終末トレインどこへいく?
(終末トレインどこへいくから転送)
終末トレインどこへいく? | |
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物語の鍵となる西武2000系電車 | |
アニメ | |
原作 | apogeego |
監督 | 水島努 |
シリーズ構成 | 横手美智子 |
キャラクターデザイン | namo(原案) 西田亜沙子 |
音楽 | 辻林美穂 |
アニメーション制作 | EMTスクエアード |
製作 | 「終末トレインどこへいく?」製作委員会 |
放送局 | AT-Xほか |
放送期間 | 2024年4月1日 - |
漫画 | |
原作・原案など | 「終末トレインどこへいく?」製作委員会 |
作画 | 酉村 |
出版社 | KADOKAWA |
掲載サイト | カドコミ |
発表期間 | 2024年3月25日 - |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | アニメ |
ポータル | アニメ |
『終末トレインどこへいく?』(しゅうまつトレインどこへいく)は、EMTスクエアード制作の日本のオリジナルテレビアニメ作品[1]。2024年4月からAT-Xほかにて放送中[1]。
住民に大きな異変が起きたとある町を舞台に、主人公の千倉静留がいなくなった親友の行方を追って仲間と電車で捜索に向かう物語[1]。
制作には『SHIROBAKO』(2014年)に携わったスタッフが参加しており、監督・音響監督は水島努、シリーズ構成は横手美智子が担当している他、キャラクターデザインは『ラブライブ!』シリーズを手掛けた西田亜沙子[1]、音楽は『異世界食堂』シリーズを手掛けた辻林美穂が担当している。
2024年2月4日にはグランドシネマサンシャイン池袋にてトークショー付きの先行上映会が開催された[2]。
酉村が手掛ける、東雲晶の視点を主軸としたコミカライズがカドコミ (KADOKAWA) にて2024年3月25日から連載中[1]。
少女達が西武池袋線に乗って旅をする物語だが、道中の各駅全ての出来事は描かれない。全ての駅を少しずつ見せるプランもあったが、描くべきことを削る必要があるため断念された[3]。
あらすじ[編集]
- 2年前の7G回線の開通。それが世界を一変させた。
- 急激な緑化と風化、地域の物理的な距離の拡大、異変による数々の混乱で政府もその機能を失った。
- 静留達の住む吾野の近辺では21歳3ヶ月を越えた住民が動物化する異変が発生していた。
- 2年前に消息を絶った葉香を探し求める静留はある日偶然、クロヒョウキャラバンの配達物の包装に使われていた新聞から、葉香の所在を突き止める。
- 静留は善治郎から2000系電車の操縦の仕方を習い、一人旅立とうとした所に撫子・玲実・晶が駆け付け共に旅立つこととなった。
- 静留達は吾野から30駅先、葉香の待つ池袋へと向かう。
登場人物[編集]
主要人物[編集]
千倉 静留 ()- 声 - 安済知佳[1]
- 本作の主人公[1]。高校2年生。茶髪のサイドテールで目は緑色で、制服のリボンは赤い。
- 考えるよりも先に身体が動く性分で放っておけないところのあるリーダー的存在[4]。祖父から習った柔術が得意で、吾野柔術二段。身体能力に自信がある[4]。
- 深く考えず思ったことをそのまま喋ってしまうことがあり、2年前に葉香の語った夢を「無理無理」と否定してしまい、喧嘩したまま別れてしまった。その後新聞で葉香が池袋にいることを知り、電車を操縦し池袋へ向かう。その後も撫子達と喧嘩し一人電車を降りて池袋へ徒歩で向かおうとした。
星 撫子 ()- 声 - 和氣あず未[1]
- 高校3年生。茶髪のボサボサした髪を2つのおさげにしており、少しぽっちゃりした体型。目も茶色で、制服のリボンは黄色。
