winter fall

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winter fall
L'Arc〜en〜Cielシングル
初出アルバム『HEART
B面 metropolis
リリース
規格 8cmシングル
12cmシングル
デジタル・ダウンロード
ジャンル ポップス
ロック
時間
レーベル Ki/oon Sony Records
作詞・作曲 hyde (作詞)
ken (作曲)
プロデュース L'Arc〜en〜Ciel
岡野ハジメ
ゴールドディスク
※ いずれも日本レコード協会認定
チャート最高順位
  • 週間1位(オリコン
  • 週間21位(12cmCD再発盤・オリコン)
  • 1998年2月度月間3位(オリコン)
  • 1998年3月度月間9位(オリコン)
  • 1998年度年間25位(オリコン)
  • 登場回数24回(オリコン)
L'Arc〜en〜Ciel シングル 年表

1997年
winter fall
(1998年)
DIVE TO BLUE
(1998年)
HEART 収録曲
LORELEY
(1)
Winter fall
(2)
Singin' in the Rain
(3)
ミュージックビデオ
winter fall - YouTube
(※) YouTube Music Premium限定
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winter fall」(ウィンター・フォール)は、日本のロックバンドL'Arc〜en〜Cielの8作目のシングル1998年1月28日発売。発売元はKi/oon Sony Records

解説

前作「」以来3ヶ月ぶり、また、yukihiroが正式加入して初のシングルで、5thアルバム『HEART』の先行シングルとして発売された。

前作の大ヒットからの流れということもあり、L'Arc〜en〜Cielとしては初めてオリコンシングルチャートで1位を獲得。オリコン調べによると前作を上回る累計85.0万枚を売り上げた。

本作の表題曲はテレビ朝日放送の海外ドラマ『シカゴ・ホープ2』とJR東日本のキャンペーン・JR Ski Skiとの間で激しいタイアップ争奪戦となったが、テレビ朝日がこの争奪戦を制し、『シカゴ・ホープ2』の日本語版の主題歌として採用されている[3]。ちなみに、L'Arc〜en〜Cielの楽曲として初となるドラマ主題歌への起用となった。

また、前々作「Lies and Truth」以来2作ぶりに表題曲の"hydeless version"(所謂カラオケバージョン)が収録されている。

収録曲

  1. winter fall
    テレビ朝日系ドラマ『シカゴ・ホープ2』イメージソング。
    発売前の1997年東京ドームで行われたライブ「1997 REINCARNATION」で先行演奏された[4]。タイトルの語源は「The curtain falls(幕が降りる)」と「恋の終わり」をひっかけたhydeによる造語。作曲を担当したken曰く「海の家のスピーカーからなってる感じの曲調[5]」というように、"夏"をイメージして作った曲。デモ音源をメンバーに聴かせた際にその旨を伝えていたが、hydeは「スキー場のスピーカーから流れてるイメージだった[5]」といい、結果的に"冬"を題材にした歌詞が書かれた。また、hydeは雪への憧れがあると述べており、「雪国の人はあんまり雪が好きじゃないらしいですけど、僕は雪のない所で育ってるから、すごくワクワクする。そういう雰囲気を出せればいいかなって[5]」と語っている。
    ミュージック・ビデオアメリカカリフォルニア州にあるデスヴァレーと、そこに存在する塩湖で空撮を交え撮影された。
    2010年末のテレビ朝日系特別番組『ミュージックステーションスーパーライブ』において12年ぶりにテレビで披露された。
    また、ラジオ番組『やまだひさしのラジアンリミテッドDX』で、GLAYのリーダー・TAKUROはこの曲を、L'Arc〜en〜Cielのインディーズ時代の楽曲「As if in a dream」、「予感」と共にラルクの中で好きな曲として挙げている[6]
  2. metropolis
    • 作詞:hyde / 作曲:ken / 編曲:L'Arc〜en〜Ciel & Hajime Okano
    曲名は映画『メトロポリス』から取られており、「アンドロイドがいる世界はどんな世界だろうって説明するときに映画のタイトルが浮かんだ[5]」と述べている。
    歌詞のテーマをアンドロイドにした理由は、曲を聴いたhydeが「いやらしいイメージがあって、出来上がったオケを聴いてると、何となくそのイメージの中に退廃的なものを感じたんですよ。映画『ブレードランナー』的な雰囲気」を感じたためである[5]
    ちなみに、hydeは曲が完成する度にお世話になった学校の先生にCDを送っていたそうだが、歌詞が淫猥な為、送付を躊躇したと語っている(結果的には送っている)。また、2006年に行われたライブ「15th L'Anniversary Live」では会場のスクリーンにメンバーの股間を頻繁に映し出すパフォーマンスが行なわれた(DVDではこの演出は未収録)。
    曲はyukihiroのドラムをサンプリングし、コラージュのように繋ぎ合わせた音にリズムを乗せている。レコーディングでは、yukihroはハットだけを叩き[5]、他のメンバーがギター、ベースなど他の音を重ねて演奏している。ちなみにtetsuyaは「シャレで弾いたからデヴィッド・ボウイの「レッツ・ダンス」のフレーズを入れた[5]」と述べている。
    制作当初はシングルの表題曲候補で、サンバ調のアレンジにすることを想定していた。サンバ調のイメージから、仮タイトルは「猪木ボンバイエ」と名付けられた[7]
    また、yukihiroによるリミックスバージョンも製作され、15thシングル「HEAVEN'S DRIVE」およびリミックスアルバム『ectomorphed works』にそれぞれ別バージョンが収録された。さらに、2011年にはパートチェンジバンドP'UNK〜EN〜CIELでリアレンジされ、37thシングル「GOOD LUCK MY WAY」のカップリングに収録している。P'UNK〜EN〜CIELがカバーした唯一のカップリング曲であり、最後の曲となった。
  3. winter fall (hydeless version)

参加ミュージシャン

カバー・サンプリング

収録アルバム

オリジナルアルバム
ベストアルバム

脚注

  1. ^ ゴールドディスク認定 1998年3月 - 日本レコード協会
  2. ^ ダウンロード認定 2011月6月 - 日本レコード協会
  3. ^ 一方、JR東日本は浜田雅功の「春はまだか」を起用した。
  4. ^ L'Arc〜en〜Ciel名義としてはライブ「1997 REINCARNATION」が初披露の場となったが、ラルクのメンバーによる変名バンドthe Zombiesのライブ「Live Tour NIGHTMARE BEFORE CHRISTMAS EVE」が楽曲の初披露の場となった。
  5. ^ a b c d e f g 『B-PASS』、p.38-p.39、シンコーミュージック・エンタテイメント、1994年3月
  6. ^ ラジオ番組『やまだひさしのラジアンリミテッドDX』2004年2月18日放送回
  7. ^ NHK-FMミュージックスクエア』1998年2月25日放送