S&W M36
M36-10
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| 概要 | |
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| 種類 | 警察用回転式拳銃 |
| 製造国 | |
| 設計・製造 | スミス&ウェッソン社 |
| 性能 | |
| 口径 | .38口径(約9mm) |
| 銃身長 | 51mm |
| 使用弾薬 | .38スペシャル弾 |
| 装弾数 | 5発 |
| 作動方式 | ダブルアクション |
| 全長 | 160mm |
| 重量 | 554g |
S&W M36は、アメリカのスミス&ウェッソン社が1950年に開発した小型回転式拳銃である。一般には「チーフ(ス)・スペシャル」、「チーフス」、「チーフ」の名で知られる。
目次 |
[編集] 特徴
「チーフ」は警察署長の事。
登場以来、小型リボルバーの代名詞であり、半世紀たった今でも、隠し持てる小型拳銃として絶大なる支持を得ている。S&W社以外にも世界各国の銃器メーカーがコピーモデルや類似製品を製造している。
M36の特徴は、警察用拳銃として携行性の向上を図るために、有する装弾数が、一般的なリボルバーの6発よりも少ない5発ということである。これによって、通常の6連装リボルバーと比較しても圧倒的に小型化され、警察官が常に携えていざという時に使用するに適したサイズと軽さになった。
また、M36はアメリカにおいては女性の護身用として使用されることも多かった。そのため女性向けモデルとして、装飾を施した「M36 Lady Smith」も製造された(といっても用心鉄のすぐ上に“Lady Smith”の筆記体刻印があるだけである)。
架空の探偵フィリップ・マーロウがこの銃を使っていた事でも知られる。
[編集] バリエーション
以下、型番の1桁目に「6」が付くのは銀色の外観を持つステンレスモデルである。
[編集] S&W M60 チーフスペシャル
「M60」は1965年に発売された。史上初のステンレス製リボルバーでもあり、発売当時は「錆びないリボルバー」として人気を集めた。
右の写真に写っているのは現行型のM60(3インチモデル)である。耐久力を向上させるために数々の改良を施すことで、Jフレームを持つ小型リボルバーでありながら高威力の.357マグナム弾を使用できるようになった。
しかし、強化銃身(排莢ロッドを収めるバレルシュラウドを同時装備)や可変照準器を採用したことによって、従来(通常型.38口径弾専用、照準は固定)のM36やM60とは全く違う外観となってしまった。
[編集] S&W M40/M640 レモンスクイザー
「M40」はM36を基本として、服の中から取り出す際に引っかからないように撃鉄を内蔵式としたリボルバー。撃鉄内蔵式ゆえにダブルアクションのみでの発射しかできないため、暴発を防ぐグリップセフティが取り付けられている(握りの部分に組み込まれたレバーを同時に握らないと撃鉄は落ちない)。
M40およびM640の愛称は「レモンスクイザー(Lemon Squeezer: レモン搾り器)」であるが、1952年にS&W社設立100周年を記念して発売された拳銃でもあるため「センチニアル(Centennial: 100周年)」とも呼ばれる。一般には「レモンスクイザー」の呼称はあまり知られておらず、「センチニアル」と呼ばれることが多い。
[編集] S&W M49/M649 ボディーガード
「M49」「M649」は私服警察官の要望を基にM36を基本として開発されたリボルバー。通称「ボディーガード(Bodyguard)」。
服の中から取り出す際に引っかからないように撃鉄を半内蔵としているが、M40/M640とは違い、撃鉄がフレーム上端にスライドスイッチ風に顔を覗かせているため、シングルアクション射撃も可能である。その関係でフレームの後部が膨らんだ特徴的なデザインになっている。その形状から「肩をいからせたチーフスペシャル」と表現されることもある。
共に一般的な.38スペシャル弾を使用する拳銃であるが、現行型のM649はM60と同様、.357マグナム弾の使用が可能となっている。
また、通常のM36(すなわちハンマーが露出したモデル)をM49のようなスタイルに変更するためのカスタムラバーグリップが存在する。
2007年4月17日に発生した長崎市長射殺事件ではM49が使用されたといわれている。
[編集] S&W M37/M38/M42 エアーウェイト
「M37」はM36にアルミ合金製フレームを採用して軽量化を図ったリボルバーである。現在はSIG SAUER P230やS&W M3913と共に、ニューナンブM60に代わる日本警察の制式拳銃として使用されている。
他にS&W社はこのM37と同系統のアルミフレームリボルバーとして、M40のアルミニウムフレームモデル「M42」や、M49のアルミフレームモデル「M38」を製造しており、これらのリボルバーは実銃でありながら空気のように軽いことから「エアーウェイト(Air Weight)」とも呼ばれる。
「エアーウェイト」といえども実弾を発射する拳銃であることには変わりないため、耐久力を考慮して銃身と弾倉だけは通常の拳銃と同じくスチール製(色がシルバーのものはステンレス製)にしている。しかし、通常のスチール製、ステンレス製の銃と比較するとやはり耐久性はやや劣っている。
[編集] M360J(SAKURA)
M360(エア・ライト.357マグナム)の日本警察向け特注モデル。通称SAKURA(サクラ)。外見上の違いは左フレームの刻印とグリップの形状、ランヤードリングの有無のみである。撃鉄が小ぶりであるため、本体が軽量な割りに射撃時のブレが少なく命中率がよい。また撃針についても、従来のようにハンマーに付属するのではなく、コルト式のように銃本体に内蔵されている。銃身内にはクロムメッキがされており、耐久性が向上している。指かけ(ラッチ)上部には市販のM360のように安全装置として鍵穴が存在するが、警察では鍵は支給されていない。グリップは黒色プラスチック製で初期のM36とほぼ同じ大きさであるが、フィンガーレストが延長され握りやすくなっている。2006年頃から調達されはじめ、ニューナンブM60 、M37エアーウエイトの後継として配備されつつある。一部雑誌において、レーザーグリップが装備されているという情報が流れたが、そのような事実はない。 2010年警察庁の調査により、日本警察に支給された一部の拳銃に「ひびが入った」などの報告があり、警察庁は全国の警察本部にサクラの一斉点検を指示した。その結果、11月までに亀裂のある拳銃約200丁が見つかったと報道されている。警察庁は原因を銃の不具合と見て回収を指示した。
[編集] チャーターアームズ・アンダーカバー
チーフス・スペシャルの廉価版で、チャーターアームズ社製のサタデーナイトスペシャルである。S&W社の純正品と比べると、低性能で低価格である。ジョン・レノン殺害に使用されたのも同銃である。