国際ボクシング連盟

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国際ボクシング連盟
International Boxing Federation
略称 IBF
設立年 1983年
種類 ボクシング組織
本部 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
ニュージャージー州
ウェブサイト http://www.ibf-usba-boxing.com/
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IBFのチャンピオンベルトは男女で色が異なる。手前の赤は男子用、奥の水色は女子用。

国際ボクシング連盟(こくさいボクシングれんめい、International Boxing Federation, IBF)は、プロボクシングの世界王座認定団体の一つ。本部は設立当初はアメリカ合衆国ニュージャージー州イーストラザフォードであったが、現在は同じニュージャージー州ニューアークに移転している。

設立経緯[編集]

母体は世界ボクシング協会(WBA)傘下で作られた全米ボクシング協会(USBA)で、1979年北米ボクシング連盟(NABF)加盟州およびニューヨークを除く米国各州コミッションを加盟団体として発足。従って現在もアメリカ選手の活躍が多い傾向にある。なお、ジョン・マケインが設立した合衆国ボクシング管理庁(USBA)は無関係である。

1983年、USBA国際部が設立され、その後、南米主流になりつつあったWBAの流れを、再びアメリカ主導に戻そうとした狙いもあり、WBA会長選に立候補した黒人のロバート・リーが、僅差で会長選に敗れた後、ドン・キングといった大物プロモーターの支持を受けてWBAから独立してIBFとなった。同年のWBCヘビー級チャンピオンラリー・ホームズが新設のIBFに乗り換えたことも躍進のきっかけの一つである。

初代会長はそのままロバート・リーが就任。2代目会長:ヒアワサ・ナイト、3代目会長:マリアン・モハマドを経て、現会長は4代目のダーリル・ピープルズ

IBFルール[編集]

IBF認定試合におけるルールの特徴は以下のとおり。

  • フリーノックダウン制(1ラウンド中のノックダウン数に関わらず、レフェリーが続行不能と判断した時点で試合終了)。
  • ノックダウンした選手はゴングに救われない(ダウンのカウント中に3分を経過してもカウント続行。当然、10カウント以内に立ち上がって試合続行に応じられない場合はノックアウトが成立する)。
  • 偶然バッティングにより試合続行不能となった場合、4回までは引き分け(王座の移動は無し)。5回以降は、ストップしたラウンドを含めた採点(負傷判定)により勝敗を決する。
  • 試合中に採点を公表する「オープン・スコアリング・システム」は採用していない。
  • ラウンド・マスト・システム(各ラウンドの判定は極力差をつける)。

参照: http://assets.ibf-usba-boxing.com/File/IBF-USBABoutRules.pdf

IBFの方針[編集]

当日計量[編集]

IBFが認定するタイトルマッチにおいては、前日計量に加えて当日計量も行っており、その間に10ポンド以上増量してはいけないルールを規定している。遵守されなければ、選手権者はタイトル剥奪、挑戦者はタイトル挑戦ができなくなる。

暫定王座を極力作らない[編集]

IBFは他の3団体とは異なり、暫定王座を極力作らない方針を採っている。1999年の贈収賄事件後にランキング見直しを施した際、より厳格な制度に改められ、以降は負傷など正当な理由のない暫定王座を設けていない(他3団体の暫定乱立はIBF事件以降特に激しくなった)。そのため、2010年までのIBF暫定王者はロビー・リーガンフリオ・ディアスザブ・ジュダーシャンバ・ミッチェルロバート・アレンの5名と極めて少ない。このうちリーガンとジュダーについては捜査が入る以前の暫定王者である。

現在では原則1・2位を空位として指名挑戦者決定試合を行っている。

女子王座について[編集]

2009年にWBOが女子王座を認定したため、IBFはメジャーで唯一女子を認定していない団体となった。

だが、2010年にIBFもついに女子王座を認定する方針に転換。11月12日に最初のタイトルマッチとして初代ウェルター級王座決定戦を実施することを決めた。ジェニファー・レッツケダニエラ・スミスの間で争われ、勝ったスミスが初のIBF女子王者となった。女子王座認定の背景には団体の経営悪化に伴い、王座承認料を多く獲得したいという意向が働いたと見られる。チャンピオンベルトは男子と同じ赤ではなく水色。

女子国際ボクシング連盟(WIBF)及び国際女子ボクシング連盟(IWBF)はいずれもIBFとは無関係である。

日本国内の状況[編集]

JBC「非公認団体」として[編集]

