フレディ・ローチ

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フレディ・ローチ
Freddie Roach.jpg
基本情報
通称 La Cucaracha
The Choir Boy
階級 ライト級
身長 165cm
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
誕生日 1960年3月5日(54歳)
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
マサチューセッツ州デダム
スタイル オーソドックス
プロボクシング戦績
総試合数 53
勝ち 39
KO勝ち 15
敗け 13
無効試合 1
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フレディ・ローチFreddie Roach1960年3月5日 - )は、アメリカ合衆国ボクシングトレーナーであり元プロボクサーマサチューセッツ州デダム出身。アイルランドとフランス系カナダのアメリカ人。マニー・パッキャオのチーフ・トレーナーを務め、数々のビッグマッチを勝利に導いた[1]。他にもピーター・クイリン、バネス・マルティロージャン、ホセ・ベナビデスや総合格闘技UFCウェルター級王者のジョルジュ・サンピエールのトレーナーを務めており、ボクサーだけでなく総合格闘家にも積極的に指導を行なっている。過去には2階級制覇をした女子ボクシング元世界王者のルシア・ライカのトレーナーも務めていた。

人物[編集]

  • アメリカボクシング記者協会の「 トレーナー・オブ・ザ・イヤー 」に2003年、2006年、2008年、2009年、2010年の5度選出されている。
  • 自身も選手時代があったが、パンチを多くもらうスタイルだったことにより、若くしてパーキンソン病の初期徴候を発症、現役生活を引退した。現在もリハビリを続けているが声や体が震える症状が残っている[2]
  • 性行為は一時的に体内のテストステロンを下げるという研究結果から、選手達に試合前の10日間は性行為を行わないよう指導している[3]

来歴[編集]

ボクサー時代[編集]

幼少の頃から兄のペッパー・ローチ、弟のジョーイ・ローチと共に元プロボクサーであった父親ポール・ローチの指導の下トレーニングを積んでいた。家庭は貧しく、父親からのつらい虐待を幾度となく経験して育った[4]。アマチュアでは150試合程度を経験。プロデビューは1978年8月24日18歳の時で、デビュー戦から4戦を戦ったあと、名トレーナーのエディ・ファッチに師事をした。1982年6月11日と1983年8月25日の2度、兄弟3人が揃って出場した興行が開催されている。兄のペッパー・ローチは酒店で盗みを働き、53ヵ月間刑務所で刑に服したあと[5]、7勝2敗1分の戦績でプロボクシングを引退した。フレディ・ローチも40戦ほど消化した頃にパーキンソン病の初期症状を発症、エディ・ファッチは引退を勧めたがローチは現役を続けた、ローチの体を心配したファッチはトレーナーから身を引き、父親のポール・ローチが跡を引き継いだ。その後、負ける事が多くなったローチは1986年10月に26歳で引退、通算成績は53戦39勝13敗(15KO)で、プロボクサー時代の最高給は7500ドルであった。弟のジョーイ・ローチも1986年11月26日に負けを喫したあと、プロ戦績8勝3敗3分で引退した。

トレーナー時代[編集]

引退後、テレフォンアポインターなど様々なアルバイトを経験、最終的にローチはほぼ無給でエディ・ファッチのアシスタント・トレーナーを5年間務めることになり[4]、自費でビラを作って配り、空手のクラスや重量挙げ選手など様々なジムで指導した[6]。1991年、俳優ミッキー・ロークとトレーナー契約を結び、ようやく生活していける職を得ることに成功した。4年後、ロークがボクシングからの引退を決めたときにロークが使用していたトーレーニング機器を譲り受け、そのトレーニング機器を使ってカリフォルニア州に自身のボクシングジムである「ワイルドカードジム」を設立した。兄のペッパーもワイルドカードジムにトレーナーとして所属している[7]。ローチが教えた選手で初の世界王者となったのは、エディ・フィッチから引き継いだヴァージル・ヒルである[4]。現在トレーナーを務めているマニー・パキャオの他、過去には、メイウェザーと対戦した時のオスカー・デ・ラ・ホーヤアミール・カーンなど27人の世界チャンピオンのトレーナーを務めてきた。

総合格闘技の選手ではUFC元ヘビー級王者のアンドレイ・アルロフスキー[8]ダン・ハーディーティト・オーティズアンデウソン・シウバBJ・ペンを教えてきた。2010年以来、UFCウェルター級王者のジョルジュ・サンピエールとトレーナー契約を結んでいる。他にも著名な総合格闘家のトレーナーを務めている。また2010年3月には元PRIDEヘビー級王者のエメリヤーエンコ・ヒョードルのトレーナーを務めることに興味があると述べた[8]


トレーナーを務めた主な選手[編集]

現在も指導している選手

ボクサー[編集]

