「男はつらいよ 噂の寅次郎」の版間の差分

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== あらすじ ==
== あらすじ ==
旅先で偶然、博の父・飈一郎と出会った寅は、飈一郎に人生のはかなさについて諭され、「[[今昔物語]]」の本を借りて、柴又に帰った。その頃、とらやでは、職業安定所の紹介で、荒川早苗([[大原麗子]])が店を手伝い始めていた。寅は帰るやいなや、家族を集めて、飈一郎から聞いた話をいつもの調子で始めるのであった。
旅先で偶然、博の父・飈一郎と出会った寅は、飈一郎(ひょういちろう)に人生のはかなさについて諭され、「[[今昔物語]]」の本を借りて、柴又に帰った。その頃、とらやでは、職業安定所の紹介で、荒川早苗([[大原麗子]])が店を手伝い始めていた。寅は帰るやいなや、家族を集めて、飈一郎から聞いた話をいつもの調子で始めるのであった。


翌朝、修業の旅に出ると家を出ようとするところに、早苗が出勤して来る。彼女の美しさにギョッとする寅だが、旅に出ると言ってしまった手前、やむなく店を出る。通りを歩いていると、さくらに出会った寅は急に腹痛を訴えるのだった。救急車で病院に担ぎ込まれた寅だが、たいしたこともなく、「単なる栄養失調」との診断で家に帰った。早苗が結婚していたことを知り意気消沈するも、現在別居中であることを聞いて寅はウキウキしながらも彼女を励まし力づけた。彼女も寅の優しい心づかいに思わず涙ぐみ、「寅さん、好きよ」とまで言うので、とらや一家の心配は募るばかりであった。
翌朝、修業の旅に出ると家を出ようとするところに、早苗が出勤して来る。彼女の美しさにギョッとする寅だが、旅に出ると言ってしまった手前、やむなく店を出る。通りを歩いていると、さくらに出会った寅は急に腹痛を訴えるのだった。救急車で病院に担ぎ込まれた寅だが、たいしたこともなく、「単なる栄養失調」との診断で家に帰った。早苗が結婚していたことを知り意気消沈するも、現在別居中であることを聞いて寅はウキウキしながらも彼女を励まし力づけた。彼女も寅の優しい心づかいに思わず涙ぐみ、「寅さん、好きよ」とまで言うので、とらや一家の心配は募るばかりであった。

2016年9月6日 (火) 14:41時点における版

男はつらいよ 噂の寅次郎
監督 山田洋次
脚本 山田洋次
朝間義隆
原作 山田洋次
製作 島津清
出演者 渥美清
大原麗子
倍賞千恵子
前田吟
泉ピン子
室田日出男
大滝秀治
下條正巳
笠智衆
志村喬
音楽 山本直純
撮影 高羽哲夫
編集 石井巌
配給 松竹
公開 日本の旗 1978年12月27日
上映時間 104分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
配給収入 11億6000万円[1]
前作 男はつらいよ 寅次郎わが道をゆく
次作 男はつらいよ 翔んでる寅次郎
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男はつらいよ 噂の寅次郎』(おとこはつらいよ うわさのとらじろう)は、1978年12月27日に公開された日本映画。『男はつらいよ』シリーズの22作目でマドンナ大原麗子の1作目になる。同時上映は吉幾三主演の『俺は上野のプレスリー』。なお、この作品よりパナビジョンレンズにて撮影されている。

あらすじ

旅先で偶然、博の父・飈一郎と出会った寅は、飈一郎(ひょういちろう)に人生のはかなさについて諭され、「今昔物語」の本を借りて、柴又に帰った。その頃、とらやでは、職業安定所の紹介で、荒川早苗(大原麗子)が店を手伝い始めていた。寅は帰るやいなや、家族を集めて、飈一郎から聞いた話をいつもの調子で始めるのであった。

翌朝、修業の旅に出ると家を出ようとするところに、早苗が出勤して来る。彼女の美しさにギョッとする寅だが、旅に出ると言ってしまった手前、やむなく店を出る。通りを歩いていると、さくらに出会った寅は急に腹痛を訴えるのだった。救急車で病院に担ぎ込まれた寅だが、たいしたこともなく、「単なる栄養失調」との診断で家に帰った。早苗が結婚していたことを知り意気消沈するも、現在別居中であることを聞いて寅はウキウキしながらも彼女を励まし力づけた。彼女も寅の優しい心づかいに思わず涙ぐみ、「寅さん、好きよ」とまで言うので、とらや一家の心配は募るばかりであった。

ある日、早苗は従兄の添田肇(室田日出男)に夫との離婚届を渡された。高校で教師をしている添田は密かに彼女を慕っていた。暫くして、早苗の引っ越しの日、手伝いに出かけた寅は、そこで生徒を連れてキビキビと働く添田を紹介された。気やすく早苗に話しかける寅に、憮然とする添田だった。やがて、そんな添田が、とらやに早苗を訪ねてきた。添田は外出している早苗を暫く待っていたが、意を決するように立ち上がると、手紙と預金通帳を、早苗に渡すように、寅に託して立ち去るのだった。添田が出て行きかけたとき、早苗が戻って来たが、二言三言、言葉を交わしただけで添田は立ち去ってしまう。添田の手紙は、「僕は学校を辞めて、故郷の小樽に帰るが、早苗は、頑張って生きて欲しい」という内容で、預金通帳には、100万円の数字が記入されていた。添田の気持を悟った寅は、「早く後を追え、今ならまだ駅にいる」とためらう早苗を説得するのだった。寅の顔を見つめていた早苗は、振り返ると駅に向かって駈けだした。例によって家族の止める声も聞かず、旅に出る寅の姿があった。

キャッチコピー

俺に女難の相だって? 言われなくても分かってらあ その事で苦労してるんじゃねえか!

スタッフ

キャスト

ロケ地

脚注

  1. ^ 『キネマ旬報ベスト・テン全史: 1946-2002』キネマ旬報社、2003年、238-239頁。ISBN 4-87376-595-1 

外部リンク