JBCはIBFの存在に対して「団体の乱立は好ましくない」とする趣旨の意見を出している。

日本でも1983年に日本支部の日本IBFが設立されたが、JBCは国内のプロ・ボクシングを統轄する組織は1国1コミッションという方針からその存在を認めず、一切の交流を断っている。

IBFはランキングの決め方が不透明であるなど、問題が多く(1999年にランキング不正操作を伴う贈収賄事件で米国政府の捜査を受けて以降は厳格なものに見直されつつある)、日本IBFにおいても、網膜剥離になった選手や年齢規約に抵触する選手などJBCでライセンスが交付されない様な選手、ボクシング経験のないキックボクサー、空手選手などを使い試合をさせていた。これらの行為が更にJBCの心証を害している。また、こうした杜撰な管理体制のため、日本IBFは現在、アメリカ本国にあるIBF本部からも関係を絶たれている。

JBCではIBFに参加した選手およびトレーナーは、JBCの認定するライセンスを剥奪すると云った厳しい対応をしている。ただし、これは「1国1コミッションという方針」のもと、日本国内のみの処置で、IBFを認めている諸外国でライセンスを取得し、日本国内でタイトルマッチを行わなければ、ライセンスの剥奪は無い。しかし、まだこれを実行した選手は今の所実質いない(※唯一の例外として1995年11月12日に当時WBC・IBF統一王者だったサマン・ソーチャトロン細野雄一が挑戦したケースがあるが、海外挑戦ということと、王座を奪取した場合IBF王座は即返上という条件で事実上黙認された。また、WBA・WBC・IBFの統一王者マイク・タイソンが日本で2度防衛戦を行った際は、管轄のJBCはあくまでWBA・WBCの2つのタイトルの防衛戦として扱ったが、IBFはこれを防衛戦と認めたため、記録上は3団体統一王座戦となっている)。2009年にWBA・WBC・IBF世界スーパーフライ級王者ビック・ダルチニアンがWBCを通じて長谷川穂積に対戦オファーを出していた際には、JBCも「世界王座統一戦に限り、未公認団体王者との対戦を認める」という意向を表明していたが、ダルチニアンが王座を失ったため実現しなかった。日本のジムに所属する選手では仙台ジム(現・新日本仙台ボクシングジム)にて佐藤健太のリングネームで活動したエリック・チャベスがIBF世界ミニフライ級王座を獲得した経験がある。

余談だが、辰吉丈一郎網膜剥離のため、一時日本で試合が出来なかった頃、アメリカでライセンスを取得してIBF王座に挑戦してもいいと発言したことがあったが、その後国内で試合が出来ることになり、IBF王座への挑戦をしないまま今に至っている。また、亀田興毅協栄ジムを離れてメキシコを拠点としていた時期にWBOとともにIBF王座への挑戦を視野に入れた報道がされていたが、こちらも国内復帰が認められたため挑戦に至らなかった。その後亀田ジム設立後の2008年に世界戦や挑戦者決定戦に出場可能かJBCに確認を行ったが、それら試合に出場した場合試合開催地の国内外を問わず、JBCから除名処分とすることを2008年12月26日静岡県熱海市で行われた総会にて発表した。亀田側は「JBCライセンスを放棄してまで挑戦する意向はない」と表明している。

なお、時折日本のジムに所属する選手がIBFの世界ランキングに入ることがあるが、これはIBFが勝手にランキング入りさせているだけである。

ちなみに、アジア各国ではタイフィリピンインドネシアでは認めており、韓国でも設立初期にはIBFを認めていた。層の薄い軽量級では韓国人のIBF王者が何人も誕生したが、韓国人同士の世界戦の乱発や挑戦資格があるとは思えないほど戦績の悪い挑戦者との試合などによって、韓国内でも世界王座としてのIBFの権威に疑問が持たれるようになる。そこに『替え玉挑戦者事件』(当初挑戦するはずだった選手が、怪我で挑戦不可能となり、替え玉を立てて防衛戦を行った事件)が追い討ちをかけた。これにIBFも関与したことが判明し、それをきっかけに1987年限りで韓国はIBFを脱退した。現在は公式試合の団体としては認めていない。老舗のWBAWBCの権威が低下する中、プロボクシングが公認されている国でIBFを認めていないのは、ほぼ日本と韓国、長らくWBCのみ正式に認めていたイギリスの3カ国だけになっているのが現状である。

公認へ[編集]