名前 備考
イングランドの旗 イングランド アミール・カーン 2008年10月 - 2012年7月
メキシコの旗 メキシコ アンディ・ルイス・ジュニア
フィリピンの旗 フィリピン Bernabe Concepcion
アイルランドの旗 アイルランド バーナード・ダン
アメリカ合衆国の旗 アメリカ バーナード・ホプキンス
フィリピンの旗 フィリピン Bobby Pacquiao
アメリカ合衆国の旗 アメリカ Brian Minto
アメリカ合衆国の旗 アメリカ ブライアン・ビロリア
スコットランドの旗 スコットランド Craig McEwan
アメリカ合衆国の旗 アメリカ Daniel Jacobs
アメリカ合衆国の旗 アメリカ David Rodela
ロシアの旗 ロシア ディミトリー・キリロフ
フィリピンの旗 フィリピン Diosdado Gabi
アメリカ合衆国の旗 アメリカ エフレン・エスキビアス
アメリカ合衆国の旗 アメリカ フランク・ライルズ
イングランドの旗 イングランド Gary Stretch
キューバの旗 キューバ ギレルモ・リゴンドウ
フィリピンの旗 フィリピン ジェリー・ペニャロサ
メキシコの旗 メキシコ イスラエル・バスケス
アメリカ合衆国の旗 アメリカ ジェームズ・トニー
アイルランドの旗 アイルランド Jamie Kavanagh
デンマークの旗 デンマーク Johnny Bredahl
ベネズエラの旗 ベネズエラ ホルヘ・リナレス
アメリカ合衆国の旗 アメリカ José Benavidez
メキシコの旗 メキシコ Juan Lazcano
メキシコの旗 メキシコ フリオ・セサール・チャベス・ジュニア 2010年 - 2012年
アルメニアの旗 アメリカ Kahren Harutyunyan
フィリピンの旗 フィリピン Ken Franklin Empestan
ナイジェリアの旗 ナイジェリア Kingsley Ikeke
ナイジェリアの旗 ナイジェリア Lateef Kayode
オランダの旗 オランダ ルシア・ライカ 女子選手
フィリピンの旗 フィリピン マニー・パッキャオ
アメリカ合衆国の旗 アメリカ Marlon Starling
フィリピンの旗 フィリピン Michael Domingo
アメリカ合衆国の旗 アメリカ マイケル・モーラー ホリフィールド戦(1997年)のみ
アメリカ合衆国の旗 アメリカ ミッキー・ローク
アメリカ合衆国の旗 アメリカ マイク・タイソン
アメリカ合衆国の旗 アメリカ オスカー・デ・ラ・ホーヤ メイウェザー戦(2007年)のみ
ジャマイカの旗 ジャマイカ オニール・ベル
アメリカ合衆国の旗 アメリカ Peter Manfredo Jr
アメリカ合衆国の旗 アメリカ ピーター・クイリン
フィリピンの旗 フィリピン Rey Bautista
メキシコの旗 メキシコ レイムンド・ベルトラン
ロシアの旗 ロシア Roman Karmazin
アイルランドの旗 アイルランド Steve Collins
アルメニアの旗 アルメニア バネス・マーティロスヤン
アメリカ合衆国の旗 アメリカ ヴァージル・ヒル
アイルランドの旗 アイルランド ウェイン・マッカラー
ウクライナの旗 ウクライナ ウラジミール・クリチコ アシスタント・トレーナー
ナイジェリアの旗 ナイジェリア Wale Omotoso
アメリカ合衆国の旗 アメリカ ウィリー・ホーリン
フィリピンの旗 フィリピン Z Gorres
ロシアの旗 ロシア ルスラン・プロボドニコフ

総合格闘家[編集]

名前 備考
ブラジルの旗 ブラジル アンデウソン・シウバ
ベラルーシの旗 ベラルーシ アンドレイ・アルロフスキー
アメリカ合衆国の旗 アメリカ BJ・ペン
日本の旗 日本 宇野薫
イングランドの旗 イングランド ダン・ハーディー
アメリカ合衆国の旗 アメリカ フランク・ミア
アルメニアの旗 アルメニア ゲガール・ムサシ
カナダの旗 カナダ ジョルジュ・サンピエール
ブラジルの旗 ブラジル ジョゼ・アルド
アメリカ合衆国の旗 アメリカ KJ・ヌーンズ
アメリカ合衆国の旗 アメリカ マーク・ムニョス
カメルーンの旗 カメルーン ソクジュ
アメリカ合衆国の旗 アメリカ ロジャー・ウエルタ
アメリカ合衆国の旗 アメリカ ティト・オーティズ
ブラジルの旗 ブラジル マウリシオ・ショーグン

脚注[編集]

  1. ^ No denying Freddie Roach is the very best”. YahooSprts.com (2009年12月21日). 2013年1月27日閲覧。
  2. ^ Roach fights Parkinson's while thriving as a boxing trainer”. USAToday.com (2008年4月4日). 2013年1月27日閲覧。
  3. ^ Freddie Roach asks fighters to not have sex for ten days before a fight”. BadLeftHook.com (2012年11月7日). 2013年6月14日閲覧。
  4. ^ a b c The Story of Freddie Roach”. Bleacher Report.com (NDecember 9, 2008). 2013年1月27日閲覧。
  5. ^ ME AND PEPPER AT THE WILD CARD”. Aussiebox (2012年6月10日). 2013年1月27日閲覧。
  6. ^ Pacquiao's improbable breakthrough changed a sport, dozens of lives”. SportsIllustrated.com (2014年4月12日). 2014年5月6日閲覧。
  7. ^ Pepper Roach Interview on Manny Pacquiao vs Miguel Cotto, Floyd Mayweather Jr, James Toney, Oscar De La Hoya, Bernard Hopkins, Prediction and More!”. DoghouseBoxing.com (2009年11月3日). 2013年1月27日閲覧。
  8. ^ a b Freddie Roach ruminates on MMA fighters' boxing abilities”. USAToday.com (2010年3月13日). 2013年1月27日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]