ストップ!! ひばりくん!
ストップ!! ひばりくん! | |||
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ジャンル | ラブコメディ・少年漫画、ギャグ漫画 | ||
漫画 | |||
作者 | 江口寿史 | ||
出版社 | 集英社 | ||
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掲載誌 | 週刊少年ジャンプ | ||
レーベル | ジャンプ・コミックス(JC) 双葉文庫(FB) ホーム社漫画文庫(HMB) 集英社ジャンプリミックス(SJR) | ||
発表期間 | 1981年45号 - 1983年51号 | ||
巻数 | 4巻(JC・SJR) 3巻(完全版) 2巻(FB・HMB) | ||
アニメ | |||
監督 | 久岡敬史(ディレクター) | ||
アニメーション制作 | 東映アニメーション | ||
放送局 | フジテレビ系列 | ||
放送期間 | 1983年5月20日 - 1984年1月27日 | ||
話数 | 35話 | ||
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『ストップ!! ひばりくん!』は、江口寿史による日本の漫画作品。
長期の中断を経て、27年かけて完結した。
概要
『週刊少年ジャンプ』(WJ、集英社)誌上において1981年(昭和56年)45号から 1983年(昭和58年)51号まで多くの休載を挟みながら連載。「ひのまる劇場」の次に当たる江口3作目となる連載作品であり、江口が『WJ』で連載した最後の作品。また江口が連載を放棄してそのまま未完となっている最初の作品であった[1]。単行本はジャンプ・コミックス(JC)より全4巻。1983年には東映動画によりアニメ化もされた江口の代表作の一つであり、後に完全版・文庫版・廉価版と様々な形で再版されている(詳細は#書誌情報参照)。また2005年には『江口寿史 JUMP WORKS』の1巻としてCD-ROMの付録などを付けた総集編が発売されている。
母との死別をきっかけとしてヤクザの大空組に世話になる事となった高校生坂本耕作と、事実を知らなければ美少女としか見えない大空組の長男大空ひばりを中心とした日常生活を描く。当時、少年誌でラブコメディが全盛を誇っている事を憂いた江口がラブコメのヒロインを「女装した男の子」にする事によってギャグとし、ちゃかす事によってラブコメのアンチテーゼとして描いたギャグ漫画[2][3][4]で、タイトルは関谷ひさしの『ストップ! にいちゃん』に由来する[5]。
当初はオカマキャラを前面に出したギャグ漫画として考えていたが、ひばりくんを可愛く描けば描く程ギャグとなる事に気付き[4]、出来る限りの可愛さでひばりくんを描くようになる[6]。こうした「オカマの面白さ」を扱った作品として、後に「BREAK DOWN」[7]等を描いている。
しかし、可愛く描きすぎたことによってひばりというキャラクターがスーパーマンとして一人歩きを始め、情けない行動を取らせられなくなり行き詰まるようになる[3]。また可愛く描く事を含めた絵へのこだわりがアシスタントの使用を困難にして原稿の完成が遅れ、1話を1週間で完成させる事ができなくなっていった[8]。江口は隔週での連載を希望するが、西村繁男が編集長を務める当時の編集部には受け入れられず[4]、結果落稿や休載が目立つ様になっていく。このことは劇中にも表れており、序盤で唐突に本編とは何の関係も無い話を描いてページを埋めていた[注 1]。