- 名は「なでしこ」だが「なでこ」という愛称で呼ばれている。優しくおだやかなまとめ役で、一行の仲を取り持つ[5]。
- 弓道を習っていて飛び道具が得意で、かつて吾野弓術[注釈 1]の大会に参加したことがある。
久賀 玲実 ()- 声 - 久遠エリサ[1]
- 高校1年生。褐色肌に左巻きソフトクリームのような金髪のギャルのような外観で、左頭部にバラのような髪飾りを付けている。目は紫色で制服のリボンはピンク。
- 勉強は得意ではなく、昔小テストで一度だけ0点を取って以降晶から「零点玲実霊長類!」と馬鹿にされている。
- しかし野生児のような直感型で、激昂すると手がつけられないほどの凶悪な強さを発揮する。
- 五感に優れており、視力も2.5あるとのこと。ミーハーで都会に憧れている[5]。昔は髪色がこげ茶だった。
- 晶とはよく喧嘩しているものの大切に思っている。
東雲 晶 ()- 声 - 木野日菜[1]
- 中学3年生。青みの黒髪おかっぱ頭で目は青い。左頭部に黄色いヘアピンを付けている。
- 上は白いブラウスの上に黒いカーディガンを身に着けており、下は他の女子より暗めのスカートを履いている。
- 雑学に詳しい物知りで[5]、モールス信号がわかる。玲実にイヤミを言っておちょくっては、よく口ゲンカになる。
- 大人ぶろうとしているが頭でっかちなだけで、中身は年相応に子供っぽく本当は怖がり。
中富 葉香 ()- 声 - 東山奈央[7]
- 2年前に行方不明になった、静留の小学生時代からの友人[7]。県立吾野高等学校の高校生。茶色みの黒髪ストレートロングで目は赤色。制服のリボンは静留と同じ赤。
- 現在も池袋にいるようだが、詳細は不明。
- 宇宙開発の職に就きたいという夢を静留に打ち明けたが否定されてしまう。その後、静留から逃れるように池袋へ行ってしまった。その池袋に到着したとたん、ポンタローの「7G回線開通式典」に巻き込まれ、「7G事件」の発端となる開通ボタンを押してしまう。
- ポチさん
- 行方不明になった葉香の家で飼われている秋田犬。鼻が効き、異変の感知ができて静留達に教えてくれる。
吾野駅の人々[編集]
- 静留母
- 声 - 大原さやか
- 静留の母親。レッサーパンダと化しているが、家事は行える。クズリとなった夫がいる。
- イグアナ先生
- 声 - ふくまつ進紗
- 井口先生と呼ばれている静留達の担当教師。進路希望調査票に「人探し」としか記入しない静留に頭を悩ませている。
- マレーグマ
- 声 - 藤原聖侑
- マサハルと呼ばれている。キクコと言うキョンとなった妻がいる。食欲が出ると野生の熊に戻って周囲に襲い掛かることも。
- オニオオハシ
- 声 - 鳳芳野
- オイト婆と呼ばれている。
- カピバラ
- 声 - 横尾まり
- カズヨさんと呼ばれている。
- タスマニアデビル
- 声 - 中村和正
- クロヒョウキャラバンから送られてきた物資を、早い者勝ちと言わんばかりに独り占めしようとしていた。
- ヌー
- 声 - 千田ミヤコ
- 夜、ポチさんと歩いていた静留とすれ違い挨拶する。
中富 小雪 ()- 葉香の祖母。モルモットと化しており、他の動物になった人とは異なり言葉を話さない。
- 消息を絶った葉香を酷く心配しており、静留から葉香の生存を知らされ涙した。
- 善治郎と静留の出発を見送った後は、静留に頼まれて善治郎に車掌帽を被らせる役目を担っている。オープニングにも善治郎と一緒に登場している。
東吾野駅の人々[編集]
- マツタケイコ
- 声 - 福圓美里
- 和服に身を包んだ女性。頭頂部にキノコが生えている。
- 東吾野を訪れた静留達を手厚くもてなすが、キノコを生えさせて仲間に引き入れようと企む。
- 体にキノコが生えても自我が失われる訳ではないらしく、辛いことや嫌なことから逃れるために望んで生やしたのだと言う。
- 静留達にキノコを生えさせようとしたのも、彼女なりの善意であった様子。
