アサシンズプライド

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アサシンズプライド
ジャンル ファンタジー
小説
著者 天城ケイ
イラスト ニノモトニノ
出版社 KADOKAWA
レーベル 富士見ファンタジア文庫
刊行期間 2016年1月 -
巻数 既刊9冊(本編8冊、短編集1冊)
漫画
原作・原案など 天城ケイ(原作)
ニノモノニノ(キャラクター原案)
作画 加藤よし江
出版社 集英社
掲載誌 ウルトラジャンプ
レーベル ヤングジャンプコミックス
発表号 2017年6月号 - 連載中
巻数 既刊2巻(2018年4月現在)
テンプレート - ノート
プロジェクト ライトノベル
ポータル 文学

アサシンズプライド』は、著:天城ケイ、イラスト:ニノモトニノによる日本のライトノベル。第28回ファンタジア大賞「大賞」受賞作。読者があらすじやイラストや試し読みから「推し受賞作」を決めて投票するという「WEB読者賞総選挙」の10万ポイント獲得時の公約から、短いオーディオドラマが配信された。

あらすじ[編集]

貴族の家に生まれながらマナを発現できずに無能才女とあだ名され、血筋をも疑われていたメリダ=アンジェルの下に祖父の依頼を受けた家庭教師のクーファ=ヴァンピールが派遣された。しかし、クーファの正体はメリダに才がない場合は暗殺するという任務を受けた白夜騎士団の暗殺者。 周囲に蔑まれるメリダを見るに堪えなくなったクーファは任務を果たそうとするが、ランカンスロープに嬲られながらも両親の子供だと証明するため助けも呼ばないメリダの姿に心を動かされ、自分のマナをメリダに移植させマナ能力者として覚醒させる。自分がメリダに肩入れしていることをクライアントや白夜騎士団には隠し通し、メリダには自分が暗殺者だと知られずに公爵家に相応しいマナ能力者に育て上る。どれか一つでも違えば二人とも殺される状況の中で様々な思惑が二人を襲う。

登場人物[編集]

声はオーディオドラマより。

主要キャラクター[編集]

クーファ=ヴァンピール
声 - 小野大輔[1](第1弾)、梅原裕一郎[2](第2弾)
位階:侍
本作の主人公。17歳。白夜騎兵団の暗殺者。「クーファ・ヴァンピール」という偽名を用いてメリダの家庭教師を務めると同時にメリダに聖騎士としての成長が見込めない場合は暗殺する任務を負う。母親とともに夜界からフランドールに流れ着いた過去を持ち、母の死後、白夜騎兵団に拾われて暗殺者となった。
家庭教師として派遣された初日の夜、メリダに成長の見込みがないと判断して暗殺を決行しようとするが、メリダがランカンスロープに襲われているところを目撃し、無力でありながら必死に立ち向かう姿に心動かされ、任務に背いてメリダに自分のマナを移植し教育する決意をした。
戦闘能力は非常に高く、侍が得意とする刀の他にナイフやワイヤーなども活用し、徒手空拳にも秀でている。黒刀という無銘の業物を愛用する。
本人は否定しているが教え方がかなりスパルタで、周囲から「鬼畜教師」などと呼ばれることもしばしば。
実は世界最強のランカンスロープ、ヴァンパイアとのハーフで、吸血鬼化することでステータスを限界突破させ、吸血鬼のアニマを扱うことが出来る。この事実を知るのは白夜騎兵団だけで、後にメリダも知ることになる。吸血鬼の持つ再生能力は、もげた腕を瞬時に接合できるほど。また、この状態になるとクーファの髪が黒色から白髪に変化し、少し伸びる。
メリダ=アンジェル
声 - 夏川椎菜[1] (第1・2弾共通)
位階:不明→侍
本作のメインヒロイン。13歳。聖騎士の階位を継承するアンジェル騎士公爵家の令嬢。しかし、マナに目覚めず「無能才女」と蔑まれるばかりか母親の不義の子ではないかと疑われている。
少々おてんばなものの素直な努力家。周囲の蔑みに傷つきながらも母親の名誉のため決してあきらめない芯の強さを持つ。そうした姿に心を動かされたクーファにマナを移植され、侍の位階に目覚めた。
エリーゼ=アンジェル
位階:聖騎士
メリダの従姉妹。13歳。口数が少なく無表情なため誤解されやすいが、性格は臆病な甘えん坊。メリダのことが大好きで実の姉妹以上に仲が良く、周囲からも「アンジェル姉妹」と呼ばれている。
メリダのことを「リタ」と呼び、メリダからは「エリー」と呼ばれている。
ロゼッティ=プリケット
位階:舞巫女
エリーゼの家庭教師。16歳。貴族ではない下層居住区の生まれでありながら幼き日に突然マナに覚醒し特例として貴族階級に格上げされて最年少で聖都親衛隊に入団を果たした功績から「一代侯爵(キャリア・マーキス)」という特別な称号を賜った。しかし、下層居住区の出身という偏見からマナ能力者の養成学校に通えずチームで戦う経験がまったくなかったため間違って味方を攻撃してしまい「一から勉強して来い」と家庭教師の仕事を与えられた。
実は幼少期にクーファと暮らしていた過去があり、下層居住区でのある事件で重傷を負った際にクーファが自身の眷属にしたことで一命を取り留めたが、眷属としての能力などを封じるために、クーファによって記憶を封印された。じつは眷属になった影響でマナに目覚めた。クーファがやけにロゼッティに詳しいのは、クーファが密かに監視をしていたため。
クーファなどからは「ロゼ」と呼ばれる。
戦闘では舞巫女の能力を生かした中距離戦を主体に、チャクラムを用いる。
ミュール=ラ・モール
位階:魔騎士
魔騎士の階位を継承するラ・モール騎士公爵家の令嬢。大人びた神秘的な雰囲気だがいたずら好きな性格。趣味は読書で豊富な知識を持つ。
サラシャ=シクザール
位階:竜騎士
竜騎士の階位を継承するシクザール騎士公爵家の令嬢。大人しく控えめな性格。人見知りが激しくおどおどしているが、責任感が強くいざというときは気丈な一面を見せる。