ジャンプ・コミックス版の最後に収録された「メイキング・オブ・ひばりくん!」では、終始江口が締切を守れない言い訳ともとれる内容が描かれており、最後には製作現場が崩壊した挙句、江口が「いきのいいネタを探しに千葉の勝浦に行く」と逃げ出している[9]。実際に、江口が連載を投げ出し、締め切り日に逃亡した事から、編集部も打ち切りという形で連載終了を決定した。
続編に関して、2007年のインタビューでは他の作品の続編への意欲を示したが、本作の続編執筆に関しては「ひばりくんは難しいけど」と否定的な発言をしている[4]。尚、描き下ろしイラストとして「2005年のひばりくん」が『SIGHT』 Vol.23に掲載されている[10]。また、2007年には『週刊少年ジャンプ』時代の江口作品をまとめた総集編『江口寿史 JUMP WORKS』の第1巻として『江口寿史 JUMP WORKS 1 ストップ!! ひばりくん!』が発行され、表紙用に新たにひばりが描き下ろされている。
2009年より表紙を江口が描き下ろし、加筆修正と再編集を加えた「ストップ!! ひばりくん!コンプリート・エディション」が刊行を開始[11]。第2巻では単行本未収録であった「Jの告白」のエピソードが初掲載された。
2010年2月27日に発売された「ストップ!! ひばりくん!コンプリート・エディション」の最終巻となる第3巻では、ラスト5ページが加筆された最終話の完全版が収録されている[11]。これにより永遠に未完と思われた本作が27年越しで完結した[11]。
単行本への収録
最初に発行されたジャンプ・コミックス(JC)版の単行本には最後の4話が未収録となっており、これらの話を読む事は長らく困難となっていた。1991年に発売された完全版はJC版に未収録だった3話を収録したものの、『ジャンプ』に最後に掲載された事実上の最終回は収録されず、この最終回が書籍に収録されたのは1999年に発売された短編集『江口寿史の犬の日記、くさいはなし、その他の短篇』(KKベストセラーズ)が最初となる。その後2004年にホーム社から発行された文庫版はこの最終回も含めた形での書籍化となっており、一応の全編収録となっている。ただし、JC版の時点で、コマ割りに手を加える、『ジャンプ』掲載時の2話を1話にまとめ直すなど、大きく手を加えている話が多々あるため、未収録のページは存在する。
注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。
あらすじ
母を亡くし天涯孤独の身となった少年耕作は、遺言に従い、母の古い友人・大空いばりの家に身を寄せる事になる。しかし事もあろうに大空家は「関東極道連盟・関東大空組」、つまりヤクザであり、いばりはその組長だった。
身の危険を感じて逃げようとする耕作の前に美少女が現れにっこり微笑んだ。一目惚れしてしまった耕作は大空家で生活する決心をしたが、それが運の尽きだった。つばめ・つぐみ・すずめと美人ぞろいの大空家の姉妹の中で、耕作が最初に会った一番の美少女・ひばりは実は男だった。
ひばりは学校では女で通しており家族以外はその秘密を知らない。その上ひばりが耕作を好きになったそぶりを見せ、積極的にアタックしてくる有様。ひばりの引き起こす騒動に巻き込まれて耕作の気の休まる暇もない日々が続く。
主な登場人物
大空組関係者
- 大空 ひばり(おおぞら ひばり)
- この作品の主人公。一見美少女にしか見えないが、大空家の「長男」である。耕作が大空家に越してきた直後から猛アタックをかける。ひばりが男であることは大空家関係者以外には知られておらず、ひばりは才色兼備な学園のアイドルとして生活を送っている。知力体力とも抜群の優等生としても通っており、成績は常にトップである。