- 結局は静留達を仲間にするのを諦め、見捨てるように出発を見送った。
- 住人
- 声 - 丸中康司・佐々木義人・綿貫竜之介・蓮岳大・中谷一博・福西勝也・松本沙羅・小若和郁那・今泉葉子
- 東吾野の住人達。住人全員の頭頂部にキノコが生えている。
- マツタケイコと共に静留達を仲間に引き入れようとするが、最後は諦めて出発を見送ることにした。
仏子駅の人々[編集]
- 地蔵
- 声 - 小野坂昌也
- 喋る地蔵。動くことが出来ないらしく、お供えを食べられないことに腹を立てていた。
稲荷山公園駅の人々[編集]
- マコト
- 声 - 井口裕香
- 平 善治郎と以前一緒に働いていた7G回線の科学者。稲荷山公園の人達からは「ドクター」と呼ばれている。フルネームは「甲把(ガッパ)・マコト・オングストローム」。
- ポンタローによってうにゃうにゃ手術を受けさせられそうになるが、善治郎が自らを犠牲に足止めしたことで窮地を脱し、稲荷山公園へ逃げ延びた。
- 7G回線による異変発生後に稲荷山公園のリーダーとして活動していたが、ボスがやってきたことでリーダーの座を奪われ基地の管制塔に幽閉されてしまう。
- 彼女は医者では無かったが晶の身に起こった異常が7Gによる異変に由来するものであり、7G研究者としての知識が治療に大きく貢献することとなった。
- 善治郎とはうにゃうにゃ手術以降会っておらず、犠牲になった後は命を落としていたと思っていた。
- 静留達によって善治郎が現在も存命だと知り、ボスが消えて幽閉から開放された後は善治郎に会いに吾野へ向かった。
- 善治郎によると、小学生の頃に大便を漏らしたことを彼のせいにして、カンニングや涎まみれといった事件も彼のせいにしたらしい。
- ボス
- 声 - 阿部敦
- 稲荷山公園を支配するリーダー。稲荷山公園に上等・下等の身分制度の導入や自衛隊を使っての恐怖政治を敷くなど暴虐の限りを尽くしている。
- 静留達と同様に他所からやってきたためか他の住民と違って縮小されていない。それゆえ住民たちは逆らえずにいた。
- マコトが7G回線の研究に関わっていたのをどこかで知り、現状を変えられてしまうのを恐れて彼女を幽閉した。
- 元は基地の航空機や車両に憧れを抱く青年であった。いつか基地で働きたいと思っていたが友人に「お前には無理だ」と貶されてしまう。
- 7G回線による異変後に稲荷山公園を訪れた彼は、かつての屈辱からか非道に走ってしまった。
- ブレスレットを壊され激昂した玲実によって腹部に電柱のフルスイングを受け敗北。騒動後は拘束され、異変で巨大化した狭山湖の無人島に送られる。
- ミニ隊長・隊員
- 声 - 松本忍(隊長)・拝真之介(隊員)
- 静留達を拘束した自衛隊員。静留達から情報を聞き出すべく尋問やヘリのローターに拘束したまま回転させる拷問を行った。
- ミニお姉さん(山田)
- 声 - 嶋村侑
- 清掃係を任せられている下等稲荷山市民の女性。ボスの支配に反感を覚えつつもどうすることも出来ずただ状況に甘んじるしかなかった。
- 稲荷山公園を支配しているボスを倒すことを条件に静留達の拘束を解き、稲荷山公園の内情を伝えマコトの奪還とボスの打倒に協力する。
- ミニお兄さん
- 声 - 三瓶雄樹
- 下等稲荷山市民の男性。ボスに献上する電力のために自転車による人力発電を強いられている。
- 元は上等稲荷山市民であったが、何らかの理由で降格を受けている。かつての立場から知り得たマコトの幽閉場所を静留達に教え、マコトの奪還とボスの打倒に協力する。
その他の人物[編集]
平 善治郎 ()- 声 - 興津和幸[7]
- 元電車運転士の男性。都会で働いていたが、吾野に戻ってきた[7]。
- ポンタローの7G回線に反対していたが、それにより「うにゃうにゃ手術」という頭部手術を強制的に施され、基本的に「ぼ」としか喋れない認知症の老人のような様相にされてしまった。額にその手術痕が残っている。7G回線による異変が発生した際に吾野の住民ではなかったために動物化していない。
