アミール・カーン

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アミール・カーン
Amir Khan 2007.jpg
基本情報
本名 Amir Iqbal Khan
通称 King Khan
階級 スーパーライト級
身長 178cm
リーチ 180cm
国籍 イギリスの旗 イギリスイングランドの旗 イングランド
誕生日 1986年12月8日(28歳)
出身地 イングランドの旗 イングランド
グレーター・マンチェスター州ボルトン
スタイル オーソドックス
プロボクシング戦績
総試合数 33
勝ち 30
KO勝ち 19
敗け 3
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獲得メダル
イギリスの旗 イギリス
男子 ボクシング
オリンピック
2004 アテネ ライト級

アミール・カーンAmir Khan、男性、1986年12月8日 - )は、イギリスイングランド)のプロボクサー。元WBAIBF世界スーパーライト級スーパー王者

2004年アテネオリンピックライト級銀メダリストオスカー・デ・ラ・ホーヤゴールデンボーイプロモーションズ所属。パキスタン系のムスリムでもある。プロモーターとしてカーン・プロモーションズを主催している。

来歴[編集]

アマチュア時代[編集]

2004年、ヨーロッパ選手権に出場するも1回戦敗退[1]。17歳でアテネオリンピックボクシングライト級に出場(イギリス代表はカーン1人だけであった)し、決勝でオリンピック連覇を狙うマリオ・キンデランキューバ)に判定負けを喫し銀メダルを獲得した[2]。オリンピック前に開催されたプレ・オリンピック大会でもマリオ・キンデランに敗北している。

2005年5月、故郷・ボルトンでマリオ・キンデランと対戦し、判定勝ち。34歳のキンデランはこの試合を最後に引退した。

プロ時代[編集]

2005年7月16日、18歳9か月でプロ転向。

2006年3月、横断歩道を渡っていた歩行者を車で轢き重傷を負わせたとして逮捕される[3]

2006年5月20日、ラズロ・コンジャチ(ハンガリー)と6回戦を行い、フルマークが付く判定で相手を破った[4]

2006年12月9日、ラシード・ドリザヌ(フランス)を10回判定で破り、自身初となるタイトルIBFインターコンチネンタルスーパーライト級王座を獲得した[5]

2007年7月14日、コモンウェルスイギリス連邦ライト級王者ウイリー・リモンド(イギリス)に8回終了時TKO勝ちで王座を獲得。2008年6月21日にマイケル・ゴメスに5回2分33秒TKO勝ちを収めたのを含め[6]同王座を4度防衛。

2008年4月5日、WBOインターコンチネンタルライト級王者マーチン・クリスジャンセン(デンマーク)に挑戦し、7回TKO勝ちで王座を獲得するとともにWBO世界ライト級王座への指名挑戦者となった。

2008年9月6日、WBOインターコンチネンタルライト級王座の初防衛戦でブレイディス・プレスコットコロンビア)と対戦。全勝同士の対戦となったが、初回54秒で2度のダウンを奪われKO負け。王座から陥落するとともにプロキャリア初黒星(18勝1敗)となった。

2008年12月6日、WBAインターナショナルライト級王座決定戦でオイシン・ファガン(アイルランド)と対戦し、2回TKO勝ちで王座を獲得した。

2009年3月14日、WBAインターナショナルライト級王座初防衛戦およびWBOインターコンチネンタルライト級王座決定戦でマルコ・アントニオ・バレラメキシコ)と対戦。初回に偶然のバッティングでバレラがカットするなどして、5回途中負傷判定勝ちを収め、WBAインターナショナルライト級王座の初防衛とWBOインターコンチネンタルライト級王座の獲得に成功した。

2009年7月18日、マンチェスター・イブニング・ニュース・アリーナでWBA世界スーパーライト級王者アンドレアス・コテルニクウクライナ)に挑戦し、3-0(120-108、118-111、118-111)の判定勝ちで王座を獲得した[7]

2009年12月5日、アメリカ・メトロ・ラジオ・アリーナにて同級1位で31戦無敗のディミトリ・サリタ(ウクライナ)を迎えて初防衛戦。初回に3度のダウンを奪い、1分16秒TKO勝ちを収めて初防衛に成功した[8]

2010年1月、ゴールデンボーイ・プロモーションズと契約したことが発表された[9]