2009年より、JBCは国内世界王者とIBFやWBOなどのJBC未公認メジャー団体王者による王座統一戦に限り、容認する方向性を打ち出し、規制が事実上緩和された格好になった。そのため、IBFの世界王者と国内世界王者との対戦が実現可能となったが、WBA・WBCの国内世界王者にIBFやWBOの王者が挑戦するという変則的な形で行われ、IBFの王座は賭けられないため、完全な形での公認とはなっていない。

2010年12月日本プロボクシング協会(JPBA)は統一王座に限り王座保持を認める方針で合意し、JBCに案を提出する。背景にはWBA・WBCが暫定王座の粗製乱造やスーパー王座・シルバー王座などの創設を進めたため、「王座の乱立を防ぐ」とした建前が脆くも崩れたことがあり、一方でIBF・WBOを単純に公認するのではなく統一王座に限り認めることで王座の権威を保ちつつ世界戦のカードを多くする狙いがある。

2011年2月28日、JBCは日本非公認の世界王座認定団体となるIBFとWBOについて、日本ジム所属のWBAまたはWBCの世界王者との王座統一戦に限り認めることを決定した[1]。ただし、統一王座の防衛戦は行えず、返上を義務付ける[1]

2012年4月22日、JPBAはIBF・WBO認定準備委員会を設置し、将来的な認定を前提に議論を進めていくことを発表している[2]

2012年10月13日、JPBAは東京都内で理事会を開き、IBFとWBOへの加盟をJBCに要請することを決めた[3]。これによりWBAとWBCを合わせ、2013年にも世界主要4団体が日本で認可される見通しになった[3]。世界チャンピオンの乱立を防ぐため、王座挑戦資格の内規もまとめ、条件は4団体とも同じで、国内で世界タイトルに挑戦できるのは(1)世界王座の獲得経験者、または指名挑戦権を得た選手(2)日本王座、またはOPBF王座の獲得経験者(3)アマチュアの三大国際大会(五輪世界選手権プレジデント杯)で3位以内の実績を持つ選手―に制限される[3]

2012年11月28日、JBCはIBFとWBOへ加盟について有識者会議を開催[4]。会議後、JBCの森田健事務局長は「来年早々にも認めたい」と両団体認可の方針を明らかにした[4]

2012年12月24日、JPBAは静岡県熱海市内で理事会を開き、10月にまとめた世界王座挑戦資格の内規のうち、五輪でのメダル獲得などアマチュア実績を外した上で、IBFとWBOへの加盟をJBCに正式要請することを決定した[5]。日本国内で世界王座に挑戦できるのは、元世界王者か指名挑戦権を得た選手、もしくは日本王座かOPBF王座の獲得経験者に制限し、日本王座保持者やOPBF王座保持者の世界挑戦が決まった場合は、王座返上を義務付ける[6]

2013年2月18日、JBCは2013年4月1日よりIBFならびにWBOの両団体を正式に承認し加盟する事を決定したと発表した[7] [8] [9]。JBCがWBAから独立したWBCを1970年に承認して以来、40年以上続いた2団体時代が終わり、4団体時代に突入することとなった[10]。これで主要4団体すべての世界戦を国内でJBCが正式に承認したタイトルマッチとして行う事が可能となった。ただし、今後は4団体となり世界戦が乱立する可能性もあるため、JPBAは挑戦者資格の条件をつくり、JBCもIBF、WBOの承認後の一定期間、その挑戦者資格や試合の検証を行ってチェックしていく方針だという。

また、これまでIBFやWBOの王座に挑戦するためにJBCに引退届を提出した選手の復帰に関しては、正式な手続きを踏んで辞めた場合、申請があれば資格審査委員会にて復帰を認めるかどうかのを協議するとしている。

なお、加盟以前に王者となった選手については、JBCでは申請があれば資格審査委員会で協議するが、歴代世界王者として認める方向であるとし、IBF世界バンタム級の初代王者である新垣諭を歴代世界王者として認める見通しである。なお、正式に加盟した4月1日の直前に王者となった高山勝成については、JBCでは申請があれば資格審査委員会で協議するとしているが、正式に王者として認めるかどうかは言明はなかった。

2013年3月21日、JBCは国際ボクシング連盟(IBF)に4月1日付で加盟すると発表した[11] [12]

2013年4月1日、JBCは国際ボクシング連盟(IBF)に加盟した[13]

2013年7月12日、JBCは東京都内で資格審査委員会を開き、高山勝成のライセンス再発行を決定した[14][15][16][17]。一度JBCに引退届を提出し、IBF王者になった選手のJBC復帰となる。

歴代の日本人王者・挑戦者[編集]

団体公認前[編集]