- 噂によれば元は鉄道会社のエリートだったらしい。
- 鉄道会社の制帽を被ると本来の年齢の姿に戻り、正常な発言ができるようになる。しかし1日に5分間だけでそれを過ぎると老人の姿に戻り、再び会話が通じなくなる。
- 静留達が池袋に向かった際、吾野を離れると頭痛や目眩が酷くなるという理由で電車に同乗せず吾野に留まっており、毎日17時に静留達と線路をトンカチで叩いて行うモールス信号で定期連絡を取っている。ただし会話が成立するのは上述の通り5分間のみであり、それを過ぎるとモールス信号ですら「ぼ」のみとなる。
- かなりの多弁であり、元の若い姿の間は早口で喋り続ける。しかし重要なものとは関係の無い情報も多く喋るため、重要な情報に辿り着く前に5分が過ぎ、結局大した情報を引き出せない、ということが多々ある。
- ポイズン・ポンタロー
- 声 - 浪川大輔
- 「世界に7Gを広める会」会長で、7G回線を推し進めていた人物。
- 「7G回線開通式典」でマイクを所持して7G回線のことを一方的に話し、拉致同然に招いた葉香に開通ボタンを押させた(ただし開通直後に起きた現象は予想外らしく、その光景に絶叫していた)。
- 善治郎とマコトのうにゃうにゃ手術の現場にも居合わせており、後ろ暗いことも行っている模様。
- ネコ兄
- 声 - 間島淳司
- クロヒョウキャラバン(ナガト運送)の配達員。左目に眼帯をしている。
- 吾野には月一で集配に訪れている。クロヒョウキャラバンのアルバイトを希望した静留を、異変後の世界が危ないとの理由で断っている。
- 秋津から清瀬の間で2000系に乗った一行と再会し「渡りゾンビ」と池袋の情報を伝える。
- スワン仙人
- 声 - 飛田展男
- 増水し湖のようになった高麗川をスワンボートで渡る老人。本人曰くそこまでの歳では無いのだという。
- 推測ばかりで要領を得ない話をする。静留に自作の地図を渡して「何も信じちゃ駄目。信じるなら自分で確かめる事」と助言を与えた。
黒木 () ミト- 声 - 小原好美
- ゾンビにとって過ごしやすい安住の地を求めてさすらう渡りゾンビの女王。
- 他のゾンビたちと違い会話ができ思考もはっきりしている。女王を名乗るだけあって他のゾンビたちを従えることができる。
- ゾンビ
- 声 - 岡本幸輔(スーツ)・八百屋杏(エプロン)・村井雄治(ヘビメタ)・いとうさとる(柔道)・大下昌之(Tシャツ)・拝師みほ(OL)
- 黒木に付き従うゾンビたち。静留に襲い掛かるが、黒木に止められる。
- 西吾野男子
- 声 - 杉山里穂・小橋里美・小市眞琴
- 回想シーンで登場。幼い頃の晶に因縁をつけていじめようとするが、それに怒った玲実に懲らしめられた。
用語[編集]
- 7G(セブンジー)回線
- 世界最先端の技術を惜しみ無く注ぎ込まれたとされる新技術。推進していたポンタロー曰く「脳に浮かんだ思考を直接読み取り、全てのデバイスにアプローチ。思う・即伝わる・考える・即動く」ほど情報伝達に優れたものであったらしい。物理法則を破壊しかねないものと研究者達から言われており、反対派もいた。
- 開通と同時にその懸念は的中し、世界規模の異変を引き起こす事となった。
- 異変以外にも7G回線の影響でテレビやネットは繋がらなくなっており、情報網はほぼ遮断されてしまっている。辛うじて近距離であればPHSによる通信が可能な程度。電気は供給され続けているが、通常の電気よりも電圧量が高いせいか複数の家電を稼働させるとブレーカーが落ちるほど。
- 異変
- 7G回線開通と同時に引き起こされた怪奇・超常現象の総称。
- 確認されているだけでも環境の急激な緑化と風化、往来が困難になるほどの土地の広大化などがある。
- 駅名横の記号はスワン仙人の地図に記された物を表す。
