出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

(こめじるし、米印)とは、日本語表記で使用する約物記号の一つ。JIS規格の一般記号で『米印』、要素としてReference Markとされている[1]漢字の「」の字を斜めに傾けたような形をしていることから名づけられたと思われる。

なお、電話などに用いられるスターマーク)を「米印」と呼称する場合があるが、これは誤りである。

使用例[編集]

文中の注釈や章末のコメントで、本文と区別をつけるため使用される。なお、注釈が複数におよぶ場合は、記号のあとに番号や文字などをつけて区別する場合もある(※1、※2など)。

文例:
・・・、動物の性にはオスとメスがある。・・・
・・・。
※ただし両性の動物も存在する。

また、記号が「米」に由来することから、かつて米穀店日本酒酒蔵沢の鶴)でシンボルマークとして用いられていた。 米穀店で掲げていたほうろう引きの看板は、ノスタルジーの対象ともなっている。

その他[編集]

テレビ業界では、視聴率が測定不能(0.1%未満)となった場合、「*.*」と表示され「米印」と呼ばれている[2]が、上述のとおり誤った用法である[3]

符号位置[編集]

記号 Unicode JIS X 0213 文字参照 名称
U+203B 1-2-8 ※
※
米印

脚注[編集]

  1. ^ 記号”※”を何と呼ぶか?レファレンス協同データベース
  2. ^ テレビの視聴率の合格基準は?”. ライブドアニュース (2014年7月31日). 2018年1月2日閲覧。
  3. ^ 参照元では「※」となっているが、全角文字を表示できるはずはなく、明らかな誤り

関連項目[編集]