ぐんまちゃん (アニメ)
ぐんまちゃん | |
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アニメ | |
監督 | 本郷みつる[1] |
脚本 | 本郷みつる |
キャラクターデザイン | 中嶋史子(原案)[1] 栗尾昌宏[1] |
音楽 | 多田彰文[1] |
アニメーション制作 | アセンション[1] |
製作 | 群馬県[1] |
放送局 | テレビ神奈川、群馬テレビほか |
放送期間 | 2021年10月3日 - 12月26日 |
話数 | 全13回 |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | アニメ |
ポータル | アニメ |
『ぐんまちゃん』は、同名のゆるキャラ「ぐんまちゃん」を主人公にしたテレビアニメ[1]。
群馬県自らが製作・著作を担当し、2021年10月3日から12月26日までテレビ神奈川(放送幹事局)や群馬テレビほかにて放送された[1]。全13回で、各回は約7分のエピソード3本からなる[2][3][4][5][6]。
また、群馬県が2022年1月21日から公式YouTubeチャンネル「tsulunos」にて、エピソードごとに分けたもの(以下、単話版)を無料配信している[7][8][9]。
さらに、2022年4月4日から6月25日までNHK前橋放送局にて、一部のエピソードを再構成したもの(以下、NHK版)が放送された[10]。全15回。
概要
舞台は実在する「群馬(県)」(漢字)ではなく、どこかにある不思議な架空の世界である、ひらがなの「ぐんま」[注釈 1]。ぐんまちゃんが家族や仲間たちと過ごす日常が描かれ、「ぐんまちゃんはいつだってともだち」をテーマに、「思いやり」と「チャレンジ」をキーワードにした物語が展開される[4][6]。群馬県内の観光地などをモチーフにした場面や、群馬県の特産品も作中に数多く登場する[2][3]。
ぐんまちゃん以外の登場キャラクターは本作のオリジナルである[4][6]。
制作
群馬県が計上した本作のアニメ化の予算は約2億3000万円[3]。群馬県知事の山本一太は2021年7月の記者会見で、テレビアニメの人気を通じて群馬県の特産品の消費拡大に期待を寄せた[5][6]。放送局が決まっていない2021年初頭の段階から、海外放送やインターネット配信を見据え、英語、フランス語、中国語の字幕も用意された[2]。
制作は東京の会社「アセンション」に委託されている[1][6]。監督と脚本と音響演出は『クレヨンしんちゃん』の初代監督を務めたことで知られる本郷みつるが起用された[1][6]
キャスティング
ぐんまちゃん役には、テープオーディションとスタジオでのオーディションによって高橋花林が選ばれた[11][12][13]。テープオーディションの資料に「愛される声でありつつも個性的で、ぐんまちゃんだ!と思えるような声」と記載されており、高橋は個性的な声を得意としていたため受かると考えていたものの、スタジオオーディションの際に「より普通の声で演技してほしい」という指示があって戸惑い、受かった時には驚いたと、高橋は複数のメディアとのインタビューの中で話している[12][13]。
インタビュアーの一人であるアニメイトタイムズの塚越淳一は、「たぶんスタッフが求めていた“個性的”の想像を超える“個性的”が来てしまったから、それを少し戻すための“普通”だったのかもしれないですね(笑)。」と話しており、高橋はそうかもしれないと答えている[12]。また、スタジオオーディションに同席していたぐんまちゃんの原作者・中嶋史子からキャラクターの設定などについての説明があり、高橋はこれを聞いてキャラクターのイメージが固まったと述べている[12][13]。
演技にあたり、高橋は監督から「フラットに演技してほしい」という指示があったため、楽しんだり悲しんだりする場面でもテンションを上下させ過ぎないようにしているとリアルサウンドとのインタビューの中で話している[13]。