聖フリーデスウィーデ女学院[編集]

シャーロット=ブラマンジェ
位階:魔術師
聖フリーデスウィーデ女学院の学園長。
ネルヴァ=マルティーリョ
位階:闘士
聖フリーデスウィーデ女学院生1年生。メリダをイジメる主犯格だったが、後に和解し友人となる。
クリスタ=シャンソン
位階:剣士
聖フリーデスウィーデ女学院生徒会長。
シェンファ=ツヴィトーク
位階:剣士
聖フリーデスウィーデ女学院生3年生。位階は剣士。

聖ドートリッシュ女学園[編集]

ネージュ=トルメンタ
聖ドートリッシュ女学園総室長。
キーラ=エスパーダ
聖ドートリッシュ女学園2年生。「プリンス」のあだ名で慕われる中性的な美貌の持ち主。良くも悪くも期待を裏切らない。
ピニャ=ハースラン
聖ドートリッシュ女学園2年生。公私ともにキーラのパートナーを務める。

三大騎士公爵家[編集]

セルジュ=シクザール
位階:竜騎士
シクザール騎士公爵家の当主。サラシャの兄。《革新派》の首魁という裏の顔を持つ。王政の交代によって王爵になった。
ビブリア・コードでの件でクーファの正体を看破し、それを盾にクーファに巡礼での影武者を依頼する。
フェルグス=アンジェル
位階:聖騎士
アンジェル騎士公爵家の当主。メリダの父親。聖都親衛隊現団長で、団長になってから傷をつけられたことは数えるほどで世界最硬の防御力と評される。
アルメディア=ラ・モール
位階:魔騎士
ラ・モール騎士公爵家の当主。ミュールの母親。やや古風な口調で喋るのが特徴で、酒好き。

黎明戯兵団(ギルド・グリムフィス)[編集]

ウィリアム・ジン
「屍人鬼」の人造ランカンスロープ。全身に包帯を巻いた罅割れた肌の青年。巻きつけた相手の異能を封じる包帯を自在に操るアニマを持つ。
サークレット・ナイトでの一件以降クーファと裏で通じており、白夜騎兵団ともつながりを持つようになる。

白夜騎兵団(ギルド・ジャックレイブン)[編集]

ブラック=マディア
白夜騎兵団の変装潜入員。
口で喋ることは余りなく、会話はメモで行う。

その他[編集]