日本人選手では、初代王座決定戦でIBF世界バンタム級王座を獲得した新垣諭が長い間唯一のIBF世界王者であったが、2013年3月30日に元WBC世界ミニマム級王者で元WBA世界ミニマム級暫定王者(JBCでは届出により引退扱い)の高山勝成が、マリオ・ロドリゲスを判定で破り、日本人選手として29年ぶりに二人目のIBF世界王者となっている。上述のJBC復帰により日本人初のJBC公認のIBF王者となった。WBA・WBC・IBFの3団体での世界王座戴冠も高山勝成が果たした日本人初の快挙である。

その他では、1983年に春日井健がジュニアバンタム級初代王座決定戦で5回KO負け、1985年に川島志伸川島郭志の実兄)が韓国でフライ級王者、権順天に挑戦して3回KO負け、1987年に川上正治が初代ミニマム級王座決定戦に出場し2回KO負け、同年ロンドンで元日本ウェルター級王者の亀田昭雄がジュニアウェルター級王者、テリー・マーシュに7回KO負け、などの記録が残っている。キックボクサー(新格闘術&MAキックフライ級王者)の松田利彦は国際式ボクシング経験わずか3戦(戦績2勝1敗)で韓国でIBF世界ジュニアフライ級タイトルに挑戦している(4回KO負け)。また、前述の高山勝成は2011年1月にも、南アフリカにて当時のミニマム級王者ヌコシナチ・ジョイに挑戦しているが、偶然のバッティングで王座獲得はならなかった。

なお、2013年4月1日以前のJBCライセンス受給者たるIBF世界タイトル挑戦者は前述の細野雄一のみであったが、IBFへJBCが正式に加盟した事により、2013年4月以降はJBCライセンス受給者が、IBFの世界タイトルにライセンスを保持したまま挑戦者として対戦する事が認められるようになった。

団体公認後[編集]

2013年9月3日に元WBA世界フライ級王者亀田大毅が元IBF世界スーパーフライ級王者のロドリゴ・ゲレロとのIBF世界スーパーフライ級王座決定戦で3-0の判定勝ちを収め2階級制覇を果たした[18]

しかしながら、「午前10時に行う予定だった当日計量は午前8時に行うことに変更になった」とJBCに通知せず、「選手の要望があれば2時間早く行う通例がある。当日計量はIBFのルールで、ローカルコミッションが立ち会わないのは普通のこと。連絡をしなかったのはこちらのミスだ」とIBF会長が弁明したが[19]、「亀田大毅とロドリゴ・ゲレロの要望でIBFの通例に則って当日計量を2時間前倒しして行った。」にしても、「当日計量を予定時間の2時間前に行う。」なら「IBFの慣例ではJBCに通知義務は無い。」のだとしても「JBCに通知し、IBFスーパーバイザーだけでなくJBC職員の立会いの下で」当日計量を行い、「前日計量を115ポンドでクリアしている両者が10ポンド以上の体重超過を示さず125ポンド未満で当日計量をクリアし、IBF規定に則った正当な計量で両者とも計量失格にならなかった。」ことをマスコミなど衆人環視の中で証明すべきだったのだが、秘密裏に行われたものであった為、疑惑の当日計量になってしまった。

JBCが「前日計量をクリアしていれば世界戦として認める」という方針を改めて「前日計量もクリアし、当日計量もクリアして初めて世界戦として認める。」としない限り、今後IBF王座を懸けた世界戦が日本で行われる際に「前日計量で契約体重を超過することなく正当にクリアし、当日計量もIBF規定に則った10ポンド以上の体重超過もなく正当にクリアした」ことに関して疑惑の目が向けられる事態となった。

尚、この試合の裏で亀田陣営がJBC職員を監禁し「何で自分たちのためにIBFと戦ってくれないんだ!」と恫喝するという暴挙に出たとの疑惑が浮上、「JBCの職員が亀田兄弟に軟禁され、大声で怒鳴り散らされているのを見た」と話したスポーツ紙の記者もおり、「複数の目撃者がいた」とのこと[20]。この試合の試合前記者会見後、ゲレロ陣営が日本製のグローブではなくカナダ製のグローブの使用を決めたことに不満を持った亀田大毅の兄でこの試合が行われた当時WBA世界バンタム級王者だった元世界3階級制覇王者の亀田興毅亀田大毅の弟でWBO世界バンタム級王者の亀田和毅と亀田ジム関係者2人がJBC職員が会見室から退室するのを妨害し、報道関係者を会場外に出し、JBC職員3人を残して全ての扉を閉め、興毅から「おかしいじゃないか」と脅され、外に出ようとしたところ和毅から首などを数回小突かれるといった暴行や恫喝をされて精神的苦痛を受けたなどとして興毅、和毅、亀田ジム関係者2人の計4人を相手取り、1000万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こしたことを上述の会見室から退室するのを妨害されたJBC職員3人のうちの1人のJBC職員の男性が2014年2月7日に記者会見を開き明らかにした。「すごいプレッシャーを感じ、怖かった」と述べるも「正義を貫くために訴訟に踏み切った」と話した。尚、試合で使用するグローブは亀田大毅ロドリゴ・ゲレロの双方が「それぞれが選べる」という契約内容だったとのこと。JBC職員の男性が亀田興毅、和毅兄弟ら4人を提訴したのは2014年2月6日付である[21][22][23][24][25][26]