ぐんまちゃん以外の主要キャラクターのキャストには群馬県出身者が起用されており、あおま役は太田市出身の内田彩が、みーみ役はみどり市出身の小倉唯がそれぞれ担当している[13]。2021年1月28日には、群馬県公式YouTubeチャンネル「tsulunos」にて、ぐんまちゃんが内田、小倉とともに出演するアニメ化決定の告知動画が公開された[14]。また、エンディング曲を歌う今村麻莉愛、作詞・作曲の多胡邦夫、編曲の米田浩徳もそれぞれ群馬県出身である[15][16]。
広報
放送開始に先駆け、2021年7月30日から12月31日まで、群馬県は本作のポスターを無料配布する「ぐんまちゃんHELLOキャンペーン」を展開した。「HELLO」と「張ろう」をかけたキャンペーンで、県内各地でポスターが張り出された[16]。
2021年8月8日には初回放送の試写会が予定されていたが、新型コロナウイルスの蔓延に伴い中止となった[17][18]。
登場キャラクター
- ぐんまちゃん
- 声 - 高橋花林[11]
- 主人公。一人称は「ぐんまちゃん」。本来の設定と同様に性別は明言されていないが、妹のゆうみから「お兄ちゃん」と呼ばれることがある[19]。みんなが怒ったり困ったりしている時に「ぐんまパワー」でみんなを笑顔にするが、その力は自分自身には使えない。ナレーションの存在を認識しており、話しかけることもある。
- あおま
- 声 - 内田彩[11]
- ぐんまちゃんの友達。青色の体で、見た目がぐんまちゃんに似ている。元気でやんちゃ、素直な男の子。
- みーみ
- 声 - 小倉唯[11]
- ぐんまちゃんの友達。ピンク色の体で、大きな耳が付いている、ちょっとおませな女の子。時折大胆な発言をする。
- おとうさん
- 声 - 北沢力[11]
- ぐんまちゃんの父親。キャンプが趣味。
- おかあさん
- 声 - 中尾衣里[11]
- ぐんまちゃんの母親。セレクトショップを経営している。
- ゆうみ
- 声 - 指出毬亜[11]
- ぐんまちゃんの妹。ぐんまちゃんとは双子の兄妹。
- おじさん
- 声 - 北沢力[11]
- ぐんまちゃんのおじさん(ぐんまちゃんの父親の弟で、叔父)。ぐんまちゃんの父親とは双子の兄弟。名前は「あきお」。
- 童心を忘れない子供っぽい性格をしていると言われ、兄には「子供っぽさが長所」と言われる。
- 競埴輪(競輪の埴輪版)やハニワボートレース(競艇の埴輪版)などの公営競技系ギャンブルが趣味で、ぐんまちゃんを競技場に連れて行ってくれる。
- 古墳様
- 声 - 森田順平[11]
- ハニワ族の王様。ダジャレが好き。
- かーん
- 声 - 吉川七瀬(AKB48 チーム8 千葉県代表)[11]
- ハニワ族のアイドル「三人童女」のメンバー。
- のーん
- 声 - 清水麻璃亜(AKB48 チーム8 群馬県代表)[11]
- ハニワ族のアイドル「三人童女」のメンバー。
- まーや
- 声 - 小田えりな(AKB48 チーム8 神奈川県代表)[11]
- ハニワ族のアイドル「三人童女」のメンバー。
- ヤヨイヒメ
- 声 - 山岡ゆり[11]
- イチゴ族のお姫様。ぐんまのイチゴ「やよいひめ」のPRをして回る。みーみとは仲が悪い。
- キリュウさん
- 声 - 山本希望[11]
- ファッションデザイナー。トミオーカ工場で生産された絹を使った服をデザインする。
- フランソワーズ
- 声 - 清都ありさ[11]
- トミオーカ工場の工場長。トミオーカ工場は富岡製糸場をモデルにした紡績工場である。
- タマ
- 声 - 田村睦心[11]
- ネコの人気ロックバンド「ニャーズ」のボーカル担当。
- ノラ
- 声 - 本田貴子
- 「ニャーズ」のギター担当。
- トラ
- 声 - 中尾衣里
- 「ニャーズ」のベース担当。
- ブチ
- 声 - 北沢力
- 「ニャーズ」のドラム担当。
- ものしり博士
- 声 - 速水奨[11]
- いろいろなことを知っている老人。
- ナレーション
- 声 - 本田貴子[11]
- お話を説明してくれるひと。ぐんまちゃんと会話することもある。
主題歌
- 「SWITCH!」[1][20]
