ケンちゃんラーメン (サンヨー食品)

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ケンちゃんラーメン
販売会社 サンヨー食品
種類 即席麺
販売開始年 1988年昭和63年)
販売終了年 1996年平成8年)
完成国 日本の旗 日本
関係する人物 志村けん
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ケンちゃんラーメン(ケンちゃんラーメン)は、サンヨー食品から発売されていた製品。

概要[編集]

1988年3月末から日本全国で一斉に、サンヨー食品の子供向けカップ麺ブランド「サッポロボーイ」で発売されたカップ麺[1]。「サッポロボーイ」ブランドの既発商品「おもしろカップ」が安定した売れ行きであったことから、新たなバリエーションとして発売された[2]

当初発売されていたのはしょうゆ味とカレー味の2種類[1][2]

テレビCMには志村けんが出演し、発売から何年が経っても「新発売」とされていた。ケンちゃんラーメンにはスピードくじが付いており、このくじの景品でオリジナルのボールペンがプレゼントされていた[3]

発売当初の計画では年間の販売目標を2000万食としていたが、実際には発売から3か月後の1988年6月の時点で1900万食を販売し、同年前半のサンヨー食品の伸び率に8 %貢献した[4]

1995年3月の時点で発売から8年が経ったロングセラーであった。この時点でしょうゆ味とカレー味の2種類が発売されており、それからタンメン味も加えた3種類となった。定価は100円[5]

1996年まで販売されていた。ずっと「新発売」とされていたことには、志村けん自身がコントでネタにしていたこともあった。それから後に発売元であるサンヨー食品がなぜ「新発売」にしていたのかを説明して、それによると「新発売」という表記が一番分かりやすかったからのみということであった[6]

2020年4月20日に放送された壇蜜の耳蜜で、ケンちゃんラーメンが好きだったというリスナーからのメールが寄せられる。これに対して壇蜜もケンちゃんラーメンをよく食べていたとのことで当時を振り返り、コメディアン1人の名前がラーメンになって売られていることは凄いと思い、改めて志村けんの偉大さを実感した[7]

関連商品[編集]

1994年4月25日からは、姉妹商品としてカップ焼きそばの「ケンちゃんやきそば」を日本全国で発売開始した[8]

2012年3月28日まで放送されていた『志村軒』というテレビ番組は、「けんちゃんラーメン」(「けん」の表記が平仮名)という志村けんが店主のラーメン店が舞台であった。この番組内では「けんちゃんラーメン」というカップラーメンを視聴者にプレゼントするということが行われていた。この製品は味の時計台がプロデュースしていた[9]。実際に売られていたこともあった[10]

脚注[編集]

  1. ^ a b 「『ケンちゃんラーメン』新発売」『LA international』(国際評論社)1988年5月号、101頁。NDLJP:2869179/52
  2. ^ a b 「『ケンちゃんラーメン』サンヨー食品が発売」『総合食品』(総合食品研究所)1988年5月号、124頁。NDLJP:3326356/65
  3. ^ 志村けんさん「ひとみ婆さん」コントに見た強烈さと「ケンちゃんラーメン」”. AERA dot. (アエラドット) (2020年3月31日). 2023年10月12日閲覧。
  4. ^ 「大容量カップめんに参戦果たし、カップ市場での地位向上狙う サンヨー食品」『総合食品』(総合食品研究所)1988年9月号、43-44頁。NDLJP:3326360/25
  5. ^ サンヨー食品販売、「ケンちゃんラーメン」タンメン味発売”. 日本食糧新聞電子版. 2023年10月12日閲覧。
  6. ^ 株式会社オズファーレ (2020年12月5日). “小さいカップ麺は至高”. 2023年10月12日閲覧。
  7. ^ 壇蜜「けんちゃんラーメン」で志村さんの偉大さ実感…“ロス”のリスナーに勧めた味とは? - スポニチ Sponichi Annex 芸能”. スポニチ Sponichi Annex. 2023年10月12日閲覧。
  8. ^ 「サンヨー食品 カップ焼そば『サッポロボーイ ケンちゃんやきそば』」『企業と広告』(チャネル)1994年6月号、65頁。NDLJP:2853135/35
  9. ^ 志村軒 2010/09/16(木)01:25 の放送内容 ページ1”. TVでた蔵. 2023年10月12日閲覧。
  10. ^ 志村軒のけんちゃんラーメン売ってた!”. 極悪マコのうそつき日記. 2023年10月12日閲覧。