- 坂本 耕作(さかもと こうさく)
- 作品の主人公。成り行きで大空家の一員として生活することになる。アブノーマルなひばりのアタックに苦悩する、優しく一本気で純情な九州男児(熊本県出身)。強くなるためボクシングに入部し、マネージャーの可愛理絵が好きになる。お酒に弱く酒癖が悪い。また、その勢いでひばりの正体をばらそうとした事もある。
- 大空 いばり
- 関東大空組組長にして大空四姉妹(?)の父親。組の唯一の跡取りであるはずのひばりの奇行に日々心労が絶えない。嘗て耕作の母に惚れていたが、結婚相手がマタギと知って“自分は所詮ヤクザ。堅気のマタギ[注 2]には敵わない”と身を退き、彼女の死後孤児となった耕作を引き取る。
- 大空 つぐみ
- 大空家長女。早くに母親を亡くしている妹弟たちの母親代わりとして世話をしている。駆け出しのイラストレーターでもある。大空組と敵対する海牛組の組長の息子と恋に落ちる。
- 大空 つばめ
- 大空家次女で、ひばりの2歳年上。ヘアスタイル以外はひばりと瓜二つ。ひばりが女の子として学校に通うのを苦々しく思っているが、男だと知れると自分も迷惑を被るので、身体検査、水泳その他でひばりの正体がバレそうになると、変装して身代わりをしている。
- 大空 すずめ
- 大空家三女。おませな小学生。ヒラメ顔の男を見ると泣き出す。
- サブ
- 関東大空組若頭。つぐみに惚れている。非常な男気の持ち主。
- 政二(せいじ)
- 関東大空組組員。強面だが気が小さい。耕作及び大空家の世話係として行動。朝、奇抜な格好で耕作を目覚めさせ、驚かす事を生き甲斐にしている。
その他
- 椎名 まこと(しいな まこと)
- 耕作とひばりのクラスメイトで、ひばりに惚れている(もちろんひばりが男だとは知らない)。そのため耕作に何かと因縁をつけてくる。ボクシング部に所属しており、当初は耕作よりも強かったが、徐々に差を詰められるようになっている。最後には耕作とサシの漢の対決を挑んだ。
- 可愛 理絵(かわい りえ)
- 耕作と椎名が所属するボクシング部のマネージャー。耕作が一目惚れをするが、理絵自身は椎名に恋心を抱いている。江口作品では極めて珍しい、変わったところが何もないごく普通の女子である。ませた弟がいる。
- 梶 みつを(かじ みつを)
- つばめの同級生で、つばめに強引に迫ってくる暑苦しい男(その行動はほとんどストーカー)。ボクシング部キャプテン。2人の弟と妹がいるが、全員同じ顔をしている。ペットのチャッピィ(犬)も同じ顔。卒業後もOBを名乗り、事あるごとに顔を出す。
- 花園 かおり(はなぞの かおり)
- 耕作やひばりのクラスメイト。ひばりが学園中の注目と人気を集めていることを妬み、3人の仲間とともに、何かとひばりにイジワルを仕掛けてくる。本人いわく陰険さには自信あり。ひばりを男だと疑っている。
- 犬井 犬子(いぬい けんこ)
- 耕作やひばりのクラスメイトで、花園かおりの取り巻きの一人。容姿が作者の別作品『すすめ!!パイレーツ』の犬井犬太郎に似ているが、血縁関係にあるかは不明。アニメ版では『花子』という名前になっていて、政二との淡いラブロマンスがあったりしている。
- 鳳 ジュン(おおとり ジュン)
- 女子バレー部のキャプテンで女生徒の憧れのまと。実は同性愛者(レズ)でひばりに惚れている。宝塚系な母(?)とハードゲイな3人の兄(?)がいる。
- 呉井寺 やすあき(くれいじ やすあき)