- ぐんまちゃん(高橋花林)、あおま(内田彩)、みーみ(小倉唯)によるオープニングテーマ。作詞はmeg rock、作曲・編曲は宮野弦士。
- オープニングテーマ[1]
- 単話版のオープニングテーマ。10秒ほどのインスト曲。作曲は多胡邦夫、編曲は米田浩徳。
- 「Happy」[1][21]
- HKT48の今村麻莉愛によるエンディングテーマ。単話版では短縮版が使用される[7]。作詞・作曲は多胡邦夫、編曲は米田浩徳。
各話リスト
オリジナル版の回数と単話版の話数を併記する。
単話版では、オープニングは別バージョンのもの、エンディングは短縮版が使用されるが、各エピソードの内容自体は同じである[7]。
回数 | 単話版 | サブタイトル | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 | 初放送日 |
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第1回 | 第1話 | こんにちは!ぐんまちゃん | 本郷みつる | 栗尾昌宏 | 2021年 10月3日 | |
第2話 | ぼうけんへゴー!! | 川崎芳樹 | 矢吹英子 | |||
第3話 | ヤヨイヒメあらわる | 本郷みつる | 古佐小吉重 | |||
第2回 | 第4話 | 日曜日には何をする? | 川崎芳樹 | まつざきはじめ | 10月10日 | |
第5話 | 工場ってすごーい! | 本郷みつる | まつもとあやね | 敷島博英 | ||
第6話 | ハニワコンサート | 川崎芳樹 | 林桂子 | |||
第3回 | 第7話 | おしえて!ものしり博士 | 古謝和希 | まつもとあやね | 吉永剛 | 10月17日 |
第8話 | スターもたいへん | 川崎芳樹 | 阿部伸司 | |||
第9話 | 鏡たちのナイショ話 | 矢吹英子 | ||||
第4回 | 第10話 | おじさんとおでかけ | 本郷みつる | 本郷みつる | 林一哉 | 10月24日 |
第11話 | ちょっとお疲れ?ぐんまちゃん | 吉川菜津 | 矢吹英子 | |||
第12話 | どこにいるの?ぐんまちゃん | 川崎芳樹 | 栗尾昌宏 | |||
第5回 | 第13話 | ゆうみとぐんまちゃん | 能田健太 | 矢吹英子 | 10月31日 | |
第14話 | 世界ハニワ大運動会 | 佐々木和宏 | 本郷みつる | 栗尾昌宏 | ||
第15話 | お母さんのお仕事 | 川崎芳樹 | 水野知己 | 林桂子 | ||
第6回 | 第16話 | ものしり博士やる気がなくなる | まつもとあやね | まつもとあやね(イメージ演出) 秦義人 |
はしもとかつみ | 11月7日 |
第17話 | 忍者参上! | 佐々木和宏 | 秦義人 | |||
第18話 | さらば!ニャーズ | 川崎芳樹 | 能田健太 | 阿部伸司 | ||
第7回 | 第19話 | キャンプへGO!! | 佐々木和宏 | 宮田亮 | 矢吹英子 | 11月14日 |
第20話 | 誰と遊ぶ? | もりたけし | 今野淑子 | |||
第21話 | 温泉へ行こう | まつもとあやね | 水野知己 | 諏訪昌夫 | ||
第8回 | 第22話 | みーみとパパ | 佐々木和宏 | 前園文夫 | はしもとかつみ | 11月21日 |
第23話 | あおまのお留守番 | |||||
第24話 | ぐんまちゃんの不思議な朝 | もりたけし | 水野知己 | 林一哉 | ||
第9回 | 第25話 | 雲の上のぼうけん | 能田健太 | さとうまさし | 11月28日 | |
第26話 | ゲージツはビッグバーン! | 山岡実 | 宮田亮 | 今野淑子 | ||
第27話 | イチゴでゴーゴー! | 宮田亮 | 矢吹英子 | |||
第10回 | 第28話 | お母さんと忍者 | 佐々木和宏 | 水野知己 | はしもとかつみ | 12月5日 |
第29話 | もっと教えて!ものしり博士 | 古謝和希 | ||||
第30話 | 楽しいドライブ | 能田健太 | 林一哉 | |||