ポール・マリナッジ戦の試合前記者会見の様子

2010年5月15日、アメリカ・ニューヨークマディソン・スクエア・ガーデン・シアター にて元IBF世界スーパーライト級王者ポール・マリナッジアメリカ)と対戦。11回TKO勝ちを収めて2度目の防衛に成功した[10]

2010年12月11日、ラスベガスマンダレイ・ベイ・イベント・センターにてWBA世界スーパーライト級暫定王者マルコス・マイダナアルゼンチン)を迎えて3度目の防衛戦を行い、初回終了間際にボディブローでダウンを奪って優位に立つものの、終盤にマイダナの猛追撃を受けて10回にはストップ寸前まで追い込まれる。しかし、前半のリードで逃げ切り3-0(114-111が2者、113-112)の僅差判定勝ちを収めて3度目の防衛と王座統一に成功した[11]

2011年4月16日、故郷イギリスのマンチェスターにて、同級4位で22戦無敗のポール・マクロスキー(イギリス)を迎えて4度目の防衛戦を行い、6回負傷判定勝ち(3者とも60-54)を収めて4度目の防衛に成功した[12]

2011年7月23日、ラスベガスのマンダレイ・ベイ・イベント・センターにて、IBF世界スーパーライト級王者ザブ・ジュダー(アメリカ)と対戦。序盤から優位に試合を進めて5回終盤に右ボディブローでジュダーからダウンを奪ってそのままKO勝利し、WBA王座5度目の防衛に成功するとともにIBF王座を獲得した(WBAの規定によりスーパー王者に認定)[13]

2011年12月10日、相手のホームであるワシントンD.C.DCアーモリーでWBO世界スーパーライト級暫定王者ラモン・ピーターソン(アメリカ)と対戦。初回にダウンを奪うなど序盤から優位に試合を進めるものの、7回と12回に反則で減点されたことが響き、1-2(115-110、112-113が2者)の僅差判定負けを喫しWBA王座とIBF王座の両王座から陥落した[14]

2012年6月27日、ピーターソンが薬物検査で陽性反応を示したためWBAのベルトを剥奪。7月11日、カーンにWBA世界スーパーライト級スーパー王座が返還された。

2012年7月14日、ラスベガスのマンダレイ・ベイ・イベント・センターにて、WBC世界スーパーライト級王者ダニー・ガルシア(アメリカ)と王座統一戦で行い、初回からカーンがスピードでガルシアを上回りジャブを突いて右の目尻をカットした。2回も同様に打ち合って負傷TKO寸前までガルシアを劣勢に追い詰め序盤2ラウンドを連取。しかし3回終了間際にガルシアの右ロングフックがカーンの首に直撃しダウンを奪われ、起き上がったが自分の陣地を間違えるほどのダメージだった。4回開始早々ガルシアの左ストレートでバランスを崩され右フックをもらって両手がリングに突きダウンを取られる。そのまま起き上がるも最後はロープを背負ってガルシアの左ロングフックが頭上に当たり最後は左アッパーでダウンを奪われた。起き上がって続行する姿勢を見せたがレフェリーがストップしTKO負け、スーパー王座から陥落した[15]

試合後2008年からコンビを組んでいたトレーナーフレディ・ローチと決別し、アンドレ・ウォードのトレーナーを務めるバージル・ハンターをトレーナーに招へい、ジャブと突き続けることの重要性を説かれ、ジャブからコンビネーションを主体にするスタイルに変えた。

2012年12月15日、ロサンゼルスロサンゼルス・スポーツ・アリーナにて夜の部のメインでカルロス・モリナ(アメリカ)とWBC世界スーパーライト級シルバー王座決定戦を行い、10回終了TKO勝ちを収めて王座の獲得と再起に成功した[16]。ちなみに昼のメインはIBF世界バンタム級王者レオ・サンタ・クルスが務めるなど世界王座戦や下部王座戦を混ぜた珍しい昼夜の2部構成のイベントで話題を集めた。

2013年4月27日、英国・ヨークシャー州シェフィールドのモーターポイント・アリーナで元IBF世界ライト級王者フリオ・ディアス(メキシコ)と143ポンドのキャッチウェイトでノンタイトル12回戦を行う。試合の主導権を握るも、4回にダウンを奪われるなどディアスのパンチに苦しむ展開となったが小差で逃げ切り、3-0の判定勝利(114-113、115-113、115-112)を挙げた。

2013年6月1日、21歳の大学生と結婚[17]