- 吾野:□21歳3ヶ月を越えた人間が動物化する異変が発生。一部の地域では人間が木に変わったという噂も流れている。ゴーヤ、米、中麦が採れるようにもなった。
- 高麗川が広大な湖の様になり胡内に高崎観音が移動してきている。[8]2000系車内に静留が持ち込んだゴーヤが急成長する現象が確認された。ポロロッカの様な大波が発生し吾野方面への線路が通れなくなった。
- 東吾野:□人に寄生するキノコが出現。寄生されると意欲や執着が薄れ、嫌なことや辛いことが苦に感じなくなる代わりに1~2年しか生きられなくなるのだという。
- 武蔵横手:○二足歩行するヤギのような生き物の大群に遭遇。列車に突撃を仕掛けてきたため列車を急発進させて難を逃れる。
- 高麗:○巨大なマンドラゴラのようなオタネニンジンが一面に生えており、ウネウネと動きながら不気味に笑い掛けてきた。
- 東飯能:○ゴルフボールが雹のように無数に振りそそぐ異常気象が発生。
- 飯能:○線路際に人の顔にも見える不気味な木が密生し、駅付近には巨大なオブジェクトが林立していた。
- 元加治:○駅舎に異変が無くトイレと水も使えたが周辺に不思議な家や巨大なゲーム機が立ち並んでいた。
- 仏子:□人間が地蔵と化していた。
- 入間市:○宙に巨大な内臓が浮かんでいた。
- 稲荷山公園:◇人や地形が異常に小さくなる現象が発生。住人の言によれば最初は膨張から始まったのだが、その後反動で圧縮されたのだという。小さくなったことで空いたスペースにはただの土地しか存在しない。
- 秋津から清瀬の間では野菜や山菜が巨大化していた。
- 7G(セブンジー)・ウェーブ・ブレイン現象
- 7G回線の研究者によって提唱された概念。
- 7G回線の影響下では人の体はその意識の有り様で変化するのだという。
- クロヒョウキャラバン
- 7G回線による崩壊後も各地で配送を続けている運送会社。正式名称は「ナガト運送」だが、会社のマークに黒豹が描かれているからか「クロヒョウ」と呼ばれている。吾野には1ヶ月毎に配送に来ているらしい。
- 「クロヒョウ」以外にも「クマ」・「ペリカン」・「カンガルー」・「飛脚」と呼ばれた運送会社があったが、異変による混乱で活動停止を余儀なくされた模様で、現在は「クロヒョウ」のみが活動している。
- 配送トラックの各所を装甲化、車両上部に機関銃・連装機関砲・戦車砲を搭載する、車体に戦闘痕が数多くあるなど町の外の危険さを物語っている。
- 西武2000系電車
- 物語開始時点から吾野駅に留められていたクモハ2463とクハ2464からなる2両編成の車両[9]。
- 善治郎から運転を教わった静留が池袋に向かうために使用している。
- 吾野を出発する際に撫子、玲実、昌、ポチさんも乗り込んできた。
- 武蔵横手から高麗の間で撫子、玲実、昌も静留から講習を受け運転するようになった。
- 静留が持ち込んだゴーヤを車内で育てている。
- 炊飯器、ダイニングテーブル、布団と寝袋が備えられてきており寝食環境が整いつつある。
- 静留の発案により「アポジー(apogee)」と名付けられた。
スタッフ[編集]
- 原作 - apogeego
- 監督・音響監督 - 水島努[1]
- 演出チーフ - 菅沼芙実彦[1]
- シリーズ構成 - 横手美智子[1]
- キャラクターデザイン原案 - namo[1]
- キャラクターデザイン・総作画監督 - 西田亜沙子[1]
- 美術設定 - 青木薫
- 美術監督 - 野村正信[1]、堀越由美
- 色彩設計 - 小山知子[1]
- 撮影監督 - 田沢二郎[1]
- オフライン編集 - 後藤正浩[1]
- 音響効果 - 小山恭正[1]
- 録音調整 - 山口真之[1]
- 音楽 - 辻林美穂[1]
- 音楽制作 - フライングドッグ[1]
- 音楽プロデューサー - 内田峻