第11回 | 第31話 | ハニワ多数決 | もりたけし | 宮田亮 | 藤原彰人 | 12月12日 |
第32話 | ハニワボートレース | 宮田亮 | はしもとかつみ | |||
第33話 | ぐんまちゃん寝込む | まつもとあやね | 栗尾昌宏 | |||
第12回 | 第34話 | ハニワ・ミーツ・ダルマ | 佐々木和宏 | 渡辺万理恵 | 大川義史 | 12月19日 |
第35話 | お家であそぼう | もりたけし | 能田健太 | 阿部伸司 | ||
第36話 | コンニャラップあらわる | 能田健太 | さとうまさし | |||
第13回 | 第37話 | 佐々木和宏 | 本郷みつる | 矢吹英子 | 12月26日 | |
第38話 | アンノウン星到着! | はしもとかつみ | ||||
第39話 | ぐんまちゃん、がんばる | 本郷みつる | 栗尾昌宏 |
NHK版
NHK版では、ぐんまちゃんとNHK前橋放送局の原口雅臣アナウンサーが出演するアバンタイトルの後に、単話版で使用されたオープニングが流れ、本編(エピソード1~3本)が始まる。各エピソードの内容自体は、オリジナル版や単話版と同じである。
放送順はオリジナル版と異なるほか、エピソード全39話のうち23話分のみが放送された。
放送上などでは触れられていないが、当該の単話版の話数も併記する。
回数 | 当該話 | サブタイトル | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 | 放送日 |
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(1) | 第1話 | こんにちは!ぐんまちゃん | 本郷みつる | 栗尾昌宏 | 2022年 4月4日 | |
第2話 | ぼうけんへゴー!! | 川崎芳樹 | 矢吹英子 | |||
第3話 | ヤヨイヒメあらわる | 本郷みつる | 古佐小吉重 | |||
(2) | 第4話 | 日曜日には何をする? | 川崎芳樹 | まつざきはじめ | 4月5日 | |
第5話 | 工場ってすごーい! | 本郷みつる | まつもとあやね | 敷島博英 | ||
第6話 | ハニワコンサート | 川崎芳樹 | 林桂子 | |||
(3) | 第7話 | おしえて!ものしり博士 | 古謝和希 | まつもとあやね | 吉永剛 | 4月6日 |
第8話 | スターもたいへん | 川崎芳樹 | 阿部伸司 | |||
第13話 | ゆうみとぐんまちゃん | 能田健太 | 矢吹英子 | |||
(4) | 第33話 | ぐんまちゃん寝込む | まつもとあやね | 栗尾昌宏 | 4月7日 | |
第22話 | みーみとパパ | 佐々木和宏 | 前園文夫 | はしもとかつみ | ||
第23話 | あおまのお留守番 | |||||
(5) | 第30話 | 楽しいドライブ | 能田健太 | 林一哉 | 4月16日 | |
(6) | 第9話 | 鏡たちのナイショ話 | 川崎芳樹 | まつもとあやね | 矢吹英子 | 4月23日 |
(7) | 第25話 | 雲の上のぼうけん | 能田健太 | さとうまさし | 4月30日 | |
(8) | 第26話 | ゲージツはビッグバーン! | 山岡実 | 宮田亮 | 今野淑子 | 5月7日 |
(9) | 第29話 | もっと教えて!ものしり博士 | 古謝和希 | 水野知己 | はしもとかつみ | 5月14日 |
(10) | 第11話 | ちょっとお疲れ?ぐんまちゃん | 吉川菜津 | 本郷みつる | 矢吹英子 | 5月21日 |
(11) | 第18話 | さらば!ニャーズ | 川崎芳樹 | 能田健太 | 阿部伸司 | 5月28日 |
(12) | 第34話 | ハニワ・ミーツ・ダルマ | 佐々木和宏 | 渡辺万理恵 | 大川義史 | 6月4日 |
(13) | 第21話 | 温泉へ行こう | まつもとあやね | 水野知己 | 諏訪昌夫 | 6月11日 |
(14) | 第36話 | コンニャラップあらわる | 能田健太 | さとうまさし | 6月18日 | |