2014年5月3日、MGMグランド・ガーデン・アリーナに初登場。フロイド・メイウェザー・ジュニアVSマルコス・マイダナの前座で、元WBA世界ウェルター級王者でWBAインターナショナルウェルター級王者ルイス・コラーゾとWBC世界ウェルター級シルバー王座決定戦を行い、3-0の判定勝利(117-106、118-104が2者)で王座獲得に成功した[18]

2014年7月4日、口論になった19歳の少年2人を殴り軽傷を負わせたとして逮捕され、保釈金を支払い保釈される[3]

2014年12月13日、MGMグランド・ガーデン・アリーナにてデボン・アレクサンダーと対戦し、3-0の判定勝利(119-109、118-110、120-108)を収めた[19]。この試合でカーンは95万ドル(約9500万円)、アレクサンダーは60万ドル(約6000万円)のファイトマネーを獲得した[20]

獲得タイトル[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 35.European Championships Pula, Croatia February 19-29, 2004”. Amateur.Boxing.Strefa.pl. 2014年1月25日閲覧。
  2. ^ 28.Olympic Games Athens, Greece August 14-29, 2004”. Amateur.Boxing.Strefa.pl. 2014年1月5日閲覧。
  3. ^ a b Amir Khan arrested over alleged street attack”. The Bolton News.co.uk (2014年7月4日). 2014年7月10日閲覧。
  4. ^ <ボクシング>カーン Komjathiに勝利を収める - 北アイルランド 「AFPBB News」 2006年5月21日
  5. ^ <ボクシング>カーン IBFインターコンチネンタル・ライトウェルター級のタイトルを獲得 - 英国 「AFPBB News」 2006年12月10日
  6. ^ Amir Khan Survives Knockdown To Stop Michael Gomez In Sensational Five Round Battle! EAST SIDE BOXING(英語) 2008年6月21日
  7. ^ カーン、初の「世界」ゲット WBA世界S・ライト級戦 ボクシングニュース「Box-on!」 2009年7月19日
  8. ^ WBAスーパーライト級、カーンが初防衛 ロイター 2009年12月7日
  9. ^ カーンがGBPと契約 ボクシングニュース「Box-on!」 2010年1月18日
  10. ^ カーン、磐石の米国デビュー KOでV2 ボクシングニュース「Box-on!」 2010年5月16日
  11. ^ カーン熱闘制す マイダーナに小差の判定勝ち ボクシングニュース「Box-on!」 2010年12月12日
  12. ^ カーン、地元で負傷判定勝ち WBA世界S・ライト級戦 ボクシングニュース「Box-on!」 2011年4月17日
  13. ^ カーン、ジュダーを5回KO S・ライト級統一戦 ボクシングニュース「Box-on!」 2011年7月25日
  14. ^ カーン負けた! ピーターソン熱闘制す ボクシングニュース「Box-on!」 2011年12月12日
  15. ^ ボクシング=スーパーライト級、ガルシアがカーンにTKO勝ち ロイター 2012年7月16日
  16. ^ カーンTKOで再起 ワイルダーは一撃KO勝ち ボクシングニュース「Box-on!」 2012年12月16日
  17. ^ カーンが女子学生と結婚 ボクシングニュース「Box-on!」 2013年6月4日
  18. ^ カーンがコラーゾに大差判定勝ち Boxing News(ボクシングニュース) 2014年5月4日
  19. ^ カーンがアレキサンダーに大差判定勝ち Boxing News(ボクシングニュース) 2014年12月14日
  20. ^ Purses for the big fight weekend in Vegas”. ESPN.com (2014年12月11日). 2014年12月17日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

前王者
アンドレアス・コテルニク
第46代WBA世界スーパーライト級王者

2009年7月18日 - 2011年7月23日

空位
次タイトル獲得者
マルコス・マイダナ
前王者
ザブ・ジュダー
第25代IBF世界スーパーライト級王者

2011年7月23日 - 2011年12月10日

次王者
ラモン・ピーターソン
前IBF王者
ザブ・ジュダー
WBAIBF世界スーパーライト級スーパー王者

2011年7月23日 - 2011年12月10日

次スーパー王者
ラモン・ピーターソン
前スーパー王者
N/A
WBA世界スーパーライト級スーパー王者

2012年7月11日 - 2012年7月14日

次スーパー王者
ダニー・ガルシア