア作戦ではミス・メリークリスマスと共に国王コブラを拉致する。アルバーナではウソップ・チョッパーと戦い、一時は優勢だったが、二人の連携プレイで翻弄され、最後は「ウソッチョ・ハンマー彗星」で倒された。その後、海軍の留置場に捕らわれていたが、ミス・ゴールデンウィークらと共に脱獄した。現在はNEWスパイダーズカフェでウエイターを務めている。
- 技一覧
- 四百本猛打(バンク)ノック
- ラッスーの吐き出した大量のボール型爆弾を打ち飛ばす。
- モグラ塚4番交差点
- ミス・メリークリスマスによる「モグラ塚ハイウェイ」状態から、Mr.4が相手の頭を4tバットで打ち抜く連携攻撃。
- ミス・メリークリスマス
- 声 - 金月真美
- B・Wオフィサーエージェント。Mr.4のパートナー。
- せっかちな性格の中年女性。何でも略して喋る癖がある(「このバカ」を「このバッ!バッ!」など)。Mr.4の行動の遅さにはいつも腹を立てており、事あるごとに「ノロマ」と罵倒している。年齢のためか腰痛持ち。Mr.2からは「オバハン」と呼ばれる。好きな茶は「オレンジペコ」。思い描く理想は「お姫様」。
- 動物系悪魔の実「モグモグの実」の能力者。モグラに変身でき、地中を自在に行動できる。
- ユートピア作戦ではMr.4と共に国王コブラを拉致する。アルバーナではウソップ・チョッパーと戦い、ウソップの頭脳プレイにはめられ、Mr.4の「モグラ塚4番交差点」を受けて倒された。その後、海軍の留置場に捕らわれていたが、ミス・ゴールデンウィークらと共に脱獄。現在はお姫様の洋服を着て、NEWスパイダーズカフェにてウエイトレスをしている。
- 技一覧
- 土竜遁法 土竜魚(モグラトンポー モグギョ)
- 地中を掘り進む移動技。
- 土竜平手打ち(モグラバナーナ)
- 人獣形態の手で相手を平手で打つ。
- モグラ塚ハイウェイ
- 地中にいる状態から手だけを出し、相手の足首をつかんだまま高速移動する。
- モグモグ玉砕( - インパクト)
- 「モグラ塚ハイウェイ」の状態から相手を壁などに叩きつける。
- Mr.5
- 声 - 高塚正也
- B・Wオフィサーエージェント。
- サングラスをかけ、左胸に「5」と書かれたトレンチコートを纏った男。冷静沈着に任務を遂行する。好きな茶は「火薬茶」[7]。思い描く理想は「消防士」。
- 超人系悪魔の実「ボムボムの実」の能力者。自分の体のあらゆる箇所を起爆することができる「爆弾人間」。爆発や炎を無効化し、火薬を食べることも可能。
- B・Wに潜入していたビビの抹殺指令を受け、ミス・バレンタインと共にウイスキーピークに赴く。ビビを庇ったミス・マンデーらを圧倒したが、勘違いから決闘していたルフィとゾロにより一蹴された。リトルガーデンでは、Mr.3ペアと共にルフィたちを追いこんだが、ゾロの「焼き鬼斬り」により倒された。
- 表紙連載『ミスG・Wの作戦名"ミーツバロック"』では、B・W崩壊を知り、リトルガーデンを脱出。海軍の留置場に潜入し、オフィサーエージェントの脱獄の手引きをした。現在はNEWスパイダーズカフェの修繕や内装を行っているようである。
- ミス・バレンタイン
- 声 - 折笠富美子
- B・Wオフィサーエージェント。Mr.5のパートナー。
- 丈の短いレモン柄[12]のワンピースを纏い、日傘を携える女性。常に嘲笑を帯びた表情をしている。B・W内にファンクラブが存在したが、ウイスキーピークにてゾロに潰された[4]。笑い方は「キャハハハ」。好きなお茶は「レモンティー」[7]。思い描く理想は「チョコ屋」。誕生日は2月14日(バレンタインデー)[13]。
- 超人系悪魔の実「キロキロの実」の能力者。体重を1キログラム (kg) から1万kgまで変化させることができる。体重を軽くした状態で風に乗り、日傘で飛行する。
- Mr.5と共にウイスキーピークに赴くがルフィとゾロに一蹴された。リトルガーデンでは、ナミとビビに不意を突かれ倒された。