ヘイミッシュ=モルドリュー
モルドリュー武具商工会の総帥。メリダの母方の祖父。
評議会の一員で、娘の不義の噂を否定するため、騎士公爵家の威信を守ることを理由に、白夜騎兵団(クーファ)にメリダの家庭教師派遣と暗殺を依頼した。

用語[編集]

ランタンの中の世界(フランドール)
本作の舞台。数百から数千メートルのガラス容器群によって形成される、人類に残された最後の都市国家。その有様は、大地に突き刺さった巨大なシャンデリアを想起させる。
キャンベル
超スケールのガラス容器。この容器の中に街区が収められ、「聖王区」を取り巻くように24のキャンベルが密集し「フランドール」が形成されている。
太陽の血(ネクタル)
フランドール近郊の鉱脈からとれる液体燃料。気化させたものを炎にかざすことで強力かつ神聖な光を放つ。呪われた夜から人類が文明社会を守るための最後の生命線。
夜会
フランドールの外側。太陽も月も星も存在しない完全な暗闇で生物を蝕みランカンスロープに変えてしまう。夜の領域に取り残されている人間もごくわずかながら存在する。そう言った人間に対する差別感は強く、ひどい扱いを受ける事もよくある。
マナ
貴族階級の者のみが持つ力。能力者に宿る太陽の血ともいわれる神聖な輝きを放つ焔で、異能を授け身体能力や防御力まで高めてくれる。正確にはこの力を持つ者だけが貴族階級になることを許され、その責務としてランカンスロープとの戦いの矢面に立たされている。三大騎士公爵家を除く貴族の爵位は現当主の武功によって決まる。
マナ能力者
マナに目覚めた者。その力の特性により11種類の位階に分けられている。
位階(クラス)
マナ能力者の持つ力の特性を11種類に区分したもの。
下級位階
侍(サムライ)
敏捷性に長けた暗殺位階。外へ発せられる自分の知覚情報を削減する「隠密」と、自分の知覚能力を拡張する「心眼」によって敵を死角から葬り去る。また、マナの収斂による中距離戦にも若干の適性がある。反面、防御性能には期待できない。
舞巫女(メイデン)
マナそのものを具現化して戦うことに長けた位階。ミドルレンジからの多彩な立ち回りは見た目にも麗しく戦場に華を添える。
闘士(グラディエイター)
抜きん出た攻撃性能と防御性能で敵を圧倒する位階。
神官(クレリック)
味方に己のマナを分け与える後衛位階。
魔術師(ワイザード)
高い攻撃支援で味方をサポートする後衛位階。
剣士(フェンサー)
高い防御性能と支援能力を誇る盾の位階。
銃士(ガンナー)
様々な銃器にマナを込めて戦う狙撃手の位階。
道化師(クラウン)
他の下級位階の異能を模倣する特殊な位階。あらゆる強化適性が平均を下回る代わりに複数の異能が使えるが、同じだけ修行した正規位階には及ばず、複数の能力を伸ばそうとすれば他人の2~3倍の寿命が必要なため、よく言えば臨機応変、悪く言えば器用貧乏といった扱いをされがちである。
上級位階
三大騎士公爵家が受け継ぐ非常に強力な3つの位階。
聖騎士(パラディン)
アンジェル騎士公爵家が受け継ぐ位階。優れた防御性能に失った体力とマナを回復する「祝福」によって継戦能力が高い。
竜騎士(ドラグーン)
シクザール騎士公爵家が受け継ぐ位階。《飛翔》アビリティによる空中での高機動と、その速度を活かして槍による強力な一撃を繰り出す。全位階中最速を誇る反面、マナの消費が激しく燃費が悪いため、継戦能力は低い。
魔騎士(ディアボロス)
ラ・モール騎士公爵家が受け継ぐ位階。敵のマナを吸収し攻撃力に転化する最強にして最凶の殲滅クラス。
ランカンスロープ
夜の瘴気によって人間や動物が変質した化け物。生体のほとんどは謎に包まれており、知性の高いものから獣同然のモンスターまでさまざま。マナと対をなすアニマという異能を操る。太陽の血やマナに由来する攻撃以外はすべて無効化し通用しない。ルー・ガルーと呼ばれる、ランカンスロープのなり損ないも存在する。
聖フリーデスウィーデ女学院
カーディナルズ学教区に設置されているマナ能力者の見習いたちの養成学校。一人前の淑女としての教養を身に着けさせることに重点を置いている由緒ただしきお嬢様学校。
燈火騎兵団(ギルド・フェルニクス)
数百のレギオンによって構成されたフランドールの軍事組織。
聖都親衛隊(クレストレギオン)
騎兵団の最高峰であり、メリダとエリーゼの目標。
ロゼッティも所属している。
現団長はフェルグス=アンジェル。
白夜騎兵団(ギルド・ジャックレイブン)
評議会直属の闇の騎兵団。構成員のほとんどが幼少期から組織で育成された表の世界には存在しない人間で、人前に出るたびに名前を変えて、要人暗殺、機密管理、人間を非検体にした禁忌実験などの汚れ仕事を行う。一般的には「実際にはありもしないもの」という代名詞として知られている。元々名前のない組織であったが、下層居住区でクーデターを目論んでいた武装組織が、一晩のうちに街ごと消されたことなどの噂が語られるうちにいつしかこの呼び名が浸透した。
黎明戯兵団(ギルド・グリムフィス)
現存する最古にして最凶の秘密結社。騎兵団を名乗っているが現貴族体制の撤廃を謳い文句にテロ行為を繰り返し「犯罪ギルド」の名でも呼ばれる危険集団。マナ能力者を仇敵とするため、人体のメカニズムの研究には余念がなく人造ランカンスロープを主戦力にしている。
革新派(オペラシオン)
フランドールの現状を正そうという思想集団。組織のようなまとまりはなく、信念と呼ぶような確固たる道筋もなく、ただ現状を変えようというぼんやりとした方向性が病原体のように浸透し、平民・貴族を問わず各界の有力者にまで根を伸ばしている。