- プロデューサー - 河本紗知、外川明宏、伊藤将生、鈴木健、和田卓治、西前朱加、川人憲治郎
- アニメーションプロデューサー - 柴田渉
- アニメーション制作・CG制作 - EMTスクエアード[1]
- 製作 - 「終末トレインどこへいく?」製作委員会(KADOKAWA、ムービック、フライングドッグ、DAXEL、TOKYO MX、AT-X、EMTスクエアード)
主題歌[編集]
- 「GA-TAN GO-TON」[2]
- 中島怜によるオープニングテーマ。作詞・作曲は姉田ウ夢ヤと堀下さゆり、編曲は姉田ウ夢ヤ。
- 「ユリイカ」[7]
- ロクデナシによるエンディングテーマ。作詞・作曲は傘村トータ、編曲は小松一也。
- 「黒豹便のテーマ」
- 大渕野々花による挿入歌。作詞は水島努、作曲・編曲は辻林美穂。
各話リスト[編集]
話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 | 総作画監督 | 初放送日 |
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第1話 | ちょっと行ってくる | 横手美智子 | 水島努 |
| 西田亜沙子 | 2024年 4月1日 | |
池袋にきた中富葉香は77,777人目のお客様として「7G回線開通式典」に強引に招かれ、ポンタローや周囲の目線に気圧されて開通ボタンを押すが、それにより後に7G事件と呼称される世界規模の異変が発生する。約2年後、千倉静留は行方不明になった親友の葉香が池袋にいることを新聞の写真で知る。静留は平善治郎から運転技術を教わり、学校を辞めると告げて電車で吾野から池袋を目指すことを決め、それに星撫子、久賀玲実、東雲晶、犬のポチさんが同行する。 | |||||||
第2話 | 推測、だろう、思われる | 横手美智子 | 菅沼芙実彦 | 山内大輔 | 西田亜沙子 | 4月8日 | |
広大化した高麗川を電車で渡る途中、静留たちはスワンボートに乗る謎の仙人(声 - 飛田展男)と遭遇し、池袋から来たという彼から推測ばかりで要領を得ない話を聞かされるが、電子タバコと交換で彼が自作した地図を地図を得る。先へ進むうちに準備不足を痛感し、いったん吾野へ戻ろうと考えるが、津波により線路が崩壊し退路を断たれる。やむを得ず進むことになり隣駅の東吾野に到着、一行は頭からキノコを生やした住民に出迎えられる。 | |||||||
第3話 | ショートでハッピーイージーに | 横手美智子 | 許琮 | 臼井貴彦 | 小島えり | 西田亜沙子 | 4月15日 |
静留たちはマツタケイコ(声 - 福圓美里)をはじめとした住民たちからミストサウナやキノコ料理でもてなされるが、あまりに親切な態度に晶は不信感を抱く。すぐに出発しようと進言する晶に対して、やがて他の3人は池袋へ行く気力を失くし、いつの間にか頭からキノコを生やしていた。晶がなんとか3人からキノコを抜いて正気に戻した後、静留はマツタからもキノコを引き抜こうとするが拒否される。東吾野駅付近の住民たちは、辛いことや嫌なことから逃れるために、寿命が短いことを承知の上で望んでキノコを生やし、親切心で静留たちを仲間にしようとしていた。それでも池袋行きを諦めず、静留たちは住民に見送られて出発する。 | |||||||
第4話 | なんでおしり隠すの? | 村越繁 |
| 水島努 |
| 武内啓 | 4月22日 |
池袋まで残り29駅。静留たちは交代で運転することに決め、ヤギ人間が突撃してくる武蔵横手駅、奇声を発する人参が生えている高麗駅、ゴルフボールが降ってくる東飯能駅を通過していく。一度方向を変えるために飯能駅で荷物を移動させるが、その最中に、晶の尻からキノコが生えていたことが判明する。無理矢理キノコを引き抜くが、それによって晶の性格がおかしくなる。定時連絡のモールス信号で善治郎から助言を受け、同僚だったという「ドクター」を頼るために稲荷山公園駅に向かうが、そこで静留と玲実はミニチュアサイズになった兵隊姿の住民たちから攻撃される。 | |||||||