- 呉井寺会親分のひとり息子。通称ヤックン。太っていて頭が大きく、唇が厚く、歯が数本抜けている。ドカベン香川に似ていて、裸の大将風のしゃべり方。親分に甘やかされ、言動はお茶目な坊やだが、実は28歳。ひばりをお嫁さんにしたいと駄々をこねる。このため親分が、手先に耕作を脅迫させるが、これを知ったひばりが軽機関銃を携えて自宅に乗り込み威嚇射撃で逆襲、「耕作に手を出したら許さない」と釘を刺す。
- 本田 拓人(ほんだ たくと)
- 耕作やひばりのクラスメイト。その美貌(当時人気の美形タレント本田恭章がモデルと推測され、作中でも恭章ファンからたくさんの剃刀を送られたと語っている)で、数多くの女の子をナンパで落とすことを生き甲斐とし、高校に入学してから998.5人(内0.5人はナンパする気が無くたまたま目があっただけの5歳の幼女であるため)ナンパしたと豪語している。1000人目のターゲットとしてひばりを狙うも、ひばりが全く興味を示さず、本田は人生初のナンパ失敗を味わうこととなる。
- その後もひばりを狙い続けるが尽く失敗に終わり、最後には本田とひばりが付き合っているかのような学校新聞を捏造する。その身勝手な行動からひばりの反感を買い、ひばりは仕返しとして耕作と更にいちゃつくようになる。
- ナンパの際にはなぜか目つきや前髪がコロコロ変わる。
- 初登場時、耕作から「しかし同じクラスに君みたいなのがいたとは知らなかった」という指摘を受けた際に「なにしろ作者がいい加減だからね」という愚痴をこぼしている。
- 鈴木銭馬、山羽佐利庵とともに、若葉学園スケコマシトリオとしてつるんでおり、呼ばれていないにも関わらず大空組の年忌兼クリスマスパーティーに出席した。ちなみにスケコマシトリオの名前は当時発売されていたスクーターから取られている。なお山羽の父は坊主をしており、大空家の年忌も務めたが、組長を除きクリスマスパーティしかする気のない大空組を見限り、途中から仕事を放り出し、勝手にクリスマスパーティを始めてしまった。
- 高円寺 さゆり(こうえんじ さゆり)
- 豪邸に住む、わがままなお嬢様。耕作に惚れて、身辺を探偵を使って探っているうちにひばりの秘密を知る。耕作よりも1学年下だが強引に同じクラスに転入し、「私はオカマじゃない、あなたを救いたい」と服越しの乳房を触らせたりとこれまた強引にアタックする。活字でしか解らないギャグを吐く事がある。モデルは薬師丸ひろ子で、作中でも薬師丸ひろ子が主演した映画のパロディーが描かれている。
- 白智 小五郎(しらとも こごろう)
- 高円寺さゆりに雇われた探偵。ひばりの秘密を探り、さゆりに報告する。『ひのまる劇場』の初期の主人公。
- 理事長(ジョー明石)
- 若葉学園の理事長。若い頃は「いばり」と台風三人組と呼ばれた極道者。ひばりが男だという事も知っているが、その事を指摘した白智小五郎に対し、「個人の趣味の問題」と相手にしていない。お風呂好き。
- 江口"Candy"寿史(えぐち キャンディ ひさし)
- 本作の作者である江口寿史その人。通称「先ちゃん」。サングラスを着用しており、天然パーマに太った体だが、作者曰く「本物はこんなに太っていない」とのこと。本編のあちこちで顔を出し注釈を入れることもあるが、基本的にはページを埋めるための無意味なギャグや白いワニに襲われる錯覚を起こしたりと本編の妨害をすることが多い。ちなみに締切を守れなかったため江口本人が坊主頭になった際も、彼も同じく坊主頭になっていた。
- JC版最終回では都合上、主役になっている。
- 河野"ハニーチェリー"哲郎(こうの ハニーチェリー てつろう)
- 江口のアシスタント。趣味はロックバンドのようで、時折佐野元春の「Happy Man」を口ずさむ。基本的にツッコミ役。
- 高橋"トド"俊昌(たかはし トド としあき)、奥脇 三雄(おくわき みつお)、中平 信(なかひら まこと)