2014年4月23日に元世界2階級制覇王者長谷川穂積がIBF世界スーパーバンタム級王者キコ・マルチネスに挑戦したが、7回1分20秒TKO負けを喫し3階級制覇に失敗した[27][28][29]

2014年5月7日に元世界2階級制覇王者井岡一翔がIBF世界フライ級王者アムナット・ルエンロンに挑戦したが、1-2の判定負けを喫し、日本人選手最短のプロ15戦目での3階級制覇に失敗した[30]

負けても王座保持問題と高まる不信感[編集]

2013年12月3日にIBF世界スーパーフライ級王者亀田大毅とWBA世界スーパーフライ級王者リボリオ・ソリスとの間でWBA・IBF世界スーパーフライ級王座統一戦を行う予定だったが、ソリスが計量失格でWBA王座を剥奪された為、亀田の持つIBF王座と空位のWBA王座を懸けた一戦として試合は通常に行われ、ソリスが勝てばWBA王座、IBF王座が共に空位となり、亀田が勝てばWBA王座とIBF王座が統一されるという条件下で試合が行われることとなった[31]

試合は亀田が1-2の判定負けを喫しWBA王座、IBF王座が共に空位となる筈が、IBFのリンゼイ・タッカー氏が会見を開き「ソリスが体重超過だったため、ルールにより大毅は負けてもチャンピオンとして残る」と明言し、WBA王座は空位となったものの、IBF王座は亀田が保持するという形になった[32]。 リンゼイ・タッカー氏が「大毅が勝てば王座統一、ソリスが勝てばWBAもIBFも王座は空位になる」と説明していたにもかかわらず、試合後に「IBFルールでは大毅が負けても王座は防衛」と説明を変更したこと、勝っても負けてもタイトルを保持できるルールを確認したのは計量日の夜。大毅本人も「試合までには確認していた」という亀田ジムの嶋聡マネージャーの説明、日本プロボクシング協会の大橋秀行会長が「日本が4団体に加盟し、今後統一戦は増える。しっかり危機管理をしていきたい」と信頼回復を訴えるなど大混乱を招いた試合は物議を醸す結果となった[33]

2013年12月2日に行われたWBA・IBF世界スーパーフライ級王座統一戦の前日計量やルールミーティングを終えて、亀田大毅の兄で亀田プロモーション社長の亀田興毅は自身のブログの中で「大毅の対戦相手の、WBAチャンピオンのリボリオが、1.4キロ計量オーバー!2時間の猶予が与えられ再計量。それでもまだ1キロオーバーで、自らこれ以上は無理で放棄。リボリオ陣営はどこまでも舐めてる!俺もボクサーやからわかるけど、この寒い中ちょっと走っただけで、400g落ちてるって事は落とそうと思えば落とせる。絞り切った状態やったら、軽く走ったぐらいで400gは落ちひん。サウナに2時間入っても200gしか落ちひん事もあるんやから。確実に舐めてる IBFのルールは当日にも計量があるから、大毅はIBFのチャンピオンとして受ける。前日の計量からの増量が10ポンド(約4.5キロ)。今回は統一戦やから、本来はリボリオも当日計量やらなあかんけど、これもやらないって言い話にならん 確実なハンデ戦。これは大毅が可哀想すぎる… あんなに頑張って、約一週間絶食で最後の4日間は水分も、何もかも口にせずひたすら耐えてきたのに、これはスポーツマンシップに欠ける。今のところ、大毅が勝った場合のみ統一チャンピオンで、リボリオが勝った場合は王座は空位。明日は大毅にボコボコにしてもらいたいぐらい腹立つ」と記している[34]