(15) | 第12話 | どこにいるの?ぐんまちゃん | 川崎芳樹 | 本郷みつる | 栗尾昌宏 | 6月25日 |
放送局
放送期間 | 放送時間 | 放送局 | 対象地域 [22] | 備考 |
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2021年10月3日 - 12月26日 | 日曜 8:00 - 8:30 | TOKYO MX | 東京都 | |
日曜 8:30 - 9:00 | とちぎテレビ | 栃木県 | ||
千葉テレビ | 千葉県 | |||
日曜 10:30 - 11:00 | 群馬テレビ | 群馬県 | 第11回は未放送(経緯は後述) | |
日曜 11:00 - 11:30 | テレビ神奈川 | 神奈川県 | 幹事局[23] | |
日曜 17:00 - 17:30 | サンテレビ | 兵庫県 | ||
日曜 18:30 - 19:00 | テレビ埼玉 | 埼玉県 | ||
2021年10月5日 - 12月28日 | 火曜 19:27 - 19:55 | KBS京都 | 京都府 | |
第7回から第11回まで(群馬テレビのみ第10回まで)全局で字幕放送を実施。 |
配信開始日 | 配信時間 | 配信サイト |
---|---|---|
2021年10月4日 | 月曜 12:00 更新 | |
2021年10月9日 | 土曜 10:00 更新 |
- 単話版
単話版は、群馬県が公式YouTubeチャンネル「tsulunos」にて無料配信している。
2022年1月21日に、「ウイルス感染予防の参考に」として第33話を無期限で特別公開[7][8]。2月4日からはその他のエピソードを、第1話から順に1話ずつ、毎週金曜11:00から翌週の金曜11:00までの1週間限定で公開している[8]。10月21日に最終回である第39話が公開され、翌週の10月28日からは再び第1話から公開している[9]。
- NHK版
放送期間 | 放送時間 | 放送局 | 対象地域 [22] | 備考 |
---|---|---|---|---|
2022年4月4日 - 6月25日 | 4月4日 - 7日: 毎日 18:10 - 18:31 4月16日 - 6月25日: 土曜 11:42 - 11:54 |
NHK前橋放送局 | 群馬県 | 6月11日は11:44 - 11:54 |
第11回の扱いについて
第11回について群馬テレビは、放送を見送ることを、放送予定日の前日である2021年12月11日までに決定。第11回の放送が予定されていた12月12日は、第1回の再放送がなされた[23][24]。第11回ではBパートに公営競技である競艇(ボートレース)を取り扱う内容があり、群馬テレビは「日本民間放送連盟(民放連)が規定する放送基準第91条『青少年の射幸心への影響』に抵触することなどを考慮した」と説明している[25]。
本作を巡っては、第4回でもAパートに競輪をモチーフにしたと思われる「競埴輪」を取り扱う内容があり、放送後に(群馬テレビの放送エリアである)群馬県内の視聴者から「子ども向けアニメなのに公営ギャンブルを扱うのは不適切」との意見が放送倫理・番組向上機構(BPO)に寄せられ、青少年委員会でも採り上げられるなど問題視されていた[23][25][26][27]。これらについてBPOから、群馬テレビに対して報告がなされたという経緯がある[25]。群馬テレビからの放送見送りの報告を受け、BPOは「これ以上検討する必要はない」と結論付け、事実上不問とした[28]。
なお、群馬テレビ以外のネット局・配信サイトでは、内容を精査した上で、通常通り放送・配信が行われた[23][24]。そのため結果的には、ぐんまちゃんの地元である群馬県の群馬テレビのみが放送見送りとなった。
群馬テレビの対応については、賛否両論ある。群馬県知事の山本一太や、前橋競輪場がある前橋市、桐生競艇場があるみどり市、伊勢崎オートレース場がある伊勢崎市の各市長は、「(群馬テレビの対応について)いろいろな考えがあると思う」と理解を示す一方で、「放送見送りには違和感がある」「これらの公営競技に従事して雇用を得ている人に、自分の仕事は子どもに見せてはいけないものかのような印象を与えたら残念だ」などの意見が挙がっている[29][30]。