既刊一覧[編集]

コミカライズ[編集]

加藤よし江による漫画化作品が『ウルトラジャンプ』(集英社)2017年6月号から連載中。

  • 加藤よし江(著者)・天城ケイ(原作)・ニノモトニノ(キャラクター原案) 『アサシンズプライド』既刊2巻(2018年4月19日現在)
    1. 2017年10月19日発売[12]ISBN 978-4-08-890776-5
    2. 2018年4月19日発売[13]ISBN 978-4-08-891003-1

脚注[編集]

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  1. ^ a b 人気声優・小野大輔さんと夏川椎菜さんが共演!! ファンタジア大賞《大賞》受賞作『アサシンズプライド』オーディオドラマついに解禁!”. animate Times (2016年4月15日). 2016年10月4日閲覧。
  2. ^ ファンタジア文庫刊『アサシンズプライド』のオーディドラマ第2弾としてクーファ編とメリダ編の2本が公開”. ラノベニュースオンライン (2017年2月17日). 2017年2月18日閲覧。
  3. ^ アサシンズプライド 暗殺教師と無能才女”. 富士見書房. 2017年6月22日閲覧。
  4. ^ アサシンズプライド2 暗殺教師と女王選抜戦”. 富士見書房. 2017年6月22日閲覧。
  5. ^ アサシンズプライド3 暗殺教師と運命法廷”. 富士見書房. 2017年6月22日閲覧。
  6. ^ アサシンズプライド4 暗殺教師と桜乱鉄道”. 富士見書房. 2017年6月22日閲覧。
  7. ^ アサシンズプライド5 暗殺教師と深淵饗宴”. 富士見書房. 2017年6月22日閲覧。
  8. ^ アサシンズプライド6 暗殺教師と夜界航路”. 富士見書房. 2017年6月22日閲覧。
  9. ^ アサシンズプライド7 暗殺教師と業火剣舞祭”. 富士見書房. 2017年10月20日閲覧。
  10. ^ アサシンズプライド8 暗殺教師と幻月革命”. 富士見書房. 2018年8月19日閲覧。
  11. ^ アサシンズプライド Secret Garden”. 富士見書房. 2018年4月19日閲覧。
  12. ^ アサシンズプライド 1”. 集英社マンガネット S-MANGA.net. 集英社. 2017年10月19日閲覧。
  13. ^ アサシンズプライド 2”. 集英社マンガネット S-MANGA.net. 集英社. 2018年4月19日閲覧。

外部リンク[編集]