亀田大毅自身も自身のブログの中で「対戦相手のソリスちゃんがやってくれました・・・ まさかの計量失敗・・・ 2時間後の再計量もクリアできずに失格。勘弁してほしい。失格にはなったけど試合は予定通りあるからみんな見てください!俺が勝てば変わりなく、俺が統一チャンピオン、ソリス選手が勝った場合は両方の王座が空位になる。まあこんな舐めたやつには絶対に負けません 油断せんとしっかりと自分のボクシングして統一チャンピオンになります! 明日は怒りの鉄拳でございます」と記している[35]

亀田ジムスタッフもブログの中で「大毅の対戦相手・リボリオソリス選手が体重を作ってこれず計量オーバー、2時間後の再計量でスーパーフライの体重まで落とすことができず、まさかの王座剥奪となってしまいました。しかし、試合は予定通り行われ、大毅が勝てば、統一チャンピオンとなります!ソリス選手が勝利した場合はIBF、WBA共に王座が空位という状態になります。 放送はTBS系列で19時から22時放送予定です。みなさん、応援よろしくお願いします!」と記している[36]

亀田興毅も大毅もスタッフも「大毅が勝てば王座統一、ソリスが勝てばWBAもIBFも王座は空位になる」と認識しており、大毅のブログに「勝っても負けてもタイトルを保持できるルールを確認した」との記述は無く、「試合までには確認していた」との記述も見当たらず、ブログの内容と上述の嶋聡マネージャーの説明が大きくかけ離れている。しかもスタッフブログにおいて「しかし、試合は予定通り行われ、大毅が勝てば、統一チャンピオンとなります!ソリス選手が勝利した場合はIBF、WBA共に王座が空位という状態になります。」という一文は2013年12月6日時点では理由は分からないが削除されており、確認することは出来ない。

ルールミーティングでは「亀田大毅が勝てば王座統一、リボリオ・ソリスが勝てばWBA、IBF共に王座が空位となる。」と決定していたにもかかわらず、亀田大毅が敗れてもIBF王座の保持となったことを重く受け止めたJBCは同月9日に倫理委員会を開き亀田陣営への聴取を決定[37]、しかしJBCと亀田陣営が音信不通状態となりJBCからの亀田陣営への連絡に亀田陣営は一切返事を出さず[38]、同月13日にJBCが日時を決めた上で亀田陣営が聴取に応じるという返答を出さなければ処分を含めた対応を取ることを明らかにすると[39]、同月16日に亀田陣営はメールで返答、亀田大毅の兄で亀田プロモーション社長の亀田興毅、亀田ジムの吉井慎次会長と嶋聡マネージャーの3人からの聴取を要望したJBCに対し亀田興毅が欠席し北村晴男弁護士が代理人を務め、亀田ジムの吉井慎次会長と嶋聡マネージャーと共に聴取に応じる旨を伝え[40]、翌17日に北村晴男弁護士、吉井慎次会長や嶋聡マネージャー3人がJBCの聴取を受けた[41]。同月19日に北村晴男弁護士が報道各社に現状報告として送付した文書では「試合前日に行われたルールミーティングで“亀田大毅が試合に敗れた場合のIBF王座の扱い”についてどのような説明がなされたか」が亀田ジムとJBCの間で重要な事実認識の齟齬(ゆきちがい)」になっていることが明らかになったとし、「IBFルールブック(英語版)が両陣営に配布され、同ルールに従って試合が行われることが確認された。従って、勝敗にかかわらず大毅が王座を保持することは両陣営およびJBCにおいて共通の認識とされていた。IBF立会人(タッカー氏)にも口頭で確認した」と伝えたという亀田陣営に対し、「JBC担当者はタッカー氏から、大毅が敗れた場合はIBF王座が空位になるとの説明を受けた」と説明されたとJBCが反論、これを受け「同ジムまたはJBC担当者のいずれかが、何らかの意図をもって事実に反する主張をしている」との考えを示し、JBC、亀田ジムの双方が、真実を究明すべく調査を進めていると締めくくっているが[42]、同月20日にJBCは近日中にも資格審査委員会か倫理委員会、または両方を開くことを明らかにし、亀田興毅への聴取についても言及した[43]。対する亀田ジムのスタッフブログに於ける同月6日の記述として「スタッフブログ担当の亀田プロモーション・スタッフです。12月2日付の当ブログで「ソリス選手が勝利した場合はIBF、WBA共に王座が空位という状態になります。」との文を明記いたしましたが、この文は私が、報道されていた記事から引用したもので、この一文には誤りがございましたので、削除させて頂きました。私の認識不足により、ご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした。」との一文があるが、亀田プロモーション主催興行で亀田ジム所属選手である亀田大毅の試合に関し、「亀田大毅が勝てば王座統一、リボリオ・ソリスが勝てばWBAもIBFも王座が空位になる。」との条件下でWBA・IBF世界スーパーフライ級王座統一戦を行うという亀田ジムの公式発表及びIBF立会人のリンゼイ・タッカー氏の「亀田が負ければ王座は空位」という説明をBoxing News(ボクシングニュース)などのメディアが記事にしたものをブログに掲載したことになり、「亀田大毅が勝てば王座統一、リボリオ・ソリスが勝てばWBAもIBFも王座が空位になる。」とルールミーティングで決定していたことを追認した一文であり、亀田ジムが自分達の主張を否定する一文を謝罪文として記述するという慌てぶりを見せた。同月24日にJBCは倫理委員会と資格審査委員会を開き2014年1月8日以降に亀田ジム側に意見陳述の機会を与える日を設けることにした。試合前日にWBA王者ソリスが体重超過で失格となり、その後「IBF王者大毅が負けたらIBF王座も空位」と統一戦ルールが決められ、その旨マスコミ発表されたことが尊重されるべきなのだが、「ルール会議で大毅が負けても王座のままが確認された。ジム関係者はIBF立会人(タッカー氏)にこの点を口頭(英語)で確認した」というマスコミ発表と違う事実を亀田陣営が知り得たなら、なぜそれを事前に公表しなかったのかも問題視しているJBCの浦谷信彰事務局長代行は「処分を下すかどうか決まっていない。調査を続行していく。(亀田ジムの)調査日を決め、JBCのルールにのっとり、手続きを取る」と慎重に言葉を選んだ。調査期日は、14日前までに対象者に通知し、意見陳述の機会を与えなければならない規定があるため、JBCからの通知書は翌25日に亀田ジムに届くが、調査日は2014年1月8日以降になる。JBC内部に亀田陣営が国内での活動が不可能になるライセンス停止などの重い処分を求める声は強く、有耶無耶のままで終わらせる気もない為、調査日以降にJBCから亀田陣営に厳しい処分が下されると予想される[44][45][46][47]