このため第11回を群馬県内から視聴する場合、各有料配信でしか見ることができなかった[31]。放送が見送られたエピソード(単話版の第31~33話)はその後、群馬県が公式YouTubeチャンネル「tsulunos」で、2022年1月21日に第33話を特別公開した[7][8]ほか、2月からの1週間限定配信で、9月2日に第31話が[32]、9月9日には問題となった第32話も公開された[31][33]。テレビ放送では、2022年4月7日にNHK前橋放送局が第33話を放送している。
脚注
注釈
出典
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o “アニメ『ぐんまちゃん』オフィシャルサイト”. 2021年9月19日閲覧。
- ^ a b c “目指すはくまモン? 「ぐんまちゃん」ブランド化に3億円”. 朝日新聞デジタル. 朝日新聞社 (2021年2月12日). 2021年9月10日閲覧。
- ^ a b c “【深層リポート】群馬県の魅力向上「ぐんまちゃん」頼み”. 産経ニュース. 産業経済新聞社 (2021年5月29日). 2021年12月29日閲覧。
- ^ a b c “TVアニメ「ぐんまちゃん」10月放送開始、メインキャストに高橋花林、内田彩、小倉唯”. コミックナタリー. ナターシャ (2021年7月1日). 2021年7月1日閲覧。
- ^ a b “「ぐんまちゃん」アニメ化決定 10月から関東・関西で”. 日本経済新聞. 日本経済新聞社 (2021年7月6日). 2021年9月10日閲覧。
- ^ a b c d e f “アニメ「ぐんまちゃん」声優は高橋花林さん 10月から放送 経済の起爆剤期待”. 産経ニュース. 産業経済新聞社 (2021年7月9日). 2021年9月10日閲覧。
- ^ a b c d e “2022年1月21日 17:40のツイート”. Twitter. アニメ「ぐんまちゃん」公式 (2022年1月21日). 2022年9月9日閲覧。
- ^ a b c d “【2月3日】アニメ「ぐんまちゃん」、県公式チャンネルtsulunosで無料公開(メディアプロモーション課)”. 群馬県. 群馬県公式ホームページ (2022年2月3日). 2022年10月21日閲覧。
- ^ a b “2022年10月21日 11:00のツイート”. Twitter. アニメ「ぐんまちゃん」公式 (2022年10月21日). 2022年10月21日閲覧。
- ^ a b “アニメ「ぐんまちゃん」NHK前橋放送局で再放送決定!”. アニメ『ぐんまちゃん』オフィシャルサイト (2022年4月12日). 2022年9月8日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r “きゃらくたー一覧”. アニメ『ぐんまちゃん』オフィシャルサイト. 2021年9月19日閲覧。
- ^ a b c d “『ぐんまちゃん』高橋花林インタビュー | アニメイトタイムズ”. アニメイトタイムズ (2021年10月3日). 2021年10月17日閲覧。
- ^ a b c d e “『ぐんまちゃん』は子供も大人も楽しめる! 主演・高橋花林が大切にした愛らしさとは?”. リアルサウンド 映画部 (2021年10月10日). 2021年10月17日閲覧。
- ^ “ぐんまちゃんのアニメ化告知動画が公開に、群馬出身の内田彩・小倉唯が出演(動画あり)”. コミックナタリー. ナターシャ (2021年1月28日). 2021年1月28日閲覧。
- ^ “【7月29日】ぐんまちゃんアニメポスター 「ぐんまちゃんHELLOキャンペーン」を開始します(メディアプロモーション課)”. 群馬県. 群馬県公式ホームページ (2022年7月29日). 2022年10月21日閲覧。