第5話 | 骨にされてしまいます | 村越繁 | 許琮 |
|
| 中村和代 | 4月29日 |
稲荷山公園駅一帯はボス(声 - 阿部敦)によって支配され、ボスに従う上等稲荷山市民と自由を奪われた下等稲荷山市民とに区分されていた。麻酔ミサイルによって眠らされた静留と玲実は拘束されるが、近くまでやってきた清掃係の市民(声 - 嶋村侑)に、ボスを倒すことを条件に解放してもらう。ボスに捕らえられていたドクター・マコトを救出するが、静留は玲実とマコトを逃して再び拘束される。マコトは7Gの研究に関わった科学者であり静留たちが求めていた医者では無かったが、マコトの診断により晶の症状は大切なものをキノコと共に取られたという意識により7Gの影響を受けたものだと推測する。玲実は静留を助けに戻るが、昔晶からもらったブレスレットを兵隊の爆撃で壊されて激昂し、ボスと兵隊を撃退する。ボスの部屋に生えていたキノコを食べさせても晶の性格はおかしいままだったが、玲実が晶の愛読書を無理矢理食わせることで元に戻る。ボスは異変で巨大化した狭山湖の無人島送りとなり、マコトは善治郎に会うために吾野へ行くことに決める。吾野へ向かうマコトを見送り、静留は次の駅へ進む。 | |||||||
第6話 | そんなにひどいこと言ったかな | 横手美智子 | 菅沼芙実彦 | 小坂春女 |
| 西田亜沙子 | 5月6日 |
放送局[編集]
放送期間 | 放送時間 | 放送局 | 対象地域 [11] | 備考 |
---|---|---|---|---|
2024年4月1日 - | 月曜 21:00 - 21:30 | AT-X | 日本全域 | 製作参加 / CS放送 / 字幕放送[12] / リピート放送あり |
月曜 23:30 - 火曜 0:00 | TOKYO MX | 東京都 | 製作参加 | |
2024年4月2日 - | 火曜 0:00 - 0:30(月曜深夜) | KBS京都 | 京都府 | |
サンテレビ | 兵庫県 | |||
火曜 1:00 - 1:30(月曜深夜) | BS11 | 日本全域 | BS放送 / 『ANIME+』枠 / 初回は1:30 - 2:00に放送 |
配信開始日 | 配信時間 | 配信サイト | 備考 |
---|---|---|---|
2024年4月1日 | 月曜 23:30 更新 | dアニメストア | 地上波同時・単独最速配信。 |
2024年4月6日 | 土曜 23:30 以降順次更新 |
BD / DVD[編集]
巻 | 発売日[13] | 収録話 | 規格品番 | |
---|---|---|---|---|
BD | DVD | |||
1 | 2024年7月24日予定 | 第1話 - 第4話 | ZMXZ-17491 | ZMBZ-17501 |
2 | 2024年8月28日予定 | 第5話 - 第8話 | ZMXZ-17492 | ZMBZ-17502 |
3 | 2024年9月25日予定 | 第9話 - 第12話 | ZMXZ-17493 | ZMBZ-17503 |
ミニアニメ[編集]
『わんわんトレインどこへいく?』がYouTubeにて2024年4月24日から公開中で、AT-Xでは4月29日の第5話から放送されている[14][15]。
- スタッフ
話数 | サブタイトル | 配信日 |
---|---|---|
1両目 | お金と愛どっちが大切? | 2024年 4月24日 |
2両目 | 無人島に行くなら何を持っていく? | 5月1日 |
3両目 | ケーキのイチゴいつ食べる? | 5月8日 |
脚注[編集]
注釈[編集]
出典[編集]