2014年1月6日に亀田ジムの代理人である北村晴男弁護士らは「現時点における調査結果および当ジムの認識」と題し、2013年12月3日に行われたWBA・IBF世界スーパーフライ級王座統一戦でIBF立会人のリンゼイ・タッカー氏がルールミーティング後、報道陣に対して「大毅が敗れた場合、IBF王座は空位になる」と明言していたのに、試合後「負けても王座は保持」と従来の説明を変えたことで大混乱となった問題について報道各社にFAXを送付し、ルールミーティングで「大毅が敗れても王座は保持」という内容を、配布されたIBFルールブックや口頭で確認していたこと、リングアナウンサーが試合直後に「王者はIBFタイトルを保持する」とアナウンスしていることなど複数の事実を挙げ「当ジムの認識するルールミーティング内容が真実」と結論付け、同月19日に北村晴男弁護士が報道各社に現状報告として送付した文書と内容はほぼ同じで、亀田ジムの主張を強調し、JBCが主張を変えないことを「不可解」と断じている[48]

負けても王座保持問題に絡み、2014年1月10日にJBCは倫理委員会と資格審査委員会を開催し、亀田ジムの吉井慎次会長、嶋聡マネージャー並びに亀田ジムの代理人である北村晴男弁護士らの当事者を呼んだ上で2013年12月3日に行われたWBA・IBF世界スーパーフライ級王座統一戦に於いて、ルールミーティングでは「亀田大毅が勝てば王座統一、リボリオ・ソリスが勝てばWBA、IBF共に王座が空位となる。」と決定していたにもかかわらず、亀田大毅が敗れてもIBF王座の保持となった問題に関して意見を聞いた。「負けても防衛の見解は、前日のルールミーティングで確認されていた」と主張する亀田陣営の主張と「亀田大毅が勝てば王座統一、リボリオ・ソリスが勝てばWBA、IBF共に王座が空位となる。」とルールミーティングで決定していたと主張するJBCの主張との相違点について再度亀田陣営に確認した模様でJBCと亀田陣営の直接のやり取りは規約上終了となり、JBCは、今回の亀田側の意見陳述を踏まえた上で、2014年1月下旬までに再度、倫理委員会並びに資格審査委員会を開催し、亀田陣営への最終処分を決定、発表する。倫理委員会及び資格審査委員会のメンバー構成は、「メンバーにいらぬ圧力がかかると困る」という理由で発表されていないが、弁護士2人と、外部の見識者が入っていて、それぞれが意見を述べ、相当な処分はどうあるべきかが議論される。JBC内部には、今回の騒動を結局、不問にするなど“なあなあ”で終わらせてしまえば、傷ついたJBCの権威と、ファンが不信を抱いたボクシング界への信頼を回復させることは難しいという危機感がある。倫理委員会及び資格審査委員会のメンバーの大半は、この意見に同調すると見られていて、最終的には、JBCから亀田ジム陣営に交付されている各種ライセンスのいずれかの停止もしくは取り消しという厳しい“追放処分”が下されそうとのこと[49]