- ^ a b “「ぐんまちゃんHELLO(張ろう)」で盛り上げよう テレビアニメ放映を前にポスターを無料配布”. 上毛新聞 (2021年7月30日). 2021年8月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年9月10日閲覧。
- ^ “【延期後】アニメ試写会の開催について”. アニメ『ぐんまちゃん』オフィシャルサイト (2022年8月12日). 2022年10月21日閲覧。
- ^ “【中止】9/5(日)アニメ試写会を中止します”. アニメ『ぐんまちゃん』オフィシャルサイト (2022年8月19日). 2022年10月21日閲覧。
- ^ “ぐんまちゃん、男の子だった? アニメで「お兄ちゃん」発言 ネット上で話題”. 上毛新聞 (2021年10月12日). 2022年10月21日閲覧。
- ^ “オープニング曲『SWITCH!』を発表しました!”. アニメ『ぐんまちゃん』オフィシャルサイト (2021年9月24日). 2021年9月24日閲覧。
- ^ “エンディング曲『Happy』を発表しました!”. アニメ『ぐんまちゃん』オフィシャルサイト (2021年7月29日). 2021年9月24日閲覧。
- ^ a b テレビ放送対象地域の出典:
- 政府規制等と競争政策に関する研究会 (2009年10月9日). “放送分野の動向及び規制・制度(資料2)” (PDF). 通信・放送の融合の進展下における放送分野の競争政策の在り方. 公正取引委員会. p. 2. 2018年10月24日閲覧。
- “基幹放送普及計画”. 郵政省告示第六百六十号. 総務省 (1988年10月1日). 2022年5月11日閲覧。
- “地デジ放送局情報”. 一般社団法人デジタル放送推進協会. 2022年8月5日閲覧。
- ^ a b c d “アニメ「ぐんまちゃん」 群テレ、最新話見送り 競輪場の場面に「不適切」 視聴者からBPOに”. 上毛新聞 (2021年12月12日). 2021年12月12日閲覧。
- ^ a b “2021年12月11日 14:01のツイート”. Twitter. アニメ「ぐんまちゃん」公式 (2021年12月11日). 2021年12月11日閲覧。
- ^ a b c “アニメ「ぐんまちゃん」の放送 差し替えについて” (PDF). 群馬テレビ (2021年12月24日). 2021年12月27日閲覧。
- ^ “第240回 放送と青少年に関する委員会 議事概要”. 放送倫理・番組向上機構 (2021年11月24日). 2021年12月12日閲覧。
- ^ “アニメ「ぐんまちゃん」、地元局だけ差し替えの謎 あの知事も困惑”. 朝日新聞社. (2021年12月10日) 2021年12月11日閲覧。
- ^ “第241回 放送と青少年に関する委員会 議事概要”. 放送倫理・番組向上機構 (2021年12月20日). 2022年2月21日閲覧。
- ^ “アニメ「ぐんまちゃん」、「不適切」指摘で差し替えに知事「残念」”. 朝日新聞社. (2021年12月16日) 2021年12月22日閲覧。
- ^ “伊勢崎市長 オートレースは「市発展の力」 マイナスイメージを懸念 アニメ「ぐんまちゃん」差し替え”. 上毛新聞. (2021年12月18日) 2021年12月22日閲覧。
- ^ a b “アニメ「ぐんまちゃん」幻の回を無料公開 県公式ユーチューブで”. 毎日新聞. 毎日新聞社 (2022年9月8日). 2022年9月8日閲覧。
- ^ “2022年9月2日 11:00のツイート”. Twitter. アニメ「ぐんまちゃん」公式 (2022年9月2日). 2022年9月9日閲覧。
- ^ “2022年9月9日 11:00のツイート”. Twitter. アニメ「ぐんまちゃん」公式 (2022年9月9日). 2022年9月9日閲覧。
外部リンク
- アニメ『ぐんまちゃん』オフィシャルサイト
- アニメ「ぐんまちゃん」公式 (@gunmachan_info) - X(旧Twitter)
- tsulunos 〜群馬県公式〜 - YouTubeチャンネル