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x “「終末トレインどこへいく?」4月1日放送開始、放送に先がけたコミカライズ連載も”. コミックナタリー. ナターシャ (2024年3月3日). 2024年3月4日閲覧。
- ^ a b “アニメ「終末トレイン」キャラクターボイス収めたPV第2弾、先行上映会も開催決定”. コミックナタリー. ナターシャ (2024年1月11日). 2024年3月4日閲覧。
- ^ tsuki_akariの2024年5月6日のツイート、2024年5月7日閲覧。
- ^ a b “水島努の新作アニメ「終末トレインどこへいく?」親友の行方を追う主人公役に安済知佳”. コミックナタリー. ナターシャ (2023年7月11日). 2024年3月4日閲覧。
- ^ a b c “「終末トレインどこへいく?」未知の世界へと出発するPV、和氣あず未らの出演も発表”. コミックナタリー. ナターシャ (2023年7月30日). 2024年3月4日閲覧。
- ^ https://x.com/tsuki_akari/status/1784955085925359908
- ^ a b c d e “「終末トレインどこへいく?」行方不明の少女役に東山奈央、興津和幸の出演も決定”. コミックナタリー. ナターシャ (2024年3月15日). 2024年3月15日閲覧。
- ^ “https://twitter.com/tsuki_akari/status/1777345649765462490”. 2024年4月8日閲覧。
- ^ “西武鉄道イベント情報”. 2024年4月28日閲覧。
- ^ a b “ON AIR”. オリジナルTVアニメーション『終末トレインどこへいく?』公式サイト. 2024年3月15日閲覧。
- ^ テレビ放送対象地域の出典:
- 政府規制等と競争政策に関する研究会 (2009年10月9日). “放送分野の動向及び規制・制度(資料2)” (PDF). 通信・放送の融合の進展下における放送分野の競争政策の在り方. 公正取引委員会. p. 2. 2018年10月24日閲覧。
- “基幹放送普及計画”. 郵政省告示第六百六十号. 総務省 (1988年10月1日). 2022年5月11日閲覧。
- “地デジ放送局情報”. 一般社団法人デジタル放送推進協会. 2022年8月5日閲覧。
- ^ “週間番組表 (2024/04/01〜2024/04/07)”. AT-X. エー・ティー・エックス. 2024年4月22日閲覧。
- ^ “Blu-ray/DVD”. オリジナルTVアニメーション『終末トレインどこへいく?』公式サイト. 2024年4月1日閲覧。
- ^ a b c d e f “『終末トレインどこへいく?』のミニアニメ「わんわんトレインどこへいく?」が公開。静留・撫子・玲実・晶がわんわんトレイン大変身”. AnimeRecorder (2024年4月24日). 2024年4月24日閲覧。
- ^ a b c d e f “『終末トレインどこへいく?』ミニアニメ『わんわんトレインどこへいく?』の放送が決定!”. AT-X (2024年4月24日). 2024年4月24日閲覧。
外部リンク[編集]
- オリジナルTVアニメーション『終末トレインどこへいく?』公式サイト
- TVアニメ『終末トレインどこへいく?』公式 (@shumatsu_train) - X(旧Twitter)
TOKYO MX 月曜23:30 - 翌0:00枠 | ||
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終末トレインどこへいく?
(2024年4月1日 - ) ※ここからアニメ枠 |
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