- 表紙連載『ミスG・Wの作戦名"ミーツバロック"』では、B・W崩壊を知り、リトルガーデンを脱出。キューカ島では一時海軍に捕らわれるが、Mr.2の協力により救出された。その後、海軍の留置場に潜入し、エージェントの脱獄を手引きした。現在はNEWスパイダーズカフェにてお菓子作りをしている。
- 技一覧
- 一万キロプレス
- 身体を軽くして跳び上がり、1万kgの重さで相手を押し潰し、首から上を残して地面に埋める。
- 一万キロギロチン
- 身体を軽くして跳び上がり、足を伸ばした状態でギロチンのように相手に落ちる。
- 強くなる石(クレッシエンド ストーン)
- 相手に腰掛けた状態から、徐々に体を重くしていく。
フロンティアエージェント
主な任務は、「偉大なる航路」の入り口で社員を率いて資金集めをすること[5]。
- Mr.6&ミス・マザーズデー
- 詳細不明。
- Mr.7
- 声 - けーすけ
- B・Wフロンティアエージェント。
- 数字の7を体中にあしらった珍妙な衣装に身を包んでいる。笑い方は「オホホホホ」、口癖は「○○なスンポー」。妙な形の銃「黄色い銃」を使う狙撃手。弾丸はサイコロの様な形で、敵に当たると破裂する。
- アラバスタで時計台からの宮殿前広場砲撃を担当したが、ミス・ファーザーズデーと共にビビに敗れ転落した。
- 先代のMr.7は、左頬に7の字を書いた男[14]。数年前に東の海でゾロをB・Wに勧誘したが、条件をのまなかったためゾロに斬られた。
- ミス・ファーザーズデー
- 声 - 中友子
- B・Wフロンティアエージェント。Mr.7のパートナー。
- カエル風の珍妙な衣装に身を包んでいる。笑い方は「ゲロゲロゲロ」。Mr.7同様、妙な形の銃「ゲロゲロ銃(ガン)」を使う狙撃手。弾丸はカエルの頭の様な形で、敵に当たると破裂する。誕生日は6月21日(父の日)[13]。
- Mr.8
- B・Wフロンティアエージェント。ウイスキーピークでは「イガラッポイ」と名乗り、町長を演じていた。正体はアラバスタ王国護衛隊長イガラム。詳細は「アラバスタ王国#イガラム」を参照
- ミス・マンデー
- 声 - 大本眞基子
- B・Wフロンティアエージェント。Mr.8のパートナー。
- 筋肉質な体型をした大柄な女性で、ワンピースを着用している。丸太を振り回す怪力の持ち主で、ナックルダスターを装着している。
- ウイスキーピークではシスターに変装しナミと飲み比べをした。Mr.8らと共にゾロを襲撃するが、ゾロの怪力に圧倒された。ビビを逃がす際、任務失敗の罰を受けるならせめて友達の盾になりたいとMr.5を足止めしようとするが、返り討ちにされた。
- 新世界編では、Mr.9との間に子供を儲けており、ウイスキーピークで賞金稼ぎを続けている。
- カ・イ・リ・キ メリケン
- ナックルダスターを装着した拳でパンチを叩きこむ。
- Mr.9
- 声 - 高戸靖広
- B・Wフロンティアエージェント。
- 王冠を被った男。金属バットを駆使したアクロバットな攻撃が得意。野球をモチーフにした技を使う。「バイバイベイビー」が口癖。
- ウイスキーピークの食糧を確保するため、ミス・ウェンズデーと共に双子岬にいるクジラ・ラブーンを狙うが、麦わらの一味に拘束される。その後、一味に頼み込みウイスキーピークに帰還。ビビの正体が露見した際、長年付き添った身だからと彼女を庇い、Mr.5に向かって攻撃を試みたが、返り討ちに遭った。
- 新世界編では、ミス・マンデーとの間に子供を儲けており、ウイスキーピークで賞金稼ぎを続けている。
- 技一覧
- 熱血ナイン 根性バット
- バク転しながら相手に突進し、金属バットで攻撃する。
- カッ飛ばせ仕込みバット
- 金属バットの先から鎖を展開して相手にからみつかせ、相手の動きを封じる。
- ミス・ウェンズデー
- B・Wフロンティアエージェント。Mr.9のパートナー。正体はアラバスタ王国王女ネフェルタリ・ビビ。詳細は「アラバスタ王国#ネフェルタリ・ビビ」を参照