- 歴代の江口の担当達。締切を守れない江口に振り回されてばかりで、かなり苦労している模様。中平以前の担当は、過労や精神的ショック等が災いし全員死去していると明かされている[注 3]。
テレビアニメ
1983年5月20日から1984年1月27日まで、フジテレビの金曜日19時から放送。全35話。ただしローカルセールス枠であったことから、基幹局でもテレビ西日本などの未放送地域や、東海テレビ、関西テレビ等時差ネットした地域があった。また、テレビ新広島[12]は本放送終了後、学校の夏休み期間中の特別編成による集中放送だった。
元々原作のストックが少なかった為、すぐに原作のエピソードを使い切ってしまい、後半は他の江口作品のストーリーを転用したり、オリジナルストーリーを製作したりしている。また原作よりもラブコメテイストが強めに描かれている。2003年に全話収録のDVDセットを発売。エンディングは布袋寅泰がギター演奏していた。
スタッフ
- 企画:岡正(フジテレビ)、横山賢二(東映動画)
- 原作:江口寿史
- 音楽:西村耕次
- プロデューサー:大野清
- 製作担当:佐々木章
- キャラクターデザイン:兼森義則
- 作画監督:伊東誠、兼森義則、富沢和男、松本清、香西隆男、梅津泰臣、西城隆詞、河村道信、今沢恵子、水村十司
- 美術デザイン:椋尾篁、窪田忠雄
- 美術:椋尾篁、窪田忠雄、鹿野良行、伊藤豊、峰村るみ子
- シリーズディレクター:久岡敬史
- 演出:久岡敬史、池田裕之、川尻善昭、石黒育、今沢哲男、新田義方、笠井由勝、山吉康夫、江幡宏之
- コンテ:今沢哲男、笹川ひろし、福島和美
- プロデューサー:大野清
- 製作担当:佐々木章
- 脚本:柳川茂、浅野祐美、土屋斗紀雄、戸田博史、筒井ともみ、首藤剛志
- 特殊効果:岡田良明、中島正之、石橋康全、北村喜久子、熊井芳貴
- 撮影:白井久男、菅谷英夫、佐野禎史、佐藤隆郎
- 編集:吉川泰弘
- 録音:池上信照
- 効果:原田千昭
- 選曲:白井多美雄
- 演出助手:堀川和政、江幡宏之、松沢正一
- 製作進行:鈴木元、森田正男
- オーディオディレクター:本田保則
- 記録:池田紀代子
- 現像:東映化学
- 製作:フジテレビ・東映動画
主題歌
- オープニング
- エンディング
- コンガラ・コネクション 作詞:伊藤アキラ 作曲:小林泉美 編曲:小林泉美 歌:星野アイ
声の出演
- 大空ひばり:間嶋里美
- 坂本耕作:古谷徹
- 大空いばり:八奈見乗児
- 大空つぐみ:平野文
- 大空つばめ:色川京子
- 大空すずめ:鈴木富子
- 若頭サブ:若本紀昭
- 子分政二:西尾徳
- 椎名まこと:森功至
- 春江(耕作の母):池田昌子
- 耕作の父:塩屋浩三
- 岩咲先生:川島千代子
- 素張田辰五郎(通称:スパルタの辰):大塚周夫(第2話登場)
- 花園かおり:中野聖子
- 花子:村上典子
- みちこ(花園かおりの取り巻きでポニーテルの女性):高木ゆう子
- ナオコ(花園かおりの取り巻きでショートカットの女性):島津博美
- 番長:佐藤正治(第3話登場)
- 梶 光男:塩屋浩三
- 可愛理絵:鶴ひろみ(第4話&第5話登場)
- 海牛文太(海牛組組長の息子):塩沢兼人(第6話登場)
- 文太の父(海牛組組長):雨森雅司(第6話登場)
- 素張田小辰(素張田辰五郎の息子):古川登志夫(第7話登場)
- 片桐(すずめの友達):坂本千夏(第8話登場)
- 板垣大助(耕作の親友):三ツ矢雄二(第10話登場)
- 天地先生:田中秀幸(第13話登場)
- ウルトラ親分:田中廉郎(第13話登場)
- 仮面親分:田中亮一(第13話登場)
