ダニー・ガルシア

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ダニー・ガルシア
基本情報
本名 ダニー・ガルシア
通称 Swift
階級 スーパーライト級
身長 175cm
リーチ 175cm
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
誕生日 1988年3月20日(26歳)
出身地 ペンシルベニア州フィラデルフィア
スタイル オーソドックス
プロボクシング戦績
総試合数 28
勝ち 28
KO勝ち 16
敗け 0
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ダニー・ガルシアDanny Garcia、男性、1988年3月20日 - )は、アメリカ合衆国プロボクサーペンシルベニア州フィラデルフィア出身。現WBAスーパーWBC世界スーパーライト級王者。オスカー・デ・ラ・ホーヤゴールデンボーイプロモーションズ所属。父親でトレーナーのアンヘル・ガルシアと母親はプエルトリコ生まれのプエルトリコ人。

概要[編集]

Swift(スウィフト、素早いヤツ)」という異名を持つが、どちらかと言うと、スピードよりパワーで勝負するタイプで、同時に打つのが防御にもなる、真っ向勝負の実戦型ファイター。最大の武器は、迷いなく体重を乗せて打ち込む強烈な左右のフックで、捨てパンチがなく、一発一発のパンチがとても重く強烈な連打を上下に打ち分けることができる。

また、フィジカルもメンタルもタフで、接戦や苦戦に慣れているところも大きな強みで、相手が優勢に思える展開でも、必ずパンチを打ち返して応戦し、粘りに粘って主導権を引き寄せる強さがある。

来歴[編集]

10歳から父で元プロボクサーのアンヘル・ガルシアの指導を受け始め、現在もトレーナーとしてセコンドについている。

アマチュア時代[編集]

2005年、U-19王者になる。

2006年、全米選手権に出場、準決勝でテレンス・クロフォードを破り優勝する[1]

2007年、全米選手権に出場するも準決勝でブラッド・ソロモンに敗退[2]、北京オリンピック国内予選選考会でも2度負けて出場権獲得に失敗した[3]

プロ時代[編集]

2007年11月17日、プロデビュー。初回KO勝ち。

2008年10月18日、世界王者に2回挑戦経験を持つ、デオン・ナッシュ(アメリカ合衆国)と対戦し、3回TKO勝ち。

2009年2月28日、クリスチャン・ファヴァラ(メキシコ)と対戦し、大差判定(2者が72-80、73-79)勝ち。

2009年4月11日、ウンベルト・タピア(メキシコ)と対戦し、大差判定(80-72、2者が79-73)勝ちを収める。

2009年8月22日、オスカー・レオン(コロンビア)と対戦し、3回TKO勝ちで返り討ちに成功した。

2009年12月2日、エンリケ・コリン(メキシコ)とWBCインターコンチネンタルスーパーライト級ユース王座決定戦で対戦し、2回KO勝ちで王座を獲得した(同王座は一度も防衛することなく返上)。

2010年2月26日、アシュリー・セオファン(イギリス)と対戦し、2-1の僅差判定(94-95、96-94、95-94)勝ちを収める。

2010年7月30日、ホルヘ・ロメロ(メキシコ)とWBCユース・世界スーパーライト級暫定王座決定戦を行い、9回TKO勝ちを収め王座を獲得した(同王座は一度も防衛することなく返上)。

2010年10月8日、マイク・アルノーティス(ギリシャ)と対戦し、4回KO勝ち。

2011年2月25日、カリフォルニア州サンディエゴでジョン・フィゲロア(プエルトリコ)と対戦し、2回52秒TKO勝ち[4]

2011年4月9日、MGMグランドにてマルコス・マイダナVSエリック・モラレスの前座でネート・キャンベル(アメリカ合衆国)と対戦し、大差判定(99-91、98-92、100-90)勝ち。

2011年10月15日、カリフォルニア州にてバーナード・ホプキンスVSチャド・ドーソンの前座でケンドール・ホルト(アメリカ合衆国)と対戦。WBOインターコンチネンタルスーパーライト級王座決定戦とIBF並びにWBC世界スーパーライト級挑戦者決定戦を行い、2-1(113-115、2者が117-111)の判定勝ちを収め、王座を獲得した。