- Mr.10&ミス・テューズデー
- 詳細不明。
- Mr.11
- 声 - 小野健一
- B・Wフロンティアエージェント。スモーカーに捕まった後、ビリオンズに暗殺された。
- ミス・サーズデー
- Mr.11のパートナー。詳細不明。
- Mr.12&ミス・サタデー
- 詳細不明。
13日の金曜日(アンラッキーズ)
- Mr.13&ミス・フライデー / 13日の金曜日(アンラッキーズ)
- 任務失敗者への仕置き人兼伝達係[5]。
- Mr.13はサングラスを掛けたラッコで、貝に刃がついた武器(爆弾の発火器具も兼ねる)を持つ。また似顔絵が上手く、敵の姿を本部に伝える。ミス・フライデーは機関銃を背負うハゲタカ。主な任務は、エージェントの任務の管理及び指令の伝達。任務失敗者は即座に抹殺する。
- リトルガーデンでサンジに倒された後、アラバスタに戻ったところで海軍に捕らえられ、エージェント達の似顔絵を描いた。
ビリオンズ
オフィサーエージェントの部下[5]。総勢200人[5]。フロンティアエージェントの候補社員でもある。実力は二桁代のナンバーエージェントとあまり変わらない。
- アクマイ[15]
- Mr.2・ボン・クレーの側近。コウモリのような髪型の男。
- Mr.メロウ[15]
- マスクメロンのような帽子を被り、「完熟」と書かれたシャツを着た男。4年前にアラバスタでダンスパウダーの密輸が露見した際、「王の命令で運んだ」と偽って反乱を誘発した(ちなみに当時のシャツの字は「半熟」[11])。
- スモーカーの船がナノハナに上陸した際、そこに捕らえられていたMr.11を射殺する。さらに、アラバスタを訪れていたエースの首を狙うが、船ごと破壊され海に沈められた。
- Mr.ラブ[15]
- ミス・バレンタインのファンクラブ会員[15]。アラバスタの動乱中、たしぎに斬られた。
ミリオンズ
フロンティアエージェントの部下[5]。総勢1800人[5]。
- Mr.ビーンズ&ミス・キャサリーナ[15]
- ウイスキーピークで賞金稼ぎを行っていた社員。Mr.ビーンズは少年、ミス・キャサリーナは修道女の格好をした女性。
- だまし討ち戦法をとる。油断した相手にガスを吹きかける「神のご加護目潰し」を使ったが、ゾロには通用せず、峰打ちで倒された。
- Mr.シミズ[15]
- ウイスキーピークで、サンジに群がる女性と共に酒を飲んでいたオヤジ。飲み会があるところに現れるらしい[15]。
その他
- バンチ
- オフィサーエージェント専用の水陸送迎ガメ。葉巻を吸っている。
- エリマキランナーズ
- アンラッキーズ不在時のB・W緊急伝達係を務めるエリマキトカゲたち。「エ」と鳴く。中には手紙を持たず突っ走っている者(唯一「エ?」と鳴いている)もいた[11]。
- バナナワニ
- クロコダイルのペット。頭にバナナが生えたワニ。複数飼育されている。性格は獰猛で、海王類をも捕食するという。
- F-ワニ
- アラバスタ王国動物脚力ランク2位。ワニ目バナナワニ科。性格は大人しい。
脚注
注釈
- ^ 社員旅行もあるが、秘密組織のため社員一人一人に旅行券が渡され、個人で旅行に行くという[4]。
- ^ Mr.3のように戦闘力を差し引ける優秀な頭脳で、地位を得たものもいる。
- ^ 女性エージェントのコードネームは、作者曰く「嬉しいイベント順」[6]。
- ^ アニメでは当初、背中の文字は「盆暮れ」であったが、劇場版『エピソードオブアラバスタ』では原作通り「おかま道」に変更された。
- ^ アニメでは戦法名が「バレエ拳法」だったが、インペルダウンで再登場した際は原作どおり「オカマ拳法」に変更された。
- ^ この後、能力者であるにもかかわらず水に浮いていたが、それは作者曰く、彼の体の下に「ものっすごい浮く木片」(クウイゴスの木片)があったため[10]。アニメでは浮いたテーブルに引っかかっていた。