異常震域

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異常震域が現れた2007年7月16日23時18分頃(JST)の地震の震源と各地の震度。
震源は京都府沖の北緯36.8°、東経135.2°付近、震源の深さ370km、M6.6(気象庁による)。北海道浦幌町で最大震度4を観測した一方、震央付近ではほぼ無感となった。
2005年3月20日福岡県西方沖地震の震源と各地の震度。震源に近い海岸の福岡市西区で震度5弱となった一方、陸側の東区や離れた佐賀県みやき町などで震度6弱となった。

異常震域(いじょうしんいき、region of abnormal seismic intensity)とは、通常、地震が発生した場合に、震源地(震央)を中心として同心円状に観測される震度(あるいは加速度)が、他の同一震源距離地点より大きい地域をいう。

異常震域が現れる原因は、主にその周辺地域の地盤の状態によるものと、プレート構造によるものの2つに分けられる。

目次

[編集] 地盤の状態による例

地盤が弱い地域の場合、大きい震度が観測される。

豊岡市
豊岡(気象庁の観測地点)は、最大有感距離地点(震度1以上が観測される最も震源からの距離が遠い地点)となることがある。兵庫県南部地震1995年)等において、震源距離が近い大阪姫路よりも大きい震度が観測されている(豊岡:震度5、大阪・姫路:震度4)。2007年1月13日に発生した、北太平洋を震源とするM8.2の海溝型地震においても、最大有感距離地点(震度1)を観測した。
諏訪盆地周辺
諏訪盆地周辺は、諏訪湖の堆積層のため、地盤の弱い地域である。このため、周辺の松本盆地松本市塩尻市等)や伊那谷北部(伊那市等)に比べ、大きい震度が観測されることが多い。

[編集] プレート構造による例

地中に地震波をよく伝える固い岩盤と地震波を伝えにくい柔らかい岩盤とがあり、地震波は固い岩盤のほうが伝わりやすい。固い岩盤を通ってきた地震波が伝わりやすい地域では、震度が大きくなる。

深発地震(震源が深い地震)
日本海北部(ロシア沿海州沿岸)や近畿地方沖・中部地方沖を震央とする、深さ数百kmでM6~7程度の地震の場合(もちろん、この大きさで震源が浅い(0~20km程度)浅発地震の場合は震源に近い程、大きな揺れになり、津波も発生する可能性がある。M7.5程度クラス以上なら、大津波が発生する可能性もある。)日本海側ではほとんど揺れを感じず、北日本から中部地方の太平洋側で震度3以下の揺れを感じることがある。また、深部の太平洋プレートが引き起こす中部地方周辺の深発地震でも、真上で揺れが小さいのに対し、関東地方で揺れが大きくなることがある。その他の地域で起こる地震でも、震源が深い場合、異常震域が発生することがある。これは、プレートが深さ数百kmに沈みこむと、プレートが上部マントルの中に入りこみ、硬いプレートの周りを柔らかいマントルが包んでいるからである。そのため地震波が真上に伝わろうとしても、上部マントル中を通るときにエネルギーが吸収されてしまう。しかしプレートを伝わる地震波は硬いプレートを通過するため吸収されないからである。
東北・北海道沖の太平洋を震央とする地震
東北北海道沖の太平洋を震央とする地震(例えば十勝沖地震北海道東方沖地震など)では、震源距離が近い北海道オホーツク海側や日本海側より、東北~関東の太平洋側で大きい震度が観測される。

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