2012年3月24日、テキサス州ヒューストンのレリアント・アリーナでエリック・モラレス(メキシコ)と対戦。前日軽量でモラレスに体重超過があった為WBC世界スーパーライト級王座を剥奪されたが、ガルシアが勝ったのみ王座獲得となる条件で試合が行われた。試合は終始ガルシアペースで進み、11回にはモラレスからダウンを奪い3-0(117-110、116-112、118-109)の大差判定勝ちで王座を獲得した[5]

2012年7月14日、マンダレイベイ・イベントセンターWBA世界スーパーライト級スーパー王者アミール・カーン(イギリス)と対戦し、3回に1度、4回に2度ダウンを奪い4回2分28秒TKO勝ちでWBC世界スーパーライト級王座の初防衛と同時にWBA世界スーパーライト級スーパー王座の獲得に成功、さらにリングマガジンの同級世界王者に認定された[6]

2012年10月20日、ニューヨークブルックリンバークレイズ・センターエリック・モラレスとリターンマッチを行い、4回1分23秒KO勝ちでWBA初、WBC2度目の防衛に成功した[7]

2013年4月27日、バークレイズ・センターで元3団体ウェルター級統一王者でWBA同級6位のザブ・ジュダー(アメリカ合衆国)と対戦し、3-0(114-112、115-112、116-111)の判定勝ちでWBA2度目、WBC3度目の防衛に成功した[8]

2013年9月14日、MGMグランドフロイド・メイウェザー・ジュニアサウル・アルバレスの前座で登場。WBC世界スーパーライト級暫定王者ルーカス・マティセーアルゼンチン)と対戦し、3-0(115-111、114-112が2者)の判定勝ちでWBAは3度目、WBCは王座統一による4度目の防衛に成功した[9]

2014年3月15日、両親の出生地であるプエルトリコで初の試合。バヤモンにあるルーベン・ロドリゲス・コロシアムでWBA世界スーパーライト級4位のマウリシオ・ヘレーラ(アメリカ合衆国)と対戦し、2-0(116-112が2者、114-114)の僅差判定勝ちでWBAは4度目、WBCは5度目の防衛に成功した[10]。しかしこの判定は物議を醸し、ボクシングマスコミ関係者39人の内70%がヘレーラの勝ちと採点、ダニー・ガルシアの勝ちと採点したのはわずか12%であった(引き分けと採点したのが17%)[11]

2014年8月9日、バークレイズ・センターFECARBOXライト級暫定王者ロッド・サルカ(アメリカ合衆国)と対戦する予定。この試合はサルカが世界ランキングに入っていないためWBA・WBC両団体の決断によりノンタイトル戦となる[12]

戦績[編集]