- 則巻親分:佐藤正治(第13話登場)
- 呉井寺親分:青野武(第13話登場)
- 呉井寺やすあき(通称:ヤックン):矢代駿(第13話登場)
- 本田 進:田中和実(第14話登場)
- 鈴木兵介:広森真吾(第14話登場)
- 山羽珍庵:小滝進(第14話登場)
- 高倉裕次郎:龍田直樹(第16話登場)
- 龍作:郷里大輔(第17話登場)
- 大曽根:矢田耕司(第17話登場)
- パンサー横畑:中野聖子(第21話登場)
- ジャイアントリッパー:村上典子(第21話登場)
- 珍間おかし:雨森雅司(第21話登場)
- 鳳ジュン:三田ゆう子(第22話登場)
- ジュンの母:京田尚子(第22話登場)
- 一刀斎:塩屋浩三(第23話登場)
- ジャンケン強盗:大竹宏(第23話登場)
- 青田刑事:はせさん治(第24話登場)
- 黒田刑事:青野武(第24話登場)
- 雪代:雨宮一美(第24話登場)
- 玉城:蟹江栄司(第24話登場)
- 老婆:鈴木れい子(第24話登場)
- 川鼻 広:塩沢兼人(第25話登場)
- リバヒィ:山本百合子(第25話登場)
- 酋長:田中廉郎(第25話登場)
- ジェロニモ:佐藤正治(第26話登場)
- 仁吉:大竹宏(第26話登場)
- 虎造:青森伸(第26話登場)
- 文子:武藤礼子(第27話登場)
- 森田健作:塩沢兼人(第28話登場)
- 鈴木すし丸(影の大番長):龍田直樹(第28話登場)
- 高円寺さゆり:山本百合子(第29話登場)
- 白智小五郎:宮内幸平(第29話登場)
- 金田金助:滝口順平(第30話登場)
- 執事:はせさん治(第30話登場)
- ハンセン石松:佐藤正治(第32話登場)
- 看護婦:頓宮恭子(第34話登場)
- 梶の母:つかせのりこ(第34話登場)
フジテレビ 金曜19:00~19:30枠 | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
ストップ!! ひばりくん!
(1983. 5/20 - 1984. 1/27) |
その他
- 前述の通り江口は当作品を「オカマの面白さ」というギャグを日常的に描くために、連載前の設定ではひばりが無駄毛(江口の弁によれば、ひばりが髭を剃るシーンを入れようとしたとのこと)の処理をするシーンを端々で描く予定だったと雑誌のインタビュー内で語っている。しかしそのアイデアは編集サイドから断固拒絶され、非常に悔しかった記憶があるという。
- 後日談で、江口がとあるゲイバーに連れて行かれたとき、江口の傍にいたホステスが、江口が「ひばりくん」を描いていたことを知ると突然泣き出し、「私は『ひばりくん』を読んで"この道"に入ったんです」と言われたらしい。当然江口本人はそんなつもりでひばりくんを描いたわけではなかったと語っている。
- 前述の通り、ラブコメのアンチテーゼとして書かれた本作であるが、結局本作の流れを継いだのは『きまぐれオレンジロード』などのポップなラブコメであり、その点においてフリーライターの来栖美憂曰く「皮肉な流れである」としている。
- TVアニメでひばりを演じた間嶋里美と耕作を演じた古谷徹は、その後、実生活でも夫婦になっている。
- 火浦功による小説『未来放浪ガルディーン』の主人公の一人は「大空ひばり」がモデルになっている。
- 大空いばりはアニメ版で『クックロビン』の殺害をほのめかしている(※前番組『パタリロ』からのアンサーギャグ)。
書誌情報
過去5度にわたって刊行されている。ホーム社刊行の文庫版で一応の全編完全収録となった。『ストップ!!ひばりくん! コンプリート・エディション3』に最終話が加筆掲載された。
- ストップ!! ひばりくん!