2014年1月20日にJBCが開いた倫理委員会では結論は出なかったが[50][51]、同月27日にJBCで倫理委員会及び資格審査委員会が開かれ亀田陣営に何らかの処分を下す方向で最終調整に入った[52][53][54]

2014年2月4日にJBCは倫理委員会と資格審査委員会を開催し、亀田陣営を処分することを決定[55][56][57][58]、翌5日に吉井慎次会長の持つクラブオーナーライセンスと嶋聡マネージャーのマネージャーライセンスの更新を認めない方針を固めた[59][60][61]。同月7日にJBCは記者会見を開き、吉井慎次会長の持つクラブオーナーライセンスと嶋聡マネージャーのマネージャーライセンスの更新を認めないと発表した。吉井氏と嶋氏は2013年12月31日にライセンスの更新を行っていない為、現在はライセンスが失効中で、JBCの慣例では遅れての更新も認められるのだが、吉井氏のクラブオーナーライセンスの更新が認められず、嶋氏のマネージャーライセンスの更新も認められない為、事実上の資格剥奪処分となった。この処分で亀田ジムは活動停止となり、興行を開催できないだけでなく、選手のライセンスはジムを通してしか申請出来ない為、亀田興毅、大毅、和毅が保持するボクサーライセンスも実質的に失効となり、事実上の追放処分となった。亀田興毅、大毅、和毅が国内で試合をするためには、新たに会長、マネージャーを置くか、他ジムへの移籍などの措置が必要になる為、亀田興毅、大毅、和毅がジム移籍を申請した場合、JBCは書類のみでは許可せず、本人らを厳格に審査して可否を判断するとのこと吉井氏と嶋氏は2013年12月31日にライセンスの更新を行っていない為、現在はライセンスが失効中で、JBCの慣例では遅れての更新も認めらるのだが、吉井氏のクラブオーナーライセンスの更新が認められず、嶋氏のマネージャーライセンスの更新も認められない為、事実上の資格剥奪処分となった。同月7日にJBCは記者会見を開いて処分内容を発表するが、吉井氏の資格剥奪処分で亀田ジムは会長不在となる為、国内で試合が出来ない亀田興毅、大毅、和毅が競技活動を続けるためにジム移籍を申請した場合、JBCは書類のみでは許可せず、本人らを厳格に審査して可否を判断するとのこと[62][63][64] [65][66][67]。この処分に対し亀田ジムの代理人弁護士である北村晴男弁護士は法的措置も辞さない姿勢を示した[68]

この一連の騒動がJBCに国内で開催する世界王座統一戦に適用するJBC独自のルールの策定に着手させる契機となった[69]

肝心のルールミーティングの映像はTBSテレビが撮影したのだが、「この映像が出れば、どちらがウソをついているかハッキリしてしまうのですが、ボクシング中継をやっている局としては、どちらかがウソつきになってしまうのは避けたい。上層部から、映像の公開はきつく止められているんです」とのTBS関係者の話からTBS内部でルールミーティングの映像の公開することを渋っている様子が窺える為[70]、JBC側と亀田側のどちらが嘘をついているのか断定は出来ないが、IBF立会人のリンゼイ・タッカー氏が試合前には「大毅が負けた場合、IBF王座は空位になる」と発言しておきながら試合後に「空位になると言った覚えはない。大毅は王者のままだ」と発言を翻したことが端緒になっているとはいえ、2013年9月3日のIBF世界スーパーフライ級王座決定戦でJBCに通告することなく当日計量を2時間早く行いJBCを激怒させた“前科”があることからIBFへの不信感を募らせているJBC関係者も多く、2013年12月24日までに「IBFを非公認にしては?」との声が高まっている[71]

この一連の騒動に対しIBFはJBCに対し謝罪文を送り謝意を示した[72]

関連項目[編集]

脚注[編集]

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外部リンク[編集]