  • アマチュアボクシング:120戦 107勝 13敗
  • プロボクシング:28戦 28勝 (16KO) 無敗
日付 勝敗 時間 内容 対戦相手 国籍 備考
1 2007年11月17日 1R 1:08 KO マイク・デンビー アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 プロデビュー戦
2 2007年12月8日 2R 2:28 TKO ヘスス・ビリャレアル アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
3 2008年1月11日 2R 1:07 KO マルロ・コルテス メキシコの旗 メキシコ
4 2008年3月15日 1R 0:43 TKO チャールズ・ワデ アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
5 2008年4月19日 1R 1:53 TKO グアダルーペ・ディアス アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
6 2008年5月3日 6R 判定3-0 フリオ・ガンボア ニカラグアの旗 ニカラグア
7 2008年9月13日 1R 1:04 TKO タイロン・ウィギンス アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
8 2008年10月18日 3R 2:14 TKO デオン・ナッシュ アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
9 2008年11月22日 6R 判定3-0 アダン・ヘルナンデス アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
10 2008年12月6日 8R 判定3-0 ルイス・アルフレド・ルーゴ メキシコの旗 メキシコ
11 2009年2月28日 8R 判定3-0 クリスチャン・ファベラ メキシコの旗 メキシコ
12 2009年4月11日 8R 判定3-0 ウンベルト・タピア メキシコの旗 メキシコ
13 2009年6月12日 2R 0:56 TKO パベル・ミランダ メキシコの旗 メキシコ
14 2009年8月22日 3R 2:59 TKO オスカー・レオン コロンビアの旗 コロンビア
15 2009年12月2日 2R 0:55 KO エンリケ・コリン メキシコの旗 メキシコ WBCインターコンチネンタルスーパーライト級ユース王座獲得
16 2010年2月26日 10R 判定2-1 アシュリー・テオファン イギリスの旗 イギリス
17 2010年5月7日 7R 1:18 TKO クリストファー・フェルナンデス アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
18 2010年7月30日 9R 1:16 TKO ホルヘ・ロメロ メキシコの旗 メキシコ WBC世界スーパーライト級暫定ユース王座獲得
19 2010年10月8日 4R 1:05 KO マイク・アルノーティス ギリシャの旗 ギリシャ
20 2011年2月25日 2R 0:52 TKO ジョン・フィゲロア プエルトリコの旗 プエルトリコ
21 2011年4月9日 10R 判定3-0 ネート・キャンベル アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
22 2011年10月15日 12R 判定2-1 ケンドール・ホルト アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 WBOインターコンチネンタルスーパーライト級王座獲得
23 2012年3月24日 12R 判定3-0 エリック・モラレス メキシコの旗 メキシコ WBC世界スーパーライト級王座決定戦
24 2012年7月14日 4R 2:28 TKO アミール・カーン イギリスの旗 イギリス WBAWBC世界スーパーライト級王座統一戦
WBA獲得・WBC防衛1・リングマガジン王座獲得
25 2012年10月20日 4R 1:23 KO エリック・モラレス メキシコの旗 メキシコ WBA防衛1・WBC防衛2
26 2013年4月27日 12R 判定3-0 ザブ・ジュダー アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 WBA防衛2・WBC防衛3
27 2013年9月14日 12R 判定3-0 ルーカス・マティセー アルゼンチンの旗 アルゼンチン WBA防衛3・WBC防衛4
28 2014年3月15日 12R 判定2-0 マウリシオ・ヘレーラ アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 WBA防衛4・WBC防衛5
29 2014年8月9日 - - - ロッド・サルカ アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 試合前

獲得タイトル[編集]

脚注[編集]

  1. ^ US National Championships - Colorado Springs - March 6-11th 2006”. Amateur.Boxing.Strefa.pl. 2013年12月1日閲覧。
  2. ^ US National Championships - Colorado Springs - June 2-8 2007”. Amateur.Boxing.Strefa.pl. 2013年12月1日閲覧。
  3. ^ US Olympic Trials - Houston - August 20-26 2007”. Amateur.Boxing.Strefa.pl. 2013年12月1日閲覧。
  4. ^ 新鋭ガルシアTKOで20連勝 ボクシングニュース「Box-on!」 2011年2月26日
  5. ^ ダニー・ガルシア新王者 モラレスに3-0勝利 ボクシングニュース「Box-on!」 2012年3月25日
  6. ^ ボクシング=スーパーライト級、ガルシアがカーンにTKO勝ち ロイター 2012年7月16日
  7. ^ ガルシア、モラレスを一撃KO ボクシングニュース「Box-on!」 2012年10月21日
  8. ^ ガルシア、ジュダー倒し判定勝ち ボクシングニュース「Box-on!」 2013年4月28日
  9. ^ ガルシア堂々の防衛 S・ライト級統一王座守る Boxing News(ボクシングニュース) 2013年9月15日
  10. ^ ガルシア2-0辛勝、ワイルダーは初回KO勝ち Boxing News(ボクシングニュース) 2014年3月16日
  11. ^ Only 12 per cent of boxing media agree that Danny Garcia deserved to beat Mauricio Herrera”. BOXING NEWS (2014年3月18日). 2014年3月18日閲覧。
  12. ^ ダニー・ガルシアの防衛戦は無冠戦に、C&Aが決断 Boxing News(ボクシングニュース) 2014年7月23日

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

空位
前タイトル保持者
エリック・モラレス
第33代WBC世界スーパーライト級王者

2012年3月24日 - 現在

次王者
N/A
前スーパー王者
アミール・カーン
WBA世界スーパーライト級スーパー王者

2012年7月14日 - 現在

次スーパー王者
N/A