- 新書版(集英社)〈ジャンプ・コミックス〉
- 1982年11月15日初版発行 ISBN 4088513916
- 1983年3月15日初版発行 ISBN 4088513924
- 1983年6月15日初版発行 ISBN 4088513932
- 1984年1月15日初版発行 ISBN 4088513940
- 完全版(双葉社)
- 1991年7月1日初版発行 ISBN 9784575281132
- 1991年7月1日初版発行 ISBN 9784575281149
- 1991年7月1日初版発行 ISBN 9784575281156
- 文庫版(双葉社)〈双葉文庫〉
- 1995年1月 ISBN 9784575720181
- 1995年1月 ISBN 9784575720198
- コンビニコミック版(集英社)〈集英社ジャンプリミックス〉
- 2001年5月 ISBN 9784081060306
- 2001年5月 ISBN 9784081060368
- 2001年6月 ISBN 9784081060429
- 2001年6月 ISBN 9784081060481
- 文庫版(発行:ホーム社・発売:集英社)〈ホーム社漫画文庫〉
- 2004年1月 ISBN 9784834272895
- 2004年1月 ISBN 9784834272901
- ストップ!!ひばりくん! コンプリート・エディション(小学館クリエイティブ)
- 2009年7月16日初版発行 ISBN 9784778031190
- 2009年10月16日初版発行 ISBN 9784778031206
- 2010年2月27日初版発行 ISBN 9784778031213
- 新書版(集英社)〈ジャンプ・コミックス〉
- 江口寿史の犬の日記、くさいはなし、その他の短篇(KKベストセラーズ) - 1999年2月5日初版発行 ISBN 458419553-6
- 江口寿史 JUMP WORKS 1 ストップ!! ひばりくん!(発行:集英社インターナショナル・発売:集英社) - 2005年8月24日初版発行 ISBN 9784797620016
参考文献
- 「江口寿史先生インタビュー」『江口寿史 JUMP WORKS 1 ストップ!! ひばりくん!』集英社インターナショナル、308 - 311頁
- 江口寿史「マンガで子供のやわらかい頭をかきまわしたい」『マンガの道 - 私はなぜマンガ家になったのか』ロッキング・オン2005年3月29日、ISBN 9784860520472、66 - 109頁
- 「リアルワインガイドインタヴュー」『リアルワインガイド VOL.19』寿スタジオ、2007年10月15日発行、114 - 117頁
- 印南敦史「新 家の履歴書」『週刊文春 2007年12月13日号』文藝春秋、112 - 115頁
- 『[総集編]江口寿史』河出書房新社〈KAWADE夢ムック文藝別冊〉2003年1月31日、ISBN 4309976433
- 『オトコノコ倶楽部』VOL1、三和出版、2009年、ISBN 978-4776904298、「女装少年の系譜 一回メジャー漫画2000年編」来栖美憂
脚注
注釈
出典
- ^ 斎藤宣彦+横井周子「江口寿史全漫画単行本解題」『[総集編]江口寿史』186頁
- ^ 江口寿史「文庫版あとがき」『「エイジ」』発行:ホーム社・発売:集英社〈ホーム社漫画文庫〉2004年2月23日初版発行 ISBN 9784834272918、277頁
印南敦史「新 家の履歴書」『週刊文春 2007年12月13日号』114頁 - ^ a b 「江口寿史先生インタビュー」『江口寿史 JUMP WORKS 1 ストップ!! ひばりくん!』308頁
- ^ a b c d 「リアルワインガイドインタヴュー」『リアルワインガイド VOL.19』115頁
- ^ やまだないと×えぐちひさし「「時間ですよ」みたいな漫画が描きたい」『[総集編]江口寿史』156頁
- ^ 江口寿史「マンガで子供のやわらかい頭をかきまわしたい」『マンガの道 - 私はなぜマンガ家になったのか』94・95頁
- ^ 江口寿史「BREAK DOWN」『江口寿史の爆発ディナーショー』双葉社 1991年7月1日 ISBN 4575281123、69 - 72頁
- ^ 「江口寿史先生インタビュー」『江口寿史 JUMP WORKS 1 ストップ!! ひばりくん!』集英社インターナショナル、310頁
- ^ 江口寿史「マンガで子供のやわらかい頭をかきまわしたい」『マンガの道 - 私はなぜマンガ家になったのか』92頁
- ^ 「江口寿史インタヴュー」『SIGHT Vol.23』ロッキング・オン〈ロッキング・オン・ジャパン増刊〉73頁
- ^ a b c “先ちゃん27年越しで最終話描く。「ひばりくん」完結”. コミックナタリー. (2010年2月27日) 2010年2月27日閲覧。
- ^ 当該時間帯は自社制作の『クイズクロス5』を放送していた。